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二日目は金山の色気に後ろ髪を引かれながら、高低差40mの遊歩道を自転車を押し上げるところから始った。
8:22 出発 高度638m しばらくは緩い道で軽快。2,3個トンネルを越えた辺りから登りの宝庫が牙を剥いた。といっても、柳沢峠まで14km、高低差700mであるから平均斜度5%なわけだが、わたし的には踏んでも踏んでもまだ登り、専ら多摩川サイクリング道や市街地を走っていた軟弱チャリダーが体験する初めてのヒルクライムの類である。今までは山のトレーニングのつもりでモモに負担を掛けるよう重いギアで走っていたのだが、ここに来て軽めのギアでクルクル廻す筋肉の必要性が分かった。フロントのギアを3枚目に落とすのは初めてだし、後ろも8枚のうち4枚くらい、時速にして8km/hを切るくらいでしか継続的に漕げない。これ以上速度を落とすと転倒しそうなので、それなりの高速回転で速度の維持が必要だ。廻す筋肉は養っていなかったので乳酸的に辛い。 9:26 藤尾のキャンプ場前自動販売機でコーラ 短い休みを取りながら登って来たのだが、自動販売機にコーラを見つけたので大休止とした。自転車の良いところはコーラが容易に手に入ること。よほど人家が疎らでも立派な自販機が並んでおり、冷えたコーラを定価で買えるのは超ありがたい。ここは橋の向こうがキャンプ場らしく、道路側には自販機と食堂がある。飯を食おうかと思ったが、ここで食ったらあとで口から直噴しそうなのでコーラで糖分と水分を補給するに留めた。 この辺まで来ると丹波川もかわいらしい小川であり、道と川の間に疎林や草地もあって野宿には良さそうだ。降りて川に足を浸したら気持ち良かろうと思いながらペダルを踏むが、あちらこちらの駐車可能スペースは駐車が多く、車で来て川に降りたり山に入っている人も多いように思う。皆さんそれぞれ穴場をお持ちのようだ。地図で見るとこの辺は多数の点線が交錯しており、古くからよく利用されている山なのだろう。上の方には笠取山があり、交錯した山道は雁峠で集約されて古札山、水晶山を通り、やがて雁坂峠からは秩父へつながる道となる。 やはり上り坂は少しよろよろ登っていくのだが、後ろからのエンジン音には気をつけてシャキッと走るようにしている。よろめいていては自動車の人も怖いだろう。この辺でも道幅は充分だし対向車も少ないので普通の運転者は大きめに迂回して走ってくれるのだが、中にはギリギリ通過するのもいて、こっちは後ろが見えていないから肝を冷やす。また、バイクは必要以上に騒音とガスを浴びせかけ、なおかつギリギリをいく輩がいたのでこちらも負けずにF**k You!○○たれーーーと大声で罵ってやったら少し気が晴れた。ガソリンを焚いてCO2と騒音を散らして行くよりも、こちとらいつもより少しだけ余計なCO2と時折メタンガスを出すくらいで走ってる人力でい!ホンの少しは敬意とまでは言わないが、直接浴びせかける排ガスや騒音には配慮を払ってもらいたいものだ。 ハンドルに付けたGPSガーミン60CSxは一応ルートを選択して示してくれるのだが、何故か自転車モードだと車道を避けて選択する傾向があり、腕時計の高度計もそろそろ1300mを指し、もーそろそろと思っても大迂回ルートを示していてまだ6km以上あるようなことを言って当てにならない。時計の高度計以上に役立たずだったので自動車モードにしてルートを再探索させたら、なんと峠へはあと600mとか言うではないか!行けども行けども登りの絶望が一転して終わりの近い希望へと変わり、心なしか傾斜も緩やかになった気がした。 やがて、ふと顔を上げると道の向こうに空が見え、あの先には登りが無いことを示していた。 10:19 柳沢峠 1472m(GPS的には1473m、ああ地面からの距離が1mくらいか) 着いた...と言っても何の変哲もないので少しガッカリしたが、山梨側に少し下ったところに峠の茶屋があった。持参の道具で湯を沸かしても良いのだが、ここは茶店の世話になる。 バイクや車の人が多い。自転車は私一人だった。 ![]() 皆さん富士山を見に来るようだが、当日は自転車に嬉しい曇天であり、それでもガソリンな人たちは向こうに微かに見える富士の下辺りの稜線を一生懸命探して眺めて満足していらっしゃったようだ。 茶屋でとろろ蕎麦と味噌おでんを食い、残して置いた握り飯は外で食べた。さすがに少し気温が低い。冷えないようにモンベルのウインドウジャケットを着て、いよいよ下りに移った。 10:47 ダウンヒル開始 蓄えた位置エネルギーを解放す。 この自転車、後ろのリムが少し歪んでいるようなので余り上げると振動が来るなと思って控えめにしたが、メータ目視の最高速度は58km/hだった。だいたい50km/hを越えると路面の反射塗装の凹凸が怖い。道と橋の継ぎ目も怖い。カーブを曲がりきれなかったり小石など踏んで前輪がはね飛ばされたら深い谷に落ちてお陀仏だ。し、50を越えるとウインドウジャケットのフードが風をはらんで膨らんで首を締めに掛るのには参った。ちゃんと心のブレーキになっている。 11:02 裂石、大菩薩峠への分岐 922m 15分で見覚えのある裂石の看板まで500mを降りた。ここまで降りると空気が変わる。温かくて春のような心地がした。 その先は、果樹園とワイン工場の桃源郷を下る道となる。塩山駅はバイパスしたが、柳沢峠からならペダルを踏まなくても塩山駅に行けるだろう。 暫く走り、その名も休息という土地の販売所に入った。葡萄を食うためである。こぎれいな販売所に入り、葡萄を一房だけ呉れろと頼んだが、「うちは安くしているから箱単位じゃないとね..」と譲らない。ちょっと間違った店に入ったようだ。が、大きな梨は1個100円でばら売りだったので、またしても梨を買ってむしゃむしゃ食った。ナイフの刃を突き立てた所から果汁がほとばしる程のみずみずしいの、旨い。でも葡萄を食わないと... 梨を食って少し下るとぶどう園が広がり、どこでも何とか園と名乗って葡萄狩りをさせている。この時期こーいう派手な看板はボルのかなと思いつつも行過ぎては葡萄が食えないので、繁盛していそうな園に自転車を滑り込ませた。聞くと一房OKである。2、3試食して甲斐路に似たカタカナ名の葡萄を一房買った。テーブルに茶を出してもらい、さらには試食で出ている全種類をそれだけで満腹になるほど別な皿に出してくれて.. ![]() 忙しくしている割には愛想がよく気持ちの良い対応をしてくれる。食ったら出ようと思っていたが買った一房も食いきれないが、さらに自宅に一箱発送までしてしまった。 昔、子供が小さかった頃、毎年この時期は勝沼を訪れていた。勝沼ワインクラブというワインのオーナー制度で割り当てられた葡萄農家を訪れ収穫したり、低農薬葡萄でワインをケースで2ダースほど作ってもらうのだ。で、農家さんから葡萄の食べ方を指導されたのだが、葡萄は皮も種も食べるべし!サクサクと皮ごと噛む食感がみずみずしいのだ。が、やはり園では皮種を出す皿が用意されており、皆様べったりと唾液の付いた皮を盛り上げていらっしゃる。農家さんも諦めなのだろうね。 その後、食いきれなかった葡萄をフロントバックに納めて笛吹川沿いからR20へ入って尻も痛くなったころ、当初漠然と設定した目的地の甲府駅に着いた。あとは電車で帰るだけなので、ここまで無事で一安心。駅前のプランターの草に分水嶺でもある峠の向こうで汲んだ原泉の残り水をやった。 初めて袋を開く輪行袋はモンベルの前輪だけを外すタイプ。初めての割には無事に袋も被せ、問題なく改札も通過し、鈍行列車の最後尾に席を取った。 ![]() 走り出してからは紙カップのワインを飲みつつ、残しおいた葡萄をむしゃむしゃ食った。種と皮を吐き出さないスタイルはどこでもキレイに葡萄を食えるので良い。 やがて人も増えたが、鈍行の最後尾というのは不思議と輪行野郎が溜まる場所だと知った。途中から輪講袋を下げてきた人と話をしたが、彼は大月から山中湖を往復してきたのだが、途中で3回もパンクに見舞われたらしい。一度は釘の串刺しだったとか...お祓いが要るかもしれないねなど話しつつ、私もサイクル野郎の端くれくらいになった気がした。途中でまた一人輪行野郎が乗ってきた。 電車も混んできたので自転車を立てた。乗り換えの移動も面倒なので最寄り駅のだいぶ前で降りて自転車で走って帰り、私のサイクル野郎化も完了となった。 人力移動バンザイ!! Click! なーう ![]() 知らない街を自転車で走るのが好きだ。あそこは何だろうという好奇心に動かされ、そこに着くまでの空間のつながりを楽しみ、やがて近づいて見えてくる細部を確認しながらその場まで乗り付けるのが良い。向こうに見えたその場所に近づくには歩きでは早まる心の速度に足りないし自動車は捨て置く訳にいかないから厄介だし時空の連続も裁たれる。貸し自転車でパリの街、セーヌ川沿いやブローニュの森や凱旋門の下や路地の裏を走ってそう思ったのはもうだいぶ昔の観光旅行。知らない街に着いたなら地図をポッケにペダルを踏むのが良い。 ▲
by ulgoods
| 2009-09-24 01:36
| 自転車とか
望みもしないが、もっと休めと仕組まれていた9月の連休、ちょこっと休める時間を得たので、せっかくだから混む道と混む山を避け、急遽、かねてから課題の自転車走り旅を計画した。
私の知る限り最強のバックパッカーにして自転車も強者の村上さんから、入門編として奥多摩のツーリングでもやったらどうかと以前の自転車記事へのコメントで水を向けられていたのだが、真夏の炎天下では脱水の熱射病が懸念されたので涼しくなるまで待っているうちに英国仕込みのバッグ類も揃ったし、程良く育成された太股もその真価を試す時だろうから行かない理由はない。使える時間はいつものごとく一泊二日、時間的に裕福でないが奥多摩くらいならやれるだろう。けど、ここで奥多摩だけをやって下って帰ってきたのでは村上さんの言う奥多摩入門編を脱することはできない。いつまでも入門編では面目もないから、もう一ひねり要る。どうすんべと思ったとき、大げさだが考えが飛躍した。奥多摩を区切る峠を越えて向こうの土地へ行ってみるか...奥多摩からは延々と辛い登りの連続になる。登って来た帰りの下りを期待してせっせと高度を蓄えるのも楽しみだが、同じ下るなら向こう側へ越して行くが前向きな姿勢だろう。輪行袋も使ってみたいし、帰りは甲府あたりから電車の世話になればいいか。途中野宿もしてぇの!イエーィ、行って戻るよりずいぶん楽しげなプランじゃないか。 調べて知ったが、奥多摩と甲州を仕切るその峠は柳沢峠(1472m)という言うらしい。 奥多摩駅までは空荷で往復したことがある。丹波へは丹波天平の帰りにバスで通ったことがあるので、とりあえずは既知のエリアだ。泊まるなら丹波より向こう未知の場所にしたい。で、翌日は柳沢峠の1472mを越えて甲州へ下るという漠然とした計画を立てた。杉並の自宅の標高が40m程であるから1400m余の高度を稼がなければならない。キツそうだ。が、怯んでいたら向こうへ突き抜けることができない。ま、自動車も通る道だし、人家もあるから、お山へ行くときほど神経を使わなくて済むのが自転車の良いところ。ひたすらペダルを踏んで、嫌になって敗退しても稼いで貯めた高度を引き出して下って帰ればよいから気が楽だ。 泊まりの道具として Hennessy Hammock ULTRALITE BACKPACKER A-SYM Thermarest Neo Air Pad Short BPL UL60 Quilt を核にして軽量コンパクトを指向した。湯を沸かして茶が飲めるくらいの道具も持った。救急系は山のもの流用。その他パンク対応くらいの修理道具・工具をCarradice SuperC SaddelBagに押し込んで、見た目はゴテゴテしないようにパッキングができたのは常日頃から軽量道具を蒐集した成果だろう。自転車野郎の世界にウルトラライトという分野があるかどうか分からないが、自分的にはULサイクル野郎の出来上がりである。 ![]() このくらいあれば泊まれる。 前夜は部屋に自転車を上げて念入りにブレーキの調整、で眠れず。翌日9時過ぎゆっくり目に自宅を出発し、一旦甲州街道に出てから多摩川サイクリングロードに出るのはいつもと同じ。ひたすらR411の青梅街道というのも一貫性があって良いが、都市部は気持ち良く走れないので避けた。多摩川も今回は長丁場なのでスピード控えめ25km/hくらいでユルユルと走る。というか、台風一過で時折風が強く、出だしから時間と体力を使ってしまった。午後には風も弱まるだろうと期待して進む。 羽村から青梅街道へ上がり、やがて吉野街道に分岐して多摩川右岸を奥多摩に向かった。この道は空荷で夏前に一度来た事があるが、今回はちょうど祭りの時期か、半纏を着て髪の毛を上げて結ったおねいさんたちを見た。艶やかなり。道々、彼岸花が満開だ。彼岸花以外でも道ばたには多くの花が植えられている。手入れして育てた人たちの優しさが嬉しい。それらの花を愛でながら走るのは自転車が一番良いな。幌を開ける車より楽しめる。 あちこちに彼岸花、心の中で手あわす...彼岸かなと思い奥多摩路でULG詠む 奥多摩ではいつも山帰りに寄るバスターミナル脇の食堂でカツ丼を食った。この先コンビニはないし、飯が食えるのは先の温泉の食堂しか知らない。あまり腹は減っていないが食えるときに食っておくことしした。その先、行きがけに氷川の三本杉の八百屋で大きな梨を一つ買い、フロントのバッグに納めてイザ上り坂の巣窟へ向かった。 覚悟はしていたが、結構辛いものがある。途中、上り坂への恨み節を書いていたのでは次に進まないので割愛するが、お祭り過ぎてからの平均7%くらい2km余りの登りは心肺に堪えた...悔しいので梨を食ったが全体が軽くなる訳でもない。でも、荷物として鎮座する梨を胃の腑に納めたので恨む相手もなくなってからは無心で踏んだ。 14:14 奥多摩駅前、カツ丼をインストールして出発 15:16 鴨沢通過 15:53 のめこいの湯着 ![]() さて、この先良さそうな場所があれば宿泊体勢に入ることにして 16:13 のめこいの湯出発 16:20 奥秋あたりに公園発見したが、まだ走れるので通過 16:40 この辺りは、片側が落石頻発の急傾斜、反対側が川に半分突き出した道路でハンモックを張れる程良いアンカーが2カ所取れない場所ばかり。ビビザックにした方がゴロ寝できて良かったか...日のあるうちに峠まで行ける気がしなかったので引き返すことにした。引き返し、泊まれそうな場所を探りながら走ったが、相変わらず張れそうな場所は無い。かといって丹波までは引き返したくないし、困った...と思った時、川に降りる道を見た。行くと水源公園とある。公園にしては分かりにくい入り口だな。先に何があるかは分からないが、公園と言うくらいだから泊まれそうな気がして谷の底まで降りてみることにした。ここはあまり利用されていない公園らしい。かなりさびれた感じがするが、人も来ないだろうから泊まることにした。河原に降りられる階段を少し下ったところに按配の良い対の木を見つけたので、通路を横断する形でハンモックを張った。一安心。 ![]() 寝間着に着替えてみたが、脱いだ自転車着は上着は見事にあばら骨の模様に塩を吹き、下も白い粉が多数浮いている。これでは汗の吸収が悪いので翌日に備えて川でゆすいだ。ここでの川の水は透明で美しい。河原から見た水面目線の景色がいい。道路は遙か切り立った崖の上にあり、車の音も気にならない。夜は河原に降りて小さな焚き火を燃やして過ごした。立ち枯れたナラの類の木はよく燃えて、炭の原料になるくらいの木だから燠火もよく保つ。炎が静まっても一息吹けば盛り返し、そんなことをして遊んで2時間ほど過ごしていた。谷底の空は狭隘だが星が美しい夜であった。 今宵の寝姿は、ウールの股引にパタの長袖シャツ、モンベルのインナーダウン上下に薄い化繊Quiltとした。ハンモックにしたのは地面の虫や湿気から逃れるためだが、ハンモック内で寝袋をちゃんと袋として使うのは至難の業なので袋はQuiltとし、それを補う形で寝姿が決まった感じ。やはり河原の明け方は背中が冷え気味で、Neo Airは小さく畳めて良いのだが断熱性能は今ひとつ頼りないな。 翌朝5時くらいに目を覚ましたが、しばらくうたた寝を楽しんでしまった。7時過ぎに起き出して川で顔を洗いカルデラコーンストーブに固形燃料で湯を沸かして珈琲を飲んだ。 ![]() 今回は4gEsbitを直接地面に置いて燃やしたが、燃料と鍋底の距離が取れたからか、鍋底にはネバネバは付かず煤が薄く着いただけでよく燃えた。 朝飯は昨日買った握り飯。2個を胃の腑に納めて、残り1個は予備に持った。 川砂で食器を洗おうとして目を見張った。昨日焚き火をしていた一面が金色に光っているではないか..金?Goldなの?その場所はちょうど川が湾曲した外側で流れが遅くなる場所で砂金が堆積するには好都合だし、甲斐の国だから金の鉱脈を川が舐めていても不思議はない。金かもぉ!という期待は否応なく高まる。 ![]() あああ、自転車旅なんてどーでも良いから、ここで一山当ててお金持ちになろうかしらとも思った。金を掬い残そうと、暫く濯いで遊んでいたが、どーも光る粒は水の中をヒラヒラ舞うように流れ行ってしまう。ちょとおかしい。金ならヒラヒラせずに沈むはずである。大きめの粒を指先に拾って眺めてみたが、直径1mm程でよく分からないが、どうも粒と言うよりは剥離片のようだ。たぶん雲母か何かの剥離片だな。にしては金ぴかだが...今この場では道具もないし、とりあえず先へ進んでから考えることにして撤収し戻り始めて20mの所に看板があった。 ![]() どーやら昨夜は昔の砂金の採掘遺跡の上に寝ていたらしい。 戻ってサンプルを取ろうかとも思ったが、山師達の巣窟になっていないことを考えればやはりアレは雲母片なのだろう。少し後ろ髪を引かれたが、どーしても執着するなら道具を持ってまた来ればよいので、とりあえず豪華な一夜に感謝して遺跡を後にした。 この稿続く... 金だったかなぁ?ま、いいや。アレを掘るより携帯電話を集めて抽出した方が割に合いそうだ... Click なお ![]() ▲
by ulgoods
| 2009-09-22 22:49
| 自転車とか
香港モノの防水小型オイルライター
先日、細々ついでに注文したもので、5個入りで$7.8也。送料は他の物と合わせたので安かった。 ![]() このライター購入のきっかけは、水濡れに強い発火システムを考えた流れでrwalker氏の薦めもありマグネシューム入り発火棒を探していたときにUSのサバイバル屋の発火キットの中に見つけたのが発端。アメリカのサバイバル屋がなかなか送ってこないので嫌になっていたとき、香港のチタン物屋さんに置いてあったライターが目に留り、アメリカサバイバル屋の物と見比べた結果、同じ物と断定して取り寄せてみた。そう、あの店が自分の所で作っている訳がないのだ。どっかから買うとしたら香港だろう... なんしか、1個200円しないのが嬉しい。 ![]() 元々は汎用のクロームメッキの防水ピルケースで、それに合うようにライター部分を作った感じ。ちょっと精度が出ておらず、振るとカタカタするのが残念だが。 重量は25g、ケース部分がずっしり重い。ケース以外の中身重量は8gと嬉しい軽さなので勿体ない。ラーター部は石の交換もできる作りなので、使い捨てではない。 アメリカのサバイバル屋は、このライターを核として木屑とワタ屑をセットにして$9くらいで売っている...なかなかの商売人である。 防水と謳っているのでしばらく水に浸けてみた。数時間、もー、こんなに水に浸かったらザックの持ち主が保たないだろうというくらい漬け置いたが、水面に油の浮いた痕跡はない。 ![]() 引き上げて拭き、少し強めに閉じておいた蓋をネジ開けてみたが水漏は無く、当然一発点火した。水圧を掛けていないのだが...軽く水没くらいの範疇なら大丈夫そう。 火花系発火具ではSpark-Lite Firestarter+WetFire+ワセリンコットンボールを持つことにしたのだが、このオイルラーターがあればだいたい置き換えが効く。寒冷高所でガスライターが駄目なときでもフリント式オイルライターなのでOKだ。しかも、普通のオイルライターは自然とオイルが蒸発してしまうが、こいつはオイルの蒸発切れは起こるまい。し、象が踏んでも壊れないくらいの頑丈さがある。土の上なら車に轢かれても大丈夫かもしれない。さすがUSのサバイバル屋が目を付けただけある。 ということは、非常時発火系の構成が Spark-Lite+WetFire+ワセリンコットンボール が Smallest Fline Starter Waterproof Lighter + ワセリンコットンボール ということになりそうだ。一品減る! 当分燃料を入れて閉じておいて、開けたときに変化が無くて一発点火だったら制式採用だ。着火剤も小分けのZippoチューブオイルを1つ持てばテクニック要らずで無敵な感じがしてきた。サバイバル屋の流儀に付き合って悲壮感を楽しむこともないだろう。これで1000回も発火しようとは思わない。無人島に流されることは想定していないから2,3回確実に火が点けばOKだ。 ああ、中身だけをビニールチューブに端を熱で閉じて封印しておけば10gくらいになるかな。非常時は切り開いて使えば良いか...って、いざというときに切っていられないからこのままかな。きつく締めると表面が滑って開けにくいので輪ゴムでも巻いておこうかと思う。 その他、3 Watt CR123 Luxeon LED Flashlight Torchというのが$4だったりしたのでお願いしてみた。本体はアルミ削り出しっぽいく軽くて堅牢。点けてみたが、さすが3W LEDだけあって驚くほど明るい。真っ暗な6畳間全体が活動に困らないくらいの明るさになる。 ![]() CR123電池付きで400Yen切ってこの明るさとは、畏れ入った。 しかし、Luxeon って...ああ、最近じゃLuxeon も国内同士で恐ろしく安く融通しているということか。なる。 点滅モードとかないし、スイッチはねじり式だし、防水とも書いていない。水没を試してみようとも思わないけど、車のグローブボックスに軍手と一緒に放り込んでおくか... USとかで買う前に香港方面も探さないと。製造元から離れるにつれて値段は全くいい加減だ。 香港というか中国は製作機材があるのでワザと機能や材質を落としてパチを直販している感がある。ライトの点滅させるくらいの激安IC屋も近くに在るんだろうがね... ちょっと安っぽいけど良いモノあります。 Click なう ![]() ▲
by ulgoods
| 2009-09-18 23:13
チマチマと小物ネタ続きで何だが、こんなご時世、予算削減中なので...
UVライトの記載を訂正しました。 確認不足反省です。 先日、eBayでTitanium Stand for ETA Trangia Gas Spirit & Borde Stoveを取り寄せてみたが、他にも同じ売り手さんで気になる品物があったので幾つか追加した。そのショップは概ねチタン製品で、Vargo社の製品と酷似しているものだ。Vargo社も製造元は中国であるだろうから、何らかの経路で訳あり品が安く流れてきているのか?以前は中国品と言えば模造品が主で、モラルと品質には目も当てられなかったのだが、モラル方はさて置くと、最近は中国が製造元なのだから、製造技術と製造設備は本物である可能性が高い。 酷似していたのは ・Vargo Titanium Triad Backpacking Stove $29.95 + Titanium Ti-lite Mug $49.95のセットが$30程度! ・Vargo Titanium Nail Peg @$3.95*6 = $23.7が$16 ・Vargo Titanium Tent Peg @$2.75*6 = $16.5が$9.99 など。 ちなみにネイルペグは国内ではVargo製が580円程度で売られており、6本として3480円、今のドル換算レートはいくらだろう?仮に95円とすると$36程度。香港物は送料$5.8だから本体$16と合計して$21.8で2071円、一本あたり345円となる。ああ、国内物は別途送料とか買いに行く手間とか要る。 とりあえず、Nail Pegとその他小物を買って、ペグは手持ちのVargo社製と比べてみることにした。 あれこれ買って送料$20は勿体ない気もしたが、USから買うとつまらない物でも$30以上を平気で請求することが多いので、それを考えるとお安いと言える。 製品は5日程度で郵便で届いた。 ![]() 早速ペグを見比べた。香港物は微妙に細くて長い。重量は6本計測して本数で割ったところ、15.17gと出た。本家は3本で48g、一本16.0gであった。香港の方が若干軽い。釘の部分は本家がφ4.85mm、香港は4.80mm(百均ノギスにて)だが、触った感じではもう少し差があるように感じられる。長さは本家が160mm、香港物が165mmであった。 というわけで、全くのホンモノが流れてきている訳ではない。 ![]() ![]() 細かい所を比べると、 ・紐の結びが、本家はねじれが無くきれい、香港は無造作 ・先端は本家が鉛筆削器状、香港は角度が浅く削りが長いが、先端近傍は別途角度を付けて鈍角に尖らせている。本家のオリジナルの先端構造は摩滅のため不明... ・紐を通す穴は本家は小さな角の面取り単純穴だが香港は大きく面取しており、明らかに一手間多い。紐が摩擦で痛むのを防ぐ効果が高い気がする。 ・紐の質は本家が高級、香港は普通の細引きを流用。しかし、香港物は光を反射するので良いかも。 ・ヘッドの形状は微妙に違う。香港の方が段差が少なく太い。削って作るなら香港の方が作成が容易っぽい。 ・ヘッドと本体は溶接と思われるが、本家は凹型、香港は凸型に盛られている。 となった。 材質に関しては...私は試験の方法を知らないので、チタンと言えば焼き色だろうから、金属細工用の高温バーナーで炙ってみた。両者ともきれいなチタンの焼き色を得たのと、重量比較的に香港物もチタンであると思われる。 これらのことから、 ・チタンの溶接は簡単ではなく無酸素の雰囲気中で行うため専用の設備が必要であり、少なくともこのペグを作ったメーカーも保有している。 ・各部が微妙に異なるが、同じ材料、同じ程度の技術で製造されたように思える。 ・紐が必要以上に安っぽいのは、カムフラージュっぽい気がする。 ・本家にはない工夫が盛り込まれている。 という感触を得た。 独断的な推測だが、Vargo社の製造を請け負っている会社の下請け工場がその設備と技術を使って作ったような気がしてならない。同じ物も出せるのだろうが、いろいろ都合で少しだけ変えてみた感じだ。これは偽物なのだろうか?Vargo社のマークが入っていれば偽物だろうが、同じ材料と同じ技術と設備で作られているとしたら、モノとしては偽物とは言えない。もっと金属組成的、機械的な試験をしてみないと何とも言えないのだが、次回からこれがペグ袋に混じっていても困らない感じだ。一方、デザインが酷似とか、ライセンスがどうのという話になったら偽物というのかもしれない。が、残念ながら私はそちらの方面には詳しくないので分からない。 買う事についても、勧めもしなければ止めもしない。こういうのがあったよというだけに留めておくが、eBayの販売ページにはハッキリと Original Price USD$3.95/@ と書いてあったので、Vargoのそれをオリジナルと呼んでいるのは明白だし、販売ページの写真はVargoのペグの写真を盗用している! その意味では予想通り偽物を掴まされたことになる。 ・蓄光細引き ペグと同じお店でφ2mmの蓄光式細引きを見つけたので、同時に注文した。 ![]() 能書きでは ・10mあたり1 oz. ・破断強度は160lb. ・もつれにくい編みと滑らない外被でしっかり結び ・ジッパータブ、寝袋、テント、カバン用に ・15分光に晒すと3時間光る とある。 破断強度160lbs...BPLで売っている同じくφ2mm(1/8")のAirCore Plusは破断強度が1109lbsであるから、これは純粋に衣類などに付ける用途だろう。外被を少しめくって手持ちの張り綱用途と比べてみたが、 黒がExped、オレンジ色が(どこか忘れたがUL系お店)、白が香港もの、 ![]() 内部が撚ってあって糸が少ないから弱いのね。でも、正直に強度を書いてくれているのは助かる。知らずにテントとかタープに使うと大変だ。 で、確かに少し光に当てると蛍光緑に発光するのはOK!衣類用途だと50フィートもあるので、チマチマと使い切るのに大変だ。 これはこれで良い。 訂正 さきほど袋の底からオマケのUVライトなるものが出てまいりました!いやー申し訳ない。認識を新たに致します。申し訳ないので少し情報を漁ってみた。 ![]() UVかどうかは分からないが紫色のボディーで紫っぽい光が出ており、青よりUVっぽい。どこの何というLEDだろう?UVということはこれで水の殺菌ができる??って、こんな剥き出しのUV光って直視しちゃ駄目だよね... 本当に紫外線が出ているか身近なモノで試してみた パスポートのUVで浮き上がる顔写真 OK クレジットカードの隠しロゴ OK 1万円札の特殊印刷 OK ユーロ紙幣の特殊印刷 OK パスポートの隠し写真は浮かびが弱いが、カードや紙幣系はバッチリ印刷が浮き出て見えるのでUVは含まれているっぽい。とあるブラックライトのサイトでは、上記の確認は375nmではOKで395nmでは駄目と出ていた。ということはこいつはちゃんとしたやつ? UV LED の販売サイトを見ると、500個単位でも180円以上するようだ...で、やはり直視してはいけないとある。 更に探したら同じモノが1200円で売られているのを見つけた。販売は2個単位。ボディーの色は違うがキーリングの模様まで同じだ。 搭載LEDメーカー : 日亜化学工業 搭載LED型 番 : NSPU510CS 375nmのUVを発するLEDだ。CR2016電池2個で直接ドライブしている。 販売サイトには ☆信頼の日亜化学工業製 紫外線LED(UV-LED)使用! ☆波長375nm(ナノメーター)のホンモノ紫外線LED! とのこと...EC価格案内サイトで987円でした。こんなものが能書きも付けずにアッサリとオマケだなんて。$10ですぜ!....気前よすぎ、って原価いくらだ? あ、更にUV硬化接着剤にオマケで付いて980円みつけた。単体で190円也。やっぱりそんなもんでしょ。その他蛍光ペン屋さんとか、もー、値段めちゃくちゃ。探した者勝ちだな。 値付けとは度胸と気合の高と知る。 最近eBayで香港モノを縦覧していたのだが、この手の光り物は山ほど出てくる。以前、小ネタで書いた手回し発電2LEDライトは、ORショーでUSメーカーが発表し、発売を待って苦労して取り寄せて喜んでいたが、今となればeBayの香港モノでは驚くべき安価で大量に売られている(涙 ・ミニオイルライター Smallest Fline Starter Waterproof Lighter というもので、USのサバイバルショップの火付けキットに使われているモノと同じっぽいので頼んでみた。 これは別途... ちょうどBPLでもMade in China - A State of the Market Reportという記事をやっている 気になっている事は似ているが、向こうは広範で格調あるレポートである → ![]() 雑記 だいぶ前に阿佐ヶ谷ガード下のワイン屋で隣に座ったおじさんから ガイアシンフォニー、地球交響曲三番 の券を酔った勢いで安く買いも引き出しの中で忘れていたのだが、昨日ふと見ると日付が今日なので勿体ないので観てきた。 内容は星野道夫氏の追悼(撮影直前に亡くなったため)とその他の話の取り混ぜで2.5Hという長大なものだ。星野氏やワタリガラスのボブ氏や民族移動の話は書籍等で読んでいたのでアレだが、挿話の中で出たポール・スポング博士とオルカラボの話には思わず反応してしまった。カナダのバンクーバー島近くのハンソン島でシャチの研究をしている話なのだが...10数年前、ちょうど映画が撮影された頃か?とあるプロジェクトの招集があり、渋谷の某社に集められたのだが、お題は、カナダの島でシャチの生態を研究している人がいて、ライブ映像を高速な回線で伝送して世界に公開したいのだが、どーするべ?という話であった。確か記憶上の研究者の名前はMr.スポック博士、場所はハンソン島だったから映画の人だ!島には電気が乏しく、対岸とは数キロ離れており、しかも霧深く船も通るという条件でいろいろ検討した。太陽電池、山までケーブル、やぐら立てて長距離無線LANアンテナ設置の方針だったが、まー現地を見ないと分からないねという話にして出張する気満々で、さっそく現地連絡用にと海外からモトローラの小型高出力トランシーバを4台取り寄せた。国内ではたぶん違法出力なので点けていないが...結局、いつの間にか話は流れてトランシーバーだけが残った。 最近になって別なチーム(NTT)の手になる水中動画が伝送されているようだが(http://www.orca-live.net/)、うまく流れて来ないなぁ... 行けていたら住み着いてしまったかもな、あの場所ならそれも悪くはなかったろうな... ▲
by ulgoods
| 2009-09-14 00:28
| 宿泊系
山歩きの筋肉+心肺機能養成ギブスのつもりで自転車生活を続けているのだが、英国から新たな小道具が追加された。Carradice SQR Trax、16L入りで耐荷重10kgのクイックリリースなサドルバッグである。
![]() 夏前に同じくCarradiceのBagman QRという支持システムとSuperCという21Lのザックを取り寄せたが、思ったほどQuickではなくてバッグの脱着が手間であることがわかり、SQRシステムのバッグを即追加でお願いした。 ちなみに、Carradiceのは英国で手作りとかいうことで、こいつは在庫有りを確認してお願いしたにもかかわらず2.5ヶ月待ちになってしまった...でも、買ったお店では合計金額が50ポンドくらい以上で送料無料となり、バックオーダー品以外は即送ってくれて、遅れた物も入荷次第送ってくれても送料追加無しなのは嬉しい。長期のバックオーダーでも定期的に「お前の注文はまだ有効だがキャンセルしても良いよ」みたいなメールが来るのもちゃんと管理の俎上に載っていることが確認できて安心感が高い。催促されるまで放置の米国とは違う感じ。 あとで知ったがこのバッグは国内でも入手可能であるが、国内のお店が10%引きしてくれても英国から取り寄せる方が半額以下で済んでいたようだ。一粒で二度美味しいっていうか、同じ支出で二個買っても仕方ないので普通は浮いたお金で焼き肉でも食べることになるのだろう。 ![]() ケリーさんが縫ってくれたっぽい。 さて、QRがQuick ReleaseでSQRはSemi-Quick Releaseということで、QR->SQRでQuick度が後退したような気もするが、実際にバッグの付け外しはSQRの方が素早くできる。Bagman QRへのSuperCの取り付けは古風な革のベルトを取り扱わなければならず、ベルトがひしゃげたりしていると35秒掛るが、SQR Trexではパッチンと止めるだけ5秒でOKだ。ブランケットの取り付けは簡単!六角レンチがあれば5分で完了する。あまり締めすぎないようにと書いてあった。いい気で締めすぎるとプラスチックが割れるんだろうね。 ![]() タイヤとサドルの距離が必要なので、700Cとかタイヤサイズが固定であれば小柄な自転車ではタイヤで擦ってしまう。私のはぎりぎりOKな感じだ。 さて、仕事で週二回ほど片道21kmの道のりをこなし始めて数ヶ月。距離計も既に2600kmを越している。この夏も汗まみれでよく頑張った。仕事の意欲と言うよりは自転車で走りたい意欲で客先に行っている感じも否定できない。で、客先で作業するのでピチピチの自転車短パンでは無理なので着替えとPCを入れなければならず、それを収容するバッグが必要というのが発端。最初はザックを担いでいたが、長距離では担ぐには辛いし汗がスゴイから。で、SuperCは21Lもあるので容量は余裕であるが、先に書いた脱着の手間と、横幅が広いので狭いところをすり抜けるときに気を遣う、実はたぶん体の幅は超していないだろうがのだが、明日からはSQR Trexでやってみる。SuperCはツーリングの時に使う予定。涼しくなってきたからね、そろそろ自転車で。 このSQR Trexだが、困ったことがある。金具とバッグの接合にネジが使われているのだが、内部にネジが剥き出しなのだ。たぶんバッグは揺れるだろうから、PCなどを入れて走って内部をシェークすると傷だらけのPCが出来上がることになる。 ![]() せっかく自転車用に軽量のNetBook系PCを調達(メモリー2G化、振動対策でSSD-128G換装済)して、変な色の外装を選んでDELLに1ヶ月以上待たされたのに傷だらけでは悲しいだろう。このネジ部はShooGooでも盛って内容物を保護しないと...ネジを緩めることは無いだろうが、ShooGooの乾いたゴムを切り取ればネジは使える状態のままと思う。英国手仕事もアレだが、細かな所は気を遣って欲しいなぁ。 このバッグは背負うようにも出来るらしく、専用のハーネスが売っている。半額なら製品を買うが、ハンズでプラパーツを幾つか買っても何とかなりそうだ。そうそう、SuperCの骨格というか、横に一本骨が入っているが、実は木製だ。一瞬目が点になったが、よく考えれば軽いし、転んで過度な力が掛かると折れてかえって良いのかもしれない。木製なら修理も簡単だしね。さすが、鉄と木を組み合わせた車体の自動車が走ってる国だ。 バッグを付けると反射板やリアのライトが隠されるので、Petzlのe+Liteのクリップ部を挟んで使っている。防水だしLEDだし、あれはちょうど良い。e+Liteも新型が買えるようになっているが、あれはベルト留めが笛になった以外に何か変更があるのだろうか? 2600kmも走ると体重変化以外にもいろんな事がありました...パンクは2回。二子橋上と二子橋を渡って神奈川に入ったところ。あのへんは河原で夜まで飲んでいる連中が多いので、おおかた一升瓶を担いで橋に出て割っちまうんだと思う。一度は高島屋裏の自転車屋でパッチ当て修理。2回目は外皮まで破裂し&早朝だったので高津駅前のアサヒが開くまで待って、23が無かったので25で我慢して交換してもらった。現在、前後輪でタイヤの幅が違うが、耐パンク的に調子良さそうなので、後輪が擦り切れるまで後ろは25で頑張ってみる。 気になっていた富士スピードウエイ7時間200kmは今年は見送り...下りを60km/h超でブレない車体とリムが必要だろう。 ![]() なんだかサドルに付けるバッグは佇まいに趣があって良いなぁ。しかも英国製で手仕事となると舶来でもピカイチの感じが盛り上がる。最近はテントも英国のTerra Novaを使うことが多く、eVent使いで好感なRabも英国だし、酒はMACALLANおいしいし。意図せず英国比率上昇中の様相なことに気がついた。 ああ、寒くなると上着とか着替えが嵩張るから16Lでは足りないかも... ま、SuperCの佇まいも良い感じだし、寒くなれば庭先で35秒作業しても蚊に食われることもあるまい。 ![]() 緑色の700-23Cのタイヤがなかったので黒にしたが、馴れると違和感ない。というか、色合せのために28Cには戻れない... 自転車に乗って車道上の最弱者になるといろいろ見えてくる景色もあり... 高速道路の解放よりはCO2削減と国民の健康増進のため、環八の三車線は左側を自転車に解放する政策をお願いしたい! ってな... ![]() ▲
by ulgoods
| 2009-09-10 04:09
| 自転車とか
この五徳、名前からするとPrimusのETA Powerでも使えるようだ。
たまたま手元に未使用のETA Powerがあるので合わせてみるか...ETAは買ってみたけど、独りでは重いのと大きな鍋を使わないから、オークションにでも出して売り払おうと未使用のままだったが、この際仕方がない。一度使うと二束三文だな。この五徳のテスト高く付く... 合せはパズルルのよう。V字型に合わせてからではバーナーの耳が差し込めないので、バラバラの状態で耳を差してからV字に組んで、んでから最後の一枚を結構無理矢理はめて三角にする。組み立ててみて、下面のギザギザは燃料パイプを旨く収納するためだったと分かった。 ちょっと無理がある感じだが何とか組み上がった。 ![]() 何も燃焼させなくても組み合わせのテストは出来たのだが、たぶんガスバーナーで湯でも沸かすと五徳にきれいな焼き色が付く期待があったので火入れをした。 こんなに立派な気化管が引き回されているから液出しもOKでしょうと思い、気化管が暖まったタイミングで燃料缶をひっくり返してみた。火勢が急激に増大するが、液出しも安定燃焼。 ![]() 寒くても缶をひっくり返せばOKと思う。 鍋を掛けてみたら炎が五徳を舐めて良い感じに赤熱している。たぶん良い焼き色が付くだろう。 ![]() ついでだから湯を沸かして韓国ラーメンを煮て昼飯にした。 写真の鍋はTrangiaの外側アルミ、内側ステンレスの二重鍋。既に廃盤だ。軽くて熱の回りが良くて内側はごしごし洗ってもステンレスで粉も吹かないので重宝しており、普段使いにもなっている。大中の鍋とぶ厚いフライパンのセットだった。どっか他でこんな鍋セットあると良いけど。 分離式ガスストーブは、最軽量のMSR WindProを持っているので、なにもこんな無理な組み合わせをすることもないのだが、もしも野外で重量級の鍋物とかする時はWindProでは心許ないので、このままETA Powerを持って、チタン五徳と合わせても楽しいか。Eta Powerも更に軽量化版が出るらしいが、この五徳でチタンフォイル風防を巻いた方が軽いかもしれないな。仕方ない、ETA PowerはしばらくKeepするか...ETA Expressだけは処分するかな。 予想通り、焼き色が付いた! ![]() 実は今回、この五徳を買ってみたのは少しワケがある。 eBayのサイトではVargo社のチタン製品、エクスカリバーや普通の軽いペグ、武器類、ストーブとポットなどが微妙にお安い値段で売られていた。たぶん中国で生産されて、検品で蹴られたB品か、本物製品の横流しか??型枠の所在は中国だろうから、もしかしたら所定の年数を経過したら工場から出せるような契約なのかもしれない。他にハクキンカイロの穴の模様だけ違うヤツとか、蓄光ガイラインとかが出ていた。衣類ではノースフェースの模造品がノースフェイクと言われて売りに出る市場があるとか有名で信用ないが、こういう無骨なブツは模造してもそうそう売れないだろうから、本物のB品か横流しに間違いないだろう。今後、そんな感じでブツが出てきたら...正規の販売しているお店には迷惑だろうが、工場直流しの本物であれば一消費者としては嬉しい訳で、しかもこのeBayのお店は複数買ってから送料をおまとめしてちょとメールをすると、だいぶ安めの良心的なPaypal請求書を出してくれる。アメリカから買うとつまらない物でも$30超の送料を掛けられるし、到着が遅いのを考えると香港は良い。 ちゃんと早く安く着くこと、手持ちのメーカ品と比べて同じ物であるのを確認する目的で手持ちのメーカー品と被るが小物を数点頼んでみた。来たら比べてみようと思う。 また、BPLでバカ高く売っていたペラペラなチタン鍋やチタンフォイルの製造元も執念深く探してみたら香港にあり、どーやらチタンは香港の様相... ちょっとWatchを継続する。 テーブル以外は食べてしまうんだから、売れる物は魂だって... ![]() ▲
by ulgoods
| 2009-09-06 01:05
| 燃える系
Titanium Stand for ETA Trangia Gas Spirit & Borde Stove
JSBさんの所を訪問して見かけたチタン製のWestWind Stoveの類似品、eBayへ行ってみたら買える状態になっていた。情報の出所はGENさん(快速旅団)のよう。Thanks! ![]() チタンには目がない私なので数個お願いしてみたら5日目に届いてしまった。さすが香港は近い。最近の作りは中国でやっているから、中国から買えれば安くて早いな。 サイズはTrangiaのアルコールストーブをセットする関係で同一のはずだが、組み立て切り込み外側の耳の部分が短く作られているので少し小さい。厚みはアルミと同じ程度、1.5-2.0mmくらいでぶ厚い。チタンは実は重い金属なのでアルミと同じ厚さということは結局重い。 写真左から アルミ 78g チタン 88g ステンレス 80g ![]() しかし、チタンは固い金属でもあるので、肉抜きすればアルミ程度の重さになるかもしれない。しっかりと厚みのあるチタンは嬉しい!しかもツヤ消しの鈍い光沢、チタンはこうじゃなくっちゃね。 組んだ剛性感はチタンがダントツ、次にアルミ、ステンレスは噛み合う仕掛けがあるがしっかりはまらないと華奢で重さが掛けられない。 Trangiaがすっぽり入るのは当然だが、ストーブを差し込んだときの密着感は緩い。少し遊びがある。この点はアルミの方が少し抵抗を伴いながらピッタリ収まるのは良い感じ。 チタンにはA,Bと書かれた切り込みが見られる。これは...手元にないので分からないが、たぶんTrangiaのガスバーナー(BG74)ヘッドが付くのではないかと予想される。その他、ガソリンストーブのヘッドだけを取り外すと案外はまるのとかね、何かと細工に便利そう。 その他Borde Stoveと書いているので、セットしてみた。Bordeもしばらく使っていなかったので、ついでだから火入れをしてみよう。 ![]() 事務所用途に借りている古い民家の風呂場は当然のことながらモルタル塗りであり、この手のストーブのテストには適している。というのも私の(旧型でもw)Bordeは尻漏れ引火するので、ちょと怖い。尻漏れ防止でゴムパッキンに替えてからテストしていないので、それも兼ねて。実は、このチタン製ゴトクにきれいな焼き色が付くのを楽しみにしている。台所のガス台で炙ればきれいな焼き色が付きそうであるが、わざとらしいのもナンだしね。鍋を掛けた方が炎が縁部に回って色が付くだろう。 以前、最初のBordeを手に入れたとき、ハンズに行ってチタン板を買って蝶版でつなげてV字型の五徳を作ったことがあったが、すぐに熱でヘナヘナになったが、こいつはぶ厚いので強い、というか焼き色もあまり付かない。 Bordeの時は五徳の天地を逆にして、Bordeの下に石でも噛ませて鍋底との距離を詰めるのが基本と思うが、風呂場で石もないので通常使用で。 今回もゴムのパッキングを噛ませても尻漏れして引火した。たぶん、屋内で無風だから尻から出て高まった濃度のガソリン蒸気に引火したんだろうな。パタパタ弱く扇いだら引火しなくなった。屋外で微風なら良いだろう。テント内では火事になる。ゴムパッキンも熱とガソリンでへたりそうだ。尻から本格的漏れたら致命的にまずいのでシリコンにしよう。 おお!衰えぬBorde Bunnerの勇姿! ![]() Trangia用の五徳たち ![]() 私が骨になってもこの五徳は残るだろうな... ![]() ▲
by ulgoods
| 2009-09-04 22:01
| 生活系
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doting on ultralight gears more than mountains...
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