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eVent Crysallis Bivy / Integral Designs

eVent Crysallis Bivy / Integral Designs
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念願のCrysallis Bivyが安くなっていたので思い切って買ったのが昨年の6月くらいなのだが、代替わり直前の処分であったか、すぐにeVent版が出て少しガッカリたのを覚えてる。なぜなら、初代はTegraltexというGoreTex族であるが、二代目は透湿性に優れ軽量化が可能なeVent製なのだ。カタログスペックからも軽量さは見て取れて、手持ちのTegraltex版が960gだったのに比べて、eVent版は810gと出ていた。150gも軽ーい!私はeVent好きを公言して憚らない。
どーしてもeVent版が欲しかったのだが$255はBuyボタンを押す指を10回萎えさせるのに充分であり、毎回カートに入れては出したりして買えないでいた。が、ついに20%Offのチャンスを見つけ..子細は省くが、やっと手にすることを許された。
なぜ、Crysallisに固執するかというと、(出入りを考えなければ)唯一、降雨でも使える形状のBivyだから、ということになる。行き倒れ野宿にはこれ以上に適したモデルがあるだろうか!

TegralTex版は去年の記事で結構ひどいことを書いてしまった。その後、米国のコミュニティでも散々Integral Designsに当たり散らした投稿をしてしまった。
曰く
・頭部フープが起立しない構造に欠陥がある。
・内部のメッシュが顔に掛かる
それは別に
eVent Unishelterの止水ジッパーは水が漏れる..こちとら自腹でやってるから、合理性が感じられる気に入らなさは声を大にして言ってもいーだろう。
とか言いながらもIntegral Design好きの私は冬の奥多摩野宿でTegralTex版を使ったりしてて、ま、ジッパを少し開けて換気をしてやれば使えるなという印象、後頭部の煙突がよく効いて換気がされている。
ということもあり、eVent版には俄然期待が高まっていたのだ。

早速、eVent版を開いて見たのだが、おおお、良くやってくれた!声が通じたか!と思われる些細な変更点を見つけて嬉しくなってしまった。
・頭部フープが云々は、固定されていなかったフープの付け根のグニャグニャが直され、連続したフープ材がジッパーに沿って縫い込まれ、しっかり起立す&角度調整ができるようになっていた。
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・メッシュが顔に掛かる云々は、メッシュ頂部に紐が付き、これかた追加されたフープ内部のループと結ぶことでメッシュを顔から離しておける。
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という改造がなされていた。よしよし。

実は発売開始からしばらくはモノを置いている店が無くて買えない状態だったのだが、今思えば発売後に私の投稿を見て改修したのではないかと一人悦に入っている。
ただし、止水ジッパーに関してはIDも頑固だ。TegralTex版には雨蓋が付いていて構造的に雨の侵入を防いでいる。eVent版でもメーカーカタログ写真は雨蓋が付いているが、BGTで見たレビューの実売版からは雨蓋が省かれていることが分かった。この点、実売版とメーカー写真が違うのはいかがなモノか?という投稿をしたせいかどうかは分からないが、その後メーカーページには
Now constructed with a waterproof zip, the Crysallis no longer has a storm flap over the zip as shown here.
という断りの一文が掲載されるようになった。

ま、これはこれでよいかもしれない。実は止水ジッパーの漏れに関しては、私にも使用で悪いところがあったと反省している。止水ジッパーからの漏水に関しては私の投稿や、それに関するUSのBPLメンバーの検証に合わせてUKマンチェスター大学のグループも実験で屈曲部が漏れやすいという事を書いて、eVent Crysallisにも雨蓋は必要だよねぇという話になっていたのだが、あとでよくよく考えて、最近はある理解に達している。というのは、私はテントは言うに及ばずシェルター類の張り皺は許せない質なので、当然eVent UniShelterの時もキリキリと張ることになった。と、eVentUniでは構造的に止水ジッパーに張力が掛かり、ジッパーの歯に隙間ができてしまう。中から見て止水ジッパーの歯からかすかに光が入っていたのを覚えている。しかも止水ジッパーの屈曲部に一番力が掛かる構造になっている。これではYKKも堪らんだろう。激しい雨なら漏れるよねぇ。で、最近は止水ジッパーには張力と屈曲を与えてはイカンと思うことにした。eVent Uni好きのRyan氏は漏れた経験がないと言っていたが、彼は張り皺が気にならない人なんだろう。私も今後は力加減を見て気を付けることにしている。些細で当然な事だが、この辺も考えた作りを希望したい。
前置きが長くなってしまったが、eVent Crysallisはペグで張ることがないので、余分な張力が掛からず、結果として止水ジッパーの特性が生かされて漏水は少ないのではないかと思っている。
強い雨の日に検証してみたい。
依然として気に入らないのが、換気口に防虫メッシュが張られていないことだ!ここから蚊が入ってきたら狭い空間のこと、中で絶対パニックになる!換気口を開かせる仕組みと共に自作するしかないかな。

eVent版になってサイズは一回り大きくなった。重量は、カタログスペックの810gに比べて、少し目止めを施した手持ち版は何と731gである。通常カタログのメーカー主張重量は実物より重いのだが、何の間違いか、手元にある版はカタログスペックよりも80gも軽く、結果としてTegralTex版より230gも軽くなっていた。えー、これってありえなーい、ということでちょっと考えてみた。販売モデルから雨蓋が省略されてもメーカーがカタログ写真を更新していないことから、810gというのはカタログ写真の通りの雨蓋を含んだ重量であって、ページ作成後に雨蓋を省略して更に80g浮かしたのだろう。たぶんそうだ!写真と重量くらい修正してよ!と思う。

731gかー、こりゃ微妙な重量だ。やっと不便さと釣り合うくらいの軽さになった。不便ながらもTegralTex版に愛着が湧いてきた頃だから今後は絶対的に軽いeVent版だな。
eVent版UnishelterはExpedition仕様ということで大きく作られているが、eVent Crysallisもそれに迫る大きさだ。足元に靴を転がして、ブリっと太った厳冬シュラフで寝てみてもロフトが潰れることがなかった。今年の恒例の冬野宿で使わない訳にいかないだろう。
で、だ。収納サイズが全然違う。
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eVentが薄いこともあるが、底材の番手が下がっているのも寄与していそうだ。ゴワゴワだった底材がサラサラになっていた。
しかし、いつものことであるが、針金のフープを曲げて畳むのは心が痛い。

Crysallisの細部の写真は少ないので何枚か掲載しておく。
ロゴ
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最近はあちこちでeVentのロゴが目立つ。eVent屋さんから指導が入るんだろうな。

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手前の黄色いのがTrgralTex、奥の銀がeVent。シームシールも完全だ。が、止水ジッパーの縫い付けて表面と内側に糸が貫通しているようなので、その縫い目だけはシリコンで閉鎖した。

幅の違い
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向こう側も同じだけ差があるように並べた。長さはも15cm長くなった。

素人写真で申し訳ないが
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二本並んでいる絵も少ないだろうから。ジッパー、雨蓋辺りの違いがよく判る?

長さの違い(ボトムを合わせてある)
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と、フープの自立具合の違い。換気口の生え方が分かる。

警告は伊達ではない
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締め切ると途端に苦しい..



参加中..こんなbivyの着せ替え遊びしている間に山へ行けよ!と思った人はここを日々激しくClick!

by ulgoods | 2007-05-11 02:32 | 宿泊系
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