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X-Rocket / Luxe outdoor

雨のBivy泊は少し厄介だ。Tarpなどを張らなければBivyへの出入りの際に中を濡らすし、傘がなければ起き上がることもできない。横たわっての顔の直ぐ横で水が跳ねて飛沫が入り、ほんの少しだけど自分が哀れにさえ思えてくるものだ。で、Tarpを張るのもちょと面倒、というか、起き上がれるほど高く張ると耐候性を減じてしまう。耐候性があって起き上がれるだけの、何か最小限の屋根が欲しいとずっと考えていたのだが、考えていたデザインと似た製品が安かったので使い勝手の評価用に取り寄せてみた。
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Luxe outdoor社は香港の会社なのだろうか、どこかで見たデザインの製品が多いのだが、このX-Rocketはとてもユニークだ。下半分はBivy、上半分は体を起こすことができる急傾斜の尖りシェルター状で、トレッキングポール1本で立ち上げる。そうそう、こういう形が欲しかった。以前、アライのシングルツェルトを使ったが、無駄な下半身の空間を絞っていくと当然こういう形状になるよなと思っていたが、そんなことを考えていたのは私一人ではなかったらしい。TarpTentというメーカーがあるくらいだから、BivyTentというのも成立すると思う。
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下半分のBivy部分の終端にはX型の骨が入っており自然に開くので、TripodやLightsabreのようにポールが折れるかと肝を冷やしながら骨ねじ込まなくても済むので良い。しかも通気口が設けられている。広さはまぁ充分。アジア圏向けのデザインなのか無駄に長くないのも重量削減の意味から良いことだと思う。
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一方の上半分はメッシュになっており、フライを掛けていないときは開放感は高い。ポールは115cmにセットするように指定されており、一点だけだが上体を起こして座ることができる。首を屈めれば体の向きを変えることもできるし、Bivyの懸案であったパンツの着替だけではなく、雨具の脱着も可能になる。出入りのジッパーは、側面の横と縦、それとの正面の下に半分ついており、それぞれにスライダーが付いており締めると一カ所に集中するのはちょっと煩いか。
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ポンチョにもなるフライは上半分のトンガリ部分のみを覆い、前室が追加される。前室があると濡れた靴をBivy内に持ち込まなくて済むのでありがたい。ジッパーが半分しか開かないのでアクセスが悪いがその気になれば湯沸かしができるくらいの広さはあり、雨の日でも温かい食事が摂れそうだ。
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フライを被せての出入りはフライをペグから外してフライをめくり上げてということになるが、フライをめくり上げると内部が露出するので雨の時は中を濡らしてしまう。なぜ、正面の前室部分から出入りさせないのだろう?確かに真ん中にポールが立って出入りには邪魔だが、ここは2本のポールをA字型に組めば強度も増すし出入りも可能になるんじゃないかと思う。
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ポンチョとして被ってみたのだが、まぁ、使えないことは無さそうだが、雨の日にポンチョとして着るとすると、このBivyテント設営時に広大なメッシュ開口部の中身を濡らさないためには早めにポンチョを脱いで自分が濡れる必要があるので、脱いで被せるタイミングに悩ましいものがあろう。
開放感の演出と思われるが、メッシュ部分がかなり低いところまであるので、たぶん風による吹き込みが辛そう。内部で別のBivyに入る必要があるかも。野外で使って風雨のこともマジメに考えると、現在のメッシュ部分の下1/3程度は覆いが付いているべき。

肝心の重量は、
本体が570g
フライが300g
スタッフザックは35g
スタッフザックを使わずにペグ別で870g程。重い生地を使っている割には心配したほど重くない。
八本も付属するペグはアルミのY字で、重いし使い勝手も悪そうなので開封もしていないが、チタンペグと置き換えると900gちょいで済みそうだ。ガイラインの類も交換すればもう少し使いやすくなるかな。

もっと軽いテントがあるのでこれを担いで山に行くことはないと思われるが、Bivy気分を味わうには値段も手頃だし悪くない。わたし的にはだいぶ参考になった。たぶん屋根の部分だけを軽い材料でA型フレームで作ることになると思う。

変態天幕度的には結構ポイントを稼げると思うが、あの側面のデカデカとしたURLだけは消してもらいたいな。宣伝費分だけ割安というわけでもあるまいし。
張ったままにしていたら鳥にフンをかけられてしまった。この雨で流れたら一旦撤収するか。


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by ulgoods | 2010-04-12 17:25 | 宿泊系
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