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Aquamira Frontier Pro Filter

水が温む季節になると水遊びがしたくなるのが人の常。私の所では今年も気がつくと新しい浄水装置が手元にあった。
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Aquamira Frontier Pro Filter、フィルター式の浄水器であるが、ポンプ類が付いていない。吸ったり、重力で垂らしたりする方式で、Bite Meという吸い口が付いているが、吸い口は容易に取り外すことができ、Platypusのホースが丁度はまる径になっている。全体のサイズ感は丁度自転車のハンドルのグリップくらい。
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この手のシリコン物はほこりが付着していちょっとイヤだなぁ...
根元も2種類の口が付属し、それぞれPlatypusの細口というか普通のペットボトル口に適合するネジと、Platypusのプラグ式やCamel Bagのプラグ口に適合するようになったりと自由度が高い。

乾重量は67g、水を通した後振って脱水した後の湿潤重量で70gである。これはMSR MiniWorksの456gに比べると涙が出る軽さだし、同じ吸い込み式のKatadyn EXTREAM の替えフィルターカードリッジの109gと比べても1 oz.以上軽い。
除去率であるが、99.9%の Cryptosporidium, Giardia除去とあり、MSRのSweet Waterと同様である。値段も$20以下で買えてお安い。ただし、濾過できる水量が約200Lなので、Sweet Waterの750LやMini Worksの2000Lに比べると少ない。しかし、一日4Lを濾したとして50日、1回のロングトレールで使い切ることを考えれば特に問題はない量だと思う。100日に及ぶ超ロングであれば二つ持てば良いか。また、ポンプ機構がないので壊れない安心もある。

一番大きな留意点は濾過速度だが、MiniWorksやSweet Waterは1分間に1L程度濾過することができる。これはポンプで加圧(あるいは負圧?)を掛けて濾過するので腕力とフィルター抵抗で時間が決まってくると思うが、非ポンプ式のフィルターでは、袋を押して加圧するか、吸い口を吸って負圧を掛けるか、重力でポタリポタリと落ちるのを気長に待つかということになり、概してポンプ式よりも時間や手間が掛かる傾向だ。ま、飲むときだけ吸えば良いのだが、調理用にまとまった量が短時間で必要な場合はポンプ式の方が目処が立てやすい。

とりあえずドンだけ時間が掛るものか試してみないと分からないので、いつもの池に行ってきた。近所の公園の瓢箪池は今までも歴代のSweet Water濾過紫外線殺菌HyperFlowのテストを行ってきた馴染みの池であり、今年も例年並に年季の入った沼色をしている。テスト水質には不足がない。
やったのはPlatypusの口に直ネジ止めして重力で垂らす方式で、木の枝に引っかけて垂れるのを待った...
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がやっぱ遅い。ポタポタ...っという程度の速度で、本来なら1L濾す時間を計ろうと思ったが、遙かに期待を超す遅さなので、とりあえず池では水質テストに留めた。折り畳み式のワイングラスに水滴を受けて溜めて、透明度を見てみたが、見た限りは透明である。匂いもヤシ殻繊維配合のお陰か私の鼻では検知できなかった。飲んでみたが、お味は..旨い!



まだ水温が低くて池のあれこれが活動していないのかもしれないが、Sweet Waterの時に感じたマロみも無く、素直に美味しい水だった。生物化学的な検査方法を持たない徒手空拳なテストなのでアレだが、しばらくして腹が痛くなければOKということにしている。かれこれ一週間ほど経ったが問題ないようだ。
フィルターにパイプを付けて直接吸ってみたが、抵抗感は、ちょうどシェークを吸うときの感じで、そこそこの水量が得られた。


カメラ片手なのでしんどいのである...

濁った水用にプレフィルタが6枚付属する。池の水を少し濾したがやはり色が付いた。汚れると通水の抵抗になるから、200Lが限度だと思ってケチケチしないで交換しても良かろう。どこもかしこもここの水ほどは濁っていないと思う。

帰ってから重力式の濾過能力を計ってみた。Platypusの広口3Lの袋に水道水を入れてナルゲンで受けて..ポタポタと1L溜まるのに25分掛った。通常の休憩時間を超えるので急ぐときには辛いかも。でも、寝ている間に2Lくらい作って朝に1L使い、行動中は吸って喉を潤し、夜に1L使うなど、サイクルができれば良いんだし、歩きながら重力濾過や体の圧力を使って強制濾過する事も考えられなくもない。パイプの配線をうまくやれば可能だろう。実は今期は機会を逸しそうなのだが、春に雪のある山に行ったとき、Platypusの広口3Lに雪を詰め、ザックと背中の間に背負って体温で溶かして濾しながら歩くことを考えていた。体も冷却できるし一石二鳥かと夢想を。もちろんフィルターを凍らせてはいけないが。

使って気づいた点だが、このフィルター固有の問題ではないが、Platypusのプラグに填めた時に接合部からの漏れがあり、水滴程度なのだが、上手く密閉した系でないと濾過水に混入する恐れがある。あるいは短いパイプを付けての吸い飲みや袋を押して加圧して濾過する時も位置関係を間違えると漏れた原液を飲む可能性がある。
源水の袋とフィルターを介した溜用袋を空気を抜いてホース接合することでホース中の水の重量で吸引をかけて短時間で濾過できないだろうかと思うが、ハンズで経の合うホースを買ったら試してみる。

さて、これでフィルター式3種類、薬品1、紫外線2種類で池の水を飲んだのだが..Frontier Pro Filterの水が一番旨かった気がする。私も地図を見て、その場所の集水域(尾根に囲まれた範囲)で自分の位置より上に山小屋が無い、大勢が通る登山道が無い、放牧地が無い、鉱山跡が無いなどの条件が揃えば岩肌から垂れた水は飲んでいるが、上流に何が(動物の死骸とか)あるのかは判別しかねる。気になる様なら濾して煮沸、薬品処理や紫外線処理など気が済むようにすればよいが、何れにしろ溶け込んだ物質は取り除けない。

今月のヤマケイで 高桑信一さんが地面を流れる水を飲んでいる写真を見たが、私のお腹は多分それほどまで鍛えられていないので、せめてFrontier Pro Filterでチュウチュウ吸うことにするか。水溜まりが小さくても吸えるのは良いかもね。



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こっちは、たぶん押してもらった1/100くらいしか反映されない模様...
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by ulgoods | 2010-04-21 02:19 | 生活系 | Comments(14)

X-Rocket / Luxe outdoor

雨のBivy泊は少し厄介だ。Tarpなどを張らなければBivyへの出入りの際に中を濡らすし、傘がなければ起き上がることもできない。横たわっての顔の直ぐ横で水が跳ねて飛沫が入り、ほんの少しだけど自分が哀れにさえ思えてくるものだ。で、Tarpを張るのもちょと面倒、というか、起き上がれるほど高く張ると耐候性を減じてしまう。耐候性があって起き上がれるだけの、何か最小限の屋根が欲しいとずっと考えていたのだが、考えていたデザインと似た製品が安かったので使い勝手の評価用に取り寄せてみた。
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Luxe outdoor社は香港の会社なのだろうか、どこかで見たデザインの製品が多いのだが、このX-Rocketはとてもユニークだ。下半分はBivy、上半分は体を起こすことができる急傾斜の尖りシェルター状で、トレッキングポール1本で立ち上げる。そうそう、こういう形が欲しかった。以前、アライのシングルツェルトを使ったが、無駄な下半身の空間を絞っていくと当然こういう形状になるよなと思っていたが、そんなことを考えていたのは私一人ではなかったらしい。TarpTentというメーカーがあるくらいだから、BivyTentというのも成立すると思う。
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下半分のBivy部分の終端にはX型の骨が入っており自然に開くので、TripodやLightsabreのようにポールが折れるかと肝を冷やしながら骨ねじ込まなくても済むので良い。しかも通気口が設けられている。広さはまぁ充分。アジア圏向けのデザインなのか無駄に長くないのも重量削減の意味から良いことだと思う。
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一方の上半分はメッシュになっており、フライを掛けていないときは開放感は高い。ポールは115cmにセットするように指定されており、一点だけだが上体を起こして座ることができる。首を屈めれば体の向きを変えることもできるし、Bivyの懸案であったパンツの着替だけではなく、雨具の脱着も可能になる。出入りのジッパーは、側面の横と縦、それとの正面の下に半分ついており、それぞれにスライダーが付いており締めると一カ所に集中するのはちょっと煩いか。
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ポンチョにもなるフライは上半分のトンガリ部分のみを覆い、前室が追加される。前室があると濡れた靴をBivy内に持ち込まなくて済むのでありがたい。ジッパーが半分しか開かないのでアクセスが悪いがその気になれば湯沸かしができるくらいの広さはあり、雨の日でも温かい食事が摂れそうだ。
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フライを被せての出入りはフライをペグから外してフライをめくり上げてということになるが、フライをめくり上げると内部が露出するので雨の時は中を濡らしてしまう。なぜ、正面の前室部分から出入りさせないのだろう?確かに真ん中にポールが立って出入りには邪魔だが、ここは2本のポールをA字型に組めば強度も増すし出入りも可能になるんじゃないかと思う。
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ポンチョとして被ってみたのだが、まぁ、使えないことは無さそうだが、雨の日にポンチョとして着るとすると、このBivyテント設営時に広大なメッシュ開口部の中身を濡らさないためには早めにポンチョを脱いで自分が濡れる必要があるので、脱いで被せるタイミングに悩ましいものがあろう。
開放感の演出と思われるが、メッシュ部分がかなり低いところまであるので、たぶん風による吹き込みが辛そう。内部で別のBivyに入る必要があるかも。野外で使って風雨のこともマジメに考えると、現在のメッシュ部分の下1/3程度は覆いが付いているべき。

肝心の重量は、
本体が570g
フライが300g
スタッフザックは35g
スタッフザックを使わずにペグ別で870g程。重い生地を使っている割には心配したほど重くない。
八本も付属するペグはアルミのY字で、重いし使い勝手も悪そうなので開封もしていないが、チタンペグと置き換えると900gちょいで済みそうだ。ガイラインの類も交換すればもう少し使いやすくなるかな。

もっと軽いテントがあるのでこれを担いで山に行くことはないと思われるが、Bivy気分を味わうには値段も手頃だし悪くない。わたし的にはだいぶ参考になった。たぶん屋根の部分だけを軽い材料でA型フレームで作ることになると思う。

変態天幕度的には結構ポイントを稼げると思うが、あの側面のデカデカとしたURLだけは消してもらいたいな。宣伝費分だけ割安というわけでもあるまいし。
張ったままにしていたら鳥にフンをかけられてしまった。この雨で流れたら一旦撤収するか。


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by ulgoods | 2010-04-12 17:25 | 宿泊系 | Comments(10)