<   2008年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

その2改造 固燃Ti五徳

その2改造 固燃Ti五徳

第一回目の工夫から数時間、どーも心の中では飛び出したTの横棒が気に入らなかったらしい。
もやもやが残って少し気持ちが悪いので気分転換と風呂に入ったらふと閃いた。もちろんEureka!と心の中で叫んで風呂を出て、手持ちのチタン薄板とビクトリノクスの鋏を使って6分で試作品を作ってみた。ああ、まだ服を着ていないや..
e0024555_1818437.jpg

今度はTの横棒が回転する。燃焼台受けの腕はオリジナルに戻した。オリジナルのネジも復活させた。

燃焼台もガタつかない。ぴったり乗っかっている。
e0024555_18233425.jpg


今度は薄さを活かしてピッチリ平面に納まる。仕舞いも干渉しない。
e0024555_18183068.jpg

薄板は多少ひしゃげても構わない。アングルがキッチリ出ていれば問題ないのだ(^^;;

e0024555_18192239.jpg



この工夫ならT'sさんにも満足いただけるかと。
横棒はチタン製でなくても良いな。ねじりに強い素材が要る。
ただ、T横棒がネジ留めなので、ここは何とかしたいな..蝶ネジ&ナットを横棒受けに使うと良いかもしれない。

久々に遊べる素材だった!
オリジナルを購入していろいろ工夫してみると良いかも。あー、スッキリした!


引き続き..
私に出来ること、誰かの二番煎じを担いで、ただただ歩くことだけだ。
励ましがあるとすれば、ここをクリックで>>>
少しは慰めになりまする...

[PR]
by ulgoods | 2008-11-23 18:20 | 燃える系

改造 固燃Ti五徳

改造 固燃Ti五徳

今や、アルコールストーブのコテージメーカーとして国際的に注目されているT's stoveさんから、チタニュウム五徳の派生として固燃Ti五徳が発表され、値札が付いた早々に三鷹のHiker's Depotで手にすることができた。今のところ、これを見て触って買えるのは三鷹だけだと思う。この形式は従来発表されておらず、JSBさんの型式認可を待たなければならないが(笑)、おそらく新式の型番とひねりの利いた愛称が交付されると思う。

e0024555_13492341.jpg

作りもT's式の品質で、わたし的にはお金を出すに値した。おそらく、最初に治具を作ってキッチリ製造していることが覗える。もはや精度的に素人工作では追従が難しく、この品質ならお金で買った方が安い段階になっている。この形状なら鍋のサイズを選ばないので良い。充分に太いチタン棒を使っているので、強度にも不安はない。足に滑り止めを履いているので加重時に足が開いてしまうことも無かろう。更に、上面に滑り止めが加工されているのがT's式。さすが国産、細やかな心遣いに泣けてくる。ネジは蝶ネジが普通だが、特別に軽量版を分けていただいた。力が入りにくいので、冬は蝶ネジ式でよいかもしれない。

現状で充分に使えて美しいのだが..ちょっと試作をblogで見た段階で思うものがあったので、早速改造に取りかかった次第。
私が感じた問題は、足を閉じた仕舞い時に燃焼台が畳んだ五徳から大きくはみ出ていることである。実はザック内環境は結構厳しく、デリケートな扱いを要するものは、ほぼ壊れることになっている。T's式固燃Ti五徳は燃焼台が薄板で作られており、ここが弱点に見えた。また、燃焼台がネジ留めで、そこがゆるむと辛い気がしていた。Victrinoxクラシックのマイナスドライバーが入ればよいのだけれど、極小+は持ち歩いていない。
そこんところ、何とか折りたたみ&メンテフリーに出来ないか...との思いが発端。

実は見たときから頭の中では工夫が出来上がっていた。あとは形にするだけである。T'sさんやHiker's Depotの店主にはそれとなく工夫の旨は伝えておいたが、図面を引くのも面倒なんで、現物合わせで手持ちのチタン棒をラジオペンチで曲げ始めた。ガキの頃にゴム動力飛行機のシャフトの加工(いわゆるZシャフト)で鍛えた腕前だからピアノ線細工は得意だ。幸い、手元にチタンの細棒がある。ラジオペンチを手にして5分、2作目で使える物ができたようだ。
換装したアームと、取り外されたオリジナルのアーム。
e0024555_13505652.jpg

裏から見ると、このとおり。
e0024555_13514314.jpg


工夫の要は、ネジで固定されていた燃焼台をスライドし回転して、脚が作る平面内に格納すること。引き出したときに燃焼台が安定するように棒の先端をT字型にしておき、そこに燃焼台を乗せれば不意な回転はしないだろう。縦長に置かれた燃焼台は、仕舞い時の寸法を気にしてのことだと思い当然だが、これをこの方向でスライド収納するとなると腕の長さが長くなり、燃焼時に充分に安定して燃焼台をT字の上に乗せられない。1mmずれただけで燃焼台が回転しては困るのだ。そこで、収納時には燃焼台を水平に90度回転させて、短辺方向でスライドさせ、更に縦方向に90度回転させて平面に納める。そうすると腕の長さはオリジナルとほぼ同じで済むし、引き出して乗せたときはTの横棒が引き出した燃焼台の先端から十分な距離があり、不意にずれて回転することが無くなった。また、燃焼台の方向を縦長でも横長でも選ぶことが出来る。対角線に置くのも燃焼台が腕に乗る長さが長くなるので良さそうだ。
e0024555_1353147.jpg

このくらいの操作なら凍えた指でも、あるいは手袋を填めたままでも可能だろう。

燃焼台の固定は、とりあえずは試作なのでゼムクリップを延ばして割ピン状にして使った。オリジナルは皿ビスで留めているので、ねじの頭が凹に納まるよう、下に凸に加工されていたが、コレは叩いて平面に戻した。ここが下に凸では安定が悪いので。
ゼムクリップ部品では、そのうち折れそうなので、材質を考えないと...女性が使う髪を留めるピンがよいかもしれない。ちょうど根元がチタン材を囲うくらい丸くなってるのが良いかも!


この改造で、いつもの固形燃焼系袋に収まった。
e0024555_14152816.jpg
袋には、チタンフォイルの巻風防と、燃料と、ストーブが入っている。T字の頭の張り出しが気になるが、これは強いからいいだろう。
ねじ穴の位置をもう少し足の方に寄せれば、燃焼台縦長方向使用時に安定がUPするかもしれない。

これはチョット良い改造だと思うが...T'sさんにはご検討いただけると幸いだ。
更にやるとしたら、展開したとき、燃焼時に燃焼台が不意のスライドを起こして燃料が落下しないために、腕部分の燃焼台の末端位置(ネジ側)に1mm程度のクランク状の段差を付けて(ネジ側->下にクランク->燃焼台側)、燃焼台が後ろ向きにスライドしないようにしてやる。折りたたみ時には、先ず燃焼台を90度回転させるのだから、この段差は仕舞いの支障にならないはずだ。この加工は面倒だったので行っていないが、製品として出すときは検討いただきたい。
e0024555_13542975.jpg

あるいは、燃焼台の短辺側の辺にチタン棒を押し当てて上に凸の溝を形成して、腕には少し角度を付けておいて、燃焼台をセットしたときにカッチっと溝と腕が填るようになれば不意な回転も抑えられて言うこと無いな。カチッっと填ればTの張り出しを抑えられるので、平面収納性が上がります。

手持ちのBPLで買ったチタン棒が少し細いので、T’sさん、お願い...

T'sさんと初めてお会いしたのは、ほぼ2年前。私もアルコールストーブ作りを工夫していた頃にblogで連絡が取れて、JSBさんcoolys creekさんsugawasterさんT'sさん、私とで渋谷の居酒屋で記念すべき第一回の燃える系交歓会を行った時だ。その時、T'sさんが取り出して見せてくれたストーブの数々、充分商品になる完成度で驚いたことを鮮明に憶えている。興奮気味の私が無理にお願いして二人で行った二次会で商品化をお勧めし、T'sさんも少し手応えを感じたらしく、その後は何度か山で使うに当たってのアドバイスをさせていただいたが、ご本人の飽くなき探求心と高い製造技術、物創りへの真摯な哲学、続ける努力が結実し、現在では海外からも注目されるストーブビルダーとして有名になった。
私は、T'sさんのストーブを一目見てから、その完成度に圧倒され、爾来、ULG印のストーブを売り出す野望が霧散したことを憶えている。
上には上がいる...

自意識過剰と思うが...せっかく仕入れた新製品の売り上げに万が一影響ありましたら御免なさい>>Hiker's Depot殿



私に出来ること、皆さんの工夫を背負い、ただただ歩くことだけだ。
励ましがあるとすれば、ここをクリックで>>>
少しは慰めになりまする...

[PR]
by ulgoods | 2008-11-23 14:11 | 燃える系

利き腕とCasioへの小言

利き腕とCasioへの小言

主題は3つある。Casio PROTREK1300の根性無し加減と、ザックを左右どちらの腕を先に通すか。一見した所は関係なさげであるが、実は深遠な問題だ。オマケとして補修テープのことも少し。
小言の割にちょと長い。

■前振り
昔から電卓はシャープ、山時計はカシオを愛用している。私のCasio PROTREKも昨年のJMT直前のアクシデントで代替わりし、今では1300シリーズとなり、太陽電池の電波時計で許せるほどに薄く軽くなったので普段も常用しているのだが、というか、太陽充電池時計なので、植物の如く光に当てないと電池がヘタって、諸々の経験からすると、過放電した充電池はもう根性が無くなって、次回からは腑抜け電池になることが分かっているので(カシオの初期の太陽電池腕時計とか他社ビデオカメラの電池で)、この時計はセッセとはめて愛している。電池が減ると冬眠モードに入るようだが、試す気にはならない。
今までは仕事柄、キーボードを打つ時の手首の邪魔やバランス悪化による肩こり誘発の難があって、腕時計をしない生活が学生時代から30年近く続いていた。今ではPC画面にも携帯電話にでも何にでも時計がついているから時刻の確認には困らないが、その昔、PC画面に時計が表示されない時代(MS-DOS)や、携帯電話が普及する前でも腕時計はしていなかった。どうしていたかというと、街ではお店を覗き込むと、どんなお店でも通りから見えるハレの場所に時計が掛けてあったので素早く時計を読むことができたし、駅では正確無比な時計が見えるし、電車の中ではつり革の横に誰かの時計があったから、それを盗み見ていて、デジタルじゃない時代だから一瞬見ておおよその時刻は把握できたものだ。あとは、勘でつないでいけば待ち合わせにも困らなかった。
で、先にも書いたが、この時計は光充電池だから..ま、最近は外出時は時計を填めるようになった。その都度、携帯を取り出して眺めるのも面倒だし、お店の時計も減った感じだしね。ああ、メタルの時計バンドの小パーツが手首を曲げたときに皮膚を噛んで痛かったのも、皮のバンドが臭くなるのも、ゴムのバンドが伸びてだらしなくなるのも好きではなかったっけ...無論、キーボード打時は腕時計は外す。
高い時計は持ったことがない。装飾品の類は買った試しが無いからだ。
ま、そんなことはどうでも良い。本題ではない。

■ザックと腕時計の不合理
山時計だから山に行くときは腕に填める。どういう訳だか知らないが、男の子だから腕時計は左手に填める物だとガキの頃に教わったし、腕時計はそのように出来ていることに疑問はなかった。たぶん、右利き多数の世の中で、ペンを持つ利き腕に重い時計があると不都合が多かったのだろう。理解できる。
一方、私は右利きで、ザックを担ぐとき誰に教わったわけではないが、自然と右手を先に通すことになっている。軽量ハイカーになってからは重量挙げのようにエイコラとザックを膝に引き上げてから腕を通し、膝の反動で担ぎ上げるあの儀式は不要になったのだが、昔の習慣で右手を先に通すことは変わっていない。都度、腕時計がハーネスに干渉して摩擦するが、つい先日まで、その不合理について深く考えたことはなかったのだが...悲劇はそこから始まった。ザックを担ぐ人が腕時計を填めた歴史の最初から、その罠は仕込まれていたのだ。

■悲しい出来事
状況を書くと、10月某日、いつもの如く電車で山へ向かった。ドア前、足下にザックを置いて電車に揺られていたが、荻窪駅で丸ノ内線からJRに乗り換えるんで、ザックを引き上げてハーネスに腕を通した時だ。いつものように先ず右手を通し、左肩をよじって左腕を差し込んでからチョイと腰の反動を付けてザックを担ぎ上げる...大方の人は同じ動作と思うのだが、その時は何か違ったのだろう、左手が、正確には左手首の腕時計がザックのショルダーハーネスに引っかかり腕の通りが悪かったのだが、既にザックを担ぎ上げる一瞬一連の動作に入っていたから中断もできずに続行してザックを担ぎ上げた。で、一秒後、チャリーーーンと、床に何かが転がった音がした。誰か金でも落としたかと音の方向に目をやると見ると何か輪っかが落ちている。何だろう??周りの2、3人も見ているが誰も手を伸ばして拾う気配がなく、すぐに2秒後にドアが開いた。タイミング的にはザックを担ぎ上げた直後なので、この輪っかは私に関係あるかもしれないという啓示があり、蹴飛ばしてもアレなので、瞬時にしゃがんで拾い、とりあえずは電車を降りた。人混みの中、手にした輪っかをしげしげと見て3秒後に何が起きたか理解することができた。こりゃ、腕時計のベゼル輪っかだ。腕時計の文字盤の外周部分の輪っかを右手に握りしめて、左腕のCasio Protrek 1300 ARワールドシリーズモデルというのをしげしげと眺めて、やっと関係が符合したのだった。
e0024555_5593743.jpg


え”ーーー、普通は腕時計って小さくて固く作られていて、その一部が脱落というか、剥離というか、そんな壊れ方する訳ないと固く信じていた私の常識がCasioと共に崩れ去った一瞬だった。人混みの中、立ち止まることも憚られたのでそのまま歩を進め、改札を出、自動的にJRの改札に導かれて、ホームでもう一度よく観たが、何やら、この部品は接着されていた感じだ。ザックを担ぐときにハーネスにベゼルの強度的な鬼門方向が引っかかり、小さいが想定外の力が掛かって一瞬のうちにして接着が解かれて剥離したのだろう。

■カシオの時計
をいをい、糊留めかよ..爪で接着の残りをしごいたら少し弾力がある。あ、こりゃ両面テープだ。orz...カシオのやつ、両面テープでベゼルを粘らせて留めてやがる、と気づいたのは中央線が山へ向かう車中のことであった。あーあ、やっぱカシオだ。
実のところ、私はカシオは嫌いではない。カシオと言えばエレキとメカを融合するのが得意な会社で、機械の部分をエレキで置き換えて小型軽量低価格を推進してきた独創的な製品作りには敬服していたし、ガキの頃にテレビのCMで連呼されてた♪答ぁえ~一発ぅカシオ・ミニ~♪の旋律は今でも脳裏に焼き付いている。最初のデジカメはQV-10だったしね。しかし、カシオの製品は極限までコストを切り詰めたチープさが漂い、遊べる期間はそう長くない印象だ。そしてコレだ...強度の整合性に難があると思う。

カシオの時計と言えばG-Shockが流行ったが、あの当時は時計無し人生だったから、G-Shockがどんな出来かは知らないが、G-Shockと言うくらいだから衝撃などには強いのだろう。Gを試して部品が剥離したのではお話にならないはずだ。前回のPROTREKは一度バラしたのだが、ベゼルは超細いネジ止めだったと思う。腕時計はスイス時計がそうであったように極限の機械装置だから、部品は機械的に接合されているのは当然と受け止めていたが、これは違った。カシオなのだ。最も力が掛かりそうな部品を糊で粘らせてくっつけて作ってある。接着自体は悪いとは思わない。最近の飛行機は炭素繊維を使い、糊留めされていると聞くし。
尤もこの時計は防水性を謳っており、ネバらせて留めたベゼルにその機能を負わせてはいないだろうから、このままでも使えるはずだが、よーくみると、極小のバネが見えている。ヤバイ。こういうのはミョーーンと飛び出してそれっきりになるケースが多々ある。昔から機械をバラして組み立て遊びをやるとネジやバネが2,3コ余るのが常で、そんな極小部品ほど重要な働きがあって、無くすと機能が再現しないのは身に沁みている。
あーあ、この両面テープ貼り、11時方向のテープがひしゃげて貼られているし。どんな品質なんだか...がっかりだ。

■応急補修 TEAR-AID
とりあえず何かでネバらせて仮留めしないと..これからお山なのだ。露出したバネなど何個あっても無くすに違いない。手持ちの物で何とか...ん?!と気づいたのは、最近になって山行装備の補修用品に仲間入りしたTEAR-AIDというビニールテープだ。これはネオプレーンやゴムボートやテント生地の補修用として使われる、防水な伸びる厚手の透明な強力テープだ。電車内でザックから補修用具袋を取り出して、TEAR-AIDを広げ、首から下げた紐に通してあるVictrinoxクラシックの小さな鋏で5mm角くらいに切り分けて、テープを伸ばして数カ所貼り付けた。目論見は当たり、以来約一ヶ月、毎日の使用に耐えている。ほほほ!一時的にせよ生活の場を山に移すから、最小限ではあるが多くのことに対応できる準備は出来ていたのが嬉しい。その他ネバ系ではアメリカ映画の悪党が好むダクトテープも携行しているが、これは力が掛かる耐久性も必要な場所用で、銀色だし時計にはそぐわない。
e0024555_674250.jpg


先日の山行で何度もザックの上げ下ろしの度にハーネスを通過したが、全く問題ない。どうせ頼りない両面テープで仮留めされていたような部品だから、この洋モノの強力なテープで外側から留めた方が強いかもしれない。が、時間がたつにつれ、ネバネバテープが融着テープぎみになってテープ周辺がネバり始め、そのネバが埃をネバらせて少し見苦しい感じになってきた。

■修理
で、微小バネ(1枚目写真5時方向)の件もあるし、このままではイカンと思って修理に出したい気持ちになってきた。私はこの時計は愛しているからね。で、新宿のヨドバシ時計館地下2Fの修理に行ったのだが、症状を話したら..何も考えずに反射的に3週間掛かりますって。げ!5分じゃないの?秋葉のカシオに持っていけば2週間で済むらしいが、その週末は村上さんと山に行くことになっていた..時計がないとちょと間抜けだ。山では携帯電話の電源は切るからね..山歩きはあまり時間に縛られないが、奥多摩では帰りのバスとか気になるし、時計は要る。不思議と時計を見ながら歩を早めれば何とかバスには間に合う歩行が出来ることになっている。なんせ、バスの便が極端に少なくてTAXIは高い。そんな場所を選んで行っているのだから文句は言わないが、できることならバスで帰りたい。
どーせ修理と言っても懲りずに何かでネバらせるだけだから自分でやるか。二度と外れないように頑強に接着しても良いし、そこそこ強い両面テープは手に入るだろうし、やり方は後で考えることにして憤然やるせない気持ちでヨドバシを後にした。

というわけで、修理に取りかかったとこ。たぶん、微小バネは時計を傾けるとライトが点灯する仕組みと関係ありそうだ。今回、テープを剥がした時にはバネのことを忘れており、あ”っと思い出してみたが、本体には付いていなくって青ざめたが、目線を細めたら近くに落ちていて助かった。教訓めくが、機械をバラした時に何か小部品がが落ちても慌ててビックリして体を反応させてはいけない。だいたいは蹴飛ばして更に状況を悪化させるから。う”っと落ち着いて周囲を見たり飛跡を思い浮かべて目を凝らすと見つかることが多い。
とりあえず、手持ちの水回り用強力両面テープがあるが、これは厚みが1mmくらいあって厚すぎる感がある。厚いとまた引っかける可能性があるから没だ。何か両面テープを探してこないと...

ちなみに、TEAR-AIDであるが、融解気味なのだが、剥がしてみたら、やはり強力なネバが残った。粘っこさが信条のモノだから仕方ない。ま、こういうやつは石油系の溶剤で拭けば取れる筈。手元にあったハクキンカイロの燃料のベンジンで拭いたら、ネバネバも退散してきれいになった。カシオの時計表面のプラスチックや印字系が溶けなかったのが幸いだ。

PROTREKの同シリーズにはチタン製の高価なモノもある。欲しいが買えないし、負け惜しみではないがチタンである必要性もあまり感じない。ガワがチタンでも見た目では本体は同じように思える。たぶん、チタン製の強靱なベゼルも何のことはない両面テープで貼られているんだろうと思う。持っている人は何かでコジって外せるか試してみてもらいたい。チタンはそのために高価なのだから、野外で外れて紛失すると涙が出そうだ..し、ガワは永久に保ちそうなチタンだが、中身は、ガワほどには長持ちしそうにない。寿命の整合性に難があると思う。三万年後に残ったガワだけ見かけても哀れで悲しい気持ちになると思う。

■ザックの最初の腕
さてザックを背負う腕だが、私は右だが、左から背負う派の人はどんだけいるんだろう?やはり、利き腕最初な感じだろうか?両方一緒に担ぐ人はあまり見ない。
こんなことがあったから、カシオの時計をしている限りは左腕を先に通すようにしようかと思っているが、長年身についた左右非対称な動作を無意識で変更するとかいう事はうまくできる自信がない。
今年の夏前に自動車を買い換えたが、ハンドル位置が逆になって気がついた。バックする時に右回りには腰が回転して後ろが見えていたのに、今度のは左方向への腰の回転が必要なのだが、できる体の回転量が足りないのだ。思わず右回りしてでも見にくい後ろを見ている自分に気がついたorz...ので、バックのカメラを取り付けたが、カメラ画像を見ていると周囲の確認がおろそかになる弊害もあり、何回かは擦りそう(涙

その他、最近はザックの肩ハーネスに小物袋をぶら下げるのだが、これも左に付けると具合良くない。だいたい右腕を最初に通してから担ぎ上げたときの左のハーネスは自動的に1回転しており、それを直すのは担ぐ動作の一部になっている。ここに袋やGPSなどの小物があると、オマケで2回転することになっている。その都度直すのが、何回転してくれているか分からないので、確認に手間取って面倒だ。もっと左のストラップを大きく緩めて脱着すべきなのかな?これからは、他の人の担ぐ動作を観察してみたい。

■愚痴。
カシオに限らず最近の風潮だが...たとえばJR、かつて国鉄時代には膨大な手間暇を掛けて誇りと自信をもって日々整備運用していたのと思うが、車両事故とかあまり聞いたことがなかった気がする。あまり乗っていなかったせいもあるかな?が、民営化してから、特に最近は???な傾向かと思う。ネットで中央線の運行情報を送ってもらっているのだが、頻繁に車両故障で止まってるようだ。車両故障と年末になると増える人身事故と..ま、後者はJRの責任は問いにくいが、故障で止まるのは増えたのではあるまいか?今日も昼間止まってた。今日は晩方に丸ノ内線に乗ったが、丸ノ内線も車両故障でえらく遅れ、電車の中で待たされてイヤになった。何か変だぞ。
カシオも電車屋さんもコストを削減して安価を維持しているんだろうが、もしかして、絶対に壊れないとか絶対に止めないとかいう心意気に端を発する、かつての日本人が勤勉に大切にしてきたある意味プライスレスな技術や運用の現場の誇りや工夫を捨てて、コストに見合う強度とか、客に転嫁できる故障は容認する整備とかという風潮になってきて、それを越えた努力は粛正されるような、そんな事かなと思うと残念な気がしてならない。コストに見合う壊れ方を計算するのも大変な計算をするんだろうが、もしかしたら故障を容認するが現場が責任を問われない故障を勘案済みの工程を省略したマニュアルを作るとか、そんな暇があったらコスト以上に壊れない計算にパワーを使って欲しいと思う。

最後の5%を詰めるのに全体の30%くらいの時間や金のコストが掛かるものだ。そこを削って利益を出すのはいかがなものか?
世の中、合理的というのかな?なんかインフレ率以上に安っぽい方向に向かってる気がする...
高い時計を買えばよいのかな?装飾性がある物は持たないことになっているから、時計はPROTREK1300がMaxだ。


自前だからちゃんと文句言いますが...
実は俺はワタシはCasioのこと嫌いじゃないぜ!と言う人は、ここをクリックで→

[PR]
by ulgoods | 2008-11-21 06:21 | 生活系

奥多摩狼平

奥多摩狼平

富山からおいでの村上さん(リンク参照)と奥多摩の山を歩いた。
コースはいろいろ考えたのだが、結局私の未踏ルートということで、雲取山から飛龍山に向かう道を選んでいただいたので、途中で件の狼平を通過することができた。狼平とは名前も素敵だが、地図で見ると等高線間隔も広く、ゆるコンター萌えの私としては是非とも見ておきたい場所だったのでありがたい。

雲取山頂から三条ダルミへは、大きく下げられるので高度が勿体ないと思いながらも、その後は道が気持ちよいから許す、と思える山道を上り基調で歩く。この辺の道は稜線の少し下の南面に付けられれおり、この季節は明るく暖かくて気持ちよい。たぶん、冬でも乾いているだろう。そんな道を機嫌良く進んでいくと、やがて狼平に出た。
e0024555_10321394.jpg

さすがに狼は居なかったが、平らな地形、さほど広くはないが、ちょっとした鞍部の一面が苔で被われた広場になっており、明らかに周囲とは様相を異にしている不思議空間だった。一面の苔はフカフカして気持ちよさげだけど、踏み込んで植生を痛めても山と時間に申し訳ないので、縁から眺めるだけにするのが吉だ。縁を回り込んで向こう側に出ると裸地があった。休憩にはよいかもしれないが、傾斜があるので天場には向かない。ここは、そっとしておく場所だ。

奥多摩には他にも狼の字がつく地名があるようで、やはりその昔には狼が住んでいたのだろうな。この苔むした広場で親子の狼がじゃれ合って、満月の夜はウオーーと鳴くのが聞こえたのかもしれない。


地名用語語源辞典にあるらしいが、
〔狼、大上、大神〕
①オホ(接頭語)・カミ(上)で、「上の方。高所」を指す地名か。
②オホ(接頭語)・カミ(神)で、「神社のいます地」ほどの意か。
③イヌ科の獣の狼にちなむ地名もあるか。

ULG所感
奥多摩にはオオカミ信仰があったらしいので、③かもしれないが、飛龍山の祠が近いので、②の意味+①の意味の気もする。②の意味で人の踏み込みを避けるため狼の字を充てたのかも..など、結局は分からないが、特別な場所である予感はした。



さて、村上さんとの山歩きだが、装備的には軽量級と重量級の対比な、それぞれのスタイルで歩いた。傍目には手荷物だけの気楽な客と、一切合切を背負ったガイドさんに見えたかもしれない(笑
e0024555_10341961.jpg
村上さんは肩の力が抜けて良い感じ。
e0024555_10343086.jpg
歩こぉ♪歩こぉ♪わたしは元気ぃー♪

日も落ちてザックを降ろすと村上さんの80Lのデカザックからぞろぞろ出てくる食料と装備の数々、山と言わず野と言わず生活を始めてしまう力強さがあった。乾燥野菜を大量に投入して飯を炊き、更に炒めて胃の腑に納める。食用油のカロリーで暖かく眠られるだろう。たくさん食ってどこまでも歩く人。私は軽量派に転向する前は村上さんの本を頼りに道具を探して買い集めていたので、その筆者さんのそんなスタイルを間近に見て過ごせたのは嬉しかった。
年齢的には私がハナ垂れ小僧の頃には既に詰め襟を着ていた勘定なのだが、切り詰めた頼りない軽量装備でやっと普段の運動不足と不摂生を補っている私に比べ、長距離モードに入った村上さんの踏破力はデカ重いザックを担いでなお馬力がある。ストックを使った四輪駆動でガシガシ歩く。更に歯を矯正して男ぶりも上がっているから私など太刀打ちできないのである。

村上さんがフライパンで豪勢に飯を炒めている間、Possum Downの靴下で乾物入りα米の袋飯を蒸らす。やはり、詫び寂びの感が強い...
e0024555_10372559.jpg

そんな飯でも食えるとなると嬉しくて、つい頬がゆるんでいることが判明した写真である。寝る前に睡眠用靴下を暖めておくのは悪くない、よね...靴下から湯気が出ているが、幸いなことに芳香成分は検出されなかった。
村上さんの豪華な飯。米だけで1.5合ある。
e0024555_117429.jpg

野菜とソーセージでオイスターソースが味の決め手だ。

早起きな村上さんに(やさしく)起こしていただき、久々に見事な朝焼けを見た。雲海の下の人たちには申し訳ないが、空気が澄んで富士もよく見えていた。
e0024555_1038121.jpg

この夜は暖かく、最低気温は2.5度ほど、NunatakのSkaha Plus EPIC仕様のダウンセーターととモンベル化繊パンツを身につけ、袋もNunatak Arc Ghost Quiltをかぶったが、暑いくらいで夜中にQuiltをはね除けて寝ていた。

起床の声を掛けて貰ったときに、村上さんが自分で焼いて担ぎ上げてきた、しっかり中身が詰まったパンを暖め、チーズまで付いた朝食を配給していただいた。自分で担いでいないので反則なのだがね..あのパンは率直に旨かったなぁ。感謝!
写真は私のTerra Nova Laser Photonと村上さんのAkto。同じ形なので対比させたら面白かろと、私も久々にテントを担いだ。Photonは800gを切るが、軽量化のため床材も薄くてフライと同じ素材はツルツル滑り、地面に傾斜あるとすぐに重力に捕まって隅っこに寄せられるのが難点と判明した。いずれ、シリコン材で滑り止めを描くことにする。

帰りに湯に寄った。バスの時刻まで30分なので、私は間に合う自信がないので少し離れた売店でビールを飲んでいたが、硬い意志で湯に向かった村上さん、そろそろ出るかと時間も押した頃からチェックしていたが一向に見えない。見捨てて帰るか、待って一緒にタクるか悩んだが、ギリギリに電話を鳴らしてみたらナント既にバス停で待っているとのこと。入って5分で出てきたらしい。カラスの上をいく。なかなか素早いので驚いた。私は、メロスのように悩んで損をした。


あんなデカいザックでいっぱい担いで悠々と山の上で暮らしてみるのも悪くないな→

[PR]
by ulgoods | 2008-11-18 10:52 | 山行

いい天気だ

e0024555_12501464.jpg

卸したてのズボンを穿いて山に向かう。
今回は珍しく同行者を得た。Akto使い富山の方。私も負けじとTerra Nova Photonを実戦初投入する。
なにはともあれ天気が良くて幸いだ。



寄ったついでにクリックなどもヨロシク!

[PR]
by ulgoods | 2008-11-14 12:50

積ん読の山を越えて

積ん読の山を越えて

先日来、blogはお留守で読書三昧であった。
e0024555_6421292.jpg

丹波天平を歩いた際に気になった山の廃屋、山で暮らした人たちの生活が気になって、Webでチラッと見たキーワードを手がかりに古い本を収集した。今回加わった積ん読の山脈は、山村民俗の会が編集した山シリーズ山と民俗、全15巻の2/3ほど。この会は昭和13年に設立され、現在もなお「あしなか」という会報を280号を超えて発行し続けている。HomePageによると「昭和13年創立以来、山村を中心に、自らの足で歩いて、見て、聞いて、そこに在る民俗文化を考え続ける在野の会です」とのことだ。本はあちらこちらから買い集め、まだ不足はあるが多くが揃った。平成元年に刊行された本であるが、話の内容は昭和の古い時代に取材されたもので、加速度的に消えゆく、あるいは既に消滅した山の生活を記録している。

現在、我々が利用している登山道であるが、これは登山者のために新たに開かれた道は少ない。かつて、かなり奥深い山の中にまで人の生活はあり、樹木や獣、あるいは鉱物などの資源を利用して生業を立てており、山道はそれらの人々の生活路、交易路、あるいは生活の場そのものであって、現在の山歩きで利用されている道はその一部が細々と維持されてきたものである。人が入っていない山など無い状態で、森林も大方が伐採され尽くした跡を我々は見ていることになる。当然、往事に栄えたり消滅した暮らしもあるわけで、山道を歩いていると時折その遺構や、地名に投影された人の痕跡を認めるわけである。

こりゃ、読まずに歩けまい、というわけで、一番濃そうな山脈を掘り出した訳だ。
いままでの催眠性な洋書の山脈に加わった古本の臭いのする山の民俗の積ん読の山。超えるのは容易ではないが、興味のある所を拾い読みして繋げつつ、かつ山を歩き、時間に埋もれた彼らの息吹を感じることができれば、私も少しは深まるかも、と思っている。
e0024555_6422830.jpg



奥深い山で、逞しくも敬虔な営みが、そこに在った。
一部、現在の山の民俗がこちらで垣間見られる...

[PR]
by ulgoods | 2008-11-11 06:46 | 駄文系