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懐中しるこ

週末は丹沢を歩いた。
本当はもっと高くもっと寒い所へ行きたかったのだが、結局時間が取れずに、さりとて何処かお山へ行きたくて。それで丹沢。

ザックに日帰り道具を詰めてみたが、どうもスカスカで気持ち悪い。あまり軽くなくても大丈夫だろうし、鈍っ体には少し重量を掛けるべきだ。そこで小型ガスストーブをやめてSVEA123を詰めてみた。0.1mm厚のアルミ板で作った風防とセットにしSVEA123の専用ケースに収めた。コイツを連れ出すのは久しぶり。ついでに昼食は90秒ゆでのクルル&トマトスープにしよう。小分けしたまま機会が無く冷蔵庫で長期保存していたが、そろそろ食べないと悪くならないかと心配だった。更に、ついでと言うことで、これまた出番がなかった懐中しるこもザックに投げ込んだ。
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この懐中しるこ、行動中の糖分補給にと思って買ってはみたが、賞味する機会がなかった。冬山へは足を踏み入れたことはないが、残雪程度のお山に行く時は就寝前の熱源としてフリーズドライの安倍川餅を食べることにしている。ネトネトの餅になるのだが食べられないことはない。それよりマシならと思い買ったまま持ち出す機会がなかったのだ。なぜ懐中なのか?深い由来があるのだろうが、特に懐手に握って懐中になければいけない理由もない。単に携帯しやすいということだろうか?最近ならモバイル汁粉のココロだろう。
懐中しるこでググって見たら、世の中にはキッチリした方がいらっしゃるもので、種類別に特徴を書いたサイトが見つかった。懐中汁粉と呼べるのものは複数あるらしい。敬意を表し正確に「文明堂の懐中しるこ」56g、スーパーで100円程度と書かなければならない。
要は乾燥したあんこを最中でくるんだもので、湯を掛ければお汁粉になるらしい。他のものは知らないが文明堂のものは最中がお椀の形をしていてお茶目である。ということは、湯でふやけた最中を食べることになるのか、うーん、金魚すくいでダラダラになった最中を想像して、少し萎えた。
180ccのお湯に、ということだったので、SVEA123でシエラカップに所定の分量の湯を沸かした。
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シエラカップはスノーピークのワッパーコンボに入ってきたものだ。柄が収納できるので便利で使っている。先割れスプーンは100Yenスプーンから削り出したもの。へばり付いた餡をさらっても嫌な音がしないので救われた。
湯を注いで最中を砕くと、ぷわん~と玉が二個浮かんできた。餅だろうか。餡の溶け方はイマイチで粒子が荒い感じ。何分待ったら良いのか判らなかったので、早速食べてみた。玉は、アラレですな。米の味がするが、餅ではない。最中は、やはりダラダラだった。餡を溶かそうと掻き混ぜるほどに自動的にダラダラになる。
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味は..上澄みはあっさりだが、底の方に濃厚な餡が残り、かなり甘い。どちらかといえば私には甘すぎる。できれば上澄みが甘く、最後は薄口でしめたいのだが。これは食べた後に濃い緑茶が欲しい。堪らず、水を追加して(洗う意味もあるし)飲み干した。
確かに糖分は豊富なようだが餅が入っていない。わたし的な山食としては致命的だ。しかも胸焼けを誘発する甘さ。同じ糖分を摂るならチョコレートのサラっとした甘みの方がいいな。純粋な糖分ならブドウ糖のカケラも持ち歩いているし。お腹のためには素直にフリーズドライの安倍川の方が餅が入っている分だけ満足感がある。餡もフリーズドライの方が溶けが良いだろう。
もう一つ買い置きがあるのだが、今後はお山には持っていきそうにない。さりとて、わざわざ家で食べる出番も無さそうだ。騙して子供に食べさせることにしよう。

SVEA123は良く燃えた。平地で燃料を詰めて登ったせいもあり、塔ノ岳の頂上では相対的に予圧状態だから、暖めななくても予熱用のガソリンがビュっと吹き出た。燃焼のビード音も豊かに、他のガスストーブの方々とは明らかに違う小気味良い燃焼だ。
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懐中しるこの話とは時間は前後するが時間的には先に昼食だった。メニューはクルルという90秒で茹で上がるというマカロニを粉末スープで煮込んだもの。JetBoil用の超速メニューとして考えたが、山渓あたりでもレパートリーが紹介されていた。まあ、食える。スープを2袋入れて濃厚にするのがミソだと思っている。長期保存のし過ぎで酸化したのか、マカロニ表面の色は飴色っぽく変色していたし、煮込み時間も90秒ではまだ堅かったが、腹が痛くなることもなかった。どなかた良いレシピがあれば紹介していただきたい。
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山行自体は大倉から塔ノ岳で金冷シへ戻って鍋割山へ歩いた。雪が残っていたが気温も高く、金から鍋への稜線では雪解けから芝が出ており、ちょうど春先の山のようだった。こちらまで来る人は少ない(だって大倉へ戻るのが大変..)ので、静かにのどかな山歩きを楽しむことが出来て、これはこれで満足だった。
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久々に電車バスで行ったので帰りに渋沢駅近くの海鮮居酒屋で熱燗を3合引っ掛けて..薩摩揚げが旨い店だったな。お陰でご機嫌の帰還と相成った。

1泊スノーハイクを予定してあれこれ考えてみたが丹沢だったということは、雲ノ平を数日歩きたいと思ったらヒマラヤ遠征に行く気持ちでいればいいだろう。従ってジョンミューアトレールを歩こうと思ったら宇宙旅行に行くくらいの気概が要るということか..気が遠くなる。



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1:しるこ、試してみたい
2:むぐ、胸焼けが...
3:こいつは手放せません..
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by ulgoods | 2006-01-31 13:49 | 生活系

キャンドルランタン / UCO Candle Lantern

先日の裏庭雪中キャンプで久々に登場したUCOのキャンドルランタン。
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道具本にも必ずと言っていいほど書かれる定番なので持っている人も多いと思う。
ロウソクをスプリングが押し上げて、いつも一定の高さで燃えてくれるし、ガラスのホヤ付きで炎が露出せずに安心だし、風に強くて便利だ。縮めれば小さくなる。
外側は鮮やかに各色出ているが、私は使い込むと渋くなるのを期待してブラス製を選んだ。塗料が剥がれると悲しい感じがするから。
余談だが、ブラスは、ピカールで磨くとピカピカになる。中学校の頃はボロなトロンボーンを磨くのでお世話になった。祭りのパレードの前日に金管の皆で磨くのだ。あまり前に磨くと指紋だけ錆が出る。思い出して近所の荒物屋に行ったが、昔のままの缶で売っていた(嬉!

ロウソクの炎はいい。テントの中で点けて外から見ると頼りなさげだが暖かみがあっていい。写真に撮るとなお良い。自分のテントに惚れ直すほどイイ。ロウソク込みの基本重量は260gだ。そんなに軽くはないのだが、その姿を外から見たいが為にいつもザックに放り込んでしまう。9時間燃えるらしいので2泊くらいなら換えのロウソクは要らない。虫除け成分が入ったロウソクもある。使ったことはないが、効果はあるのだろうか?ロウソクは消しても虫除けは欲しいから、別途蚊取り線香を持ったり、DEETを使うのが良いと思い、買ったことがない。

実際使ってみると、上に吊すと手元が明るくないことがわかる。炎の位置と筒の形からして当然だ。それでは本を読むには少し足りないのだ。とはいえ、炎が燃えているので迂闊に手元に置く訳にもいかない。そんなとき使うののが反射板の類だ。
手持ちの関連品
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2枚目写真の円盤型は半円2枚を組み立てた立体で、笠のようになっている。これは上にかぶせる。そうすると下に光が反射されて本が読める程度にはなる。レンズ型はランタンの後ろ(特に決まっていないが)に引っ掛ける。そうすると反射で前方が明るくなる、ような気がする。というか、後方に光が漏れないというか..
効果の程を写真で確認してみた。ダンボールに映る影を横から見ると、後方は陰になってるし、上への光も遮られているから、それなりに遮光&反射されているのだろう。
レンズ型反射板の陰がクッキリ出てます。
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この笠だが、説明書にはコーヒー濾しの側として使えるような絵があったが、どうもこの開きに合う濾し紙がない。バンダナで濾す時に使うのかな?バンダナで濾すと汗臭くなりそうなので試したことがない。

メイベル男爵のバックパッキング教書によるとゴムで吊すと良いらしい。必要な時に手元に引き寄せるのだとか。でも、誤って手を滑らせた時、反動で飛んでいくランタンと溶けたロウの飛散を考えると私は憂鬱になる。

左端の青いのはネオプレーンのようなスポンジのケースだ。UCO製でコクーン(繭)とかいったかな。ぱっくり口を開いて提灯の妖怪のようだが、この口からランタンを押し込む。これにくるめば多少手荒な扱いをしても本体は安全だ。

ランタンの横にあるのは換えのオイルランタンだ。無臭灯油というのを中に収めて芯が出ている。実は、ロウソクのヤツは上にロウの湖が出来ているので傾けるとこぼれてホヤや内筒を汚してしまう。ま、あとでお湯を掛ければキレイになるのだが、オイル式ならそんなソソウはない。炎の色は嬉しいことにロウソクと一緒だ。芯の出し方を変えれば明るさ(オイルの持ち)を調整することができる。このオイルキャンドルはNorthanLights社製だ。NorthanLightsは遊歩大全(The Complete Walker)にも出ている由緒正しい品で、これはYahooでうんと安く買うことができてラッキーだった。ただ、蓋の上面に小さな穴が空き(空気抜きで空いていた?)、オイルがにじんで引火して困るので耐熱ボンドで埋めようと思う。他の方から聞いたが、やはり同じ状態だったらしい。その方は更に上面に金属を貼ったということだった。
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下が暗い欠点を補うために底に付くLEDライトも売っている。買ってはいないが、頭に付けてヘッドライトにもできるらしい。が、LEDではこの暖かみは得られないな。癒し系として多少の無駄は許すことにしている。


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1:ロウソクはイイヨねー
2:もの好きが...
3:それで?

UCOと聞いてSCOを思い出すあなたは...
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by ulgoods | 2006-01-26 17:39 | 生活系

折り畳みトースター / Primus folding toaster

折り畳みトースター / Primus folding toaster

裏庭雪中キャンプでししゃもを焼いた。使ったのはプリムスの折り畳みトースター。
本来はパンを焼く物だろうが、パンを焼いたことはない。折り畳んで取っ手もひっくり返すと薄く小さくなるのでお山に持っていける。かつて南御室小屋で会った、こいつでししゃもを焼き焼酎を泰然と飲んでいたチロルハットのおじいさんを見て猛然と欲しくなり即!買った。飲みに登って来るという。そういう登山もアリだと思った。
私がかつて焼いたのは..ネイチャーストーブで小イワシ一夜干し、豚トロ塩焼き。ガスで使ったのは今回始めてで、ししゃも..なかなか便利だ。
本来は立体的に起こして使う。炎から離れるので焦げなくて塩梅がよい。
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が、ガス火の場合はガスがもったいないので、2回目からは畳んだまま使った。
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金網の遠赤外線効果か?直火に近く、弱火でもししゃもが良く焼けた。下面に金網が貼ってあるので、垂れた油が網で止まりストーブを汚さない。
使った後は強火でこびりつきや脂を焼いてしまう。
100Yenで作ったストーブ台も安定感充分だ。

昨夜は、こんな布陣で
なお、ひっくり返ったガス缶を初めて見た方はこちらの記事を一読して下さい。
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湯を沸かす。
小説を読む。
芋焼酎湯割りを作る。
ししゃもを3匹焼く。
煙草を吸う。
飲みながら焼きながら食う。
3セット繰り返したところで記憶が途絶えた。上半身露出したまま寝てしまったようだが、お山でなくてヨカッタ。
明け方目が覚めたが寒くはなかった。まだ燃えていたキャンドルランタンの火で煙草を点け、その後シュラフのフードを被って寝直した。
途切れることのない救急車のサイレン..転んで怪我した人が続出なのだろうか?

小説「氷壁」は出だしのドロドロ愛憎もののままだったらどーしようと思っていたが、結構あっさりと事故が起きたので、読み進むことが出来た。展開が楽しみ。

SilShelterは、中で火を焚くとすぐに暖かくなる。湯を沸かし、魚を焼いたので、湯気と魚の煙と煙草の煙で濛々としていた。湯気で壁面は濡れたが、朝方強い風が出ていて、シェルター内を通過していたので、そのうち乾いてしまっていたようだ。足元も吊って高く広くしたので接触せず、濡れに関しては何も問題なかった。元々2人用だし、今回は中に支柱を立てなかったので、側面が雪で潰れ気味でも広く使えた。
下に敷いたTyvekのシートは背中辺りが雪だったが、防水性は全く問題なし。寝相がよいのでBivy用に切った幅90cmのシートで充分だった。
庭、と書かなければ何処かのお山のキャンプと区別が付くまい。
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BPLで見たSilShelterの雪中レポートの写真と瓜二つ!

お山に行かずに雪中野宿の経験を一つ増したのは儲けた気分。


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1:へへへ!
2:ったく...
3:だから?
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by ulgoods | 2006-01-22 12:42 | 生活系

裏庭雪中キャンプ / Integral Designs SilShelter

東京も今日は雪だ。しかもこの時期としては結構な大雪。1020cmは積もったか。
最近じゃ、雪が降っても犬が喜ぶかは判らないが、若干一名、裏庭キャンパーのオヤジは喜んでいる。
なんせ、山に行かずとも裏庭で雪中キャンプができるのだ!見逃す手はない。
と言うわけで早速張った。普通のテントを張ったのでは面白くないので、雪の中で不自由そうなIntegral Designs 社の軽量シェルター、SilShelterを張ってみた。
頂部もポールを前方にオフセットを取って、頭上が広くなるようにした。玄関に多少隙間が空くが、側面が雪で閉ざされるので通気が必要だ。
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今回は後部の釣りに工夫をして、サイドガイラインも取って足元を広くしてみた。ここも通気を確保する目的で隙間を空けてある。雪で潰れるようなら支柱を入れよう。
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とりあえずTyvekを敷いてシュラフを入れてと、
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寒くないし、あまり手厚く装備してもつまらなのでシュラフは3季用で普段出動の機会が少ない英国Mountain EquipmentのLiteLine 450 DryLite Loftを使う。20Fくらいの仕様だから充分暖かいはずだ。多少の耐水性があるのでBMWのVaprBivyは使わない。あ、マット入れなきゃ。

さっき、イソイソと芋焼酎とししゃもを買ってきたから、今夜はシェルター内で一人宴会だ!
primusのフォールディングトースターでししゃもを焼くのだ。お湯も沸かして湯割りにするのだ。ストーブはMSR WindProを液出しで使うのだ..飲みながら読みかけの氷壁のページを進めよう。あ、キャンドルランタンも!
わーい、オモチャがいっぱいあるから全然寂しくないよ、ぼく...


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1:ワシも!
2:呆れた
3:それで?
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by ulgoods | 2006-01-21 17:59 | 宿泊系

竹の先割れサジ / Bamboo spoke

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昔、何かのパロディーで見た拷問。燃えよドラゴンのパロディーだったかな...
ブルース・リー風の男を椅子に縛り付けて黒板の前に座らせる。鉄製の熊爪を付けた悪者が登場して、おもむろに黒板をギィイーっと擦る。縛り付けられた男はもがき苦しむ...
何とも恐ろしい拷問を考えついたものだ。

が、我々、お山では食事の度にこの拷問に遭うことになる。チタン食器にチタンのスプーン、鍋の中が空になると拷問が始まる。ギィィー...運悪くフリーズドライの飯が焦げつき加減だったり、ラーメンに入れた餅が鍋底に膠着したときもギィィー..鍋に傷も付く。

一般にチタンは軽いので、チタンのスポーク(先割れサジ)より軽いものは無いと思いがちだが、どっこい日本にはエジソンも注目した竹がある。
たしか、竹製のスポークを持っていたのだが、整理が悪くて出てこないので、100Yenで竹製レンゲスプーンを買い、ちょいと鋸を入れたり切り出しで削ったりして先割れにしてみた。先割れの形状はスノーピークのスポークから頂戴した。
ナゼ先割れかって?そりゃ、ラーメン食べたいし。

重量はチタン(スノーピーク)が16gに対して我らが竹スポークは11gだった。何と5gも勝っている!
Titanium 16g
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Bamboo 11g
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断熱性だって竹が優れている。
削った場所に塗装すれば長く使えるだろう。なんしか100Yen+若干の手間。角に残った飯を取りやすいようにサジの角を削ったりも思いのままだ。
今度お山で使ってみようと思う。

その他、商店街の空き店舗に時々来るバッタ屋さんを覗くと結構使えるサジがあったりする。写真のサジは僅か4g、漆塗りと書いていたっけ。握りやすい立体的カーブと親指が当たる所が削れているのが憎らしい。
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これで拷問から一抜けできる!
プラスチック製という手もあるが、どーも苦手。


この記事を読んで
1:をを”
2:ヘー
3:それで?
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by ulgoods | 2006-01-20 18:48 | 生活系

ハクキンカイロBM ZIPPO HANDY WARMER

敬愛する100名山まっしぐら娘、TiCAさんのサイトでZIPPOのHANDY WARMERのお話が出ていたので便乗。

左Zippo Handy Warmerと右ハクキンカイロBM
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のっけからナンだが、両者、酷似している。サイズ的には全く同じ。歴史的には圧倒的遙かさでハクキンカイロが古く、大型の物は極地探検に愛用されていると言う。こりゃ外遊びに良いかと数年前に小さいのを購入してみた。一方ZippoのはハクキンカイロのOEMかしら?4年くらい前、Zippoの出始めはお高く&店にも無かったので狂ったように探し通販でやっと手に入れた。2、3年ほど前からはオークションサイトでも見かけるようになり、今ではだいぶお安く買える。ハクキンカイロはオークションで探すとエライ年代物が出てきたりして面白い。ハクキンカイロは薬局で買えるが、Zippoは煙草屋なんだろうな。

両者とも燃焼の仕組みは同じ。プラチナを触媒とした緩やかな酸化の化学反応で発熱している。ハクキンカイロに関してはWebを検索すると燃焼原理の化学式から、アルコールを燃料にした例など、詳しい情報を得ることが出来るので、こちらでは語らないし私は詳しくない。

この両者、サイズは同じなので、蓋を入れ替えても当然ピッタリはまる。本体はZippoの刻印が派手だが、蓋は本家のピーコック模様が派手だ。だからといって派手同士を使ってはいけない。わたし的には地味な本家のボディーとこれまた地味なZippoのキャップを選ぶ。
下は蓋と本体を入れ替えた写真
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どー違うのか説明しよう。
本家には火口の横にZippoライター式の発火装置と、内部のベンジンを吸い上げる芯が付いている。これで点火するとZippoも驚くライターになる。当然、本体を傾けると容易に火口に点火できて便利だ。芯からの蒸発は..気にしないことにする。
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一方、Zippoだが、当然ZippoファンはZippoライターを持っているだろうからという理由か?発火装置は省略されている。高所や冷えでライターの調子が悪かったりすると結構点火し辛く困ることがある。そのせいか、Zippoの火口は切り欠きが付いていて、Zippoライターからの火を付けやすくしているように思える。しかし、点火域が狭いので、そこの綿がすぐに痩せて火の付きが悪くなるという印象を持っている。本家は一発で全面を発火させることができる。

蓋は?というと本家は伝統の美しいピーコック柄だが特に工夫はない。一方、Zippoは温度で色が変わる塗料が側面に塗布されている。だからどーと言うことはないのだが、色が変わるのは面白いし、手袋を外さなくても元気なのかそうでないのかが目で判る(ちょいと利便性の説明には辛いが...)。
なので、組み合わせを考えるとしたら本家の本体とZippoの蓋ということになる。

フリースの入れ物はどちらが良いかは意見が分かれるだろうし、どちらでも構わない。紐が付いている方がいいかな?と思う。
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保守品はZippoのものは調べていないが、ハクキンカイロは豊富だ。とりあえず、取換綿、火口、フリースの入れ物は換えを確保してある。それと、特製のハクキンベンジンを3本。
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ベンジンは後で通販で本家から買ったが、払いは後でと請求書が同封されてきた太っ腹さに惚れてしまった。しかも、時代を感じるベンジンのおじさんの満面の笑みについついこちらもホカホカしてしまうのだった。
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この絵はボンカレーの絵が代わった今でもこのままでいて欲しい。当然、本家にZippoのオイルでもオッケーだ。分子量が違うと発熱量やが違うらしいし、臭いも微妙に違うが、たいした違いではない..電車に乗ればどちらも臭い。電車に持ち込まれたフライドポテトとイイ勝負だ。

Zippoは燃料の販売促進用でハクキンカイロからOEMを受けているのだろうが、最近じゃ燃料は100Yenで買えるのでアテが外れているのかもしれないな。

以前書いたナショナルの暖房ベストの発熱体も触媒燃焼を採用しており、それを精密に制御する仕組みが付いている。ハクキンカイロの進化型というべきか。こちらの取説には高所の酸素の薄い場所では燃焼を保証しないと書いていたが、ハクキン系はどうだろう。以前、オーレン小屋キャンプでシュラフの足元に2個同時に入れておいたが、酸欠か、燃料蒸発用の熱供給不足か、朝には両方とも冷たくなっていたっけ。

発熱体を身につけているのは心強い。使い捨てを選ぶか、ハクキンを選ぶか..臭いと重量がキーポイントになりそうだが、悩ましいな。

ああ、燃料系を統一しようとしてメチルアルコールを燃料にしてはいけない。激しく不完全燃焼臭で頭がおバカになりそうだった。


この記事を読んで
1:少し役に立った
2:もう一歩
3:だめだめじゃん
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by ulgoods | 2006-01-18 01:50 | 燃える系

ALWAYS 三丁目の夕日

山の話ではないのだけれど、忘れないように記録しておく。

今更だが、昨夜、ALWAYS 三丁目の夕日を大泉のレイトショーで観た。レイトショーだと駐車場代込みで1200Yenなのでお徳。
私が生まれた頃の設定だと思うが、5円のくじ、スカ...小遣いは1日10円だったし。随所に懐かしさ満載だ。うちは田舎だったから近代化の波も遅く?数年のデレィがあったのかも。

ストーリーには関係ないのだが、出てくる布団に妙にパターンマッチング回路が反応してしまった。
1)文学くずれが二日酔いで抱いている布団、あの鶴の模様と配色..私が使っていた掛け布団と同じだ!
2)鈴木オートの息子が扇風機掛けて寝ているあの敷き布団、あの不思議な少しオドロオドロした壷の模様は私が使っていた敷き布団と同じだ!しかし、ナゼ壷なのか?

母はもう捨てたのだろうが、どこからか巡って映画に出演?それともベストセラーの布団達?
ガキの頃、時にソソウもしたが、犬っころみたいにくるまって寝た布団たち、懐かしかった。

行きがけの駄賃で一発 Hit me!  五七五になってる?
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by ulgoods | 2006-01-15 13:52 | 駄文系

アルミ箔緊急時寝袋その2 / Emergency Sleeping Bag

やはり、畳むのは至難の業..
真空中でキッチリ折り畳まないと元の袋には入らないと思われ。しかも、長さがあるので一人では無理。途中で横方向に折り返すと空気が抜けないし..
私は器用で我慢強い部類に入ると思うけど、さすがにぶち切れてグルグル巻きにしました。当然元袋に入らず、100YenのZip袋に入れて空気を抜きましたが、100YenZipは根性無く次第に膨らんでくるし..次回からはお荷物になりそうだ。
新しいの買うんだろうな。
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by ulgoods | 2006-01-14 14:56 | 宿泊系

アルミ箔緊急時寝袋 / Emergency Sleeping Bag

Adventure Medical Kits社のEmergency Sleeping Bag、再使用可能と言うことなので買ってみた。
体から放射する熱の90%以上を反射するという。
スヤスヤ寝ているおじさんの写真が安心感を誘う一品だ。
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この手のアルミ寝袋は実はこれで3つ目だ。最初の購入は忘れたが、NASAで開発された技術云々の宣伝文句に惹かれて十年以上前に購入して車のトランクに放り込んでおいた。山歩きを始める前だが、雪道でエンジンが止まった際の緊急用のつもりであった。
私(我々?)どーも、アポロ11号の世代なのでNASAには無条件で降参してしまう傾向がある、と思う。凄いモノから胡散臭いモノまで、少年雑誌の裏表紙の広告でさえNASAの云々と書いていた時代もあったっけ。
ま、それは置いておいて..アルミ寝袋は一度展張するともう使えない?というイメージがあったので買ったは良いが使ったことがなかった。2個目は山屋で買った。さすがに1発目が10年以上経っているので、お山で使うイザというときにボロボロでは困る。1発目は結構お高かった記憶があるが、2個目は安価だった。NASAの文字も踊っていない。1発目はNASAに名義使用料でも払っていたのかしら?
こやつら、ピンチ袋の常連だが、もちろん使ったことがない。展張するとダメだと思ったので..で、3個目、これはRe-usableという文字が目に留まった。再使用できるなら試せるよね。袋の口がジップロックになっていて、再使用可を主張している。
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書いていることは「体温低下の埋め合わせ」でいいのかな?
幾重にも折り畳まれている..ああ、仕舞うのが大変そう。
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なんせ90%以上を反射するということだから、どんなに暖かいのか?でも、こんな薄い膜でそんなに暖かい訳ないし、という解けない疑問が続いていたのだ。いざ、お世話になる時にコイツの性能を知っていなくては困った事になる。期待して良いモノか、期待しては危険なのか..

東京も今日はさほど冷えないらしい。テストであまり寒くても凍えるので、少しだけ寒い程度がよいと思い、いつものように裏庭で試してみた。
想定したのは晩秋の日帰り山歩きなので、上半身は、下着、長袖シャツ、フリース、薄い合成綿入りの防寒着(Patagomia MicroPuff)とした。下半身は下着に厚手のフリースパンツ(山ズボンとタイツ相当のココロ)にゴアレインウエアを重ねてはいた。足元は、非常時は靴を履いたままなのだろうが、袋を再利用したいので、汚れを避けるためにGoliteのULTRA-LITE Vapor Barrier Socksを履いた。
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関係ないが、昨日、床屋で髪を短くしたのでバラクラバを被った。地面にはテントのグランドシートを敷いた。断熱マット類は無し。
開始時刻は午前1時、気温は約7度、微風。
Vapor Barrier Socksは履いた瞬間からムレが始まったことが実感できた。これは効きそうだが、本件では余談。

変な時刻に目出し帽を被ったオヤジがバサバサと音を立て、某ファミレスのアルミ包みハンバーグのような袋に潜り込む。家人や近隣の方にはお目に掛けたくない姿だ。
あれ、透けて向こうが見える..夜目にも向こうが見えるのである。可視光を通すということは赤外線に対して急激に反射特性が向上する訳もないか?と少し90%も不安になりながら..頭にも覆って首元で絞って手で握り何が起きるのか待った。内部は結構な量の空気を含んでおり、体にベッタリという感じはない。大量の空気層による断熱も期待できるかもと思った。

自作自演なので包み焼きハンバーグ状態の写真は撮れなかった。
まず、地面からの冷えが背中を伝ってきた。この場合、冷えが来たというより、体温が奪われていくということだろう。やはり断熱マットが欲しいが、普通の日帰り山歩きの場合は断熱マットは持たないので仕方がない。本番でも冷えるんだろうなと覚悟しなければならない。せめて接地面積を減らすために半身になった。ザックを座布団にして座るのも良いだろう。
次の変化は10分くらい経過してから..やはりどことなく寒い。時々ゾクゾクっとしてくる。風が吹くと首元を絞っている手が冷たく感じる。アルミ箔の表面の極々近傍の暖まった空気の層がはぎ取られて冷たい風が当たるのだろう。だが、風が止むと冷えも止まる。この場合、暖まっているというよりは、こーやって次々と体温が奪われていくんだなと実感した。体からの放射熱の90%は反射している筈だが、遠赤外線効果でポカポカというようなことはない。どんどん容赦なく冷えた。
次に、内面に結露がつき始めた。最初じんわーり湿り、次第に手で触って濡れが判るほど。これが不感蒸泄の凝結ね。なんせ、透湿性ゼロの素材だからこの濡れはどんどん増える一方である。水滴にまで成長していないが、触るとはっきりと濡れが判る。ゴアの雨具を着たのは正解だ。衣類表面自体は結露していない。
外気に放置してあった腕時計を中に引き入れしばらく放置し体付近の気温を測ってみた。7.9度、外も7.9度..空気は全然暖まっていない。反射90%というのは直接体に作用するのであろうか?よくわからない。

結局2時間ほど頑張ったが、ポカポカしてくる気配もないので止めた。外に出たが、温度は変わらないように思う。外の方が濡れが無い分爽快だ。
アルミ寝袋無しで横たわってみると違いが分かるのだろうが、そこまで酔狂ではないのでやらなかった。

判ったことは、
・ポカポカはしない。
・濡れる。
ということである。
以前やったVapor Barrierの議論の素材としては使えそう。

90%反射の意味が、遠赤外効果で体の心から暖まるが途中の空気は熱しない、ということなら、少し効果があったのかも知れない。が、元々放射熱自体の寄与が小さいのかも知れない。その90%を取り立てて宣伝したとしても、オーダーとして卓越しているのは地面や身に接した箇所からの熱伝導による損失だろう。
その他、直接体に当たる風を防いで衣類の保温性を保つという効果もあるかも。

ま、コイツに限ったことではないだろうし、気温にもよるが、晩秋のお山なら寒さで震えて夜を過ごすことは請け負う。過大な期待をしてはいけない。ピンチ袋にはツェルトも入っているが、ツェルトがある場合はコイツは不要だろう。袋に入っていると安心感はあるかな。ま、この程度と理解して、保険を二重に掛けるつもりがあれば、重さ的にも許せるのでピンチ袋に保留させるか..
でも他の使い道もあるかも知れない。細引きでアルコールランプを吊って熱気球にして救助を待つとか..、そり代わりにして遊ぶとか..逆さに被ってポンチョ代わりにするとかね。

畳んで再使用性を試したいのだが、内部がベッタリ濡れて乾いていないので、畳めないでいる。汗で濡れたまま畳むと次回の本番時は本来の必要以上に苦痛の種が増えそうだから..
ま、ザックや車のトランクに放り込んでも重さや容積で邪魔になるモノでもないが、車には毛布を積んでおいた方が良いと思う。キレイに折り畳めなければ捨ててしまおうか。

そこだけ妙に具体的に90%とか言われても困ってしまう。
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by ulgoods | 2006-01-13 07:45 | 宿泊系

ビクトリノクス クラシック / Victorinox Classic

ジェントルマンズナイフというものがある。紳士がいつも懐中に携行するらしい。工芸的にも優れたモノが多いようだ。しかし、私は紳士でもないから専らVictorinoxのClassicをキーホルダーとして携行している。ナイフは詳しくないが、Victorinoxの刃物は悪くないと思う。
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ま、好きずきだが、キーホルダーにするにはこのくらいのサイズが限界だろう。こいつの半分くらいのサイズの豆のようなVictorinoxもあるが、あまりに小さくても辛いかも。

こんな小さなシンプルなツールだが使い道は多い。持っているのといないのとでは天地の差、旧石器と鉄器時代ほどの差がある。
これは2代目。初代は度重なる玄関先での落下に耐えかねて外殻のプラスチックが割れてしまった。しかも粘着質のテープ類を切ることが多いので刃がネバついて切れ味も落ちてしまったり。刃は研いだり、ネバは溶剤で拭けばよいのだが、外殻の割れは直せない。近所にナイフ専門店があるのだが、売っているclassicはヤスリの先端が尖っており、マイナスドライバーとしての用をなさないものばかりだった。先が尖った爪の垢取りでは紳士ではない私の役に立たないのだ。キーボードを打つ邪魔になるので、爪は常に極力短くしているしから垢も溜まらないし、甘皮を手入れする習慣もない。どーしてもマイナスドライバーに拘ってネットで探したところ、StayGlowという派手な色合いのやつに出会った。ま、英国の紳士なら眉を顰める色かもしれないが、私は構わない。どーせ、キーホルダーなので目立つのも良い。これは思ったより安かったので即2個購入、しばらくは安心だ。岐阜関刃物工房さんで買ったが、値段が安く対応がよいので好印象。2代目は初代から進化して外殻に夜光塗料が入っている。これはすぐに畜光されて良く光る。
私にはドライバーの他に鋏も必要だ。ペンチ付きと鋏のどちらを選ぶ?と言われればこのサイズでは鋏を選ぶ。切る機能はナイフと重複しているのだが、鋏は片手で安全に切ることができるから。
昔見たTVでルパン三世が脱獄前に伸びた爪で髭を剃るシーンがあった。試してみたが髭も剃れなかったし、第一、爪を研ぐにもヤスリが要る。こいつは爪が短い私の爪代わりをすることも多い..鼻や耳をほじると血が出そうなので試したことはないが :-P

2代目はエンブレムが印刷になった。初代は埋め込みだったのだが、外殻が割れる前に外れてしまった。元々無くても良いので、印刷で一向に構わない。

主な使い方としては、
・封筒の開封をする。
・通販モノのテープ等の梱包を切り開く。
・マイナスドライバーは時としてプラスドライバーとしても使う。出先でPCやケーブル類をいじることが多いので頻度は高い。ドライバーを本体に直角に立てトルクが掛かる使い方をしても結構大丈夫。
・爪楊枝は便利。木のモノより良い。
・爪楊枝でリセットボタンを押す。
・刺抜きは細かなネジを基板の部品間に落とした時にピンセット代わりにする。

その他順当な使い方として
・爪を切る。
・枝を削いで箸を作ったことがある。
・空き缶を切ってスプーンを作った。
・細引きを切断する。
・山にも連れて行く。
・LANのRJ45プラグの爪を押さえて抜いたりする。

番外として
・サイドバーナー式のアルコールストーブを作る時、缶の底を抜くのにこのブレードを使ったことがある。刃の幅が狭いので、うまく曲線で切ることが出来る。鋏も缶を切り開くのに充分仕える。缶を切ると刃が研がれる気がする。これ一丁で空き缶からアルコールストーブを作ることが出来る

10徳、20徳、果ては厚さが8cmもあるような恐ろしいナイフもあるが、大概のことはclassicで事足りる。家族は困った時に私に言えば大概のことは解決することを知っているので呑気だ。解決の秘訣はこのナイフに依ることが多い。
先日の温泉で使用した機能としては
・ブレード
リンゴを割ったりリンゴの皮を剥いたり(普通リンゴと言ったらナイフを持ってくるだろう..)。
ノートPCのDVDドライブを強制イジェクトするために木の爪楊枝を細く削った。(温泉宿でDVDを見るのは極楽至極)
・鋏
プリンの蓋のプラスチック板を切り抜いて、プリンを食べるためのスプーンを作ってやった(スプーンくらいレジで貰え!)。
・マイナスドライバー
子供が買ったおもちゃの電池ケースの+ネジを開けて電池を入れてやった。
・ヤスリ
車のプラグを磨いた

2,3日でもこのくらいの出番はある。

こいつ、いつも携行している。こいつと100円ライターはいつもポケットの中だが、その2つの組み合わせは最小のサバイバルツールのように思う。小さな道具だが、あると無いとでは天地の差だ。普通、それらを作り出すことは難しい。持っていればどんな所でも生きていける気がして安心なのだ..が、最近の空港では取り上げられるので悲しい。
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by ulgoods | 2006-01-08 22:57 | 生活系