カテゴリ:生活系( 72 )

杣工房KUKSAキット

飲んだ感想を末尾に追記した

時折コメントを戴いている杣工房さんは木工のプロでいらっしゃる。地元に根付いたしっかりした&お洒落な暮らしぶりはblogで垣間見ているだけでもステキだ。
私のKUKSAの記事も読んでいただいたのだろう、削って仕上げるククサKitを試作したので試してみないか、ということでサンプルをお送りいただいた。感謝。
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一つは木目も美しい白木の物で、これは既に削っていただいてある。枡で木の香りを楽しみながら酒を飲むことを考えればお猪口にちょうど良いかもしれないし、ジンやウオッカを飲むのにも使えそうだ。もう一つは固そうな木のブロックでこれがKitの原型だろう。肝心な、最も作業が大変なカップの中は既に加工済みなので特殊な曲がった刃物を要さずに、外側だけを好みに削ることに専念できるのは嬉しい。更にヘリの部分はテーパーを付けて削ってあるので大いに手間が省ける。驚いたのは取っ手部分が右利き用に少し湾曲して切り出されている念の入りようだ。三鷹のショップで同サイズのククサを見たことがあるが、やはり取っ手はビミョウに湾曲していたのを覚えている。

戴いたのは連休明けの頃のもうだいぶ前であるが、これを削るには鋭いノミが要るのかと思い込んで削るのを躊躇していたので時間が経ってしまったのだ。ノミは..100円屋で買った200円くらいのがあったが全然切れない。仕方ないので研ぐところから始めた。荒砥と中砥と仕上げに耐水ペーパーを買い、暫く研ぎ修行を行った。ついでに切出しナイフ、ナガサ、台所の包丁など、夜な夜な風呂場でギイコギコ研いでは紙など試し切りして喜んだり研ぎ直したり。包丁類はコピー用紙をサクサクと吊るし切りできるくらいには研ぐことができたが、肝心のノミがダメである。安物で鋼がなまくらなのかしらと、いくら研いでも上手くできないので、こっちは諦めていよいよククサを彫ることにした。

いやー、無心に二時間、結局は切出しナイフ一本で一気に削ってしまった。木目を見て刃の方向を考えないとササクレてしまったりするが、スパっと切れたときは気持ち良い。実はホンモノは白樺の瘤の固いところを使うらしいので固い木をリクエストしたのだが少し後悔した。あまり削りすぎないようにと自分に言い聞かせながら、たくさんの木屑を膝に受けながら、指を無くさないように刃物の向きと手の持ち方を変えながら、木がささくれないように木目を考えながら...削り出していく作業は楽しく、あろうことかblog用に写真を撮るのも忘れて取り組んだ。自分で研いだ刃物がサクサクと削っていくのも嬉しくてね。
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ともあれ、少々無骨であるが握り良い小さなカップを削り出すことができた。
仕上げには食用の胡桃油を塗った。胡桃油は良い光沢が出るので、いままでは時々思いだしたようにオリーブオイルやサラダ油を塗っていたKUKSAにも塗ってやった。瘤の木目あたりが金属光沢を発してイイ感じだ。その他、木のヘラやお玉など手当たり次第に塗ったのは言うまでもない。
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後で本家KUKSAの削り方が出ているサイトを見たが、水分を含ませた状態で削るのだそうだ。木口が乾かないように工夫するとも書いてある。なるほど、急激に乾かして割れないように気をつければ湿っている方が削り良いかもしれない。

この半削りKUKSA、試しに出した地域の催しなどでも好評とのこと。Hiker's Depotのご主人やLocusGearのご主人にも見てもらったが良い感触だったので話が進めばお店に置いてもらえるようになるかもしれない。というか、是非そのように話が繋げられるようにと思っている。
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追記
日本酒を注いで飲んでみた。
檜は芳香が素晴らしい。最後の一口は鼻がカップに収まる形になるので一層強い。樽酒か新品の升で酒を飲んでいる感じ。
桂はクセもなく、自ら削った満足感と共に飲む。
量はぐい呑一杯分くらいか。適量であった。


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by ulgoods | 2010-07-21 14:10 | 生活系

Aquamira Frontier Pro Filter

水が温む季節になると水遊びがしたくなるのが人の常。私の所では今年も気がつくと新しい浄水装置が手元にあった。
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Aquamira Frontier Pro Filter、フィルター式の浄水器であるが、ポンプ類が付いていない。吸ったり、重力で垂らしたりする方式で、Bite Meという吸い口が付いているが、吸い口は容易に取り外すことができ、Platypusのホースが丁度はまる径になっている。全体のサイズ感は丁度自転車のハンドルのグリップくらい。
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この手のシリコン物はほこりが付着していちょっとイヤだなぁ...
根元も2種類の口が付属し、それぞれPlatypusの細口というか普通のペットボトル口に適合するネジと、Platypusのプラグ式やCamel Bagのプラグ口に適合するようになったりと自由度が高い。

乾重量は67g、水を通した後振って脱水した後の湿潤重量で70gである。これはMSR MiniWorksの456gに比べると涙が出る軽さだし、同じ吸い込み式のKatadyn EXTREAM の替えフィルターカードリッジの109gと比べても1 oz.以上軽い。
除去率であるが、99.9%の Cryptosporidium, Giardia除去とあり、MSRのSweet Waterと同様である。値段も$20以下で買えてお安い。ただし、濾過できる水量が約200Lなので、Sweet Waterの750LやMini Worksの2000Lに比べると少ない。しかし、一日4Lを濾したとして50日、1回のロングトレールで使い切ることを考えれば特に問題はない量だと思う。100日に及ぶ超ロングであれば二つ持てば良いか。また、ポンプ機構がないので壊れない安心もある。

一番大きな留意点は濾過速度だが、MiniWorksやSweet Waterは1分間に1L程度濾過することができる。これはポンプで加圧(あるいは負圧?)を掛けて濾過するので腕力とフィルター抵抗で時間が決まってくると思うが、非ポンプ式のフィルターでは、袋を押して加圧するか、吸い口を吸って負圧を掛けるか、重力でポタリポタリと落ちるのを気長に待つかということになり、概してポンプ式よりも時間や手間が掛かる傾向だ。ま、飲むときだけ吸えば良いのだが、調理用にまとまった量が短時間で必要な場合はポンプ式の方が目処が立てやすい。

とりあえずドンだけ時間が掛るものか試してみないと分からないので、いつもの池に行ってきた。近所の公園の瓢箪池は今までも歴代のSweet Water濾過紫外線殺菌HyperFlowのテストを行ってきた馴染みの池であり、今年も例年並に年季の入った沼色をしている。テスト水質には不足がない。
やったのはPlatypusの口に直ネジ止めして重力で垂らす方式で、木の枝に引っかけて垂れるのを待った...
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がやっぱ遅い。ポタポタ...っという程度の速度で、本来なら1L濾す時間を計ろうと思ったが、遙かに期待を超す遅さなので、とりあえず池では水質テストに留めた。折り畳み式のワイングラスに水滴を受けて溜めて、透明度を見てみたが、見た限りは透明である。匂いもヤシ殻繊維配合のお陰か私の鼻では検知できなかった。飲んでみたが、お味は..旨い!



まだ水温が低くて池のあれこれが活動していないのかもしれないが、Sweet Waterの時に感じたマロみも無く、素直に美味しい水だった。生物化学的な検査方法を持たない徒手空拳なテストなのでアレだが、しばらくして腹が痛くなければOKということにしている。かれこれ一週間ほど経ったが問題ないようだ。
フィルターにパイプを付けて直接吸ってみたが、抵抗感は、ちょうどシェークを吸うときの感じで、そこそこの水量が得られた。


カメラ片手なのでしんどいのである...

濁った水用にプレフィルタが6枚付属する。池の水を少し濾したがやはり色が付いた。汚れると通水の抵抗になるから、200Lが限度だと思ってケチケチしないで交換しても良かろう。どこもかしこもここの水ほどは濁っていないと思う。

帰ってから重力式の濾過能力を計ってみた。Platypusの広口3Lの袋に水道水を入れてナルゲンで受けて..ポタポタと1L溜まるのに25分掛った。通常の休憩時間を超えるので急ぐときには辛いかも。でも、寝ている間に2Lくらい作って朝に1L使い、行動中は吸って喉を潤し、夜に1L使うなど、サイクルができれば良いんだし、歩きながら重力濾過や体の圧力を使って強制濾過する事も考えられなくもない。パイプの配線をうまくやれば可能だろう。実は今期は機会を逸しそうなのだが、春に雪のある山に行ったとき、Platypusの広口3Lに雪を詰め、ザックと背中の間に背負って体温で溶かして濾しながら歩くことを考えていた。体も冷却できるし一石二鳥かと夢想を。もちろんフィルターを凍らせてはいけないが。

使って気づいた点だが、このフィルター固有の問題ではないが、Platypusのプラグに填めた時に接合部からの漏れがあり、水滴程度なのだが、上手く密閉した系でないと濾過水に混入する恐れがある。あるいは短いパイプを付けての吸い飲みや袋を押して加圧して濾過する時も位置関係を間違えると漏れた原液を飲む可能性がある。
源水の袋とフィルターを介した溜用袋を空気を抜いてホース接合することでホース中の水の重量で吸引をかけて短時間で濾過できないだろうかと思うが、ハンズで経の合うホースを買ったら試してみる。

さて、これでフィルター式3種類、薬品1、紫外線2種類で池の水を飲んだのだが..Frontier Pro Filterの水が一番旨かった気がする。私も地図を見て、その場所の集水域(尾根に囲まれた範囲)で自分の位置より上に山小屋が無い、大勢が通る登山道が無い、放牧地が無い、鉱山跡が無いなどの条件が揃えば岩肌から垂れた水は飲んでいるが、上流に何が(動物の死骸とか)あるのかは判別しかねる。気になる様なら濾して煮沸、薬品処理や紫外線処理など気が済むようにすればよいが、何れにしろ溶け込んだ物質は取り除けない。

今月のヤマケイで 高桑信一さんが地面を流れる水を飲んでいる写真を見たが、私のお腹は多分それほどまで鍛えられていないので、せめてFrontier Pro Filterでチュウチュウ吸うことにするか。水溜まりが小さくても吸えるのは良いかもね。



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by ulgoods | 2010-04-21 02:19 | 生活系

雪の夜に

雨が雪に変わった2/1の夜を、いつもなら裏庭にシェルターを張って雪見酒といくところを、今回は昨年来テストをしているVapor Barrierに捧げることになった。
従来の寝姿でのVapor Barrier(以下VB)はVapor Barrier Liner(VBL)という不透湿のサックに入って体を蒸らし、余分な発汗を押さえて水分のロスを抑制しつつ寝袋の濡れを防ぐという事をする。昨年は市販のVBLの代わりに全身がスポリ納まる巨大ビニール袋を調達して蒸れ具合を確認したのだが、どーやら見た目の問題があるらしいのでIntegral Designsの製品版SilNylon製VBLを調達して今シーズンの出動を待っていたところ、そんな格好で寝てたら夜の厠へ立てないじゃないのか?という素朴かつ切実な疑問が勃発していて、私としては厠へ立たないという方向を考えていたのだが、beyondxさんから着て寝られる衣服型VBLを採用してその上に防寒着を重ね、着膨れ対策でQuiltに入るという解が提示されテストに供された旨の情報が入った。衣服型VBLというのはいわゆるサウナスーツである。heatsheet blanket を使ってテストしていたbmpさんも未踏分野のテストをすべく既にサウナスーツを入手したらしい...確かにそれならQuiltから身を抜くだけでVB効果を維持したままで厠へ立つことができる。VBL史上画期的な転換点であると感心したので、私も安価なサウナスーツをAmazonで仕込んで到着したのがこの朝だった。何の因果か安物塩化ビニール製サウナスーツが来た夜に雪..これは庭先で試さねばなるまいと、私のGhostがそう囁いた。

日付が変わる頃、雪もワシワシ降っており既に5cm位は積もったか、寝姿の構成が終わった。
体にFineTrackのFloorRush Skinの長いのを着る。これは直接汗のサウナスーツが肌に密着する不快の軽減用だ。
サウナスーツを着る。
足は裸足にGoliteのVB靴下を履く。本来ならcoolmaxの薄手の靴下でも履くべきだろうが、どんくらい不快か試したかった。
上にBMWのcocoon 60 Hoodedを着て、下にmontbellのdown inner pantsを着けた&Possum Downの帽子。
足元はmontbellのテントシューズを履いた。
袋はNunatakのQuilt Arc Alpinist EPICをかぶる。
その上にBMWのVapor Bivyで濡れから保護する。防水ではないが、耐水性をチェックしたかったココロ&Bivyから顔を出さないと呼気でQuiltの外側を湿らせてしまう対策。
屋根は自作のSilNylon製MicroTarpを張って、顔面に雪が積もることを避けた。
マットはmontbellのU.L.コンフォート150、担いで行かないが、たまに使わないと腐るので。
シートには以前使ったデカいポリ袋を。これ、切り裂けば屋根になりそうだし、そのまま潜っても夜露を防げるのでツェルト代わりにも。
以上、失敗しても直ぐに家屋に逃げ込めるので気が楽だ。

これらをセットして庭に横たえて潜り込んだ。
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幸い風はないのでMicroTarpの庇で雪が顔には掛らない。先ず感じることは体の蒸れである。サウナスーツを着ているので当然か。靴下を履いていない足に早くも汗を感じた。やはり熱が籠るので寝袋の最低温度を押し下げる効果はあると実感するが、サウナスーツのバリアが破けるとヤバイので、いまのところは浮いた温度はヌクヌク方向に振り分けておく。何度の得をするとは定量的には言いにくい。
Pertex Quantum製のBMW Vapor Bivyは縫い目を閉鎖してはいないが、土砂降りでないので何とか保つかという気持ちで投入してみたが、積もった雪が表面で融けて水滴になるも良く弾き、生地と縫い目からは浸透はして来ない。今のところ大丈夫だ。VBの効果は朝方に分かるだろう。
目を転じ、雪化粧した殺風景な裏庭を見る。このくらいの雪があれば美しい。厳しさもないが愛でるには悪くない。
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遠くでサイレンの音が鳴り止まない。転んだり車を転ばしたりする人が多いのだろう。雪道で革靴かしら..格好はどうでもいいから長靴でも履けばいいのにと思う。内股に力を入れて地面の摩擦を期待しないで歩かないとダメだよ。とか思っているうちに寝てしまったか。途中何度か目を覚ましたが、VBで蒸れてはいるが一応超薄だが下着も着ているので不快感は少ない。生理的作用で汗が止まり、無限に汗をかき続ける訳でもないので自分の汗で溺れ死ぬ心配もない。どちらかというと少しベッタリした温さ、胎児の記憶なのか?雪の夜の裏庭だが、私にとってはむしろ心地よく、また眠りに落ちるを繰り返した。

最後に目を覚ました時は既に空も明るく、もう雪も止んでいた。ああ、よく寝た...
蒸れの具合であるが、やはり袖口や首の辺り腰の重ね部分から漏れるらしく、袋に潜ったと聞き比べて内部に留まる蒸れは少ない。ビニール袋で寝たときは外気の低さも相まって内部に相当の結露が生じたが今回はサウナスーツ内に液体としての汗の存在は認められなかった。ただ、足だけは完全に密封されたようで、靴下を履いていないことも相まって汗を感じた。
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BivyとQuiltを剥がしてサウナスーツの首を緩めてみたが、盛大な蒸気の放散は起こらなかったのは少し残念。体を抜き取ってQuiltの濡れを見てみたが、これは全く濡れや湿り気が無く良い状態だった。蒸気の漏れはあるものの、発汗自体はある程度抑制されていたのかもしれない。PertexQuantumのBivyもこの程度の条件なら立派に働いた。FineTrackの下着はややこしい部分を除いてはすぐに乾いた。
このサウナスーツは約400gある。暖かさの付加目的ならその分を羽毛に振り分けた方が安心できる。寝袋を濡らさない効果だが、まぁまぁあるような気がする。東京でも氷点下に下がる日が続けば条件を単純化するために室内テストで検証したいと思っているが、幸か不幸か暖かい。ああ、IDのVBLも試さないといけないな。
あまり過酷な条件下でなくともVBの効果はあると思っている。手間の問題だけ。
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個人的は、手足胴首からの漏れを防いで着られて軽いVBLとなるとCuben Fiberで作ったツナギ状のものが欲しいと思っている。靴下と手袋も一体化した、太い徳利首の長いもの。徳利の首の端を寝袋の顔から外に出せれば呼気や蒸気の漏れで内部を濡らさずに済み、適度に絞って顔は露出できよう。で、寝袋も非透湿、ただし収納やロフト作りに空気の出し入れは要るので、いっそORのDownMatが円筒になった物ができないかしらと夢想しているのは私だけではないはず!


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雪の夜は楽しいよね 呆れられても知りたいことがある...
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by ulgoods | 2010-02-03 12:49 | 生活系

PossumDown HARAMAKI / ポッサムダウン腹巻き

人の何とかは糾える麻の如く、と言われるが人の繋がりもまた然り。知人の知人で6人介せば世界中の見ず知らずの人に手紙が手渡せる(六次の隔たり)というものらしい。
■前振り
それのPossumDownの腹巻きとの関係だが...以前の記事で手持ちのPossumDown製品をこの備忘録に加えておいたのだが、そこで「ひつじ丸」さんという編物作家から「Possum fur 気になる..。」とコメントをいただいた。実はこの方、なかなか年季の入った山歩きの人。知り合いのカワサキさんいる某SNSでコメントなど改名前の名前を見たことがあり時々HPを巡回していたが、最近は紡ぎ&編みの人に転じてひつじ丸式として活動していることは知っていた(知人の知人2Hop)。で、そーいう人がいる予備知識で仕事の知人とランチの帰りに畑の話になり、区民農園歴7年連続を誇った私としては幕の内弁当式のチマチマ栽培を止めていずれは一面を広々と綿花の栽培をしてみたいとか言ってみたところ、実は彼が数年前に奥方の要請に応えて畑を借りて綿花を栽培した話しになり、そーいえば山のblogで知っているひつじ丸という人が紡ぐ人で..と話したら何と彼は既に面識があると言う話しにもなり、知人の知人2Hop繋がりが二重に張られていることが判明して驚いていたりした。

■Possumが紡ぐ人
そのひつじ丸さんから今年の夏にPossumDownの原毛を輸入してサンプルを作ったとメールをいただいた。私はPossumの原毛の話しは3/4ほど忘れていたのだが、ひつじ丸さんは着実に進めるお方である。というか私は興味が散漫だが、ひつじ丸式的には紡いでみたいという気持ちが強かったのでしょう。せっかく原毛から紡いだPossumDownモノが出来たと聞き、手持ちの機械編みのモノと比べてみたかったので、もしも東京に来ることがあれば拝見したいとお願いしたところ、三鷹のHiker's Depotに寄る予定があるとのことだったので即座に面会をお願いしたのは当然のこと。やがてHiker's Depot隣の喫茶店でお目に掛り試作の小片を見せていただいたが、機械編より軽いのにふっくらと嵩があり、保温効果は高そうだった。脱色していない生成の色合いが私には好ましいし、これは冬の帽子に良いなと思った。というのも、私が歩く程度の冬期の山で行動するときはオーバーヒートに気をつけないといけないが、かといって帽子の脱着が頻繁だと耳は冷えるし紛失の機会も増える。Possumは軽いだけでなく保温性も高いが厚く編まれていないので風通しも良く、被ったままで過熱時は上着のフードを上げていれば適温になり、冷えればフードを被って防風すれば温かいので重宝していたが、手編みのコレは更に良さそうに見えた。などPossumDownモノの話しで盛り上がってしまった。その中で、以前blogにPossumDownの腹巻きが欲しいと書いたが、私は腹が冷える質ではないがQuilt寝するときにどーも背中が冷えることがあるというのは何度か書いたとおりで、腹巻きというより温かい背当てがあれば!と書いたことをひつじ丸さんは覚えていてくれたようで、いずれ編んで下さるとも。何とも嬉しいお申し出であるが、先ずは帽子をいくつか仕立ててHiker's Depotに置いてもらうことを勧め、Hiker's Depotの店主の土屋さんに紹介させてもらった。私もたまには人のお役に立つようなことをする。

■腹巻きとして
秋も深まった頃、帽子も何点か納入されボチボチ売れ始めた話しを土屋さんから教えてもらっていた矢先、久々にひつじ丸さんからメールをいただいた。件の腹巻きが編み上がったので送って下さるとのこと。おおお、何ということ!腹巻き、しかも決して細身ではない私の腹巻きである、帽子何個分の毛と手間を注いで下さったことか。お店で毛糸を買うのではなく毛から紡ぎ、そこから編むのである..考えただけで気が遠くなる。
途中、糸が足りなくなったので紡ぐと連絡をいただいたが先週末に届いた!油紙に包まれ、手書きのラベルも付いているぢゃないですか。
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Bozeman Mountain WorksのUL 60 Quiltと合せるとこんな感じ。
せっかくの腹巻きであるが、上下のゴム編み二重部分にドローコードを入れて絞るか、二重にして背中だけに当てるか、ちょと使い方を考えているところ。これからは厳冬期になるのでQuitを使う機会が無くなるので、使うのは春先になると思う。
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■合点
送られたPossumDownの編物を開封して最初にハテ?と思ったことがある。見た目、羽毛状の毛が織り込まれている。面妖な?と摘みだしてよーく見たら何故に有袋類カンガルー目(双門歯目)クスクス亜目の獣毛がダウンと呼ばれるか合点した。混毛されているひつじの毛なら、私の早合点ですが...これ、Possumの獣毛が鳥類のダウンボールのように広がっているんじゃないかしら?
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一本の毛から出来ているとしたら彼らはとても凄い枝毛の持ち主だが、絡まって出来ているとも見えない。何とも不思議な毛を持つ生き物なのだと思う。不意に編み込まれたとしたら、どんだけPossumなDownが舞う環境で編んでくれたのだろう。感謝!根気と忍耐の要る仕事だったろうに。


■Snow Crashとして
三鷹でお会いしたときに本格的な製作活動の始動のお話も伺った。製品タグの案を見せていただいて名前も伺っていたのがSnow Crash。うむむ、冬のお山でCrashしたくないしなーと思ったのだが、これはひつじ丸さんが好きなSF小説のタイトルだと聞いた。ググってみたが、難解なストーリーな感じ。マークも雪の結晶を思わせて可愛らしいが、私には編物を介した人の繋がりを図案化したようにも思える。
織のタグは結構費用が掛るのに
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さすがに腹巻きは置いていないが、帽子は三鷹のHiker's Depotにある。手で紡いた糸を手編みで作ったPossum Downな帽子が他にあるという話しは聞いたことがない。軽さと暖かさに触れて見ることができる。
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■日本のガレージメーカ
今年も暮れに近づいて、ひつじ丸式SnowCrash以外でも国内でもいくつかのUL指向ガレージメーカが産声を上げた。
Locus Gear 超軽量シェルター類を手がける。試作品を見たが縫製技術は素晴らしい。素材探しも半端ではない。あれは一度寝てみたい...
Mountain Laboratory Vagabund 自由な発想と確かな技術で生み出された保温ふろしきコージーはUSモノを越えたね。買うより作る、筋金入りの人。
・ご存知T's Stoveさんは今年海外進出を果たした。

産まれたばかりの、小さいけど真摯な姿勢で作られるユニーク無比な製品たち。買うことと要望やフィードバックを寄せて広く多くの人がインキュベーションし、着実に成長していくことを願ってやみません。
がんばれー


やっと100万Hit目前に!
何かと気に掛けていただき感謝しております。
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キリ番プレゼントを考えていましたが、あらびっくり、明日にも到達しそうな勢い。
告知期間が短すぎるので出直します...
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by ulgoods | 2009-12-10 00:28 | 生活系

Titanium Stand for ETA Trangia Gas Spirit & Borde Stove

Titanium Stand for ETA Trangia Gas Spirit & Borde Stove

JSBさんの所を訪問して見かけたチタン製のWestWind Stoveの類似品、eBayへ行ってみたら買える状態になっていた。情報の出所はGENさん(快速旅団)のよう。Thanks!
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チタンには目がない私なので数個お願いしてみたら5日目に届いてしまった。さすが香港は近い。最近の作りは中国でやっているから、中国から買えれば安くて早いな。

サイズはTrangiaのアルコールストーブをセットする関係で同一のはずだが、組み立て切り込み外側の耳の部分が短く作られているので少し小さい。厚みはアルミと同じ程度、1.5-2.0mmくらいでぶ厚い。チタンは実は重い金属なのでアルミと同じ厚さということは結局重い。
写真左から
アルミ 78g
チタン 88g
ステンレス 80g
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しかし、チタンは固い金属でもあるので、肉抜きすればアルミ程度の重さになるかもしれない。しっかりと厚みのあるチタンは嬉しい!しかもツヤ消しの鈍い光沢、チタンはこうじゃなくっちゃね。
組んだ剛性感はチタンがダントツ、次にアルミ、ステンレスは噛み合う仕掛けがあるがしっかりはまらないと華奢で重さが掛けられない。

Trangiaがすっぽり入るのは当然だが、ストーブを差し込んだときの密着感は緩い。少し遊びがある。この点はアルミの方が少し抵抗を伴いながらピッタリ収まるのは良い感じ。
チタンにはA,Bと書かれた切り込みが見られる。これは...手元にないので分からないが、たぶんTrangiaのガスバーナー(BG74)ヘッドが付くのではないかと予想される。その他、ガソリンストーブのヘッドだけを取り外すと案外はまるのとかね、何かと細工に便利そう。

その他Borde Stoveと書いているので、セットしてみた。Bordeもしばらく使っていなかったので、ついでだから火入れをしてみよう。
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事務所用途に借りている古い民家の風呂場は当然のことながらモルタル塗りであり、この手のストーブのテストには適している。というのも私の(旧型でもw)Bordeは尻漏れ引火するので、ちょと怖い。尻漏れ防止でゴムパッキンに替えてからテストしていないので、それも兼ねて。実は、このチタン製ゴトクにきれいな焼き色が付くのを楽しみにしている。台所のガス台で炙ればきれいな焼き色が付きそうであるが、わざとらしいのもナンだしね。鍋を掛けた方が炎が縁部に回って色が付くだろう。
以前、最初のBordeを手に入れたとき、ハンズに行ってチタン板を買って蝶版でつなげてV字型の五徳を作ったことがあったが、すぐに熱でヘナヘナになったが、こいつはぶ厚いので強い、というか焼き色もあまり付かない。
Bordeの時は五徳の天地を逆にして、Bordeの下に石でも噛ませて鍋底との距離を詰めるのが基本と思うが、風呂場で石もないので通常使用で。
今回もゴムのパッキングを噛ませても尻漏れして引火した。たぶん、屋内で無風だから尻から出て高まった濃度のガソリン蒸気に引火したんだろうな。パタパタ弱く扇いだら引火しなくなった。屋外で微風なら良いだろう。テント内では火事になる。ゴムパッキンも熱とガソリンでへたりそうだ。尻から本格的漏れたら致命的にまずいのでシリコンにしよう。

おお!衰えぬBorde Bunnerの勇姿!
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Trangia用の五徳たち
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私が骨になってもこの五徳は残るだろうな...


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by ulgoods | 2009-09-04 22:01 | 生活系

三鷹の袋 / Hiker's Depot ダウンバッグ

先日の甲武信岳で使ったHiker's Depot ダウンバッグが製品に仕上がって売りに出るようだ。甲武信で使ったのは試作品であったが、製品版は細かな作り込みもなされてなかなかの出来映えと思う。
詳細はお店の製品紹介を見てくれれば、店主も久々に熱のこもった紹介文を書いており、私がつけいって書く隙もない。
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で、ちょっと自慢したくて書くのだが、
エヘン!首回りにULG案が採用されている!
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以前、寝袋のチャックの右左を悩んだことがあったが、この袋は頭部が省略され、更に連続隔壁構造で表裏のどちらにもダウンを寄せられるのでジッパーを右にしようと左に使おうと自由である。が、試作品ではコードロックが左ジップ時のあご下に付いており、これは好みもあるのだがどーもわたし的には気になってしまった。気づいたらしゃぶっていた..なんてなりかねない。右ジップで使うと今度はコードロックが後頭部に干渉して夢見が悪そうだし。横に付ければ左右どちらで使っても良いが、引き寄せにくいと感じる人もいるだろう。で、試作品の返却時に閃いて、コード抜きの口を複数箇所設け、ユーザが好きに使えるようにしたら?と口にしてみら、店主も気に入ってくれて、その案が採用されて製品に反映されている。これで左右問題はほぼ解決!とりあえずコードロックが3つも付いているが、不要なのは外すことになる。変更したければ紐をほじくり出してコードロックを入れればよい。左右問題が完全解決じゃないのはドラフトチューブの付き方はあくまで左基本という点。まー、もし右開きで気になるようなら、気にしないようにすれば深刻な問題でない。
これで、ジッパーは右か左か問題について心逝くまで実験できるのは嬉しい限り。

試作では首を留めるのがベルクロになっていたが、実はベルクロは衣類などにくっついてあまり好きではなかったが、製品ではスナップボタンになっている。ここはシッカリで好いと思う。
ドローコードだが、私はゴムが好きだ。首の所から手を出したいときもあるから。製品ではここはゴムにならなかった。イザとなったら靴紐くらいには使えるから?かは分からないけど、ゴムは長く使ってるとダラッと伸びる?ま、そのくらいは自分で直せばいいか。

形だが、これにも少し希望を言わせてもらった。
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私が細身なら試作初号機に異を唱えなかったと思うのだが、着て寝でその分寝袋の軽量化を達成するには初号機の上半身は狭い気がした。これでは着て寝のダウン類が圧縮されてロフトを失い、実質ダウン量を増やす試みが頓挫してしまう。即座に上半身の拡幅をお願いした。足部分は細くても逆に余分なコールドスポットが出来にくく、ひいては結露防止になるので、ここはいっちょメリハリの効いたグラマラスな形状にしましょうぜ!と上申したところ、店主も同じことを考えていたようで試作弐号機に反映され、そのまま製品の形になっている。上半身部分を拡幅すると、布やダウンが増えて重量増になるのだが、その分は下半身を絞ってある。足が細身なのでなかで胡座は掛けないが、それが問題になることは少ないと思う。足が細いと暑いときに足をバフバフ動かして換気できないじゃないかという懸念もあろうが、足の裏までジッパーがあり、ダブルジッパーなので、そちらから開ければ足が冷やされて即座に涼しくなるだろう。
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ま、少し行儀良く眠る練習が要るかな?私は長年の修練で寝姿が乱れないので問題ない。

胸から足にかけてのシェープはNunatakのQuilt風、ハーフバッグで足の裏までジッパーが伸びでアジの開き状にできるのはWMのTamarakを彷彿させる。ダウンの質やシェルの生地の軽さなども見て触って仕様的にも世界の一級品であるWMには負けていない。試作弐号で少しダウン抜けを感じたのだが、その後即座にダウンプルーフの強い生地に変更したと連絡いただいた。また、特に書かれていないが、当然ジッパーが噛まないように固い素材も使ってるしで、その辺は最新のスペックも盛り込み済み。
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さすが後発、いいとこ取りの全部入りになっている。

ああ、ダウンのフィルパワーだけでなく、ダウン量が明記されているのも好ましいな。クロー値など測る実験設備がないからとか言うんじゃなく、ダウン重量(差し引きシェル重量)の方が直感的に製品比較に使うことが多い。というか、書いてくれないと困る。


この三鷹袋の製品タグなのだが、凝ったことはせずにお店の例のロゴが入っているだけだ。初のオリジナル製品にしてはアッサリしている。
で、思ったんだが、
あのロゴのハイキングしている人、名前はまだ無い。あのロゴのハイキングしている人、では何とも呼びにくくてこの先困るかもしれないので、店主に名前を募集してはと持ちかけてみたら、イイのがあれば名付けても良いよと言うので、勝手に募集することにした。
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ハイキング・ジョージ(重治)とかいかがだろうと密かに思っているのだが...畏れ多いかな



あの人に良い名を付けてやってください
コメント欄に書いてください...


ハイキング・ジョージで良いんでないかいと言う人はこちらClick!!で賛成票を


どーやら不評らしい...
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by ulgoods | 2009-06-12 12:16 | 生活系

Dr. Bronner's Magic Soap / マジックソープ


最近ネタ切れで...道具箱の底をかき回していたら石鹸が出てきた。
Dr. Bronner's Magic Soap、怪しいモノではない。
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2007年の夏にSierraをセクションハイクする時に買ったもの。しかも、帰りの空港でふた悶着あった因縁の一品である。

Sierraの装備表を見返すとSoap 39g Dr. Bronner's Magic Soapとある。液体石鹸を小分けにして持っていったんだっけ。
埃っぽく汗まみれベタベタ防虫剤まみれになるトレイルで体を清潔に保つことは文明を放棄してはいないバックパッキングに於いて依然として切実な課題である。洗濯や体の汚れを落とすのに洗剤は必須ではないが、あればステキなことは間違いないだろう。洗って塩分と脂肪分を落とすことによって衣類の吸汗性も回復する。靴下などはそうあって欲しい。長いトレイルでは洗濯日を設けて洗うと良い。
その際に洗剤に求められる性能は洗浄力も大切であるが、biodegradable(分解性)であるということは言うまでもない。LEAVE NO TRACE(痕跡を残すな!)の精神だ。
ヨセミテ国立公園の荒野の掟(Wilderness Regulations)によると、
Do all washing at least 100 feet from water. Do not put any soap in water (even biodegradable and natural soap pollutes).
とある。
全ての洗い物は水から30メートル離れる。たとえ分解性で天然物の洗剤でも水面に落としてはならない。
であり、洗剤を禁止するとは書かれておらず、30メートル離れれば洗剤を使ってよし、ただし分解性の天然成分を推奨するとも読める。別な本(LIGHTEN UP)によると水源から200 feet離れて分解性の洗剤を使うべしとある。その際、季節的に乾燥した河床も水源に含まれるという考えのようだ。日本の場合、そういう場所は山の斜面か、ヘタしたら尾根の向こう側なので辛いなぁ。

Magic soapを選んだ理由は、純植物性で分解性高く、しかもオーガニックで万能石鹸だという触れ込みを見たからだった。手はもちろん頭髪や野菜なども洗ってOKであり、洗濯がでできて歯まで磨けるとあった。海外のギアリストを見ても採用されている例が多い。

僅か2年前であるが、当時は国内でも入手可能であったが高価であり、わざわざ海外から取り寄せて担いで行った。というのも、いろんな香りがあり、どれが良いのか選ばなくてはならず、取り敢ず全種類必要、しかも固形石鹸と液体石鹸のどちらにするかも試さなければならない。当時、国内で調達するとコストがアホらしいことになっていた。ペパーミントはスッキリ良い香り。ラベンダーも魅惑的でありレモンもそれなりに良い。ローズは女じゃないから買わなかった。で、結局は無香料のベビーマイルドの液体を選んだ。無香料を選んだ理由は熊対策。奴ら臭いのする物が大好きで、食い物以外でも歯磨きペーストとか防虫剤に興味を示した例があるという。体に残った魅惑的な匂いに興味を持たれても困るので無香料を選んだ。液体を選んだ理由は、少ない水で泡立てることができそうだから。これを選ぶのは最初から答えは分かっていたのだが...
今なら国内でも安く買えるので、今度はローズを試してみるかな。

Sierraを歩いたときは靴下が二足で水洗いしながら交互に履いた。衣類含めて洗濯での洗剤使用は一回。歯磨きは何も付けずに磨き。あとは途中の川で水浴びをして洗濯兼風呂を2回程..というわけで、大半の石鹸は持ち帰りだった。使わずに済めば、それはそれでめでたいこと。
Sierraでの洗濯、Island passにて
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バケツは食料収納用のBear resistant canister(熊缶)で代用する。

と言う具合にこの石鹸は愛しているのだが、辛い過去を持っている...無事に下山してBB氏に拾ってもらい、サンフランシスコまで戻って翌日空港への帰り道、オーガニックものが得意のTrader Joe'sで残ったドルを消費したのだが、その際、デカい32oz (944ml)入りを4本くらい仕入れた。数年はMagic soap三昧ができる量だ。バックパックは全て封をしてあったので、迂闊にも手荷物に入れて機内に持ち込もうとしたときだ(思い返せば荷物レントゲンで液体ボトルが見つかってバックパック内を荒らされたくなかった心で無謀な賭けに出たのかもしれない)、荷物チェックのでかい黒人の検査官に、あーこれは液体だからダメだ..あー、だれか知り合いが見送りに来ていたら引き取ってもらいなさいと言われてしまった。テロで警戒が厳重だったのでザックに入れるべきと後悔したのも後の祭り。見送りに来てくれたBB氏も既に見えないので持ち帰ってもらうことはできなかった。旦那ぁ、もしかしてこいつが爆発するとでもお思いですかい?ご存知トレーダージョーズで買ったんですぜ、らしきことを言ったつもりだが、職務に忠実な彼は首を縦に振らない。向こうにはゴルゴ13で見て知っている高性能銃M16を持った兵士も立っているしことだし...おっかなかったので渋々全部差し出して勘弁してもらった。たぶん後で今日の戦利品とかいって皆さんで分けたんだろうな。あるいは、出がけに奥さんから今日は石鹸が切れているからね!と釘を刺されていたのかもしれない。
土産物の重要な位置づけだったのにぃ...私もしつこい性格なので未だに遺恨が残っている。
この帰り、更に搭乗ゲートまで進んだところでUA便がダブルブッキングとなり、身一つでホノルルに送致されたことは既に書いた。翌日のホノルルから成田への帰りはビジネスクラスだったので許すけど。
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翼よあれがワイキキだ...でも荷物は成田で回り続け(涙

今朝、思い立って歯を磨いてみたが...ウゲを3回連発した。ペパーミントなら良かったかもしれないが、保湿成分のグリセリンの味であろうか、オリーブオイルで口の中を満たした感じで無香料のベビーマイルドでは辛い。赤ちゃんに使うのも良いが、かわいそうなので口には入れないことだね。ま、液体石鹸も固体になる数パーセント手前の濃度で濃いというので使い過ぎたのかもしれない。たちまち口の中が泡でいっぱいになった。研磨剤も入っていないことだし、歯磨きに使う利点はあまり無さそう。


Leave No Trace よろしく!
ごぶさたゴメン...Clickどんどん!!

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by ulgoods | 2009-05-06 22:19 | 生活系

モンベル空気枕修理 / Montbell UL Comfort System Pillow leaking

モンベル(mont-bell) U.L.コンフォートシステム ピローは、昔世話になった氷枕のような色以外の使い心地は気に入っており、侘びしい一夜の贅沢品として携行することが多かったが、規定回数を超えたのか?、どーも気が抜けて朝には潰れるようになっていた。冬の間は寒いので使わずに放置だったが、暖かい季節で出番があるから修理せねばならない。
製品には修理キットが付属するから、それを使えば良いはずだ。

以前、たぶん山で犬に囓られたときだと思うが、少し切れ目ができたのでパッチを当てて修理をしておいた。パッチは充分大いので、パッチ部分から漏れることは無さそう。しかし、それ以外の裂け目も見つからない。仕方ないので風呂に沈めて漏れ箇所の特定を行った。
確認できた気泡は2カ所、
なんと、パッチを当てた箇所を突き抜けての気泡と、もう1カ所、内部の隔壁の付け根から...
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要は、付属のパッチは空気を通す筒抜けな間抜けパッチ材の疑い。それと、膨らみすぎを防ぐ隔壁の端が内部で剥がれ気味になって、その部分でシールドが破れての漏れと推測される。
もう一度同じ失敗はできないので、空気を通さない素材でパッチしないとね!と思い手持ちの修理品を漁ったら、以前時計の修理でも使ったTEAR-AIDが出てきた。これなら後にベッタリ融着して空気を通すまい。その上から付属の補修素材を張っておけば顔に粘らないで済みそうだ。
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2カ所パッチを当てて、その後テストしようと思ったら更に重要な箇所を発見...何と!中央の接合部分が剥がれかけている。指を入れてみたら力を掛けなくても剥がれが進行するではないか。
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補修材には接着剤も付属していることから、このくらいは想定の範囲内なのだろう...仕方がないから接着剤を塗った。この接着剤を塗ると素材はめくれ上がる。が、慌てずに両面に伸ばして息を吹きかけて少し乾燥させてから押し当てるのがビニール系接着の基本。念のためサランラップを押し当てて上から本で重石をして暫く放置した。
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何とかここも補修ができ、空気を入れて、椅子の腰に当てて様子を見ているが、やはりまだ張りが減っていく。漏れの箇所は、おそらく隔壁の端部8カ所全てが微妙に漏れていると考えられる...ダメだな。
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元々四角くのりしろが接着されていた物が角が内部で剥がれ掛けている感じ。最初はどんなだったかな?

それと、まくらは直接頬や頭髪に擦れて汚れが付くのは避けられない。放置していたら黒い斑点、すり込まれた生体成分を餌に繁殖したカビでしょうか?マットと違って枕は徹底的に抗菌仕様なんて気合いを入れても良いんだと思う。あるいは毎年買い換えるか...
ツルツルのビニールで、薄い不織布のカバーが交換できても良いと思うけどね。
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同社の空気マット系は3個持ってるが同じ素材で同じ製法なら同じ問題が起こるだろうな。目に見えない箇所からの微小な漏れはフィールドで判別が付かないから修理もできず、しかも修理材が通気性なので致命的だと思う。空気入れすぎ、あるいは頭が重すぎと言われればそれまでだが、構造的というか製造上の問題もあるんじゃないかと思った。
SONYタイマーならぬ時限式自己崩壊のモンベルタイマーなんてセットされているのかな?

マットと結合のアイディアだけ頂戴して別の枕を探すかな...



モンベル嫌いじゃないよ、でも時々困る...
参加中...
ちょっと小言のある人とかもClick!!で

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by ulgoods | 2009-04-18 18:06 | 生活系

mUV / Meridian Design

水が温んで瓢箪池の亀が泳ぐようになると池の水が飲みたくなる...んな訳ないが、お水系のお道具。
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浄水(殺菌)の仕方には濾す、沸かすが一般的だが、いずれもフィルタが重かったり沸かすのに多量の燃料が要ったりと、どーも超軽量ではない。フィルタでは病原虫の類は濾せても濾材の目より小さなウイルスや溶解したものは濾すことができない。煮沸は結構長い時間やらないとダメで、夏場の湯沸かしは歓迎されないだろう。飯を炊くなら生物的に汚染された水でも長時間の加熱で死滅するから良いのかなと思っているが...わたし的には山で飯を炊く習慣はないし、高所では所要の温度まで上がらない可能性がある。
軽量でウイルスまで処理できる物として薬品と紫外線があるが、軽量というなら薬品が一番だろう。1Lあたり数滴で処理することができる。が、処理した味に難があり割り切りが必要なのと、化学反応で微生物に対する毒素を生成するので低温下では十分な反応が得られない場合がある。この場合は量を増やしたり時間を長めにする必要があり、味的には更によろしくない。紫外線は昔から殺菌には定評がある。装置が大きいという難があったが、この数年で野外に携行できる紫外線殺菌装置が出てきている。紫外線は通常の温度帯では1分程度の照射でOKだ。これは微生物の細胞を破壊し増殖能力が発現しないようにするもので、微生物自体は水に含まれるが、体内で爆発的に増殖しなければおーけーという感じ。
原水の旨さを味わいたいが汚染が気になるときは沸かさず薬品も使わずに殺菌できる紫外線が最も好ましいと考えている次第で追っている。

携行できる野外用で紫外線殺菌装置は2社から出ている。販路広く売っているのはSteriPenだろう。
HPも充実していて各種研究機関での性能試験結果が掲載されており、
SteriPEN’s ultraviolet light is proven to destroy in excess of 99.9999% of bacteria, 99.99% of viruses and 99.9% protozoa.
ということになっており、信用できそうだ。デザインも良く、携行するにも破損の心配が少ない。
も一つはMeridian Designで、以前書いたAquaStarは紫外線管も長くて、くまなく虫らに紫外線を浴びせることができそうでJMT歩きの際に検討したのだが、結局は紫外線管の破損が恐くて国内で数回使っただけで、JMTの時は簡易フィルターで濾してAquaMiraという薬品で処理した。

そのMeridian Design社がSteriPenのような小型の装置(mÜV - the "move" micro-UV water purifier)を開発したのはだいぶ前に知っていたが、当時は試作段階で手作りだったらしくモノが無く、輸送もバカ高いUPSしか使えずに困っていたのだが、、USPSも頼むよ、みたいなメールを出したお陰かどうか分からないが今年に入っ日本向けのUSPSの送料も表示されて、モノの製造も軌道に乗りカートに入れられるようになったので、しつこくお願いしていた手前、注文しておいたもの。水が温んだので思い出して灯してみた。
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mÜVの良いところは
・軽量2.4oz.(68g 実測72g)
・充電式
・安価 $49!
というところ。
重量的にはSteriPEN Adventurerが3.6oz.(105g)、AquaStarも電池込みで109gであるから、こちらはだいぶ軽い。
AquaStarは電池はCR123を2本要し、これ結構高価なので辛かったがmUVは乾電池から磁石端子付きのリード線で充電できるのが嬉しい。まだ試していないが太陽電池から充電できれば長期のトレッキングには朗報かなというところもポイントが高かった。
懸念されるのは紫外線発生部分が短いので、充分に隅々まで照射できるかという点。SteriPenよりまだ短いので、コップ一杯分ならいいかもしれないが、1Lボトルで処理する際には上手にむら無く攪拌するなどの手間が必要になる。かき混ぜ方によっては結果も変わってくるだろうし、かき混ぜ中に水が指に触れればそこから汚染が入ることもあり得る。ま、手にしてみないと使い勝手は言えないので、取り寄せてみないと仕方ない。送料が変わらないから2つ取り寄せたので1個余っている...
新機能の充電だが、単一で10-15回、単三で1,2回の充電が可能、10時間ほど掛かる。で、満タンで12回の浄水が可能、1回あたりの照射時間は80秒。充電具合を知らせるLEDが時限式ランプになるのはAquaStar時代から引き継いだ機能で、操作も同じだ。
強度的にはUV管のカバーがプラスチックになっており破損の心配はだいぶ減ったり、UV管保護カバーが蓄光式だったりと、細かなところに気を遣う進化が見られる。0.2mmのフィルターが付属するので、大きいゴミはこれで濾してから照射する。ゴミがあると紫外線に影ができて照射が不完全になる。
最も気になるのは、性能であるが...AquaStarの場合は
99.999% effective against protozoa (including Giardia, Entamoebic Dysentery, and Cryptosporidium)
99.9999% effective against bacteria (including Cholera, Shigella, Salmonella, and E. coli)
99.999% effective against viruses (including Enterovirus, Rotavirus, Hepatitis, and Poliovirus)
と謳っているが、mÜVのページには記載されていない。EPA Est.82431-CO-001という米国環境保護庁の認定?番号が記載されているが、検索しても詳細が見つからなかった。
ちょと気になる。気になり具合が英作文の面倒さより上回ったら問い合わせてみようかと思っている。
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浄水系の話は過去記事に寄せられたコメントに結構まとまっている。




気にせず飲めれば一番いいんだが...
動物もいるんだし、そーもいかないよね。水あたり退散→


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by ulgoods | 2009-04-05 13:21 | 生活系

又鬼山刀 / ナガサ

ずいぶん前から欲しかったマタギの山刀、ナガサをやっと手に入れた。
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これは買うに当たっては数年に渡り何度も躊躇していた。果たして自分がこれを持つに相応しいか...マタギの魂といわれる刀、軽々しく手にすべきモノではないと感じていたが、最近ではポチッと一発で買うことができるから、そう深く考えなくても良いのだろう。想いは発酵しており、手にして感じることがあればそれも収穫だ。
ポチッとしてから僅か二日目の朝、それはあっけなく届いた。作り置きの在庫があったのだろう。私のような者でも買うことで作り続けてもらえれば、それも佳しかとも思う。

どうせなので、一生モノということで七寸の本格的なモノにした。少し重いが刃が厚く峰の部分で5mm程、枝打ちなども出来るとあるから普段でも使えるだろう。
刃物の表現はよく解らないのだが..ありきたりと思うが、凄みのある光沢と質感とでも書こうか、これは文字通り刀である。
試しに文庫本の表紙に刃を当ててみた。刃の重みだけでスーッと切れていく。適度な重さがあり、手首のスナップで大概のモノは断ち切れそうな感じだ。重量396g、握った感じバランスがよいので重さは感じない。ハガネに軟鉄を合わせてある日本刀の製法か、刃の部分に微かに金属の合わせ目の波紋が見て取れる。装飾性はないが、実用一点張りなのも気に入った。

銘は阿仁 西根正剛、丸に誠の印があるので四代目西根正剛(西根登氏)の物である。氏の一代保証とのこと。誠の文字はご内儀の名前の一文字らしい。その名に懸けて打った物なら尚更に安心して使えよう。
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私のはフクロナガサといい、柄の部分は刃と一体化した金属を巻いて出来ている。
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この部分を棒に差し、目打ち釘で止めて槍にもなる。かつてマタギの銃が先込めで一発しか発射できなかった時代に、打ち損じたときに手負いの凶暴化したクマと戦う武器であったらしい。実際、マタギの写真を見ると、目打ち釘を紛失しないように長い柄に紐でくくってある(http://www.geocities.jp/yamapon65/tisantisyou_dougu_ani_matagi.html)。これならとっさの時に槍モードに出来るはずだ。
鞘は柾目の秋田杉。紐付きで115g。桜の樹皮だろうか、巻かれており、木地に鼻を付けると微かに芳香が残っている。絶妙な寸法加減なのだろう、最後の一押し5mmくらいでキュっと抵抗が増して、挿した後は逆さにしても刃が抜けない。こんなもの足に落としたら大変なことになるのである。指が何本あっても間に合わない...
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普段のハイキングで、これを腰に下げて山を歩くことはありえないが...先日、父親の13回忌で帰郷した折、今年は何度か戻って母親について山菜採りなど学ぼうと思い、その時は腰から下げて山に入りたいと思う。藪払いや山葡萄を採る時に役立つかもしれない。その昔ガキの頃、大人の山仕事に連れられて山へ行ったことがあったが、大人達は木の鞘に入った鉈を紐で腰から下げていたものだ。妙に印象に残っているが、やっと私も手に入れた。ガキの頃、出刃包丁を持ち出して裏山の藪を払って基地を作り、出刃の刃を駄目にしてこっぴどく叱られたが、やっと自分の刀を手に入れた。尤も、もう叱る人もいないのだがね。
まずは、庭木の枝払いなどして慣れておこう。柄には滑り止めを巻かないとな。自転車のハンドル用かテニスのラケット用が良さそうだ。本家に頼むと名入れしてくれるという。後からでもいいのかな?問い合わせてやってもらおうかなとも思う。
研ぎも練習しないとな...これはいい先生の当てがある;-)
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以前書いた山の民俗誌は遅々とではあるが読み続けている。マタギ刀の本物を手元に置いて山に暮らした人々に思いを馳せてみたい。
ああ、ドブロク作りも習わないと...


以前、マグロの頭をホイル焼きにしようと格闘し、包丁を駄目にしたことがある。これなら心配ないがまな板を割らないようにしないとな..
更新をサボっていました。ここは一献、Clickでテコ入れと

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by ulgoods | 2009-02-07 00:36 | 生活系