カテゴリ:燃える系( 71 )

Esbit

BPLでFireLite Solid Fuel Tablets なるEsbit系固形燃料が売りに出た。
Esbitより火力が強いという。早速入手しようとしたが、がああああ、出荷は陸送のみ。ハワイやアラスカも駄目なので、日本での入手は絶望的だ。

写真の見た目ではEsbitだが、14g燃料で16ozの水を7:30で沸かすという。Esbitは9:00ということなのでずいぶん早い。しかも燃焼終了時間はいずれも約20分(20:00と20:20)なので、額面通りならどえらい燃料なのだ。
が、ちょと疑問が!飯塚カンパニーの扱うEsbit 14gを持っているが燃焼時間は15分とある。20分も燃える?
それと、半分に割った場合は沸騰時間がFireLite9:40,Esbit9:45と書いてあり、5秒しか違わない。
何か変でしょ!?

FireLiteとEsbitでは同サイズで燃焼時間もほぼ同じだからFireLiteで沸騰時間が早いとのは火力が強いと言うこと、より高温で燃えるらしい。熱ポテンシャルが高いとな、ふむ、燃料の質が違うんじゃどーしようもないな。

ちょっと実験してみた。といってもFireLiteは入手できない。
表面積が違うと湯の沸き具合がどーなるかの実験をした。
って、Esbitを割って燃やしただけだが..堅そうだが、結構サクっと手で割れる。
4分割した場合、底面は除外すると計算上は表面積は1.66倍になる。Esbit 14gの寸法は33mm*25mm*14mmだ。
燃えていくといつまでも面を保っていないので、割っても割らなくても差は少なくなくなるだろうが、でも初期に於いては面積比だけ蒸発量も増えるだろうという目論み。
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4分割Esbitを隙間をあけて燃焼台に乗せ、16ozの水(冷蔵庫で冷やしていた)を沸かしてみる。煙突効果と側面からの加熱も狙ってTitaniumの風防を密着して巻いた。
写真では空気穴が塞がっているように見えるが、それなりに隙間や穴が貫通している部分はあり、煙突効果の吸い込みもあるだろうから酸欠にはならないだろう。
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一応、4分割の形を保って燃えていく。
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     沸騰開始 燃焼終了
4分割  8:20   12:45
そのまま 9:00   15:45

割った方が40秒早く沸騰(表面がぐらぐらする状態)に到達した。さすがに燃料を使いすぎるのか燃焼終了も早い。割らない方はメーカーのクレーム通りの燃焼時間だったし、沸騰時間はBPLでの実験どおり。やっぱり、BPLの20分燃焼ははちょっと変な感じ。

Esbitも途中で消したりできないから、早く湯を沸かしてあとは燃やしてしまうなら消火も早いので割った方が良い。
煮込むなら割らないべきだ。
粉末まで細かくすると爆発しそうなので試さないことにする。

それにしてもFireLiteの7:30で16ozの湯を沸かすというのはいいとして、1/2の場合の時間差の無さがうまく説明できない。炎が小さいと揺らぎによって高温の炎と言えどもロスが多くて高温さはあまり恩恵がなくなる?解せない。
炎と揺らぎと損失の関係、マクロで見ると投入する熱量は変わらないので揺らいでも良い気がするが、ミクロで考えると、鍋の冷えていた部分を加熱する、温度が上昇する、炎が揺らぐ、加熱した部分の熱が水と空気に移って冷える、揺らいだ先では冷えた部分を加熱する、また揺らぐと...Titaniumは熱伝導が悪いからロスもいっそう多いかもしれない。
あるいは炎が小さいと鍋を熱せないで空気を熱するだけの損失が相対的に増えるかな?炎の体積と表面積って考え方はあるのだろうか?
あまり小さなささやかな炎では何時間燃やしても湯から大気への熱の移動もあるから、どこかで投入と損失が釣り合って沸騰状態まで行けない限界があることは容易に想像できる。
あまり大火でも鍋に働く有効な加熱の割合が減るから無駄が多い。どこかに上手な燃やし方があるのは確かだ。

FireLite、買えるなら試してみたい悩ましい。

が、ここでチョイとひらめき!
Esbitを燃料とした燃焼を制御された高性能ストーブは作れないか?どーもあの燃焼は慢性酸欠でカスも出るし納得できていない。なすがままに燃えているというのは、ま、それはそれでいいんだけど、でもEsbit、もーすこし何とかなりそうだが。いかがだろう。
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by ulgoods | 2006-10-12 04:41 | 燃える系 | Comments(7)

液出し

最近BackpackingLight.comの有料記事で寒冷地に於けるキャニスタストーブの実験記事が連載で出ているので読んでいた。今週は液出しの特集のようだ。
Selecting a Canister Stove for Cold Weather Backpacking
Part II: Commercially Available Canister Stove Systems
(有料記事なので年会費を払って会員登録しないと読めません..)
気化管を持った分離型キャニスタストーブを倒立液出しする方法はもはや有用なテクニックとして認知されていると言って良いようだ。倒立缶を保持する多くの工夫が紹介されている。コールマンからは従来のパワーマックスの他に倒立専用のキャニスタストーブシステムも出てくるようだし。JPのメーカーもちゃんと取り組んでも良かろうと思う。

先ずは写真達を眺めようと画面をスクロールさせると..!?この写真!おお、私がフォーラムのWindPro倒立液出しのスレッドに投稿した写真が記事中に使われているではないか。なんと、実名まで出してちゃって..Oh!
写真は昨年の11月に縞枯山でのBivyビバーク時にやった数種類の寒冷試験の中のWindPro液出し100Yenストーブ台の実証テストのものだ。

雪の中なら倒立スタンドも要らないねという紹介のされ方と思う。ただし、ウインドスクリーンを使うとヨロシというコメントが付けられている。御意、その通りでございます。でも、そのときはほぼ無風だったのでね、付けていなかったのよ。
うーん、ちゃんとフォーラムもチェックしているんだなぁ..

ガソリンも液化ガスも炭素の数が異なるだけの仲間であり、液化ガスの方がCが少なく沸点が高いので燃やし易いのだ。火力も高いというデータが出ていた。キャニスタ缶の重量が嵩むので大きな缶をドンと持つ方が容量に対する缶重量の割合は減るだろう。短期間のキャンプであれば大きなガソリンストーブの燃料ボトルを持つのに比べて不利はない。なんせ、正立で気化プロパンを気化管の予熱に使い、おもむろに倒立させれば予熱が安全にできる。ただし、気体を調整するつもりの弁で液体を調整するので、調整が神経質になる。ま、慣れれば何とかなることだ。

試みでやったことが紹介されて、ちょっと嬉しかったな。
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by ulgoods | 2006-03-17 05:47 | 燃える系 | Comments(8)

ハクキンカイロBM ZIPPO HANDY WARMER

敬愛する100名山まっしぐら娘、TiCAさんのサイトでZIPPOのHANDY WARMERのお話が出ていたので便乗。

左Zippo Handy Warmerと右ハクキンカイロBM
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のっけからナンだが、両者、酷似している。サイズ的には全く同じ。歴史的には圧倒的遙かさでハクキンカイロが古く、大型の物は極地探検に愛用されていると言う。こりゃ外遊びに良いかと数年前に小さいのを購入してみた。一方ZippoのはハクキンカイロのOEMかしら?4年くらい前、Zippoの出始めはお高く&店にも無かったので狂ったように探し通販でやっと手に入れた。2、3年ほど前からはオークションサイトでも見かけるようになり、今ではだいぶお安く買える。ハクキンカイロはオークションで探すとエライ年代物が出てきたりして面白い。ハクキンカイロは薬局で買えるが、Zippoは煙草屋なんだろうな。

両者とも燃焼の仕組みは同じ。プラチナを触媒とした緩やかな酸化の化学反応で発熱している。ハクキンカイロに関してはWebを検索すると燃焼原理の化学式から、アルコールを燃料にした例など、詳しい情報を得ることが出来るので、こちらでは語らないし私は詳しくない。

この両者、サイズは同じなので、蓋を入れ替えても当然ピッタリはまる。本体はZippoの刻印が派手だが、蓋は本家のピーコック模様が派手だ。だからといって派手同士を使ってはいけない。わたし的には地味な本家のボディーとこれまた地味なZippoのキャップを選ぶ。
下は蓋と本体を入れ替えた写真
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どー違うのか説明しよう。
本家には火口の横にZippoライター式の発火装置と、内部のベンジンを吸い上げる芯が付いている。これで点火するとZippoも驚くライターになる。当然、本体を傾けると容易に火口に点火できて便利だ。芯からの蒸発は..気にしないことにする。
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一方、Zippoだが、当然ZippoファンはZippoライターを持っているだろうからという理由か?発火装置は省略されている。高所や冷えでライターの調子が悪かったりすると結構点火し辛く困ることがある。そのせいか、Zippoの火口は切り欠きが付いていて、Zippoライターからの火を付けやすくしているように思える。しかし、点火域が狭いので、そこの綿がすぐに痩せて火の付きが悪くなるという印象を持っている。本家は一発で全面を発火させることができる。

蓋は?というと本家は伝統の美しいピーコック柄だが特に工夫はない。一方、Zippoは温度で色が変わる塗料が側面に塗布されている。だからどーと言うことはないのだが、色が変わるのは面白いし、手袋を外さなくても元気なのかそうでないのかが目で判る(ちょいと利便性の説明には辛いが...)。
なので、組み合わせを考えるとしたら本家の本体とZippoの蓋ということになる。

フリースの入れ物はどちらが良いかは意見が分かれるだろうし、どちらでも構わない。紐が付いている方がいいかな?と思う。
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保守品はZippoのものは調べていないが、ハクキンカイロは豊富だ。とりあえず、取換綿、火口、フリースの入れ物は換えを確保してある。それと、特製のハクキンベンジンを3本。
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ベンジンは後で通販で本家から買ったが、払いは後でと請求書が同封されてきた太っ腹さに惚れてしまった。しかも、時代を感じるベンジンのおじさんの満面の笑みについついこちらもホカホカしてしまうのだった。
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この絵はボンカレーの絵が代わった今でもこのままでいて欲しい。当然、本家にZippoのオイルでもオッケーだ。分子量が違うと発熱量やが違うらしいし、臭いも微妙に違うが、たいした違いではない..電車に乗ればどちらも臭い。電車に持ち込まれたフライドポテトとイイ勝負だ。

Zippoは燃料の販売促進用でハクキンカイロからOEMを受けているのだろうが、最近じゃ燃料は100Yenで買えるのでアテが外れているのかもしれないな。

以前書いたナショナルの暖房ベストの発熱体も触媒燃焼を採用しており、それを精密に制御する仕組みが付いている。ハクキンカイロの進化型というべきか。こちらの取説には高所の酸素の薄い場所では燃焼を保証しないと書いていたが、ハクキン系はどうだろう。以前、オーレン小屋キャンプでシュラフの足元に2個同時に入れておいたが、酸欠か、燃料蒸発用の熱供給不足か、朝には両方とも冷たくなっていたっけ。

発熱体を身につけているのは心強い。使い捨てを選ぶか、ハクキンを選ぶか..臭いと重量がキーポイントになりそうだが、悩ましいな。

ああ、燃料系を統一しようとしてメチルアルコールを燃料にしてはいけない。激しく不完全燃焼臭で頭がおバカになりそうだった。


この記事を読んで
1:少し役に立った
2:もう一歩
3:だめだめじゃん
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by ulgoods | 2006-01-18 01:50 | 燃える系 | Comments(41)

Titanium Goat / Vortex Titanium Stove その2

数日放置して、サンタが掛かっているかと覗いたが、残念ながら中には真っ白な桜の灰が残っているのみだった。
真っ白だよ...

ストーブをばらして汚れ具合とかゆがみ具合を確かめた。

煙突内部はやはり真っ黒なのだが、根元にはほとんど煤は付いていなかった。
重なり部分は明確に煤が付いていないので、煙のモレなども無いかと思われる。
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これはクルクルと巻いて収納簡単で、しかも手に煤も付かなかった。手が汚れなければ中が煤だらけでも問題ない。

本体もバラした。内部にはほとんど煤が付いていないのは驚いた。素手で触っても汚れない。
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ゆがみは..やはり出ていた。底板が大きくねじれている。
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これで再度組み立てがうまく行けば特に問題ないと思い、再度組み立ててみた。
穴がずれるなどのトラブルもなく、サクッと組上がり、組上がると歪んだ底板も平面を取り戻した。
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ただ、側板に隙間が出来ていたので、次回の火入れで煙が漏れないと良いが..
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再びコンパクトに収納できた。
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特に煙突、あれほど長大な煙突がリレーのバトンくらいのサイズに収納できる。おっ立てたサイズを知っているので改めて感心。

何とか使えそう。
こいつは気に入った!
I like this stove. Thank you Doug!

灰は庭の紫陽花の根元に撒いた。肥料になるかな?
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by ulgoods | 2005-12-27 14:07 | 燃える系 | Comments(2)

Titanium Goat / Vortex Titanium Stove

休日の午後、ついにチタニュームストーブの火入れを決行した。

・組み立て
最初懸念した穴位置の精度は問題ない。木ネジがうまく入らなかったので、精度が良くない予感がしていたが、ナットを使わないので最初は内側板の小径の穴に木ねじを押し込んで少しネジ山を付けてやらなければならない。が、これがなかなかうまく行かなくて難儀した。強く押すとチタン板が凹んでしまう。また、付属のチビドライバーでは力が入らない。そこで、予めネジを通した小さな木片を当て木にして、抜いた木ねじ穴の上にチタンのネジ穴を合わせ、力を入れて木ねじをねじ込むことでうまく行くことが判った。最初だけは大きなドライバーを使うのが良い。一度ネジ穴をフイッティングすれば次回からはチビドライバーでも良いだろう。再度の組み立ては一度ネジを通せば問題ない。穴がバカになると今後ネジが効かなくなるので注意が必要と思う。
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ストーブが必要な状態のかじかんだ手で最初のこの仕事は辛いので事前に組み立てをやってからフィールドに持ち込むことを強く勧める。

折り畳み脚だが、中央のネジが邪魔をしてうまく畳めない。もしかしたら、この脚を使う場合は箱の上下を逆にしなければならないのかな?上はネジが2本だ。
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煙突は薄いステンレスのシートを丸めて作る。丸める際は手を切らないように注意が必要だ。私はブリキ職人の息子で小さい頃からブリキと遊んでいたので、素手でどーやれば切れる切れないかは身を以て知っている。が、そうでない人は滑り止めの付いた軍手が良いだろう。丸めは、一度熱を掛けると次回からは簡単だと説明書に書いてある。付属のワイヤーで数カ所留めて、上端にチタンバンドをはめ、下端には、内部に金網を挿入し、最下端に断面積調整用のポートをはめ込んで、そこを本体の煙突穴に差し込んだ。ここでも精度は問題ない。goodだ。

・火入れ
本来はテントに取り付けたストーブブーツで上端を固定するのだが、テント側の裁縫が出来ていないので、今回はランタン用三脚で煙突を固定した。
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燃料の薪は以前公園で集めた桜の枝を使った。時々室内でZIPストーブでラーメンを煮て遊ぶために集めておいたモノだ。桜はスモークにも使われるから嫌な臭いがしないだろうということで選別して集めてある。だいぶ前の枝だから良く乾燥している。
点火はBPLから取り寄せたFire Starterを使い、新聞紙を焚き付けに使った。
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点火一発!どんどん炎が大きくなる。
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・火力調整
火力調節は薪の量はもちろんだが、吸気側の開け具合と煙突側のポートの開閉で行うことが可能だ。煙突の開閉ポートはかなり効く。強風だったせいもあるが、全開にするとストーブがビリビリ鳴るほど炎が興る。
快晴の空にすくっと伸びた煙突が気持ちいい。
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煙突突端の高さは約2m、煙突効果は充分に発揮されている。

・焼き色
ガンガン燃焼させたら、やはり焼き色が付いた。
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本体はブルーになったけど、これは何度くらいなのだろう?
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ステンレス煙突にも焼き色が付いた。チタンは熱伝導が悪いので熱応力による変形が心配だったが、今のところ問題ないように思う。今現在熾き火が残っているが、冷えたら一度バラして変形を確認してみたい。

ナベを乗せてみたが、やはり炎が直接鍋に当たらないから、湯が沸くまで時間が掛かる。保温くらいなら問題なく使える。ストーブの上面に薪ストーブでよく見かける同心円の蓋を付ければ調理に使えると思うが、強度や煙の漏れなどは未知数だし、うまく出来る自信がないのでやらない。

・予定
Hex3にブーツを付けて使用したいのだが、ストーブはもちろん、煙突もかなり高温になるので、誤って触れると即大やけどだ。Hex3では狭いかな?という気がしてきた。二人ではキケンかもしれない。
今回は野外だったのでどれほどの暖房効果があるかは判らなかった。よほど手を近づけないと熱気は感じない。また、ストーブや煙突の継ぎ目からの煙の漏れなど、やはりテントに付けないと判らないことが多い。意を決してお針仕事をやらなくては..と言いつつ、ほぼ絶望的なので、最近KIVAに取り付けた快速旅団のGenさんにお願いしようかと思っている..

やっと火入れが出来て一安心。
キレイに再収納出来るかだな...
今夜このままにしておこうと思ったが、サンタを招くにはチト狭すぎるか...そー言えば、何やらサンタ捕獲器に見えてきた。
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by ulgoods | 2005-12-24 15:47 | 燃える系 | Comments(9)

IWATANI PRIMUS ULTRA GAS 250U

IWATANI PRIMUS ULTRA GAS 250U

イワタニプリムスから出たウルトラガス250Uを入手した。
缶の色も何やらUltra強そうだ。
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成分はプロパン30%とイソブタンである。
これがどういうことかというと、沸点を比較すると判るが、
ブタン0.5℃
ISOブタン-12℃
プロパン-40℃
だから、この燃料だと普通燃料のブタンが沸騰しなくなる0℃をさらに下回り、-12℃まではイソブタンが沸騰してガスを供給してくれ、更にプロパンが30%も入っているのでプロパン無くなるまでは火力が大きいことが期待できる。今までの冬季用燃料として出ていた普通ブタンにプロパンを混ぜたものは氷点下ではプロパンのみが燃えることになり、役立たずであったが、こいつぁイイ。-12℃以下なら今まで通りにプロパンに頼るしかないが、通常のキャンプのレベル(-12度でキャンプする人は並の人ではないよね)でのショボイ火力低下を避けることができる。極端に寒くなければガソリンストーブの出番が減る訳だ。
夏辺りから冬のことを心配して倒立液出しとかやっていたが、イワタニさん、見ていて心配してくれたのかも!
この気温領域では倒立液出し無用だ。
しかもMSRのIsoPro-Premium Blend Fuelよりもプロパンが10%多いのはうれしい。何とか入手したかったのだが、キャニスタ缶は飛行機に載せてくれないのだ。

プロパンを多量に含むとなると外殻の強度が心配だ。その辺の手当がなされているのだろうか?というわけで重量を測定してみた。
重量は375gで通常のPrimus Winter Gasと同じだった。??と思い、よく見てみると、中身が
Winter Gas 230g
Ultra Gas 220g
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であり、中身が10g減っている。この辺になにかからくりがあるのかも知れない。缶が空いたら分解してみよう。気化促進機構内蔵なる文字が書いてあるが、これは不織布を缶内に貼りつけているだけ、手で暖めれば気化し易いという事か。ヲヤヂストーブのヒゲと同じだな。不織布で10gというのは考えにくいから、外殻が強化されているのか..いや、強化されていてほしい。この辺、メーカーさんはもっと技術情報を出して欲しい。なんせ、命が掛かる道具なのだから。

コイツを困らせるような試験をしようと思ったら..-20℃へ行かないとダメか..
-20℃ではイソブタンといえども液体のままだが、プロパンが30%も入っているから倒立液出しの気化管予熱にはとっておきのプロパンを気兼ねなく使える。もう燃料缶をシュラフに入れて夜を過ごさなくて良いのは福音だ。

ただ、気化促進機構なるものが倒立液出しにどのような影響を与えるかは室内試験をしてみないとね。というわけでMSR WindProで倒立液出しをやってみた。ま、不織布だし、特に問題なく燃焼した。
値はちょいと張るが(Uは550Yen、Wなら440Yen)、これなら倒立技と組み合わると一層安心して-20℃ underの世界に持ち込める。
火力の比較なども行いたい。どなたか、既にお済みでしたらお知らせ下さい。

追記
快速旅団のGenさんからご指摘をいただきました。
*(スノピの略)のガスは..イソブタンで35/65%すね。持っているけど不覚にも認識不足!MSRとの比較のみが頭にあったので、最近JPネタはチェック不足で舶来礼賛傾向にあったかと反省。
したがって、気化促進機構がどれだけ効果があるか、これがUガスの真価だというご指摘、ありがとうございました。
気化促進機構はEPIも似たようなことをやっていますね。うーむ... 何を今更系のネタでした。

あと、雪の温度は-6℃なので、状態によっては埋めた方が外気より暖かだというご指摘もいただきましたナルホド..かまくらや雪洞と同じですな。

倒立で使うぶんにはプロパン豊富な*で良さそうですね。

実際、*好きの方で冬季キャンプでは火力が出ないと言っていた人がいますから、ISOブタンも額面通り-12℃というのを期待していきなり寒い所へ行くのは考え直してみます。
Genさんありがとう!凍えずに済みました。
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by ulgoods | 2005-12-21 16:38 | 燃える系 | Comments(11)

ヲヤヂの味噌五徳 / JetBoil

各所で画期的な動きが見られますが、私はまだヲヤヂで遊べるので..もう少しだけ。

昨日は100Yen灰皿五徳兼風防をやったが、同じく購入していた100Yenのミソコシ(味噌濾し)、こいつでも風防五徳を作ってみた。縦方向に取っ手が付いたアルミ製で小さな穴が沢山開いたやつ。

以前、風防五徳を作ろうとハンズで穴あきアルミ板を買ったが、加工が面倒で放置していた。Gore-Texではないが、小さな穴は空気の粘性抵抗によって、低速空気は通すけど、高速空気には抵抗として働く筈!と目星を付けていたが、そいつを試したかったのだ。

夏の夜、網戸を閉めていると、断然風の通りが悪いでしょ。網戸も開放すれば、かなりの微風でも風通りを感じるはずだ..というのはクーラーが無かったビンボー時代に大坂の灼熱地獄で体験済みで..あれは..
短期間だが、環状線玉造駅の近く東雲町に6畳一間を借りたことがある。その夏は暑く、お向かいの屋根からクーラー廃熱の熱風が吹き込むような劣悪な貸間だった。が、その部屋は格安、私は金がなかったのだ。ある晩、辺り一帯が停電になった時、普段は熱風除けで閉めた窓を久々に網戸共に完全に開け放つことができた。窓窓を微風がふぅうっと通り抜けていくのが感じられ、汗した肌には涼しかった。で、悟る。なーんだ、皆で廃熱で外気を熱しながら部屋だけ冷やしいるだけじゃないか、電気屋に買わされたクーラーで皆でその競争をしているのね。クーラーを持たない私は可笑しくなってしまった。おーい、みんなー、一斉に止めるとそれなりに涼しいぞ!と叫びたかった。で、小一時間、電力が回復すると、貸間はサウナ部屋に戻った..
灼熱大坂6畳貸間で汗をダラダラ流しながら溶け出した脳で虚ろに考えていた、網戸は風に対して抵抗として働く、ああ粘性抵抗なんだよねぇ..気化熱、涼しいかったなぁ..また停電にならないかなぁ..微妙な気圧差で微風が生まれぇ..エントロピーを増大させろょ...その体験が今、開花する!か?
ちなみに、今は反動で?空冷ガンガンでないと仕事できない体になってしまったが..

ミソコシは既にカップ型でサイズ的にも合いそうだし素材として最適だ。
半分出来ているから、あとは金切り鋏でザクザク切って繋いでお仕舞い。穴が規則的に開いているので寸法出しも要らないし、簡単だ。金切鋏が無くても100Yenで買えるニッパーで地道に穴を切り繋げていけば同様の加工は出来る。
ミソコシは前作の灰皿に比べて肉厚なので、ペコペコ凹まずに塩梅がよろしい。

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燃焼特性だが、酸欠にもならず、ストーブの炎には変化は見られなかった。充分な酸素が供給されているらしい。トランギアのストームクッカーのような煙突効果も期待できる。写真の炎は赤みがかっているが、これはジェット径を調整中で、ちょいと炎集中による酸欠かと思われ、五徳のせいではない。
防風性能は、これも思った通り、風防五徳に強く息を吹きかけても内部の炎が消えることはない。多少揺らぐが大丈夫。JetBoil側のフィン回りの窓も高さ的に半分くらい閉じてもオッケーだろう。一層、防風性が増す。
これなら野外でも使えそうだ。これはヲヤヂの噴出力の強さも+方向に働いているな。他のストーブではこうはいかないと思う。

Hennessy Hammock内で吊す勇気はないが、素手で持ち上げるくらいのことはできる。
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JetBoilのラッチにはまるイモネジのはみ出しを切断すればストーブ諸共JetBoil内に格納できてしまった。
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もう少し鍋を支持するミソコシの耳の数を残しておいても良かったな。

これでJetBoil専用高圧型AL缶ストーブが完成すればシリーズ完結。
そういえば、チタンのJetBoilはまだ出ないのか?

しかし、100Yen恐るべし。ダイソーの金型を流用して安価に作ってくれないかしら?
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by ulgoods | 2005-11-12 04:41 | 燃える系 | Comments(0)

ヲヤヂのその後

ヲヤヂ系ストーブのその後..
だいぶ間が空いてしまった。少し目標が絞れなかったので形にすることができなかったのだ。

■飯炊き
このストーブで飯を炊いてみた。
ヲヤヂ系の特徴として強い集中火焔が挙げられるが、これが飯炊きには不向きだった。しかも何気なく新しく買ったチタン鍋を使ったので結果は火を見るより明らか。沸騰前から焦げ臭がし、焦げが混じった茶色いおかゆ状態になってしまった。魚沼産新米コシヒカリは..ああ..お百姓さんに申し訳ない。
火勢を緩和するためにステンレスの布巾を探したのだが、整理が悪いから何処かへ行ったきり出てこないし。アルミ鍋でもこの火焔集中では似た結果になるだろうから、飯炊きはとりあえず布巾が見つかるまで保留とした。
火力調整が必要だ。

■火力調整機構
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ブラインドリベットに高さを変えた穴を複数個開け、そこからジェットを噴出させる。ネジの上下で穴を塞いだり開けたりして有効な穴の個数を調整する、という方針で工具を揃えて精密加工に挑んだ。
ブラインドリベットは柔らかいので0.5mm穴を何個か穿つことに成功。ジェットが横に噴出するのでそれを縦方向に向けなければならないので、小さな小物入れを流用してネジの周囲を覆ったものを作成した。が、これがロスが多い。酸素の乏しいところへ燃料を噴出しても燃えるのは酸素のあるところだから、ぼやっとした炎しか得られない。しかも燃焼中のネジの回転調整も安全性の問題がある。
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これを組み込んだストーブは穴を利用せずに結局は普通のストーブとして利用することになった。
0.5mm径の穴を開けられたことは今後の加工の自信につながった。SVEA123のA-Jetは0.5mm程度らしいし、パイトーチに似たモノが作れるかもしれない。しかし、パイトーチのグルグルはもはや意味が薄い気がする。人からもらったデータで自分では検証していないが、どうやらヲヤヂストーブはパイトーチより早く湯を沸かせるようだから。

■ジェット径
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ジェットの径をいじってみたりした。0.7mm未満ではジェットの速度が速すぎて炎が点かないようだ。きっちり0.7mmでも炎が鋭すぎて水を入れたチタン鍋の底に高温によるスポット変色を作ってしまった。これはキャニスタストーブの火力最大でも見たことがない。
高温に出来る可能性は確認できた。でもこのときは燃費が悪かったな..

■三つ編みゆみちゃん
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夜中に三つ編みのサイトを検索し、スチールウールを三つ編みにしてみた。不細工ながら編んでみた。そして、三つ編みを組み込んだストーブを作ってみた。ゆみちゃんと言うよりはレゲエ君。
三つ編み効果はあると思う。火勢が強まるようだ。しかし毎回の三つ編みは面倒で..その後、しばらくは半田吸収線を使ったが、これはこれで比較的高価なので元の無精ヲヤヂに戻すことにした。
ほかに火勢を強める方法を思いついたし。

でもなー、火勢ばかり強くても飯も炊けないストーブじゃな..何を作っているんだか..と少しめげて、ちょいとストーブから離れてみることにした。

■新五徳を得て
JSBさんサイトへの投稿で、ジェット型をやっている人の投稿を見た。しかもJetBoilで更なる一体化を目指しているようだ。私も素材で使おうと思って目的もなく買い置きしてあった100Yen灰皿をJetBoilにセットしてみたら、おお、ぴったんこではないか。背も低く安定性も良い。かっこよい。
それで、飯は炊けなくともJetBoilとの相性を追求しても良いかな、これからは高速に効率よく湯を沸かすことに専念してもよかろ、と思えるようになり、久々に五徳とそれに合う背の低いヲヤヂを作ってみた。
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この五徳は風防も兼ねる。一石二鳥だ。空気不足を起こさないよう、これまた100Yenで買った10mmのポンチで20mm間隔で打ち抜いた。100Yen恐るべし。細工が不細工だが、ま、試作なのでヨシとする。ポンチの歯の一部をヤスリで削り落としてポンチが抜けないようにすれば、そこから折り曲げてストーブ固定兼整流板に使えるかもしれない。
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ストーブも背を低くし、さらにネジ加熱部の炎を変更してみた。ネジ加熱部は0.5mmを4発。外周は0.8mm径を4発。ネジ加熱部は外周で圧が抜けるのでジェットの速度下がり、0.5mm径で小さな炎が立つ。丁度、炎の先端がネジを加熱するくらい。ネジは赤熱しないが、これはよく効いているようだ。
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酸欠や炎色反応のない、きれいな青の炎が得られた。我ながらうっとり..
効率的に湯を沸かすためには派手な炎ではなく、鍋の底面で如何に炎の最高温度にするか?という事が重要だと思う。高温の条件として酸素が豊富にあることが挙げられるから、炎は出来るだけ独立して集中しすぎないのが良いだろう。従来の太いネジ加熱炎は鍋まで達して外周からの主ジェットに悪影響を及ぼしていたかもしれない。
今後、集中火焔をやめて各ジェットの独立垂直直噴も考えている。また、ヲヤヂが吐き出す炎を正面から眺めていると、当たり前だが、炎の構造は中空で酸素と接する面だけがチューブ状で輝いている。燃え切らない燃料は先送りされ、いずれ燃える。燃料が尽きたらそこが炎の先端となるわけだ。ならば炎が細ければ細いほど表面積比が高まり、短い炎で高熱を出すのではないか、炎の本数を増やせば炎の面積が増えるから一段と熱くなるだろうと思った。この考えに基づいたストーブはいずれ作成してみたい。

まだまだやることは残っていた。
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by ulgoods | 2005-11-11 08:56 | 燃える系 | Comments(12)

火力調整アイディアmemo

マーキュリーストーブのスクリューキャップの凹凸部の微妙な切れ込みからガスが噴出..うまく使うと火力調整が出来るかもしれない。
蓋の周囲に穴を開けてみるか。縦長の楕円穴にするか、上下2列くらいの穴にするか。
ガスの漏れがなければ良いのだけれど。
1回転で蓋が抜けるので、結構敏感な調整ができるかもしれない。

あるいは、中空のΦ5mmネジがあれば途中に横穴を開けてネジリベットから出る穴の個数をネジの上下位置で変えられる。噴射が少ないといずれヒゲの温度が下がって蒸発量が減るような仕組み。
うーん、ボール盤が要るなぁ。
こんな試作加工をしてくれるところを探すか..高く付きそう。何かの部品を流用できないか。どこかで見たこと無いか..うーん、考えろ考えろ

追記
ちょいと考えてみたら比較的簡単な方法があった。
・ネジに穴を開けなくとも、付き出したネジリベット側面からネジ山まで横穴を貫通できるればネジの上下で穴を開閉できる。
・割ピンのようにネジに縦の切り込みを入れられればネジの上下で噴出量を調整できる。
・ネジ加熱ジェットを遮蔽物で開閉すれば温度が制御でき、やがてストーブ全体の蒸発量を調整できる。
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by ulgoods | 2005-10-21 07:20 | 燃える系 | Comments(4)

Project Mercury Stove / ヲヤジ宇宙へ行く

1961年頃、アメリカ初の有人宇宙飛行、マーキュリー計画を覚えているだろうか。ジェミニの前。
作ってしまったストーブを見て、を”これはマーキュリーのカプセルではないかっ!と懐かしくなってしまった。といっても私、マーキュリー計画の年にはまだ生まれていないが。
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ことの発端は..ビールの空き缶が底をついているので、ジュース缶を眺めていたら!!ひらめいた。
途中で消火してもフタができるストーブ。空き缶1ヶで作成できる省缶ストーブ。
さっそく世界初を目指すべく開発に取りかかった。

使った缶は広口アルミスクリューキャップのジュース缶。缶の下と上を単に接合する。Φ0.7mmの主ジェットエンジン4基と、ヒゲを加熱する補助ブースタエンジンΦ0.5mm4発を備える。
作成は簡単。本体は切って押し込むだけ。フタも何もネジリベットを埋めなくてもフタを外せば液体ロケット燃料の補給が容易なのだが、やはりここにはヲヤヂのシンボルを立てなければならない。オリジナルのロケットにも取り外し可能な緊急脱出用の固体ロケットが付いているし、このデザインの共通性は何かの必然だろう。
推進維持機構であるヒゲには宇宙時代に相応しくハンダ吸取線を採用した。
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上部と下部の接合は1cmくらい。この構造は下部が皿の役目をするので予熱用アルコールを垂らす皿が不要という先進性!

結果は..打ち上げ成功!無事に周回軌道に乗った。
ふたの滑り止め凹凸部が微妙に切れ目が入っており、そこから噴出したガスにも引火し、缶が加熱され、ジェットから結構な炎が吹き上がった。接合部も良く耐えている。
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欠点は..背が高いので使いにくい。もうこれ以上背を低くできない。
フタができるアルコールストーブはトランギア以来だと思うが、制式採用するかどうか悩ましい。

無事帰還したカプセル。大気圏突入時の激しい高熱をものがたっている。
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もー、たいがいのモノはヲヤヂ化できる気がしてきたぞ。
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by ulgoods | 2005-10-20 14:31 | 燃える系 | Comments(8)