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6月20日、都内某所

6月20日、都内某所
アル中野郎の集会が開かれた。とある中野ではない。アルコールストーブ中毒野郎共の集会である。

発起人は自他共に認めるアル中野郎の第一人者JSB氏。集会の名目はT's Stove氏の世界進出のお祝い。
幹事せよ!とJSB氏からのご下命でしたのでULGが仕切らせていただくことになりました。
この集会も今回で第3回を数えるが、今回は一次会を野外で行い思う存分燃やしていただこうという趣向。じゃないとお店で燃やす人いるし...しかも、今回はアル中のみならず、作り物系でぶっ飛んでいる方々もお招きした。
参加メンバーは
T's Stoveさん 機能と美しさを兼ね備えたストーブ作家、米国でも売れている!
SlowLiteさん Tyvekシェルターで彗星のように出現!
バカブンドさん 製品買うくらいなら素材と工具を買って作ってしまう恐るべき人
Sgawasterさん Mixiのアルコールストーブ・コミュ管理人
ターボーさん いぶし銀のアル中野郎、刃物、武道にも達人の域
coolys creekさん ガソリンストーブのアルコール化に10年を捧げる筋金入り。多趣味な粋人
カワサキさん ウルトラライトを日本に紹介した先駆者
JSBさん アルコールストーブ巨匠、他の追随を許さず独走中
土屋さん ご存知三鷹Hiker's Depot店主
BBさん UL実践者、ULスタイルでのJMT Thru Hikerだったりレーニア山登したりするが、最もNunatak Rakuが似合う人でもある
ULG ここの人

夕方から始った一次会、駅近くのコンビニで偶然にもT'sさんと出くわし、それぞれ酒など調達して会場方面に進んだ。会場には既にJSBさんがいるとメールが来ている。
定時近く、三々五々メンバーが集まってきた。お初にお目に掛る方もおり、やはり生でお会いするの感覚は新鮮である。大判のシールに呼び名と肖像権に関するマーク(○肖像権放棄、△顔出し禁止、×居なかったことにしてほしい)を書いて胸に張ってもらった。

すでにJSB巨匠は出店を展開済み。今回はカーボンフェルト系が中心だ。写真で見ていた現物を手にとって見るチャンス。もちろん、すぐに気炎と共に火を噴いた!
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飲むのと燃やすのは区別しないと危険だね。
SlowLite氏が自作のノマドストーブを取り出し、ヤシ殻炭で焼き鳥を焼き始めた。自分用に作ったと言え、仕上げが丁寧だ。焼き鳥も程良く焼けて実用性も充分。粋で通なcoolys creekさんが持ち込んだ魯山人の器が焼き鳥の盛られるのを待っている。

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ついにバカブンドさんの超小型ガスストーブが熱噴射を始めた。
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写真では見にくいが、カップの底にはアルミリベットが一面に並んでおり、熱効率が高そう。ごく短時間でお湯が沸く。瞬間湯沸かし器としては本家JetBoilを凌駕している。
手にとって目をしかめて細部をチェック!精緻な作りだが、山行で磨いただけあって実用強度も兼ね備えており、わたし的には宝石のよう。まったく妥協がない。畏れ入った。

やがて芝生会場でSlowLite氏のTyvek製c-one prototypeが立ち上がった。
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これも今回の目玉!一枚の広大なTyvekから作られた縫い目のないシェルター。もはや軽量を求めるには素材を見直して縫い目まで省くくらいないないと...みな群がって舐めまわすように細部に見入る。縫製が素晴らしい。日本では入手できないプラパーツを奢り、クロスダイニーマでの補強も抜かりない。完成の域と見たが、本人曰くまだ調整が必要らしい。こちらも妥協がない。

やがてcoolys creekさんがアルコール燃料用に改造したSIGGファイヤージェットを燃やし始める。ガソリンより単位重量あたりの熱量が小さく揮発性が弱いアルコールをガソリンストーブで燃やしたいという理由無き反抗の10年を注ぎ込んだ異色のストーブである。ボッボッと息継ぎしながらも確かに燃焼している。集まっているメンバーはその大変さが分かるだけに、あえて困難を追求する氏の熱意に言葉を失い、写真撮影も忘れてしまった...

そろそろ日も暮れて二次会へ移ろうかという機運のその時、いぶし銀のターボーさんが素晴らしいモノを燃やし始めた。
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花火に点火しているのではない...実寸の1/3程度スケールのボルドーストーブ。何と言うことだ!細部まで完璧な作り。比較物がなければオリジナルと見分けるのが困難。しかもゴトクまで...これなら大きめの灰皿の中でも燃焼させることができよう。もはや工芸品の風格さえある。残念なことにスケールを小型化したのでは他の物理的な相似が取れないので燃焼は青火燃焼とはならない。おそらくヘッドの熱容量が小さく、完全に気化されないのだろうが、そんなこと、ここのメンバーは充分承知!
この場合、このストーブの存在自体が驚きだ。
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ニードルの作りも精度も完璧...

いやー、良い物を見せていただいた。目の保養になりました。と同時に、こんなスゴイ人たちを相手に作り物で張り合う気力が更に揮発していく気がするのであった...こなりゃ、ネタで勝負だな。

辺りも暗くなり、ヘッ電の明かりでうごめいていた怪しい面々であるが場所を居酒屋に変えての2次回に突入した。
普段のアルコール消費量は飲むより燃やすほうが断然多いと思うのだが、ここでは燃やすのを我慢してもらって飲むほうに専念していただく。ものづくりの考え方、苦労話、裏話、秘密の素材の入手経路など...席を入れ替わり話は尽きない。
ついにテーブル上でガスバーナーが火を噴いた。
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音も匂いもなく、燃料も化粧品の缶に移し替えてあるので、誰も気がつかないだろう..すぐに湯が沸き湯割りに供された。
やがて禁断のナイフが登場する。すばらしい造作のナイフと鞘なのだが、ここでは工芸的な面はさておいて即座に砥ぎの話になだれ込む。皆さん幅広く深い薀蓄と実技を身に着けていらっしゃる。底なしの談義は尽きない。
遅くなってやっと三鷹の店主も店を閉めて駆けつけた。話はガレージメーカーのインキュベートに及び、これも尽きることがない。
それぞれの素晴らしい作品、丹精込め作り出されたものたち、値段をつけるとしたら幾らになるか?卓越したアイディアに恐ろしいほどの手間と執念が篭っている...ワンオフ、もう一つ作れと言われてそうそう作れるものではない。気力を充実させて初めて結実する、ある意味で現代の工藝品。が、こっそり裏でオネダリしてみたり...

やがて終電の時間も近づくも話の尽きる様子はない。店も閑散としてきた11:30、もう限界なのでお開きとした。
帰りは終電を乗り継いで、みなさん間に合っただろうか...

ネット上で磨き合い、リアル世界で現物片手にトドメを刺し、刺激を残して次回を期す。なんと素晴らしい。まったく呆れた野郎どもだった!


第二回、中野集会に出席いただいた新井裕己氏が五竜の事故で亡くなられたため、お越しいただけなかった事だけが残念である。



しかし、妥協のない仕事ぶり、本職でもそうであることを願う...

今日も読んだね!Clickぺんぺん!!

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by ulgoods | 2009-06-21 17:46 | 燃える系 | Comments(30)

スライドライター三品

後付ですが、安全のために末尾のおまけ2の部分もお読み下さい。

普段ライターのお世話にならない人でもお山へ行くときはライターを持つと思うが、お山にはどういうライターだろうか?
私は着火を確実に得るために数種類のタイプの異なるライターを連れて行くが、スライドライターも常連の一つだ。
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このライターは圧電素子で着火するタイプだが、通常よく見かける親指を使うタバコ用ライターとは異なって本体をスライドすることで着火させる。このタイプの良い所は、
・炎と指先が離れているので長時間着火していてもやけどしない
・奥まった所に差し入れて着火できる
・スライドという大まかな動作で着火できるので手袋をしたままでも操作でき、かつ手袋を焦がさない
・炎を下向き出せるので、ストーブ系の点火には好ましい
・先端が細くなっていないのでザックやポケットの中で破壊されにくい
など。敢えてフツーのライターを持つ利点が見あたらないほど優れている。
本来はネイルアートを施した長い爪でもを痛めずに着火できるという着眼だったらしいが、お山や裏庭でアルコールストーブや固形燃料ストーブ、あるいは焚き火の点火に都合がよろしい。日本ではフジサワという会社からSlide66という名前で売られている。いわゆる100円ライターなのだが、残念ながらコンビニの店先で見たことはない。爪の長い人が多いような地域では売っているのかしら?最近ではタバコを取り出すとライターが差し出されるような社交場にも顔を出さないので、フジサワの目論見どおりに売れているのかも定かではない。
フジサワのWebページ等では一箱20本入りの箱買いが可能である。

先日、知人からライターのことで相談を受けた。何でもお灸にハマっているんだが、点火に程良いライターはないかというのだ。藻草をずらっと並べてから一気に点火して、目眩く刺激を得たいと..いう壮絶な願望の持ち主。数十秒間は点火したまま、なおかつ火を下方向に向けなければならない状況だ。チャッカマン等でも良いだろうが、火口が遠すぎても手元が震えて毛を焦がしてしまうだろうから、私はすかさずスライド式を提案した。が、私自身、売っているお店を提示できなかったので、それではということで20本入りの箱買いを共同購入することにした。
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5色4セットで20本。色合いは3系統あるが、私は野外で紛失し難いよう一番ケバい系統を選んだ。これで当分はスライドライター長者だ。

同形式のライターは海外でも売られている。
2枚目写真の手前に横たわる4本が海外組だ。一番右は、昨年JMTを歩いたときに、サンフランシスコで出迎えてくれたBB氏から頂戴したもの。JMTの道中はアルコールストーブの点火でお世話になった。サイズは日本のスライド66と同じ。手前の左側の三本はSUPER SLIDE CHILD RESISTANT REFILLABLE LIGHTERとして売られているモノ。作りが太いのが異なる。このまん丸の形状、男子の手にはこちらの方が握りやすい。SLIDE66系が指でつまむ感じなのに対して、太いSUPER SLIDEは掌で握る感じで保持できる。ガスもたっぷりだ。

海外組に共通しているのがREFILLABLEであって、かつCHILD RESISTANTということ。
再充填可能(REFILLABLE)、これはガス充填式で繰り返し使用することができると言っている。日本のモノは充填ができずに使い捨てだ。ガスの残量が減るとお山へ持って行くには不安だから自然とお役御免となるところだが、充填式なら100円で売っているガスで何度でも充填できるし、お山の時は満タンにできるから心情的に安心だ。現代においては減少しつつある”使い捨て”という風潮の中、文句を言われずに使い捨てが黙認されている使い捨てライターであるが、そんなもん買い換えたらええやん、というのも確かにアリだが、スライド66系が日本津々浦々のコンビニで手に入らない以上、エコ云々もあるが、充填式の方がありがたいのだ。

耐ガキ性能(CHILD RESISTANT)、これはスライドによる点火動作それ自体が小さな子供では困難だという所から来ているのだが(フジサワのSLIDE66もそう謳う)、もうひとつ、ガス充填孔を被う白いカバーはガス充填時に横にスライドさせて孔を露出させるのだが、これを横にスライドさせると本体の点火スライドが機械的にロックされ、点火自体が不能となる。このロックを外して点火できるくらいの知能を持っていれば不意に点火して火事を起こさないということなんだろう。充填機能と連動していて誠に結構なことだ。ザックの中での運搬中でも何かの拍子でスライドしての誤点火や、点火に至らなくてもガスの遺漏を防ぐ役に立つ。
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真ん中のライターの充填孔カバーは、ガキ並みの知能の私が大人の力でコジって壊してしまった..が、尖ったモノでスライドすることができるので、一層耐ガキ性能が高まっている(^^;;

このライターの点火方として、親指を上にスライドさせて云々とあるが、実際には人差し指側の複数の指での握りを下にスライドさせる意識で操作した方が指が痛くならずによろしいようだ。

この形式のライター、フジサワが爪の長い系女子をいたわって開発したと書いてある本もあるのだが、若干疑問があって情報を追跡してみた。
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右がフジサワSLIDE66、真ん中は海外組の細身のモノ、左端がSUPER SLIDEだが、燃料タンクの材質、親指の滑り止めの配置、上の金属のカバーのデザイン、ガス量調整レバーの材質と形状、背面も同様、どれをとっても同じである。同じ場所で?同じように量産されていることは想像に難くない。細身の海外物は製造元を表す表記は見つからないのだが、検索しまくった結果、GIBSONのPOCKET SLIDE LIGHTERだろう。本体にGEIと刻印されており、これはGibson Enterprisesと関連ありそう。太いのもGIBSON製だ。海外ではGIBSONブランドであることはフジサワのページにも書かれている。また、ライターで有名なRONSONのブランドでもRonson SLYDA ( Slide Lighter ) Refillable Piezo Lighter として売られており、デザイン、材質などは写真で見た限り同一である。これらを検索していくと、どうやら売り主は香港にあるMEYWIN LTDに集約されるようだ。これがフジサワとどうつながっているのかは不明。ちなみにSYLDAにはpatent 6655953と刻印されており、これは使い捨てライターに関するUSでの特許のようだ。SUPER SLIDEにはCHINAの刻印がある。フジサワ製も底にCHINAと書かれている。
額面通りならフジサワは世界中にスライドライターを供給している巨人なのかもしれない...


ホーボージュン氏の実戦主義道具学でも紹介されており、読み物としてはそちらの方が面白いだろう。
本の記事と似たレイアウトで海外組の写真を撮ってみた。
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これからの季節、ロウソクに点火する機会も多いと思うが、コレは便利ですぞ。ああ、お彼岸の時期に線香の束に点火する時もね!ポケットに一つ忍ばせておけば感謝されることが多いと思う。


どうしてフジサワのものは再充填式ではないのだろう?
国内でもスライドの再充填式が買えるように希望する人はClickして欲しい。
記事が目立てばどこかに声が届くかもしれない...フジサワが何とかしてくれるか、どこかが輸入するとかネ






おまけ、
複数の着火形式ライターを持つ利点
・高々度で空気が薄い場所では圧電型は着火しないことが多い。ターボ系は絶望的に着火しない。
・オイル式は着火が容易だが、炎がダラっと上がるだけだからストーブに着火し難い。
・回転ヤスリ(フリント)式は濡れると火花が飛ばない。
・どれかを紛失してもなんとかなる。
これらは組み合わせることで着火しない難を逃れることができる。以前、雨の黒戸尾根を下りてきたときのこと。中腹の小屋にたどり着いてお茶で体を温めようとしたが、フリント式の100円ライターが胸ポケット中で汗で濡れて火花が飛ばずに着火できなかった。そう、ガスでもオイルでもライターは肌身離さず暖めなければ燃料が出て行かない。さて困ったなと小屋を見回すと、残置された圧電ライターが見つかったが、これはガスの残量がゼロ。そこで、湿ったライターからガスが出た状態にして、空の圧電ライターの火花だけもらって着火に成功したことがある。それ以来、複数派になった。最近では、その他に削って火花を出すファイヤスチールと湿式の火口、フリント部分だけの火花着火用具も携行する。いかなる状況に於いても炎を得ることは生命の維持に関わるので三重以上の冗長性で保険を掛けている。ウルトラライトでも削れない部分だ。

その2
書いてから調べた
・再充填できないのはPL法対応かと思われる。付いていないのは自己責任とで使うと言うことね。山ストーブのガスはメーカが違うガスを使っただけで対象外だ。無謀な状況で使われることもあるから、メーカーも怖いだろう。豊かな国の人は100円をケチって万が一でも事故に遭ってはイケナいのである。USで安全なモノがJPに来て危険とは思わないが...
後述するが、想定外のガスを入れられたのでは責任が持てないから入れられないようにすると言うことと思われる。

・ブタンガス用ライターにはブタンガスを使うべし。プロパンガスが入った物は低温下でもガスの気化が期待できるが、蒸気圧が高いのでブタン用の外殻で保つかどうかが心配。狙い目の東京パイプの共用ガスボンベはプロパンを25%ほど含むが、プラスチック外殻のライターに使用して良いのかどうかの指針は見つけられなかった。
喫煙具協会の規格によると、圧力テストは55℃における蒸気圧の2倍の内部圧に耐えられることという計算の取っ掛かりがあるので、実際の温度を考えて、あちこち参考にして計算すると..
ブタンの55度に於ける蒸気圧は約5.74kg/cm2だから、2倍として使い捨てライター族の外殻は11.5kg/cm2程度の圧力に耐える作りと考えられるが、お山での運搬時は体温(@37度)としてプロパンの蒸気圧13.311kg/cm2に対しては明らかに強度不足。イソブタンの37度での蒸気圧は5.00kg/cm2であり、11.5kg/cm2用ブタン容器で安全係数2を確保しており何とかなりそう。ただし、それ以上に加熱されないこと。ちなみに、37度でのブタンの蒸気圧は3.54kg/cm2だから、プロパン25%として加重平均すると約6kg/cm2であり、その温度帯に於いても規格適合品の外殻は安全係数2に満たない。ので、安全係数2の根拠は判らないのだが、よい子なら共用ガスボンベのプロパン入りは避けるべきと言わざるを得ない。
Webを漁るとプラスチックの耐圧モノの安全係数は2程度の事が多いようだが、2.5ならかなり安心という記述が見られた。ライターの警告文には50度以上に置かないことが記載されているから、55度で2倍の安全係数と言うことは、使用制限の50度ではもう少し安全側になっている。そう、100円ライターはブタンを使用する限りは通常の使用に於いて充分安全に作られている。
その他、喫煙具協会の規格では
http://www.jsaca.or.jp/info/anzen.html
落下テスト 1.5mの高さから3回落下させてもガス漏れなどがないこと
温度テスト 65℃の温度環境に4時間置いてもガス漏れなどがないこと
というのもある。運搬温度に於いてそれらもクリアしていることが望ましい。落下テストだが、ぶつける対象の材質が判らないから何とも言えないが..鉄?コンクリートくらい?痴話喧嘩で相手に投げつけるくらいでは大丈夫と思われる。
温度テストだが、ブタン以外のガスが入っている場合は65度ではテストに供する前に強度の不安がある。
なお、計算結果やその解釈に責任は持たない。AT OWN RISKで頼む。
ま、冬期はブタンを体温で暖めておいて手早く使うのが吉だろう。安物ライターに高性能ガスを入れては釣り合わない。

・タバコ用は長時間点けっぱなしはダメ。線香やロウソクで長時間は危険ということか。今回の海外組でも30秒以上の連続使用はダメよと書かれている。長時間使用したいときは、複数個を使い回すこと。事故が起きて訴えるときは、30秒未満を証明できることが必要か。

やれやれ...手軽で安いモノはそれなりだということだね。



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by ulgoods | 2008-12-14 13:27 | 燃える系 | Comments(23)

その2改造 固燃Ti五徳

その2改造 固燃Ti五徳

第一回目の工夫から数時間、どーも心の中では飛び出したTの横棒が気に入らなかったらしい。
もやもやが残って少し気持ちが悪いので気分転換と風呂に入ったらふと閃いた。もちろんEureka!と心の中で叫んで風呂を出て、手持ちのチタン薄板とビクトリノクスの鋏を使って6分で試作品を作ってみた。ああ、まだ服を着ていないや..
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今度はTの横棒が回転する。燃焼台受けの腕はオリジナルに戻した。オリジナルのネジも復活させた。

燃焼台もガタつかない。ぴったり乗っかっている。
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今度は薄さを活かしてピッチリ平面に納まる。仕舞いも干渉しない。
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薄板は多少ひしゃげても構わない。アングルがキッチリ出ていれば問題ないのだ(^^;;

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この工夫ならT'sさんにも満足いただけるかと。
横棒はチタン製でなくても良いな。ねじりに強い素材が要る。
ただ、T横棒がネジ留めなので、ここは何とかしたいな..蝶ネジ&ナットを横棒受けに使うと良いかもしれない。

久々に遊べる素材だった!
オリジナルを購入していろいろ工夫してみると良いかも。あー、スッキリした!


引き続き..
私に出来ること、誰かの二番煎じを担いで、ただただ歩くことだけだ。
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by ulgoods | 2008-11-23 18:20 | 燃える系 | Comments(6)

改造 固燃Ti五徳

改造 固燃Ti五徳

今や、アルコールストーブのコテージメーカーとして国際的に注目されているT's stoveさんから、チタニュウム五徳の派生として固燃Ti五徳が発表され、値札が付いた早々に三鷹のHiker's Depotで手にすることができた。今のところ、これを見て触って買えるのは三鷹だけだと思う。この形式は従来発表されておらず、JSBさんの型式認可を待たなければならないが(笑)、おそらく新式の型番とひねりの利いた愛称が交付されると思う。

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作りもT's式の品質で、わたし的にはお金を出すに値した。おそらく、最初に治具を作ってキッチリ製造していることが覗える。もはや精度的に素人工作では追従が難しく、この品質ならお金で買った方が安い段階になっている。この形状なら鍋のサイズを選ばないので良い。充分に太いチタン棒を使っているので、強度にも不安はない。足に滑り止めを履いているので加重時に足が開いてしまうことも無かろう。更に、上面に滑り止めが加工されているのがT's式。さすが国産、細やかな心遣いに泣けてくる。ネジは蝶ネジが普通だが、特別に軽量版を分けていただいた。力が入りにくいので、冬は蝶ネジ式でよいかもしれない。

現状で充分に使えて美しいのだが..ちょっと試作をblogで見た段階で思うものがあったので、早速改造に取りかかった次第。
私が感じた問題は、足を閉じた仕舞い時に燃焼台が畳んだ五徳から大きくはみ出ていることである。実はザック内環境は結構厳しく、デリケートな扱いを要するものは、ほぼ壊れることになっている。T's式固燃Ti五徳は燃焼台が薄板で作られており、ここが弱点に見えた。また、燃焼台がネジ留めで、そこがゆるむと辛い気がしていた。Victrinoxクラシックのマイナスドライバーが入ればよいのだけれど、極小+は持ち歩いていない。
そこんところ、何とか折りたたみ&メンテフリーに出来ないか...との思いが発端。

実は見たときから頭の中では工夫が出来上がっていた。あとは形にするだけである。T'sさんやHiker's Depotの店主にはそれとなく工夫の旨は伝えておいたが、図面を引くのも面倒なんで、現物合わせで手持ちのチタン棒をラジオペンチで曲げ始めた。ガキの頃にゴム動力飛行機のシャフトの加工(いわゆるZシャフト)で鍛えた腕前だからピアノ線細工は得意だ。幸い、手元にチタンの細棒がある。ラジオペンチを手にして5分、2作目で使える物ができたようだ。
換装したアームと、取り外されたオリジナルのアーム。
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裏から見ると、このとおり。
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工夫の要は、ネジで固定されていた燃焼台をスライドし回転して、脚が作る平面内に格納すること。引き出したときに燃焼台が安定するように棒の先端をT字型にしておき、そこに燃焼台を乗せれば不意な回転はしないだろう。縦長に置かれた燃焼台は、仕舞い時の寸法を気にしてのことだと思い当然だが、これをこの方向でスライド収納するとなると腕の長さが長くなり、燃焼時に充分に安定して燃焼台をT字の上に乗せられない。1mmずれただけで燃焼台が回転しては困るのだ。そこで、収納時には燃焼台を水平に90度回転させて、短辺方向でスライドさせ、更に縦方向に90度回転させて平面に納める。そうすると腕の長さはオリジナルとほぼ同じで済むし、引き出して乗せたときはTの横棒が引き出した燃焼台の先端から十分な距離があり、不意にずれて回転することが無くなった。また、燃焼台の方向を縦長でも横長でも選ぶことが出来る。対角線に置くのも燃焼台が腕に乗る長さが長くなるので良さそうだ。
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このくらいの操作なら凍えた指でも、あるいは手袋を填めたままでも可能だろう。

燃焼台の固定は、とりあえずは試作なのでゼムクリップを延ばして割ピン状にして使った。オリジナルは皿ビスで留めているので、ねじの頭が凹に納まるよう、下に凸に加工されていたが、コレは叩いて平面に戻した。ここが下に凸では安定が悪いので。
ゼムクリップ部品では、そのうち折れそうなので、材質を考えないと...女性が使う髪を留めるピンがよいかもしれない。ちょうど根元がチタン材を囲うくらい丸くなってるのが良いかも!


この改造で、いつもの固形燃焼系袋に収まった。
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袋には、チタンフォイルの巻風防と、燃料と、ストーブが入っている。T字の頭の張り出しが気になるが、これは強いからいいだろう。
ねじ穴の位置をもう少し足の方に寄せれば、燃焼台縦長方向使用時に安定がUPするかもしれない。

これはチョット良い改造だと思うが...T'sさんにはご検討いただけると幸いだ。
更にやるとしたら、展開したとき、燃焼時に燃焼台が不意のスライドを起こして燃料が落下しないために、腕部分の燃焼台の末端位置(ネジ側)に1mm程度のクランク状の段差を付けて(ネジ側->下にクランク->燃焼台側)、燃焼台が後ろ向きにスライドしないようにしてやる。折りたたみ時には、先ず燃焼台を90度回転させるのだから、この段差は仕舞いの支障にならないはずだ。この加工は面倒だったので行っていないが、製品として出すときは検討いただきたい。
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あるいは、燃焼台の短辺側の辺にチタン棒を押し当てて上に凸の溝を形成して、腕には少し角度を付けておいて、燃焼台をセットしたときにカッチっと溝と腕が填るようになれば不意な回転も抑えられて言うこと無いな。カチッっと填ればTの張り出しを抑えられるので、平面収納性が上がります。

手持ちのBPLで買ったチタン棒が少し細いので、T’sさん、お願い...

T'sさんと初めてお会いしたのは、ほぼ2年前。私もアルコールストーブ作りを工夫していた頃にblogで連絡が取れて、JSBさんcoolys creekさんsugawasterさんT'sさん、私とで渋谷の居酒屋で記念すべき第一回の燃える系交歓会を行った時だ。その時、T'sさんが取り出して見せてくれたストーブの数々、充分商品になる完成度で驚いたことを鮮明に憶えている。興奮気味の私が無理にお願いして二人で行った二次会で商品化をお勧めし、T'sさんも少し手応えを感じたらしく、その後は何度か山で使うに当たってのアドバイスをさせていただいたが、ご本人の飽くなき探求心と高い製造技術、物創りへの真摯な哲学、続ける努力が結実し、現在では海外からも注目されるストーブビルダーとして有名になった。
私は、T'sさんのストーブを一目見てから、その完成度に圧倒され、爾来、ULG印のストーブを売り出す野望が霧散したことを憶えている。
上には上がいる...

自意識過剰と思うが...せっかく仕入れた新製品の売り上げに万が一影響ありましたら御免なさい>>Hiker's Depot殿



私に出来ること、皆さんの工夫を背負い、ただただ歩くことだけだ。
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by ulgoods | 2008-11-23 14:11 | 燃える系 | Comments(13)

Coleman Powermax Fuel Adapter

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コールマンの液出し燃焼ストーブ Poweraxは重いんだけど液出し仕様で設計されており、冬の間はシェルター内でも安心し使えたのでお世話になっている。のだが、独特の砲弾型燃料缶しか使えないので、入手に若干の不便を伴う。あの缶がいつまで供給されるかという不安も無いわけではない。というわけかどうか分からないが、コールマン社から普通のキャニスタ型を使えるようにするアダプターが出ていたのだが、これがなかなか買えないでいた。配送先でJapanを選べるお店が見つからないのだ。で、今年になって目出度くもREIで取り扱ったので早速注文したんだが、運悪く品切れ&再入荷予定無しと言うことでキャンセルされてしまった。お詫びで20%OFFクーポンをもらったのだが、それで私の気が収まることはなく、かえって入手意欲に火を注く結果になった。20%OFFはありがたく他の物で使ったが、あそこもしょっちゅう20%OFFくらいはやるから有難味が薄い。今はメモリアルデーで割り引いてるし。で、幸いにeBayで発見して、発送先も全世界ということだったので入札していたのだが、なぜか人気が高くて、最後数セントの差で持っていかれたりと涙をのんでいた。eBayでの入札だが、本当に欲しいものは根性を入れて最初にドカンと入れておかないと、なかなかラッキーなことにはならないことが多い。今回は他で入手できないので、定価+ちょいの値段で最初の一発を入れておいた。ちょこちょことジャブのような小刻みな入札があったが、最初に入れた私の硬い意志を読みとったようで、諦めてくれて、結局、前回の落札価格より低めで落札できた。

普通のキャニスタ缶を倒立でセットし液出しで送出することができる。点火時からちゃんとガスが出て普通に火がつくのは、最初はバルブ根元の吸熱板部分で気化するんだろうな。お陰で青火一発点火だ。
本当にバナー付近の盲腸のような細いループまで液出しで行っているかはわからない。もしかしたらバルブ部分で気化するのかもしれないが、缶自体が冷えて気体が来ないことはないからどちらでも構わない。以前、EPIから出ていた同様の盲腸ジェネレータのストーブで液出ししたけどちゃんと燃えたので、盲腸で気化させる能力はあると思う。
一応、本体に接続せずにアダプタにガス缶をつないでもガスが噴出しないようにはなっている。
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もしかしたら..写真で見えている本体側の燃料缶に差し込まれる突起にホースで100円ガスを接続すれば液出し燃焼するかもしれないな。抜けたら火炎地獄で恐ろしいが..そのへんの荒技はJSB巨匠にお願いしたいところ。

重量は101g。悲しいほど頑丈で重い。ストーブとアダプタ込みで414g...T型の110缶は燃料が110gで缶が90gだ。コールマンの砲弾型の小さい缶は燃料170gで缶が74g、缶自体はアルミ製で軽量。燃料が60g余計に使えて空き缶のお持ち帰りも軽くてありがたい。110缶をこのアダプターで使うと重量損がすごいので、願わくば砲弾缶の供給は続いて欲しい。とは言え、MSRのWhisper Lite Internationalが、本体+ポンプの重量で330g、ガソリンタンク込みで総重量が460gだから、予熱要らずで取扱簡単ということを加味すると、そんなにガッカリしないでも良いかな...でもないか。たかだか110gの液化ガスを燃焼するために缶を含めて500gも要るのは重量が勿体ないなぁ。500缶とか缶が大きければ缶の重量損は減ってガソリンと張り合えると思う。安全手軽な分だけコールマンの勝ちだ。あああ、このアダプタに500缶だと転倒の危険が危ないのか...
というか、普通に液出しのシングルな軽量ストーブって出ないのかしら?

これでPowemax系は買い物完了。


vote for
スノーピークのアレは結局出ないのか...何だろう?特許か何かかな?
ああ、カニ爪、今年出ていたのか..うーん、もちょっと軽くして欲しかった。
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by ulgoods | 2008-05-26 08:19 | 燃える系 | Comments(10)

ちびストーブ/小川キャンパル

ちびストーブ/小川キャンパル

でーんと構える薪ストーブ、
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担いで行くには重そうだが、何故にこんなストーブかというと...訳あって、

来る1月某日、フジスピードウエィで開催されるママチャリグランプリにチームで参加することになっていて、
これは1周4.5kmのコースをママチャリで7時間走る耐久レースで、何と703チームがエントリーしている!どんなスタートになるやら...現状、チームは10人程度なので一人の分担は1から2周となる勘定で、つまり漕いでいるより待ってる時間が長いと言うこと。寒風吹きすさぶピットで6時間は待つことになる。さほど手に汗を流して待つようなレースでもないので、のんびり待つが、車で行くので酒はダメだからせめて暖を取ろうということになり、どーせならということで目出度く以前から欲しかったちびストーブの購入となった。災害時には木造の家を薪にして暖と煮炊きにも使えるでしょ!

ストーブスペックの詳細はググれば出るとして...
わたし的にはこの手のストーブには郷愁を感じる。本当は後ろにも同心円蓋が付いたダルマ型なのだが、ちびでは省スペースのために魅力的な曲線の後部燃焼室が省略されていたとしても、これを手にしてちょと満足。

昔、お袋の実家の大きな家で、あれは囲炉裏の横だっけか、土間にあったのか忘れたが、この手のストーブが燃えていた。もしかしたら自分の家にもあったのかも...ああ、そんな気もする。上の同心円蓋を外して、お袋がお釜をはめ込んで飯を炊いていた気もする。蓋の上にスルメを置いて焼いて食った気もするし、口から灰を掻き出して塵取りで受けて雪の上に捨てるのは私の当番だったかも、中で豆炭を焼いて、アンカに入れて風呂敷に包んで布団に入れてもらったような、口を開けて燃えた木っ端をデレキ(方言か?)でつまみ出しておやじがタバコに火を付けていたような..いろいろと子細はオボロだが、脳みそが懐かしいだろう!と言っている気がする。まぁ脳みそは都合の良い物語を生み出して安心したがるので定かではないが、懐かしい。

というわけで、使ってみた。
側面のトタンが真っ赤になるくらい火を熾して塗料を焼かなくてはと思った。このくらいの事は上手に出来るはずだった。が、何ごとも最初は上手く行かない。煙ばかりでボンボンと火が熾る気配がない。薪をいじれば火が消えるし..薪の置き方がポイントと見た。
昨年末に一度燃やして、庭に放置しておいたら雨で濡れて錆が浮いたので、片づけ前の乾燥を兼ねてまた燃やしてみた。二回目は最初よりうまくいったかな。

中で火が熾って軽くなった空気が煙突から抜ける。同時に空気窓から空気が吸われて蒸された木から出た可燃ガスと混合してゴウゴウと音を立てて炎が奥へ流れる。かなりの吸引力だ!
薪の配置を変えたり、とにかく空気の流れを上手くやれば高温になるようだ。上手く燃えると煙も青く薄くなり、温度が上がりストーブの金属が膨張しカチンカチンと音を立てるので分かる。
これなら使えそうだ。安心した。

今度は薪の種類を指定して買ってみよう。火持ちが良いのと火の付きがよい物と混ぜて使えば良さそうだ。何しかこのストーブで暖を取り、湯を沸かし、BBQをしてあれやこれやを賄わなければならない。
私はずっと火の番だな。走らんでもいいかな?(笑

そう言えばちょうど二年前にもTitanium GoatのVortex Stoveを年末に燃やしていたっけ..
どーやら年末は光る物と燃やす物が欲しくなるようだ。

これが全部ストーブ内に収納できるのが良い!
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見よ!このそそり立つ勇姿をを
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雲母を通して見る炎。滑らかに燃えている。
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二週間野外に放置して雨にも打たれて、やっと年季が入った感じ。
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わたし的にはこの位のテーストが堪らないな。
さすがに、これ以上はマズイので、カンカンに燃やしてから仕舞いましたが。

薪もホレこのように梱包されて送ってもらえる。便利な世の中だ..
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尤も裏に山があるか、廃材の宝庫でなければ灯油よりも高く付くことは覚悟しなければならない。
ずいぶん前にシェルパ斎藤氏と山で会って焚き火端で話したのだが、彼は自分で割って積み重ねた薪の山を見ると安心するという。金を出されても売らないとも。確かに一財産だ。


デレキ、松葉ばざみ、ゴミばさみ..いろいろ呼び名があるあの薪を挟んだりするヤツの正式統一名称は何なんだぁ...だれか知ってる?
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by ulgoods | 2008-01-03 22:35 | 燃える系 | Comments(44)

Ti-Tri Caldera Cone Stove System / チタンのカルデラ

Ti-Tri Caldera Cone Stove System

Trail Designs の新作でTitanium Goat製になるチタン製のカルデラコーンストーブを入手した。ファーストロッドだと思う。
チタンで耐熱性を得たカルデラコーンは薪を燃料とすることもできて、アルコール、固形燃料、薪の3種類の燃料を選ぶことができる。

セット内容は
コーン 48g
ポッド 98g、(78g w/o Lid)
チタンペグ2本
アルコールストーブ
アルコール燃料ボトル
アルコール計量カップ
Esbit燃焼台(スチール)
Esbit燃焼下敷き(アルミ)
Esbit3個
収納カップ
収納メッシュスタッフザック
で構成される。
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ポッドはBrasslite 0.9 Liter (900 ml; 30 oz) Titanium Mug/Cook Potと思われ、ペコペコの薄いチタン製だが、蓋に湯切り穴があるとか使い勝手は良さそうだ。

別途SnowPeak900用のアルミカルデラを持っているが、そちらは
コーン 43g
ポッド 104g (w/o Lid)
となっており、コーン自体は若干軽いがポッドが重すぎてどしようもない。カルデラ自体はチタン製の方が若干背が低く表面積が小さいが、シッカリしたチタンが使われており、それなりの重量になっている。
やはりチタンは丈夫そうだ。JMTをアルミのカルデラで過ごしたが、帰ってきたらボコボコになっていた。チタンならそれもあるまい。尤も、現在カップとセットの900版しかないので、200ccあれば足りる食生活にはちょとだけデカイ。個人装備にどうだろうという議論もBPL辺りでなされていたが、薪で燃料節約を確実に期待出来るのであればデカくても構わないと思う。

さて、早速燃焼実験を行った。
アルコール、Esbitでの燃焼経験はあるので、薪を試す。
場所はいつものキッチン。T-FALのフライパンをひっくり返して燃焼場を用意した。
溝を通し円錐台を立ち上げ、チタン版で追加された上縁の穴にチタンペグを貫通させる。このペグに鍋を載っけて下で薪を焚く。通常アルコールで使用する際にポットの取っ手を出す切り欠きが薪投入窓となる。炎のクリアランスを大きく取れるので一石二鳥だ。
点火は..ちょと難しかった。今回は手の消毒用のアルコールジェルを着火材にして、使い古した割り箸を薪とした。ので、着火は一発!すぐに安定して燃えだした。
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やはり、カルデラ形は煙突効果に優れている。底面付近のエアインテークからの空気流入が炎の動きで判る。広い底面のあちこちで起きた炎は収束しながら上に抜け、着実にポッドの底面を舐めてから切り欠きから抜ける。ポッドはキッチリはまっているので炎がポッドの側面を舐めることはなく、ポッドが汚れないのはいいことだ。
やがて湯は沸く。
これなら、薪の加減をしてやれば煮込みも可能だ。アルコールやEsbitでは煮込みは出来なかった。せっせと拾えば薪は集まるから、燃料を気にせずラーメンを煮ることができそうだ。

が、重大な問題がある。これは直火なのである。地面を焦がす。問題だ...
岩や砂地なら問題ないが草地では困る。尤も、カルデラ体があるので草地でも延焼は防げそうだが、カルデラ内は黒焦げだろう。
で、出るよ出るよと聞いていた頃からTDのRandやTGのDJには何か燃焼台が要るかもしれないよ、と言っていたが、ま、彼らはあまり興味ないようなので、それは私が工夫しますと言ってしまった。たぶん、100Yenへ行けば何、メッシュの鉛筆立てとか、ラーメンの湯切り笊とかあるだろうから、そういうのを使おうかなと思っている。重量がどうなるか、BushBuddyの146gより軽くないと嬉しくない。
ま、ぼちぼち探してみよう。アイディアも募集します。

BusshBuddyは薪ストーブだが、Esbitも燃やせるだろう。でもアルコールは無理っぽい。BushBuddyには風防が要る。軽量な燃焼台が確保出来れば風防込みのチタンカルデラの方が優位と思う。二次燃焼はないけど煙突効果と上縁を絞ってある効果で充分に湯が沸く。燃料の投入も容易だ。なんしか、燃料が落ちているわけだから燃費を気にしても仕方ないし。

キャンプファイヤーモードで燃やしてみたが、結構盛大な炎が上がる。
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相変わらず収納に問題はあるが..
こんな感じで収納するが、アルミと違ってチタンは堅いのでベコベコになることは無さそうで安心している。
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鍋は底だけが煤汚れるだけなので、ラーメンを直接食べても唇が汚れずに塩梅よさげ!
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薪の炎に炙られて、(イマイチ高温にしなかったのでキレイじゃないけど)チタンにも焼き色が付きました。

カップだが、BPLでは刻印を追加してFire-Liteと言って売っている。BrassliteではBrassliteチタンマグと言って売っているが、同一シリーズだ。BPLのは微妙に50ccくらい小さくして、軽量感を演出&刻印で差別化という感じか。ま、SnowPeak製のフライパン蓋や、気の利かないステンレス蓋のやつに比べると薄いながらも軽量でULハイカーには嬉しい作りになっており、各種サイズ揃えようかという気になる。


追記
Trail DesignsのRandさんに写真を見せたら、串は奥まで刺した方が少し安定性が増すよというアドバイスをいただきました。

One thing you
will want to do is make sure the stakes are pushed
in all the way. I noticed on your second picture
that the stake is not all the way in. This will
make it a little less stable.

次回からは奥までシカと刺します!




参加中...ずいぶんと更新をサボりました。すんません。戻りはここからClickで!

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by ulgoods | 2007-08-22 19:43 | 燃える系 | Comments(10)

Caldera Cone Stove / Trail Designs, AntiGravity Gear

Caldera Cone Stove / Trail Designs, AntiGravity Gear

この変な形のアルコールストーブのセットはTrail Designs社が製作し、AntiGravity Gear(AGG)が販売しているCaldera Cone Stoveという。カルデラ火山のカルデラだ。と思う。
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まだ使い込んでいないのだけれど、First Impressionを書き留めておく。

昨年の後半からか、AGGの手作りっぽい製品は国内のごく一部のお店で手にすることができるようになったのだが、残念ながらCaldera Coneは国内に入っていなかった。実はこれ、以前から少し気になってはいたのだが、まー、わざわざ買うに至らずにいたところ、BPLのフォーラムで知り合った日本在住の米国人の方からデモを見せてくれるというナイスな連絡を頂き、やっと手にする機会を得た。彼は、とある会社のエンジニアでTrail DesignsとAntiGravity Gear双方と友達なのだという。で、一通りデモを見せて貰った後半では、こりゃ使えるかも!と思うようになり、追加でいくつか取り寄せた次第。

これ、要は風防兼五徳とアルコールストーブのシステムなのだが...火炎の煙突の中にポッドをすっぽり収めるわけで、風防とストーブと一体化し、熱を余すことなくポットに伝えることができる。以前「ターボー」さんが作成された煙突君を思い出す。もしかしたらUSの彼らもチェックしていたのかもしれない?カワサキさんも一体化構造は出来ないかとお尋ねであった。ケリーケトル化は難しいが、これは一体型の一つの解であろう。まぁ、加熱された風防から熱が外気に逃げるので、ケリーケトルほどの効率は望めないが、作成が容易だという利点がある。ちょいと計算すれば望む円錐台の諸元は求めることができる。
既出の基本構造なので特にビックリでもないが、安定性を持たせ、かつ運搬性を考慮しつつ精度良く作られており、使える物に仕上がっている。

材質はぺなぺなのアルミ製なのだが、扇形のアルミ板を円錐台形に丸めてカルデラを作り、頂部に水の入ったポッドを埋め込むと(カルデラに上縁が正確に引っ掛かる)重量が掛かりガッチリ安定する。底面が広いから微塵の不安定さも感じられない。これは安全だ。ひっくり返して火傷することがない。こういう安定の仕方はこれまでのどのストーブにも無い感覚だ。重量が掛かって華奢な構造が安定するのはデザイン的に正しい。ただし、それなりに広い底面積を必要とする。
倒れるケースは傾いたことによって重心が足の外に出るから、と言うよりは、傾いたことでカルデラ下部の材料が局所的にひしゃげて崩壊するといった感じだろう。普通に使っている分には鍋一杯の水を入れても危なげがない。鍋一杯に水を入れると沸騰でたいへんなことになるので、普通は半分程度しか入れないものだ。
組み立ての接合部も工夫されており、断面が台形の曲げになっていて、英語で何とか鳥の尻尾の形とか言っていたが..この形は強度が高い。この部分は作るのが難しそうだなぁ。
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ただし、ここを潰さないように気を付けないといけない。
ストーブはキッチリな円錐台な関係上、使用するポットごとにサイズが違う。手元にあるのはスノーピークの600,700,900用で、それぞれ36、40,42gであった。五徳+風防重量なので悪くはない。

組み立ては少しよじって接合部左右の上下を合わせてから溝を通すのだが、その際、手を切らないように気を付けたほうが良い。自分で紙ヤスリで丸めるか軍手をするとか。ポッドの出し入れも取っ手が熱くなるので軍手があった方が良い。

セットに着いてくるストーブ、12-10 Stoveという名前(外筒、内筒の穴の数!)で、2重筒になっている背の低いチムニー型だ。完成度は高い。
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この形式は外筒12穴から外気を取り込み、内筒上部の10穴へ気流を内側へ導いて、絞った口から細く長い炎が上がる。炎は狭い範囲に集中する形式で、Cone外で別な五徳を付けて燃やすと普通なら盛大に不完全燃焼するタイプなのだが、これは酸素不足雰囲気で上手く燃やすためにワザと狙ったデザインと思う。
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重量は別売にもなっている予熱皿と接着された状態で17g。予熱皿をケチればもう少し軽くなる。

このストーブのカルデラ内での燃焼だが、ストーブと鍋底の距離が五徳の距離が通常のストーブよりも離れている。SP700用で4cmだから少し長めだ。この距離が完全燃焼に寄与している。実際に不完全燃焼臭はほとんどせず、燃費も良い。
私は従来は風の影響を受けないように、できるだけストーブとポッドの距離を接近させる方向や、小さい炎や、強混合する燃焼を探っていたが、ここまで完全に風からシールドされると、それを気にする必要も無かろう。距離があれば、アルコールは完全燃焼するし、鍋底から漏れた不燃ガスが拡散することもない。全部閉じこめて燃やすのだ。
カルデラ内部での燃焼中の様子は見られないが、内部は高温になりアルコールの蒸発ではプラス側、しかし酸欠気味なので燃焼面では抑制側...ま、いいや、どこかでバランスしているんだろうから、ややこしいことは考えないで放り込んでポン、湯を沸かすだけならとても気楽で良い。

このカルデラの難点は持ち運びし難い点だ。丸めても円錐台をさほど細く巻き込めない。
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別な手としては、展開してザックの背中に入れるのだというが...パッドのないULザックでは痛いかも。それと、蹴飛ばしたりしてきれいな円錐面が崩れると、そこに力が集中して弱点になるだろうから少し気を遣う。この点も考えられており、カルデラを保護する役目も果たす軽量保温カップがセットになった3ピースセットが発売されると聞いている。ただ、カップを使わないなら重量的には不利だが..

細かなデザインの考えを聞いて感心したことがある。展開の写真で分かるが、円錐台下部のスリットが3穴部分、2穴部分、穴無し部分に分かれてる。これは120度毎に配置されており、風向きを考慮して、欲しい火力を勘案した塩梅のよい方向を使ってくれということらしい。
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どう向けると良いかは分からないが、そこは自分でやってくれと言う。この風防自身がストーブの火力調整機能を持っているわけだ。ストーブ自体は風がない状態では酸欠気味の雰囲気で静かに燃えるストーブだが、まだ屋外では試していないが風のある状態ではもう少し活発に燃えるだろう。

このストーブのユニークなところは固形燃料でも燃焼増進の効果があることだ。開発中だというEsbitストーブ台をお願いして送ってもらった。
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厚さ1mmくらいの鋼鉄製のメッシュを折り曲げた台で重量は6g。これがEsbitを良く燃やす。以前作成したYAES(Yet Another Esbit Stove)と同じコンセプトで、できるだけ多くの面を燃焼させて強い火力を得る作戦だ。垂れた燃料がストーブを伝って落ちる間に燃えて底面からも燃料を誘発するようだ。底に敷くアルミ板が添付される。私も、もっと細かなメッシュで同様の物を作成したが、細かいメッシュの方が燃焼ブースト効果は高い。
コーンのお陰で強い炎が出ても炎は完全燃焼して無駄なくポッドを加熱する。しかもEsbitにありがちな匂いや白い煙が出ることがない。高温で完全燃焼に近いと思われ、ポット底面の燃えかすもだいぶマシだ。ネバネバ感は少ないし、少し濡らせば簡単に拭き取れる。一度、網でない普通のEsbit台で大人しく燃やしたのだが、その時はポッド底面にはススしか着いていなかった。ネバっけゼロ!Esbitも上手に燃やせばきれいなモノと再認識させられた。


肝心の湯を沸かすテストをしてみた。
アルコール燃料では1/2 FL oz.(14cc)を使い5:30で400ccの水をほぼ沸騰状態に持っていき、同時に燃え尽きた。私の経験ではこれはかなり効率が高い部類と言える。またEsbitでは驚くことに400ccを4:30で完全沸騰させ!5分丁度で燃え尽きた。約1/3の時間で沸くけども、燃料の消費速度も通常の3倍くらい速い。こりゃEsbitストーブ界のJetBoilと言って良いだろう。

比較で再掲するが、拙作ヲヤジ3号では
3号のタイムトライアル結果
 燃料30cc、水400cc、トランギア五徳、ジェットボイル鍋
 沸騰開始まで 6:30
 沸騰終了まで 16:40
 完全消火まで 18:20
となっており、Caldera Cornの威力がわかる。ただし、燃料消費が速い。
本当の燃費に関しては比較するストーブが400ccを沸騰させた時点の燃料消費を計らなくてはならず、これはまだできていない。

一気に加熱するので煮込みには向かない。湯があれば済む食事向きだ。
ただし、ホントに風のある環境下ではカルデラの保護は沸騰したお湯の供給を約束してくれると思う。風防を使わないと湯が沸かないのはガスストーブも一緒だが、ガスストーブをここまで覆ってしまうと燃料缶が爆発する危険性があり、危険性のない分離型は重い。カルデラシステムの利点は大きいはずだ。
同様の密閉燃焼をさせるトランギアのストームクッカーは持っていないので性能比較できないが、重量的には比較しにくいほど遙かに勝っている。

このストーブ(燃焼部)だが、外筒の吸気口を可変にしてやることでも燃焼が制御できないだろうかと思っている。T_zさんのチムニーストーブの仕組みを導入するのだ。あるいは蓋をかぶせて上部の開口部の面積を変化させるか。付属のストーブ以外にも置き換えで楽しみ方はあると思う。
JetBoilは良いのだが、後半に炎を絞ってラーメンを煮たい...


さて、これを今回のSierraへ持って行くかを考えた。14ccで400ccの湯が得られると(高地だしもう少し少なくても済むかもしれない)、一日2回沸かすとして1oz(約23g)、7日でも161g、付属の燃料ボトルが26gなので合計で187g。Esbitが包装込み7日14Tabで210gの重量があるので、この日数では燃料系はアルコールの方が軽い。実は軽そうに見えるBPLのFireLite Titanium Esbit Wing Stoveも計ってみると13g(燃えかすが着くと15gくらい)、カルデラ付属ストーブは17gだからストーブ自体の重量の差は僅差だ。また、いつも使っているチタンホイールの風防も11gありで、ちょっと書き出すと(SP600用)だと、
カルデラ:36g+ストーブ17gで53g
Esbit:Wing Stove13g+チタンホイール11gで24g
だから29gの差だ。これはEsbit(包装含む15g)の2個分(1日分)に相当する。
燃料、ストーブ風防全部込みでは7日間で
カルデラ:23*7+26+36+17=240g
Esbit:30*7+11+15=236g
ほぼ同じで7日が分岐点になるわけだ。どっちを持っていくか悩ましい。お湯を分けて沸かすことを考えると計量することで無駄な燃焼をさせなくて済むアルコールの方が使い勝手は良い。燃えかけのEsbitを吹き消す手もあるが臭いガスが出るので嫌いだ。
一度はEsbitに傾きかけたが、Sierraでは丁度7日を過ごすわけで、わたし的な使い勝手的にアルコールを選択しようかと思い直し始めた。

Caldera Coneのアルミも一度曲がると弱そうなので、チタン版は無いか?と尋ねたら、既に開発予定には上がっているということだった。楽しみだが、ポッド毎に買うと高く付く...ちなみに、ポット毎に作るので在庫とか大変なのかと尋ねたら、実はCADとレーザービームカッターが連動した機器で無駄なく素早く切り出せるとのことだった。すげー!確か寸法を指定して特注の可能とどこかで見た気がした。
暗闇で見るとハロウインのカボチャの顔のようでもある。
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デモの後で発注やなんやでAGGの社長George(Tin Man)さんと何度かメールをやり取りしたが、とても良さそうな人だった。Sierraのうつくしい写真も頂戴し、今私のPCの壁紙になっている。オフィスの住所をGoogleMapで見てみたが、Yosemite公園が目と鼻の先、とても羨ましい。
AGGも2年くらい前の初期の頃は空き缶ストーブだけ売っている何か変わった感じのする店だったが、最近では系統的に品揃えをして他社の製品の販売なども行っており、総合ULコテージメーカーになりつつある。ジップロックのカップと建材の保温材を使った保温システムにしても、軽量で熱を無駄にしない思想のユニークな品揃えで、ただの風変わりではないことを物語っている。
最近の品揃えを見て気づいたのだが、AGGは昨年に店仕舞いしたDancing Light Gearモデルのタープテントを販売している唯一のショップだった。あれはBrawnyさんが作った物か尋ねたところ、彼女はShopを辞めて(いろいろあったらしい..)AGGがデザインと権利を買い取って細かな改良を施して製作販売しているらしい。そういえばDancing LightのタープテントはBPLレビューで少し叩かれていたっけ..そのBrawnyさんも徐々に開発に復帰しているらしく、丁度今頃は試作品のテストのためにバーモントへ2週間のトレッキングに出ているとのこと。どんな製品が出てくるのか楽しみである。という話しも書いてくれた。
Trail Designs社のものもAntiGravityだけが販売しているので何か契約があるのかもしれない。販売にまで手の回らない小さなコテージメーカーと、開発と販売を集約しているAGGは補完する良い関係にあるのだろう。Dancing Light Gearを引き継いだことを見てもそう思える。写真で見たGeorgeさんもShopのノリとは少し違って普通の人だった。

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by ulgoods | 2007-06-26 00:57 | 燃える系 | Comments(22)

T-z_Stove 薪ストーブ改1

T-zさんネタ続きでアレだが、製品化に向けた集中開発期間なので、私も頑張る。
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T-zさんから改良された薪ストーブを送っていただいた。改良の件はT-zさんのblogに詳しい。内筒が切り詰められ、吹き出し孔も捻ったタービン状になっている。空気の過給ターボ機構も組み込まれている。
これは内筒の高さが低いから181g版だろう。

五徳にも工夫が加えられ、装着しやすく、崩落しない機構になった。また、ストーブ底も2柔構造になり、熾き火落下対策と、吹き込む風による灰や火の粉の吹き出し対策が取られた。これは前回版を見てカイゼンの相談をしたのだが、すぐに形にして返してくれた。
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実は最初に送ってもらった2種は燃焼実験をしていなかった。底あり版は御徒町方面の野外道具屋さんにサンプルとして貸し出し中、もう一つの極軽量な底なし版は熾き火が落ちるので燃焼をさせていなかった。

今回はBushBuddy ULTRAと同じ条件で燃焼させてみた。
今回はホースをつないで口から過給器に空気を送った。これは着火時にに大きな効果が認められた。空気の強さにも依るが、着火直後の炎を大きく育てるには効果がある。普通の焚き火でもフウフウ吹いて空気を送るが、これは無駄なく全部の空気を缶の底へ送り込むことが出来る。ただし、あまり頑張るとヨダレも送り込まれて、ジュウジュウ音がするが..。ま、吸い込まないように気を付けてやった。
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写真のように炎が大きくなればターボは不要だが、薪を継ぎ足して火力が弱くなった時に空気を送れば、即座にストーブ内が高温燃焼して薪からガスが噴出し炎が立つ。これは湿気った薪の場合でも有効だろう。

鍋を架けてみた。
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五徳の高さは適度で良い。五徳も安定している。
が、BushBuddyとチョト違う気がした。BushBuddyは二次燃焼の空気穴が水平に上がっており、そこから吹き出る空気で起こる二次燃焼は安定し、かつ炎を収束させる効果があった。T-z式では、二次燃焼空気の吹き出し位置が低く、かつ水平方向ではないので、炎が収束しない傾向がある。また、二次吹き出しスリッドより上部は二重壁構造ではないので、炎が当たり加熱され、ストーブ全体が熱くなって手のひらに載せることはできない。ちょっと底の辺に触ったが軽い火傷をした。おそらくテーブルが焦げるほどではないが、熱効率の点からはBushBuddyの高効率に達していないと思う。暖を取るならこっちが良い。

鍋を架けた状態でターボを効かせてみた。こ、これは!地獄の業火の如く鍋底に当たった炎が渦巻く凄まじい燃焼が開始した。
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炎の色が青っぽい。みるみる風防が赤熱し、ストーブにも焼き色が付いた。すげー!面白いので息が切れるまでやった。
この過給機構はBushBuddyにはない!しかもかなり有効!是非、これを組み込んだ形でモノにしてほしい。
手軽で安全な焚き火が体験できる。息の吹き入れ強さやタイミングの加減は通常の焚き火とほぼ変わらないので、吸い込みに注意して子供たちの焚き火体験練習に使えると思う。

おNewのスノピ・チタン900に有難い煤が付いた。驚くことに、五徳跡がキレイに残っている。
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跡に切れ目や濃淡がないことから五徳の段差が全くない高精度の組み立てであることが見て取れる。

このストーブだが、二次燃焼が安定しないという傾向が見られた。それもその筈、吹き出しスリッド位置が低いから、その上側で起きる燃焼は通常の燃焼ということになり、形式的には2段重ねストーブの状態で燃焼していることになる。また、先に述べたように、吹きだしスリッド上では炎がストーブ外壁に当たり、ストーブ本体を強く加熱する。BushBuddyはこの点は魔法瓶のような構造だと言える。おまけに壁の間を吹き上がる空気によって外壁は冷却されるのだろう。

実は、このストーブと入れ違いにT-zさんにはBushBuddy ULTRAをお貸しした。分解は困るが、見る人が見れば参考になるところも大きいだろうと。案の定、燃焼させてみたT-zさん、いくつかのカイゼンを思いつかれた旨メールを頂いた。
次回作が大いに楽しみである。

些細なカイゼン提案だが、スリッドの基本構造はこのままとし、タービンの長さを長くして、傾斜を急な形状で缶の出来るだけ上に持ってくるのはどうだろう?五徳と兼ね合いが付けば缶上端のリム位置まで上げても良いのでは?とも思う。

私とT-zさんとの間には金銭や見返りや何やの関係は全くない。ストーブ好きの私がストーブ好きのT-zさんに出来るのは感想と案をお送りするだけ。T-zさんは真摯な態度でそれを受け入れてくれて、より良いモノを創り上げる意欲に燃えてる。しかも結構なスピードで進んでいる。Net時代のお付き合いの良い点が出ている。
願わくば辛口コメントでも気を悪くしないでいただけますよう。氏の寛容と熱意を願うばかりだ。


参加中..T-zさんのストーブに期待する方は、ここをClickでエールを送ろう!

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by ulgoods | 2007-04-14 22:59 | 燃える系 | Comments(4)

T-z_Stove Twin Jet Alcohol stove / ツインジェット アルコールストーブ

T-z_Stove Twin Jet Alcohol stove / ツインジェット アルコールストーブ

T-z_Stoveさん作成の鎧シリーズのサンプル一式をお預かりした。
鎧シリーズの特徴は、各形式のアルコールストーブをステンレスで巻き、耐久性を高めると共に、だって空き缶でしょ?から脱却したソリッドな存在感、精度の高い工作でビルドインされた五徳と開閉可能な安定性の高い三脚にある。
空き缶ストーブが商品価値を持つアルコールストーブに昇華したと言える。

お送りいただいたお礼も込めて、できるだけ客観的に評価してみたい。

鎧シリーズは全4種類開発されおり、燃焼形式の違いを楽しむことが出来るが、最初は私も追っていた加圧式であるツインジェットを試してみた。

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比較の条件は
1 400cc水道水の完全沸騰までの時間
2 燃料1oz.での燃焼時間
とする。
燃焼は室内で行い、添付のアルミ製風防を緩く巻いた状態とする。

ツインジェットの成績は
1 6:00
2 12:30
であった。
拙作ヲヤヂ5号とほぼ同性能だ。
(ヲヤヂのテストは燃料30cc、ツインジェットは1液量ozで29ccだった)

所感は
・水平に近いツインジェットによる強力なサイクロン燃焼は炎の収束が良好であった。
・鍋を架けた状態でも不完全燃焼臭はほぼゼロ。完全に燃えている。
・燃焼は予熱時から穏やかで危なげなく、初めての人でも恐怖感無く扱うことができる。
・三脚が広く開くので安定性が抜群に良い。
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使えますな。これ。

サイクロンを生み出すジェットのオフセットは..よーく見ると、ジェット孔を開けてから針でひねるのではなく、最初から斜めに穿孔しているようであるが、..だとすれば高等技術だ。
以前、T-zさんとお話しする機会があったが、売り物になるクオリティを追っているとのこと。さすが。

三脚や五徳は見た目の軽快さから来る華奢な印象とは裏腹に、必用充分な強度を持っている。しかも組み立て精度が高いので、鍋がガタつくことは無かった。よく見ると、五徳上面には滑り止めの筋が打たれている。細かい仕事で感心する。

予熱は缶の外側にアルコールを少し降りかけると流れ落ちたアルコールが下部に巻き付けたワイヤーに染みこみ、本体を包むように燃えるので効率よく行うことが出来る。三脚によってストーブ本体は5mm程度浮いた状態なのでその下にアルコールを撒いて一気に予熱することも出来るが、あまり一気にやると燃料の量によっては沸騰した燃料がジェット孔から吹き出ることもあるので注意が必用だ。というのも裏が結構上げ底になっており、高さの割に容量が少ないこともある。燃料の液面が見えないので計って入れるようにしたい。
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燃料注入孔のネジが細くて野外では扱い難いかもしれない。ま、このネジの部分は自分で蝶ネジに変えるなりして、扱いやすさや受熱の具合を変更するのは簡単だ。受熱の具合を調整できれば、高所のアルコール沸点が低い場所では受熱を少なく、低地や寒冷時には受熱を多くするなど、実用性が増す。
欲を言えば、密閉構造的に無理だが、赤熱した五徳の熱を内部にフィードバックできれば寒冷時でも良く燃えるだろう。

五徳の止めや三脚の開脚がネジの締め付けによって行われており、適度な渋さで止められているが、使用を重ねて緩みが出ないか、あるいは緩んでも崩落しない機構的な保証がほしい気もするが..

拙作のヲヤヂに比べてジェットが大人しいので、付属の風防を使い、風のある環境でもテストしなきゃ、だ。
山に担いでいくかと言われrたら、Yes!である。山で試したい。

箱も出来上がり、アルミ箔の風防も添付された。出荷も間近いと聞く。
さて、全4種類、それぞれどんな性格なのか楽しみだ。
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by ulgoods | 2007-04-09 03:14 | 燃える系 | Comments(15)