カテゴリ:自転車とか( 7 )

柳沢峠2

二日目は金山の色気に後ろ髪を引かれながら、高低差40mの遊歩道を自転車を押し上げるところから始った。
8:22 出発 高度638m
しばらくは緩い道で軽快。2,3個トンネルを越えた辺りから登りの宝庫が牙を剥いた。といっても、柳沢峠まで14km、高低差700mであるから平均斜度5%なわけだが、わたし的には踏んでも踏んでもまだ登り、専ら多摩川サイクリング道や市街地を走っていた軟弱チャリダーが体験する初めてのヒルクライムの類である。今までは山のトレーニングのつもりでモモに負担を掛けるよう重いギアで走っていたのだが、ここに来て軽めのギアでクルクル廻す筋肉の必要性が分かった。フロントのギアを3枚目に落とすのは初めてだし、後ろも8枚のうち4枚くらい、時速にして8km/hを切るくらいでしか継続的に漕げない。これ以上速度を落とすと転倒しそうなので、それなりの高速回転で速度の維持が必要だ。廻す筋肉は養っていなかったので乳酸的に辛い。
9:26 藤尾のキャンプ場前自動販売機でコーラ
短い休みを取りながら登って来たのだが、自動販売機にコーラを見つけたので大休止とした。自転車の良いところはコーラが容易に手に入ること。よほど人家が疎らでも立派な自販機が並んでおり、冷えたコーラを定価で買えるのは超ありがたい。ここは橋の向こうがキャンプ場らしく、道路側には自販機と食堂がある。飯を食おうかと思ったが、ここで食ったらあとで口から直噴しそうなのでコーラで糖分と水分を補給するに留めた。
この辺まで来ると丹波川もかわいらしい小川であり、道と川の間に疎林や草地もあって野宿には良さそうだ。降りて川に足を浸したら気持ち良かろうと思いながらペダルを踏むが、あちらこちらの駐車可能スペースは駐車が多く、車で来て川に降りたり山に入っている人も多いように思う。皆さんそれぞれ穴場をお持ちのようだ。地図で見るとこの辺は多数の点線が交錯しており、古くからよく利用されている山なのだろう。上の方には笠取山があり、交錯した山道は雁峠で集約されて古札山、水晶山を通り、やがて雁坂峠からは秩父へつながる道となる。

やはり上り坂は少しよろよろ登っていくのだが、後ろからのエンジン音には気をつけてシャキッと走るようにしている。よろめいていては自動車の人も怖いだろう。この辺でも道幅は充分だし対向車も少ないので普通の運転者は大きめに迂回して走ってくれるのだが、中にはギリギリ通過するのもいて、こっちは後ろが見えていないから肝を冷やす。また、バイクは必要以上に騒音とガスを浴びせかけ、なおかつギリギリをいく輩がいたのでこちらも負けずにF**k You!○○たれーーーと大声で罵ってやったら少し気が晴れた。ガソリンを焚いてCO2と騒音を散らして行くよりも、こちとらいつもより少しだけ余計なCO2と時折メタンガスを出すくらいで走ってる人力でい!ホンの少しは敬意とまでは言わないが、直接浴びせかける排ガスや騒音には配慮を払ってもらいたいものだ。
ハンドルに付けたGPSガーミン60CSxは一応ルートを選択して示してくれるのだが、何故か自転車モードだと車道を避けて選択する傾向があり、腕時計の高度計もそろそろ1300mを指し、もーそろそろと思っても大迂回ルートを示していてまだ6km以上あるようなことを言って当てにならない。時計の高度計以上に役立たずだったので自動車モードにしてルートを再探索させたら、なんと峠へはあと600mとか言うではないか!行けども行けども登りの絶望が一転して終わりの近い希望へと変わり、心なしか傾斜も緩やかになった気がした。
やがて、ふと顔を上げると道の向こうに空が見え、あの先には登りが無いことを示していた。
10:19 柳沢峠 1472m(GPS的には1473m、ああ地面からの距離が1mくらいか)
着いた...と言っても何の変哲もないので少しガッカリしたが、山梨側に少し下ったところに峠の茶屋があった。持参の道具で湯を沸かしても良いのだが、ここは茶店の世話になる。
バイクや車の人が多い。自転車は私一人だった。
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皆さん富士山を見に来るようだが、当日は自転車に嬉しい曇天であり、それでもガソリンな人たちは向こうに微かに見える富士の下辺りの稜線を一生懸命探して眺めて満足していらっしゃったようだ。
茶屋でとろろ蕎麦と味噌おでんを食い、残して置いた握り飯は外で食べた。さすがに少し気温が低い。冷えないようにモンベルのウインドウジャケットを着て、いよいよ下りに移った。
10:47 ダウンヒル開始 蓄えた位置エネルギーを解放す。
この自転車、後ろのリムが少し歪んでいるようなので余り上げると振動が来るなと思って控えめにしたが、メータ目視の最高速度は58km/hだった。だいたい50km/hを越えると路面の反射塗装の凹凸が怖い。道と橋の継ぎ目も怖い。カーブを曲がりきれなかったり小石など踏んで前輪がはね飛ばされたら深い谷に落ちてお陀仏だ。し、50を越えるとウインドウジャケットのフードが風をはらんで膨らんで首を締めに掛るのには参った。ちゃんと心のブレーキになっている。
11:02 裂石、大菩薩峠への分岐 922m
15分で見覚えのある裂石の看板まで500mを降りた。ここまで降りると空気が変わる。温かくて春のような心地がした。
その先は、果樹園とワイン工場の桃源郷を下る道となる。塩山駅はバイパスしたが、柳沢峠からならペダルを踏まなくても塩山駅に行けるだろう。
暫く走り、その名も休息という土地の販売所に入った。葡萄を食うためである。こぎれいな販売所に入り、葡萄を一房だけ呉れろと頼んだが、「うちは安くしているから箱単位じゃないとね..」と譲らない。ちょっと間違った店に入ったようだ。が、大きな梨は1個100円でばら売りだったので、またしても梨を買ってむしゃむしゃ食った。ナイフの刃を突き立てた所から果汁がほとばしる程のみずみずしいの、旨い。でも葡萄を食わないと...
梨を食って少し下るとぶどう園が広がり、どこでも何とか園と名乗って葡萄狩りをさせている。この時期こーいう派手な看板はボルのかなと思いつつも行過ぎては葡萄が食えないので、繁盛していそうな園に自転車を滑り込ませた。聞くと一房OKである。2、3試食して甲斐路に似たカタカナ名の葡萄を一房買った。テーブルに茶を出してもらい、さらには試食で出ている全種類をそれだけで満腹になるほど別な皿に出してくれて..
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忙しくしている割には愛想がよく気持ちの良い対応をしてくれる。食ったら出ようと思っていたが買った一房も食いきれないが、さらに自宅に一箱発送までしてしまった。
昔、子供が小さかった頃、毎年この時期は勝沼を訪れていた。勝沼ワインクラブというワインのオーナー制度で割り当てられた葡萄農家を訪れ収穫したり、低農薬葡萄でワインをケースで2ダースほど作ってもらうのだ。で、農家さんから葡萄の食べ方を指導されたのだが、葡萄は皮も種も食べるべし!サクサクと皮ごと噛む食感がみずみずしいのだ。が、やはり園では皮種を出す皿が用意されており、皆様べったりと唾液の付いた皮を盛り上げていらっしゃる。農家さんも諦めなのだろうね。
その後、食いきれなかった葡萄をフロントバックに納めて笛吹川沿いからR20へ入って尻も痛くなったころ、当初漠然と設定した目的地の甲府駅に着いた。あとは電車で帰るだけなので、ここまで無事で一安心。駅前のプランターの草に分水嶺でもある峠の向こうで汲んだ原泉の残り水をやった。
初めて袋を開く輪行袋はモンベルの前輪だけを外すタイプ。初めての割には無事に袋も被せ、問題なく改札も通過し、鈍行列車の最後尾に席を取った。
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走り出してからは紙カップのワインを飲みつつ、残しおいた葡萄をむしゃむしゃ食った。種と皮を吐き出さないスタイルはどこでもキレイに葡萄を食えるので良い。
やがて人も増えたが、鈍行の最後尾というのは不思議と輪行野郎が溜まる場所だと知った。途中から輪講袋を下げてきた人と話をしたが、彼は大月から山中湖を往復してきたのだが、途中で3回もパンクに見舞われたらしい。一度は釘の串刺しだったとか...お祓いが要るかもしれないねなど話しつつ、私もサイクル野郎の端くれくらいになった気がした。途中でまた一人輪行野郎が乗ってきた。
電車も混んできたので自転車を立てた。乗り換えの移動も面倒なので最寄り駅のだいぶ前で降りて自転車で走って帰り、私のサイクル野郎化も完了となった。



人力移動バンザイ!!

Click! なーう 



知らない街を自転車で走るのが好きだ。あそこは何だろうという好奇心に動かされ、そこに着くまでの空間のつながりを楽しみ、やがて近づいて見えてくる細部を確認しながらその場まで乗り付けるのが良い。向こうに見えたその場所に近づくには歩きでは早まる心の速度に足りないし自動車は捨て置く訳にいかないから厄介だし時空の連続も裁たれる。貸し自転車でパリの街、セーヌ川沿いやブローニュの森や凱旋門の下や路地の裏を走ってそう思ったのはもうだいぶ昔の観光旅行。知らない街に着いたなら地図をポッケにペダルを踏むのが良い。
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by ulgoods | 2009-09-24 01:36 | 自転車とか | Comments(13)

柳沢峠越え

望みもしないが、もっと休めと仕組まれていた9月の連休、ちょこっと休める時間を得たので、せっかくだから混む道と混む山を避け、急遽、かねてから課題の自転車走り旅を計画した。
私の知る限り最強のバックパッカーにして自転車も強者の村上さんから、入門編として奥多摩のツーリングでもやったらどうかと以前の自転車記事へのコメントで水を向けられていたのだが、真夏の炎天下では脱水の熱射病が懸念されたので涼しくなるまで待っているうちに英国仕込みのバッグ類も揃ったし、程良く育成された太股もその真価を試す時だろうから行かない理由はない。使える時間はいつものごとく一泊二日、時間的に裕福でないが奥多摩くらいならやれるだろう。けど、ここで奥多摩だけをやって下って帰ってきたのでは村上さんの言う奥多摩入門編を脱することはできない。いつまでも入門編では面目もないから、もう一ひねり要る。どうすんべと思ったとき、大げさだが考えが飛躍した。奥多摩を区切る峠を越えて向こうの土地へ行ってみるか...奥多摩からは延々と辛い登りの連続になる。登って来た帰りの下りを期待してせっせと高度を蓄えるのも楽しみだが、同じ下るなら向こう側へ越して行くが前向きな姿勢だろう。輪行袋も使ってみたいし、帰りは甲府あたりから電車の世話になればいいか。途中野宿もしてぇの!イエーィ、行って戻るよりずいぶん楽しげなプランじゃないか。
調べて知ったが、奥多摩と甲州を仕切るその峠は柳沢峠(1472m)という言うらしい。

奥多摩駅までは空荷で往復したことがある。丹波へは丹波天平の帰りにバスで通ったことがあるので、とりあえずは既知のエリアだ。泊まるなら丹波より向こう未知の場所にしたい。で、翌日は柳沢峠の1472mを越えて甲州へ下るという漠然とした計画を立てた。杉並の自宅の標高が40m程であるから1400m余の高度を稼がなければならない。キツそうだ。が、怯んでいたら向こうへ突き抜けることができない。ま、自動車も通る道だし、人家もあるから、お山へ行くときほど神経を使わなくて済むのが自転車の良いところ。ひたすらペダルを踏んで、嫌になって敗退しても稼いで貯めた高度を引き出して下って帰ればよいから気が楽だ。

泊まりの道具として
Hennessy Hammock ULTRALITE BACKPACKER A-SYM
Thermarest Neo Air Pad Short
BPL UL60 Quilt
を核にして軽量コンパクトを指向した。湯を沸かして茶が飲めるくらいの道具も持った。救急系は山のもの流用。その他パンク対応くらいの修理道具・工具をCarradice SuperC SaddelBagに押し込んで、見た目はゴテゴテしないようにパッキングができたのは常日頃から軽量道具を蒐集した成果だろう。自転車野郎の世界にウルトラライトという分野があるかどうか分からないが、自分的にはULサイクル野郎の出来上がりである。
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このくらいあれば泊まれる。

前夜は部屋に自転車を上げて念入りにブレーキの調整、で眠れず。翌日9時過ぎゆっくり目に自宅を出発し、一旦甲州街道に出てから多摩川サイクリングロードに出るのはいつもと同じ。ひたすらR411の青梅街道というのも一貫性があって良いが、都市部は気持ち良く走れないので避けた。多摩川も今回は長丁場なのでスピード控えめ25km/hくらいでユルユルと走る。というか、台風一過で時折風が強く、出だしから時間と体力を使ってしまった。午後には風も弱まるだろうと期待して進む。
羽村から青梅街道へ上がり、やがて吉野街道に分岐して多摩川右岸を奥多摩に向かった。この道は空荷で夏前に一度来た事があるが、今回はちょうど祭りの時期か、半纏を着て髪の毛を上げて結ったおねいさんたちを見た。艶やかなり。道々、彼岸花が満開だ。彼岸花以外でも道ばたには多くの花が植えられている。手入れして育てた人たちの優しさが嬉しい。それらの花を愛でながら走るのは自転車が一番良いな。幌を開ける車より楽しめる。

あちこちに彼岸花、心の中で手あわす...彼岸かなと思い奥多摩路でULG詠む

奥多摩ではいつも山帰りに寄るバスターミナル脇の食堂でカツ丼を食った。この先コンビニはないし、飯が食えるのは先の温泉の食堂しか知らない。あまり腹は減っていないが食えるときに食っておくことしした。その先、行きがけに氷川の三本杉の八百屋で大きな梨を一つ買い、フロントのバッグに納めてイザ上り坂の巣窟へ向かった。
覚悟はしていたが、結構辛いものがある。途中、上り坂への恨み節を書いていたのでは次に進まないので割愛するが、お祭り過ぎてからの平均7%くらい2km余りの登りは心肺に堪えた...悔しいので梨を食ったが全体が軽くなる訳でもない。でも、荷物として鎮座する梨を胃の腑に納めたので恨む相手もなくなってからは無心で踏んだ。
14:14 奥多摩駅前、カツ丼をインストールして出発
15:16 鴨沢通過
15:53 のめこいの湯着
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さて、この先良さそうな場所があれば宿泊体勢に入ることにして
16:13 のめこいの湯出発
16:20 奥秋あたりに公園発見したが、まだ走れるので通過
16:40 この辺りは、片側が落石頻発の急傾斜、反対側が川に半分突き出した道路でハンモックを張れる程良いアンカーが2カ所取れない場所ばかり。ビビザックにした方がゴロ寝できて良かったか...日のあるうちに峠まで行ける気がしなかったので引き返すことにした。引き返し、泊まれそうな場所を探りながら走ったが、相変わらず張れそうな場所は無い。かといって丹波までは引き返したくないし、困った...と思った時、川に降りる道を見た。行くと水源公園とある。公園にしては分かりにくい入り口だな。先に何があるかは分からないが、公園と言うくらいだから泊まれそうな気がして谷の底まで降りてみることにした。ここはあまり利用されていない公園らしい。かなりさびれた感じがするが、人も来ないだろうから泊まることにした。河原に降りられる階段を少し下ったところに按配の良い対の木を見つけたので、通路を横断する形でハンモックを張った。一安心。
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寝間着に着替えてみたが、脱いだ自転車着は上着は見事にあばら骨の模様に塩を吹き、下も白い粉が多数浮いている。これでは汗の吸収が悪いので翌日に備えて川でゆすいだ。ここでの川の水は透明で美しい。河原から見た水面目線の景色がいい。道路は遙か切り立った崖の上にあり、車の音も気にならない。夜は河原に降りて小さな焚き火を燃やして過ごした。立ち枯れたナラの類の木はよく燃えて、炭の原料になるくらいの木だから燠火もよく保つ。炎が静まっても一息吹けば盛り返し、そんなことをして遊んで2時間ほど過ごしていた。谷底の空は狭隘だが星が美しい夜であった。
今宵の寝姿は、ウールの股引にパタの長袖シャツ、モンベルのインナーダウン上下に薄い化繊Quiltとした。ハンモックにしたのは地面の虫や湿気から逃れるためだが、ハンモック内で寝袋をちゃんと袋として使うのは至難の業なので袋はQuiltとし、それを補う形で寝姿が決まった感じ。やはり河原の明け方は背中が冷え気味で、Neo Airは小さく畳めて良いのだが断熱性能は今ひとつ頼りないな。
翌朝5時くらいに目を覚ましたが、しばらくうたた寝を楽しんでしまった。7時過ぎに起き出して川で顔を洗いカルデラコーンストーブに固形燃料で湯を沸かして珈琲を飲んだ。
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今回は4gEsbitを直接地面に置いて燃やしたが、燃料と鍋底の距離が取れたからか、鍋底にはネバネバは付かず煤が薄く着いただけでよく燃えた。
朝飯は昨日買った握り飯。2個を胃の腑に納めて、残り1個は予備に持った。
川砂で食器を洗おうとして目を見張った。昨日焚き火をしていた一面が金色に光っているではないか..金?Goldなの?その場所はちょうど川が湾曲した外側で流れが遅くなる場所で砂金が堆積するには好都合だし、甲斐の国だから金の鉱脈を川が舐めていても不思議はない。金かもぉ!という期待は否応なく高まる。
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あああ、自転車旅なんてどーでも良いから、ここで一山当ててお金持ちになろうかしらとも思った。金を掬い残そうと、暫く濯いで遊んでいたが、どーも光る粒は水の中をヒラヒラ舞うように流れ行ってしまう。ちょとおかしい。金ならヒラヒラせずに沈むはずである。大きめの粒を指先に拾って眺めてみたが、直径1mm程でよく分からないが、どうも粒と言うよりは剥離片のようだ。たぶん雲母か何かの剥離片だな。にしては金ぴかだが...今この場では道具もないし、とりあえず先へ進んでから考えることにして撤収し戻り始めて20mの所に看板があった。
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どーやら昨夜は昔の砂金の採掘遺跡の上に寝ていたらしい。
戻ってサンプルを取ろうかとも思ったが、山師達の巣窟になっていないことを考えればやはりアレは雲母片なのだろう。少し後ろ髪を引かれたが、どーしても執着するなら道具を持ってまた来ればよいので、とりあえず豪華な一夜に感謝して遺跡を後にした。

この稿続く...


金だったかなぁ?ま、いいや。アレを掘るより携帯電話を集めて抽出した方が割に合いそうだ...


Click なお 

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by ulgoods | 2009-09-22 22:49 | 自転車とか | Comments(23)

Carradice SQR Trax 自転車バッグ

山歩きの筋肉+心肺機能養成ギブスのつもりで自転車生活を続けているのだが、英国から新たな小道具が追加された。Carradice SQR Trax、16L入りで耐荷重10kgのクイックリリースなサドルバッグである。
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夏前に同じくCarradiceのBagman QRという支持システムとSuperCという21Lのザックを取り寄せたが、思ったほどQuickではなくてバッグの脱着が手間であることがわかり、SQRシステムのバッグを即追加でお願いした。
ちなみに、Carradiceのは英国で手作りとかいうことで、こいつは在庫有りを確認してお願いしたにもかかわらず2.5ヶ月待ちになってしまった...でも、買ったお店では合計金額が50ポンドくらい以上で送料無料となり、バックオーダー品以外は即送ってくれて、遅れた物も入荷次第送ってくれても送料追加無しなのは嬉しい。長期のバックオーダーでも定期的に「お前の注文はまだ有効だがキャンセルしても良いよ」みたいなメールが来るのもちゃんと管理の俎上に載っていることが確認できて安心感が高い。催促されるまで放置の米国とは違う感じ。
あとで知ったがこのバッグは国内でも入手可能であるが、国内のお店が10%引きしてくれても英国から取り寄せる方が半額以下で済んでいたようだ。一粒で二度美味しいっていうか、同じ支出で二個買っても仕方ないので普通は浮いたお金で焼き肉でも食べることになるのだろう。
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ケリーさんが縫ってくれたっぽい。

さて、QRがQuick ReleaseでSQRはSemi-Quick Releaseということで、QR->SQRでQuick度が後退したような気もするが、実際にバッグの付け外しはSQRの方が素早くできる。Bagman QRへのSuperCの取り付けは古風な革のベルトを取り扱わなければならず、ベルトがひしゃげたりしていると35秒掛るが、SQR Trexではパッチンと止めるだけ5秒でOKだ。ブランケットの取り付けは簡単!六角レンチがあれば5分で完了する。あまり締めすぎないようにと書いてあった。いい気で締めすぎるとプラスチックが割れるんだろうね。
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タイヤとサドルの距離が必要なので、700Cとかタイヤサイズが固定であれば小柄な自転車ではタイヤで擦ってしまう。私のはぎりぎりOKな感じだ。

さて、仕事で週二回ほど片道21kmの道のりをこなし始めて数ヶ月。距離計も既に2600kmを越している。この夏も汗まみれでよく頑張った。仕事の意欲と言うよりは自転車で走りたい意欲で客先に行っている感じも否定できない。で、客先で作業するのでピチピチの自転車短パンでは無理なので着替えとPCを入れなければならず、それを収容するバッグが必要というのが発端。最初はザックを担いでいたが、長距離では担ぐには辛いし汗がスゴイから。で、SuperCは21Lもあるので容量は余裕であるが、先に書いた脱着の手間と、横幅が広いので狭いところをすり抜けるときに気を遣う、実はたぶん体の幅は超していないだろうがのだが、明日からはSQR Trexでやってみる。SuperCはツーリングの時に使う予定。涼しくなってきたからね、そろそろ自転車で。

このSQR Trexだが、困ったことがある。金具とバッグの接合にネジが使われているのだが、内部にネジが剥き出しなのだ。たぶんバッグは揺れるだろうから、PCなどを入れて走って内部をシェークすると傷だらけのPCが出来上がることになる。
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せっかく自転車用に軽量のNetBook系PCを調達(メモリー2G化、振動対策でSSD-128G換装済)して、変な色の外装を選んでDELLに1ヶ月以上待たされたのに傷だらけでは悲しいだろう。このネジ部はShooGooでも盛って内容物を保護しないと...ネジを緩めることは無いだろうが、ShooGooの乾いたゴムを切り取ればネジは使える状態のままと思う。英国手仕事もアレだが、細かな所は気を遣って欲しいなぁ。
このバッグは背負うようにも出来るらしく、専用のハーネスが売っている。半額なら製品を買うが、ハンズでプラパーツを幾つか買っても何とかなりそうだ。そうそう、SuperCの骨格というか、横に一本骨が入っているが、実は木製だ。一瞬目が点になったが、よく考えれば軽いし、転んで過度な力が掛かると折れてかえって良いのかもしれない。木製なら修理も簡単だしね。さすが、鉄と木を組み合わせた車体の自動車が走ってる国だ。

バッグを付けると反射板やリアのライトが隠されるので、Petzlのe+Liteのクリップ部を挟んで使っている。防水だしLEDだし、あれはちょうど良い。e+Liteも新型が買えるようになっているが、あれはベルト留めが笛になった以外に何か変更があるのだろうか?

2600kmも走ると体重変化以外にもいろんな事がありました...パンクは2回。二子橋上と二子橋を渡って神奈川に入ったところ。あのへんは河原で夜まで飲んでいる連中が多いので、おおかた一升瓶を担いで橋に出て割っちまうんだと思う。一度は高島屋裏の自転車屋でパッチ当て修理。2回目は外皮まで破裂し&早朝だったので高津駅前のアサヒが開くまで待って、23が無かったので25で我慢して交換してもらった。現在、前後輪でタイヤの幅が違うが、耐パンク的に調子良さそうなので、後輪が擦り切れるまで後ろは25で頑張ってみる。
気になっていた富士スピードウエイ7時間200kmは今年は見送り...下りを60km/h超でブレない車体とリムが必要だろう。

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なんだかサドルに付けるバッグは佇まいに趣があって良いなぁ。しかも英国製で手仕事となると舶来でもピカイチの感じが盛り上がる。最近はテントも英国のTerra Novaを使うことが多く、eVent使いで好感なRabも英国だし、酒はMACALLANおいしいし。意図せず英国比率上昇中の様相なことに気がついた。

ああ、寒くなると上着とか着替えが嵩張るから16Lでは足りないかも...
ま、SuperCの佇まいも良い感じだし、寒くなれば庭先で35秒作業しても蚊に食われることもあるまい。
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緑色の700-23Cのタイヤがなかったので黒にしたが、馴れると違和感ない。というか、色合せのために28Cには戻れない...



自転車に乗って車道上の最弱者になるといろいろ見えてくる景色もあり...
高速道路の解放よりはCO2削減と国民の健康増進のため、環八の三車線は左側を自転車に解放する政策をお願いしたい!
ってな...ひとまず「登山・キャンプ」へ+1..Clickたも!!

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by ulgoods | 2009-09-10 04:09 | 自転車とか | Comments(13)

自転車雑感

もうすぐ夏になるのだろう。今年の梅雨はそれなりに降ったし、もう凌霄花(のうぜんかずら)も咲いており、異常といわれる季節ではあるが私の日常よりは正確に年を回っているらしい。

今月JMTを通しで歩きに出かける人を二人知っている。Red's Meadows辺りからYosemiteまでの区間の道を私が歩いたのはもう2年も前のことで、今年こそはと思いつつ、やはり果たせず机の前に膠着している。しかし自分でも不思議なのだが、あの道を歩く人の話を聞きくも羨ましさは感じず、埃と馬糞の乾いた道沿いに展開される青い空に映えるインディアンペイントブラシの朱やルピナスの紫、氷河からの清冽な流れに泳ぐトラウト、そして神の御業を思わせる大地の彫刻群と卓越した審美眼で配置された針葉樹の荒野、それを歩いた幸せな記憶が蘇るのみである。
2007年Lyell Forkにて北を望む。
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氷河のU字の底は草原となり、透明な川が蛇行している...天国だが熊の影多し。


既に歩いている単独行の女性二人、PCTに出かけた人の話も聞いた...
歩く人の無事と想いの成就をと、遠い目をしながら願う。
しかし、あの地の岩だけの峠に花の咲くのは実は荷運びのPack Trainが置いていく馬糞が肥料として大きな役割を果たしているのではないかと未だに思っているのだが...

6月も見事に土日は片方が用事で取られ、7月もかなりの頻度で同様であり、とても泊まりで山には行かれない雰囲気なので仕方なく自転車で遊んでいる。
自転車の雑感を少し記録しておく。

・山のトレーニングとして
友人がハートレートモニターを買い換えたのでお下がりが来た。胸にセンサーを巻いて、無線で腕時計型の表示部に心拍が出るもの。最近は男性用のブラもあると聞いたが、締めつけ具合はこんな感じなのかしら?と、乳の下、みぞおちの位置に巻き、左腕に時計と右腕に表示部を巻いて走っている。
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それ自体には眺めていてもトレーニング効果はないのだが、運動中に体に掛っている負荷を知らせる唯一の客観的指標として活用中だ。
昨年4月に五竜での無念の事故であの世にまでも滑って行ってしまった故・新井裕己氏が雑誌山と渓谷2005年9月号に書いた「ランニング登山の理」を何度も読んでいる。AT値(無酸素性運動閾値)を上げるためにはタイムや速度ではなくAT値程度強度の運動を持続することとあり、山を歩いていても急勾配の連続では心臓がバクバク言うのでAT値UPはトレールランナーではない私にとっても良いとことは間違いないだろう。AT値の目安としてはHRmax(心拍数の最大心拍数と安静心拍数間での割合)、要は心拍数で見当を付けるのだ。AT値は、ややきつい~きついと感じる強度がそれに相当するとある。
年齢的には心拍数で見ると
年齢       :40歳 50歳
ややきつい55%  :126 121
きつい  70%  :144 137
かなり  85%  :162 154
非常にきつい 100%:180 170
とされており、歳を取るほど低い心拍数で限界に達すると理解される。私の年齢は40と50の間にあるのだが、端数切り捨て当分は40の値で頑張ってみたい。
で、しばらくの間ハートレートモニターを付けて走っていたが、今では走行速度と心臓バクバクの度合いでだいたいの見当が付くようになった。40歳できついとされる144では平地での速度は25km/h程度で持続可能を確認済み。ATはもう少し上だろう。平地で35km/h程度を持続、あるいは瞬間的に40km/hを出すと160台まで上がるが、これはあまり持続できないので無酸素状態でありATはもう少し下にありそうだ。
てな具合で今では平地で25km/hで走り続けること、それを下回らない強度で日々走るようにしている。次回の山行では装着して心臓をモニターしてみる。
尤も、喫煙に侵されているので心肺能力が低いはず。ちなみに過去最高は185だから40最大の100%を越えている。上限が高めなのかな?小さなエンジンをギュンギュン回している感じ。体重と喫煙を何とかしないと。
11月に富士のレースコースを7時間で200km走るという会に友人から誘われている。平均30km/hで走らないと間に合わない。自分の改造と自転車をランクアップしないと難しいだろうな...

ハートレートモニターを下賜してくれた友人が言ったのだが、心拍をパソコンCPUのクロック数のようなものと考えると、例えばF1レーサーはスタート直前に心拍が200にも上がるらしいから単位時間内の処理能力は高く、あれだけのスピードで運転して相対的に物事の経過はゆっくりなのかもしれない。それを意図的にコントロールして継続できるのが資質なのだろうね。また、人は事故の際などに走馬燈のように人生を回顧する聞とくが、その刹那に極限まで心拍が上がってアドレナリンも放出されるとすれば情報処理量としては実は長い時間に相当するのかもしれない。
電車で座って読書も良いが、最近はそんなことを考えながら汗だくの自転車で走っている。

・キャンプ道具として
こうも暑いと無理そうであるが、やっと装備を詰めるカバンの類が揃った。リアは村上さんを手本にUKのCarradiceで揃えてある。23Lで500g代のSuperCというカバンとクイックリリース付きのBagman金具で構成した。Bagmanは最初お安いクイックリリース無しを買ったが、やはり不便でクイックリリースを追加したのだが、そっちは高さが足りないので両者を組み合わせて使っている。無駄な買い物は一切無い。100円で買ったゴム紐を常備し、買い物にも対応だ。
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これでウルトラライト的な装備で臨めば23Lザックで外にマットと寝袋を縛り付ければ足りるだろう。ハンモックと薄いQuiltが良いかなと思っている。
Carradiseは手作りらしく万年在庫無しであるが、イギリスのお店は入荷順に小分けで送ってくれ、しかも送料追加がないのが嬉しい。到着も普通郵便で1WかからないのはUSより良い。
SuperCだが、幅が広いので狭いところをすり抜けるのは危険。幅の狭いQRシステムのバッグは縫製中なのだろうか、別便で遅れて来る予定。
あと、サドルのポストに付けていたリアライト類を隠すので、カバンにPetzl E+liteをクリップで留めて赤色点滅で使っている。これは高い位置にある方が良いだろう。

・走っていて
現在1700km走りタイヤが擦り剥けたので交換した(同時に28->23化)。市街地走行が多いのでブレーキの機会が多いからだろう。歩道を走ると急な飛び出しなどで危険なので車道を走っている。歩道は不意に飛び出てくる人や自転車で危険だ。右折の自転車も無意識に最短距離を採るので右端から出てきて見えにくい。人は良いとして、自転車は左側通行だからそうはならないはずであるが...また、夜間無灯火で右側走行してくる人も怖い。多い順はおばちゃん、おじょうちゃん、おにいちゃんの順。車の免許とか持っていない層に重なるのかしら?あるいは最短距離を極める人たちか?まー、歩行の延長としてユルく乗っているのだから車両の意識もないと思う。
次に怖いのは交差点を出てこようとする自動車。自転車の私のことは見えているのだろうが、衝突の危険のあるタイミングでも出てくる。相手が自転車で避けてくれると高を括っているのか、こちらの速度を読み違えているかのどちらかだろう。
いずれにしても、こちらも原チャ並の速度で走っているのが危険の一因でもあるから、危険を避けるように自動車の運転以上に「かもしれない運転」をする必要がある。
で、万が一の転倒を考えるとヘルメットと手袋は必需品。最初は気恥ずかしかったが、転んで掌が擦り剥ける恐怖、頭を打って逝ってしまう恐怖があるので、今では手放せなくなっている。メットは取り敢ず安物を買った。前傾姿勢では肩が凝るのでもう少し軽い物が良いかもしれない。手袋は夏になり指先が出るモノを使っているが、これは脱ぐときに裏返しになって次にはめるとき面倒だが、USのバッタ屋で買ったCasterriの安物だが、人差指と中指、薬指と小指の間にループが付いていて脱ぎやすく、次回も指穴を直さないで済むので手袋が億劫にならずに済む。寒い時期に使っていた長指のはマウンテンバイク用と思うが、パッドが入って安心感が高い。これも安かった。ガンダムカラーでお気に入り。
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短いの、同じ手袋だろうか、近所のショップで見たが、バッタ屋価格の3倍で売っていたのは驚いた。一つ買えば送料入れても元が取れるので二つかった。
自転車衣類は上下と手袋類全部をUSバッタ屋で買っているのでだいぶ節約かと思っている。



半端な休日、やはり今日も自転車だな。
ハートレートモニターも装着してタイヤを細くした効果を確かめてこよう。
私のお山はなお遠い(来週も×で涙) 慰めるならClickで...

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by ulgoods | 2009-07-12 11:52 | 自転車とか | Comments(18)

羽村から羽田まで

私としては山へ行くときは最低一泊しなければならないことにしている。山で寝て朝露に濡れてこそ山っ気も補充できるというもので、宿泊を伴わない山歩きはよっぽど気が向かないと行かない。とか言ってると、週末の1日は子供の用事とか、天気が悪いとかで結局山へ行けないのだが、最近は半端な一日を自転車で遊ぶことをおぼえた。1日頑張って走れば結構な運動量になる。山へ行くトレーニングにもなるようだし。

ということで、この日曜は午前中は天気が保ちそう午後から雨の予報であったが、少し早めに出て多摩川沿いを走った。上流の羽村まで行って、天気予報が外れて晴れそうなら念願の奥多摩まで走ってみよう。と思ったのは幾つかのお目出度いことが重なっていたから、
その1 英国から前カゴが5日という短時間で届いたお祝い
その2 もうじき購入三ヶ月記念だが頑張れば距離計が1000km越しそうなお祝い
その3 尻パット付き自転車猿股が米国から届き、自転車装束が揃ったお祝い
などである。
取り外しの効くカバンは台座をワイヤーでハンドルに固定する。強度的に心配もあったが、けっこう剛性感がある。
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カゴを外すとだいぶスッキリした感じになる。

往きは五日市街道から人見街道に入り、久我山から甲州街道へ出たら柴崎辺りから多摩川サイクリングロードへ入って左岸をずっと上流へ向かった。みなさん束の間の晴れ間に狙いは同じらしく、自転車の人が多い。初っぱなから女子の列が20台くらい連なっていたのはラッキーなことなのかと思ったが、集団が微妙に遅いので、太ももに鞭打って追い抜かせてもらった。山もそうだけど、団体は困る。自分らの世界で完結しているので外からの見え方がわからないのだろう。山の場合はアレだが、自転車の場合は数台単位で切れ目を入れて欲しいと思った。
多摩川は二回目なので、だいたいの風景の遷移は読めるようになっており、前回に比べて疲れず日頃の鍛錬の賜で速度も少し上がったようだ。前回の休憩地点をあっさり通過し、結局休憩無しで終点の羽村の堰まで届いてしまった。だいたい福生辺りで自転車も少なくなる傾向だ。車に自転車を積んで来る人も多い感じ。
少し休憩したが、足は前回に比べて疲労も少なくてちょうど良い頃合い。奥多摩まで走れる気がする。しかし、どーにも空が暗い。奥多摩の山の方はもっと暗かろうと思い、ここは目標一転、海まで走ってみることにした。奥多摩駅で蕎麦を食って帰るつもりだったが、ここにきて、たまリバー50キロを走り抜くという計画も魅力的に思えたので半分だけ食べ残していた菓子パンを平らげて、180度回頭し今度は海へと向かって走り出した。考えてみればここまで菓子パン半分で走ったことになる。ガソリンで言えば500ccも買えず何キロも走れない。自動車に比べて人力の何と素晴らしい事よ!しかも今まで蓄えてきた脂肪が燃えてるのね!と思うと結構嬉しいものだ。
復路もギュンギュン走る。よほど気合いの入ったロードバイクの人でなければ負けないくらいの勢いで休憩無しで走り、入った調布を越えて未踏の世田谷方面へ進んだ。なんせ、いつも無駄な体重を支えおり、それでも体を山に担ぎ上げる大腿筋だ。自転車に乗って上半身の重さから解放されたら余計に馬力も出るというもの。
途中、道が切れたり面倒だが下道に入ったりしてもずっと左岸を走った。大田区に入った辺りで多摩川沿いのたまや食堂で昼飯とした。さすがに何か食わないと急にシャリバテになっても大腿筋に申し訳ない。たまやは(私が)名前の知らない有名人らしき色紙が並ぶ細長いお店。カボチャの煮付け二切れが付いたショウガ焼き定食が600円は安い。乗るのでビールは我慢した。もー10kmくらいで海かと思ったが、そこからが結構長かった。歩行者も多くてスピードが出せない。けれども川幅と河川敷はだいぶ広くなっており、海が近いことを予感させる。向こうの空が明るい。行ってみたい気になる。
やがて距離標の起点を越えて海老取り川河口、羽田二丁目あたりに着いたが、そこから更に羽田の鳥居を越えて空港の方に走ってみた。どの国でも空港近くは殺風景なのだが嫌いな風景ではない。視界が広々としているから気持ちは良い感じ。行く人も帰った人も車を飛ばしている、そんな道を走って、もーいいだろうという頃に芝生の一角を見つけたので寝転がって休むことにした。

靴下を脱いで足と靴下と靴を乾かし、行き交うモノレールと3分くらいの間隔で頻繁に空へ登っていく飛行機を見ながらヘルメットを枕にして過ごした。海の空は明るくて既に背の高い入道雲のような雲も立ち昇り、案外近くにアクアラインの風の塔(川崎人工島)が紋白蝶の卵のように起立した姿で光っている。潮の香りは今イチだが、とりあえず潮騒らしきも聞こえ、日差しも強すぎずに気持ち良い。という時間を30分くらい過ごすことができたのは来た甲斐があった。
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さて、このまま寝ている訳にも行かないので靴を履き直し自転車の向きを変えたが、そこで悪い物を見てしまった気がする。海の明るさとは正反対、陸側は一面が真っ暗で...所々で空のほころびが破けておぼろげながら地面とつながっているのは雨なのだろうな。
仕方ない。そーいう予報だったし。でも帰るしかない。

帰りは予想どおり、河原を海へと吹き下ろす風に速度が上がらず、そのうちボツリボツリと雨も落ちてきた。
最近はBBQ合コンが流行っていると何かで読んだが、この日も若者のBBQ組は多かった。雨で橋の下に避難して密集しているので途中何カ所もある橋の下は脂肪の焦げる匂いでどこも盛況だ。その楽しげな赤ら顔たちの横を濡れ鼠の姿であえいで走る私はストレンジャー、対比のお陰で旅の途中感が湧いてきたのも悪くない。行は良い良い帰りは辛い...涙ぐんでも始まらないのでとにかくペダルを踏み続ける。入った調布まで戻れば完全往復したことになるけど、もうそんなことはいいから二子玉川で抜けて北進する家への最短経路を選んだ。仕事で通う道で先が読めるのは安心だ。
ああ、特に雨の環八は自転車には辛い。街路の草たちは雨滴を含んで車道にお辞儀をし、お陰でその洗礼を受けることになるし、路肩は水溜まりが多く、前輪が巻き上げたドロ水でいつしか靴下もびしょ濡れだ。背中も然り。おまけに交通量も増えてる。一番エコな走りの自転車がこんな目に遭うなんて世の中間違ってるとか思いつつ、這々の体でようやく世田谷通りまで走りマクドナルドで休憩した。狙いはフライドポテト!高カロリーで普段敬遠しているが、こー言うときは話も別だ。高カロリーを摂取して体温を維持して濡れに勝たなくてはならない。モンベルの雨合羽は持ってきているが、どーせ濡れるから着ない。ま、何はともあれスリップして転ばないことを一番に考えて速度を落として走った。

ずぶ濡れで帰ってきたが、距離計は残念ながら997km..目標にはちょと足りないのは残念だった。
家に帰り水分を充分に補給してから風呂に入って体重計に乗ってみたが..元の体重は言わないが、先週に比べて-3kg...を!そりゃ、腹の中の物とかで一概には言えないんだけど体重が落ちたことは間違いなさそう。自転車を始めてから2kgほど体重が太ったのは、おそらく足の筋肉が増量だったと思うのだが、ここにきてやっと増えた筋肉による基礎代謝量の向上と、今日の脂肪燃焼が功を奏したかと思うと感無量である。
自転車バンザイ!

走行距離130km
走行時の平均速度21.5km/h
走行累積時間6時間
今日、銀行へ用足しに行って1000km越えた!
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一日経って飲食しっかりして計量したが体重減を保持!一時的な脱水では無かったようだ
この調子であと1000kmも走れば...→


Clickクリック!どんどんどと

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by ulgoods | 2009-06-01 18:40 | 自転車とか | Comments(18)

サイクリング

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寝袋やビビとか宿泊一式背負って青梅まで走ってみたが、50キロあっけなく2時間半で来てしまった。遅く出たつもりだったが、これでは夜まで辛いから飯食って帰るかな。
奥多摩までの体力は無さそうだし。


追記

結局、帰ってきて、担いだ荷物は無駄だった..
調布の熊王でラーメン食べたからカロリー的には帳消しだろうな。

本日のメモ
Trip Odom 97.5km
Max Speed 46.7km/h
Moving Time 4:46
Moving Avg 20.5km/h
Stopped 0:45
Overall Avg 17.6km/h
SPD靴で信号で1回立ち転け(サドル上げ過ぎで)
ヘルメットのあご紐に塩が浮いてたww

道具や衣類は山道具がかなり流用できるが、
けつパットのパンツとドロップハンドルのロードバイク欲しいなぁ...多摩川の皆さん速い!



山歩きのトレーニングなので太ももに負荷掛けてます...
軽くても回転数を上げて保った方がダイエットには良いだろうが→



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by ulgoods | 2009-03-28 13:17 | 自転車とか | Comments(24)

クロスバイク / FUJI ABSOLUTE 3.0

最近めっきり自転車の人になっていた。
山道具ではないのでblogに書いていなかったが...自転車を担いで登る趣味はないけど山へ行くための体力作りに役立つなら山関連道具ということで(汗

というのも先日、十数年乗っていたパパチャリと不意に別れを迎えてしまい、仕方がないので近所の馴染みの自転車屋へ行っのだが、もはや子供も自力で自転車に乗る歳になっており、子供席が不要のため敢えてパパチャを買う必要もなく。待てない性格なので取り敢ず店頭在庫で手頃な値段の完成車を連れて帰った。FUJIのABSOLUTE3.0というらしい。ライムグリーンとオレンジ色があったが、究極の選択でライムグリーンとした。このくらい目立てば持っていく方も気を遣うだろう。帰って調べたが、どーやら2008年モデルだな。やられた。2009年モデルが出ている。予備知識をつけてから行くんだった。2008はネットなどではもう少し安い値段で買えそうだが、ま、そこは近所の自転車屋さんは顔なじみ。前の自転車もそこで買ったし..数千円の違いでパンク修理に行きにくくなっても困るしね。
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しかしFUJIって富士だよね?こんなハイカラな自転車作っていたとは!実用車の富士サイクルって感じだったけど。

買った自転車、どーやらクロスバイクというらしい。全然自転車の人ではなかったから、にわかに自転車の記事を読み漁り、阿佐ヶ谷のフレンド商会で小まめなパーツを買い足して...などして遊んでいた。自転車のパーツは一点2,3千円とかからあり、自動車と違って自分で交換ができて車検もないからハマりやすいのが難。気がつくと車体代くらいはすぐに飛んでいく勢いだ。部品を換えてたら知らない間に別な1台になっている危険性もある(PC組み立てで経験有り)。しかもカーボンとかに目覚めるとホイールだけで数十万円!以前、イタリア自転車展みたいのを見たことがあるが、完成車で100万円超というのも少なくなかったことを思い出した。これはヤバイ。山道具の出費どころじゃなくなる恐れがある。
ま、いずれ乗りこなしたあかつきにはババーンと新調することにして当分これで頑張る。だいたい自転車は車重が10kgを切ると価格が指数級数的にUPするもののようだ。

ずいぶん長いことパパチャリ生活だったが、廉価版とは言えクロスバイクと名が付くヤツに乗り換えたときは最初のひと踏みで、あ”こりゃ違うは!と走り心地の違いに気がついてしまった。例えるなら...そう、自分の車歴でいうとマツダのファミリアからバイエルン発動機車に乗換えた時、あるいはそこから更に友人のアルピナを運転した時に感じた”似て非なるもの的違和感”である。いやー走るの楽しい楽ちんスピード出るし。以前、職場まで片道12kmをパパチャで通った時代があるが、踏んでも踏んでもスピード乗らず、細いタイヤの女子の自転車にいとも簡単に倍ほどの速度差をつけられて悔しかったが、なるほどこーいう自転車ならそれもありだなと得心した。だってジオメトリが全然違う。今までやっていたのはモモ上げ運動的な走り。こーいうバイクーといわれる自転車は全身が使えるのでモモだけが悲鳴を上げずに済む。更に回る部品の摩擦感やタイヤが細いので転がり抵抗も少ないだろうし。
現在、スピードメーターには40km/h超の最高速度が記録されており、平地でも30km/hは楽勝である。
もちろんヘルメットをかぶって、車道を我が物顔で走る自動車には、こちらのヤル気度をアピールして負けないことにしている(路肩狭い道のバスとダンプとは喧嘩しません)。

手に入れるとあれやこれや弄りたい癖がある。買ったばかりの時はライトなども付いていなかったので、最初に前照灯とリアのピカピカを買った。速度計は友人から貰ってあったのを取り付け、さらにGPSも付けねばなるまい。あ、日常の足に使うのでカゴやスタンドは真っ先に取り付けてある。で、それらの取り付けだが、ハンドルが狭いので全部は無理だ。ハンドルは既にパドル式の変速装置と反射板とベルによって占領されており、反射板を除けてライトをハンドルに付けるとカゴの陰と反射が目に入って苛いたりと、なかなか配置が決まらなかった。ハンドルに小さな拡張バーを取り付けて、それに諸々を艤装してみたが、どーもその調子でやると仮面ライダー号か菅原文太の望郷一番星かというデコバイクが出来上がりそうで自分でも恐かった。あれやこれや試行錯誤2週間、フレンド商会に足げく通い最近ではなんとかそれぞれの位置が決まった気がする。ハンドルのグリップも換えた。長距離で掌が痛くならないやつ。元はハンドルグリップもカマキリみたいな緑色で統一されていたが、徐々に配色は崩れつつある。
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で、泥除けはどうしようかと悩んでいる。
あと、フレーム21インチしか置いてなかったけど、走ってて見る自転車の達人みたいな人たちは小さめのフレームでサドルのポストをいっぱい伸ばしてる感じだけど、フレームも小さくしたいかなぁ?やばい、別な1台になりそう...

最近は仕事で杉並から横浜の都築まで週に二回ほど出向いているのだが、以前は電車を4本乗り継いで、歩きも入り、更に雨の日はバスも組み入れた..みたいな1時間半ほどかけて行っていたのだが、これを自転車に切り替え中だ。
何はともあれ遠いのでカシミールでコースを検討してGPSへ放り込まねば始まるまい。で、自転車的には路地ばかり走っても速度が上がらないが大型車がギュンギュン走る幹線道路も危険だから利用を減らしたい。人力なのでコースは高低差も考慮しなければならない等々むずかしいのだ。結局、ある程度は環八と路地裏走行を取り混ぜて片道21kmのコースができた。最初に走ったときはガーミンGPSを自転車モードにしていたら、やたらと裏道に誘導され、神奈川に入ってからはコンモリした丘の頂上や公園や神社仏閣を経由させられ、どーやらサイクリングとGPSに勘違いされたらしく、甚だ時間と体力を消耗し1時間40分の瀕死状態で到着したが、最近の記録は1時間5分である。走りが速くなったのもあるが、京王線の朝の開かずの踏切は駅二階の連絡通路を利用することで10分程度短縮できた模様。もうすこし根性がついて無駄な信号待ちが減れば(汗)1時間を切ることも夢ではないだろう。交通費が浮いて、体力も向上し、時間まで短縮できるのだから言うことはない。ただし排気ガスは吸引は除く。金銭的な元を取らないと乗換えられない覚悟で頑張る。
最初のうちは前傾姿勢ゆえ視界を確保するための首の持ち上げで、肩こりというか、その辺の筋肉の緊張が痛かったのだが、数回乗ったら慣れたというか筋肉が付いたろうか、もー気にならない。早くも成果が出ているかも(嬉
GPSだが、コースを入力するときはウエイポイントを多く入れて、勝手にサイクリングコースに誘導するのを防ぐ必要があった。って、もうコースを覚えたけど、ま、ワタシ的にGPSは必須ということで。
しかし、往復42.195kmくらいあるのだが、二時間チョイで走るとは、マラソンの人はすごいもんだとつくづく感心する。

PCとネクタイな着替えと資料を詰めて担ぐと重い。夏の背中は汗地獄になるのでカバンを何とかしたいな。あと靴だが、踏む度に踏力をゴム底に吸収されては癪なのでSPDの靴を海外バッタ屋で調達中。靴が来たらペダルを換えないとな。バインディング靴に換えて引き足使えたら速度UPして1時間を切るのも夢ではあるまい。半分街乗りなので片側SPDペダルが要る。駅まで乗るとして、あのダサイ靴ではその後に障る。底の金具を使ったタップダンスの練習もした方が良いかしら?
SPD靴に換えるときは練習するよ。友人が靴が外れずに転けて肘を逆くの字に曲げて長いこと使い物にならなかったの見てるから...


サイクリングサイクリング、やほーやほー、と進化中
久々にClick!Click!やほーやほー、ってね...

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by ulgoods | 2009-03-26 01:07 | 自転車とか | Comments(33)