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山財布

こんなに天気が良いのに、行楽日和とニュースが言うのに、例年この連休は外出できないことになっている...
仕方がないのでミシンで遊んでいた。
今回作製したのはTyvek製の山財布だ。

■なぜ山財布か
山に持って行く財布を普段の物と分ける派は多数だと思う。理由として、山財布は汗や何やらで濡れたり過酷な状況が予想されるので高価な革製などはもったいないし、普段は大量のカードや領収書入れとなっている財布だが、軽量化のために必要なカードのみ残して抜くと普段の財布はユルくなって何やら不安げ。中身の入れ替えは財布の底に沈んだ領収書類を掘り出すチャンスでもある。
一方、普段持ち慣れた財布を別の物に変えると、手に馴染まず、いつもの定位置に入れないから紛失の危険(ザック内紛失も含む)が増す気がしてならない。というデメリットがあるのも確かだ。
自分的には昔から財布はコードバン(馬の尻の皮)と決めていた。が、財布の浮気をすると財布や中身の一部を紛失するというジンクスを持っていたので、山でも普段用を使っていたのだが、定位置の尻ポケでは激しく歩くと財布も汗で濡れ、後々白く塩を吹いたりして、堅さ自慢のコードバンも次第に柔くなり、縫い目が切り取り線状態になって分解してしまった。悲しかったので、それ以来、財布に入れる程度の所持金より高価な財布は持たない。財布を買いに行って所持金より財布が高い、財布を買っても中身が無くなるのはとても悲しく空しい感じになる。装飾や風水のために高額な財布を持つ感覚は私には無い。
というわけで、私は普段から山財布を使うことにしている。カード類も極力持ち歩かない。某神田方面山道具屋の会員カードが通常のプラスチック製で厚いため、それを嫌って持ち歩かなくなり、自然とその店では買い物をしなくなってしまったほどだ。会員カードごとき、薄いカードなら持ってやっても良いが、厚いのは御免だ。私の財布に収蔵されているカード類は厳選されている果報者たち。

■山の財布
昨年、1週間JMTを歩いたときのお財布はZiplocの袋だった。山に入ってしまえば金は使えないからZiplocに封入してザックの底に入れておいたが、防水だし、それで充分だった。しかし、国内では行き帰りの交通機関や小屋などでも小まめにお金を遣う機会が多いのでZiplocでは少々不便だろう。軽くて、濡れなくて、腐らなくて、紛失しにくくて..と見ていった結果、この数年はSimblissityの財布を愛用している。
実際のところ、山では財布は10%くらいは紛失の覚悟をすると思う。現金は減らすとして、運転免許証、保険証、キャッシュカードとクレジットカードの1、2枚くらいはどーしても必要だ。再発行が面倒なカード類は極力入れたくない。で、Simblissityに共通しているのが紐でグリグリっと巻くスタイル。なんか、財布をどこかに入れる前に巻くという動作が、財布を無造作に放り込むことを防止してくれるような気がしている。どーしても神経質なときは、紛失防止として紐で首から提げたり、ベルトやザック内に結んでおくこともできるので安心だ。

■Simblissity三態
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初代は写真左、X-Pacで作られたLiteFOLD XP Ultralight Bi-fold/Tri-fold Walletというもの、11gと軽い。1年ほど尻に敷いて使ったが、だんだんとヨレヨレを通り越して、ある種の迫力が出てきて、支払いの度に年季の入りように無言で感心されるので強制引退させた。だんだん伸びてカードの収容枚数も増して良い感じだったが..形が伸びて馴染んだ財布というのは切り替え時期が難しい。
二代目は写真無しだが、ALL-ETT Traveler Billfoldという別メーカーのSilnylon製で6gというものだが、これは財布と呼ぶには極限に低機能であり、おまけに滑る素材なので、財布尻ポケット派としては歩いている間にニュルッと抜けそうで怖いのですぐに退役させた。
三代目は写真中央、Simblissity LiteFOLD B-Line™ Ultralight Bi-fold / Tri-fold Walletというやつで、ちょっと重くて25gだが、Dyneema製で耐久性がありそうだ。
右側のはSpinnaker製だが、使う前から諦めているので使っていない。

■作り物
写真中央のダイニーマ製が気に入ったので手持ちのTyvekでコピーを作ってみた。
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Tyvekは防水性が高いからシリポケでも湿らないだろう。
パターンは、勿体ないので現物を解かずに、あれこれ透視したりして割り出したが、なかなか作りやすい構造で関心関心!
Tyvekを切って、折り目は傷を付けてきっちり折って、あとは縫うだけ。至極簡単。
一作目は縫う順序を間違えて失敗したが、多くの経験を得た。で、二作目はいきなり使える物ができてしまった。これとてベルクロの位置がずれているのだが..使えないことはない。
Tyvekも4重くらいになると頼りがいのある素材だと思う。質感も悪くない。この財布は重量も15g(ただし、紐類含まず)で軽い。なんしか、Tyvekを2ロール買ってあるので、追加で100円屋のベルクロを買うくらいで済むのが嬉しい。
しばらく耐久試験を行い、そのうち量産して大金持ちになろうかと考えているところだ。

Tyvekも結構キッチリ縫えますね。何でも作れそうな気がしてきた!

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その後、何個か作ったが、カードを入れるときの微妙な抵抗感の再現が難しい...

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by ulgoods | 2008-10-13 00:28 | MYOG | Comments(16)

Ultralight Solo Micro Tarp

Ultralight Solo Micro Tarp

■発端
行き倒れBivy派としては、以前からBivyの頭部だけを覆う最小限のタープが欲しいと思っていた。頭部というか、Bivyの弱点は雨天時の出入りなので、その部分だけ保護できれば結構な気分で、雨がない時はタープも不要だから自然と最小限のものを求めることになる。雨天時Bivy用タープ(と女性の水着)は最小限の布で構成できれば上等だ。
先日、八幡平で使ったアライのシングルツェルトは、あれはあれでステキだが、素材がいま一つそそられないのと、ちんまりとした閉空間を張ってしまうというのは行き倒れ感に乏しいよなぁ...みたいなことを話していたら耳より情報が入ってきた。
英国発の

Ultralight Solo Micro Tarp
というもの。
英国は日本と同様に雨がちなので、野外活動における彼らの動向は米国のそれよりも参考になったりする。古くは極地探検を一人で背負う気概を持っていた国で年季が入っており、スパイ映画でおなじみ極小秘密兵器ガジェット好きなお国柄は日本と似ている気がする。英国紳士は保守的と思いきやUL宿泊系山道具はそこそこ過激だったして、案外とBivy類もお好きなようだ。
傘をキリキリ巻く性格からか、Ultralight Solo Micro Tarpと同じシルエットながらCuben Fiberで作った25g版

も存在しており、彼らの超軽量指向の気合いの入り方が伺える。
私も将来的にCubenで作るとして、これは使える形なのか?先ずは手持ちの材料で作ってみることにした。

■製作
材料は最初はTyvekでやるかなと思ったが、布の幅的に不足で、無用の縫いが必要になるのでRayWayで買ったTarpKitを使うことにした。Kitは失敗に備えて二個買ったが、首尾良く一発目で大物の二人用が出来てしまっており、もう一つ一人用を縫うのもアレな感じで、使うときは二人用を一人で贅沢に使っても良いし、重さが嫌なら二人用を解いて切り詰めて縫い直せば一人用は得られるから、Kitは何か別の形への流用と考えていたところだった。
パターンを見て布から切り出すが、RayのKitからだと二個切り出せる。最初はパターン通り、次はちょと変形させて作ろうと思っている。
パターンを写すのは簡単だった。四角の布を得たら、各頂点からの距離を手近な頂点から測ってマークすればよい。さほど広い作業場所は要らないので助かる。無駄な布が多く出る形状なので、今後は袋類の材料には困らない感じ。手元の布は設計図より10cm広いのだが、きっちり合わせないといけない理由も乏しいので、余った長さは適当に按分した。
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タープの縫製も簡単だった。切り出し後、折り返して縁を縫い、ループ類を縫い付ければお仕舞い。数時間で出来てしまう。腕も少しは上達もしたようだし、迷うことなく一気に縫い上げ、設計通りの120g台で仕上がった。
元のパターンでは左利き文化用になっていたので、裏表ひっくり返して、右手に長い庇が出来るようにした。
今回は#50の糸を使った。上下とも糸の調子を強くして縫い上げたが、調子が強すぎたか、針の速度を上げると上糸が頻繁に切れてしまう..まだ何か変なんだな。全く我流なので試行錯誤の連続だ。

■張り姿
とりあえず、庭で試し張りをした。
SilNylonは良く伸びるので、キリキリ張ると、ねじれの部分にカテナリー曲線のような勝手成り曲線が見られて美しい。
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もっと高く張った方が良いかな?このままでは出入りが辛い。

■Bivyと
運良く雨が降ってきたので、Bivyを持ち込んで庭で寝ることにした。
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使ったBivyは英国製、RabのSuper Light Bivi(米国ではBivy、英国ではBiviというようだ)。7月に硫黄岳下でも使ったeVent製の軽量Bivyだ。作り的には防水されており、雨天でも使えるはず。もっと軽いRabのPertex Endurance製のUltra Biviと合わせることを考えていたが、縫い目は溶着で止水なのだが、メーカー曰く生地自体が防水ではない&ジッパーが雨蓋のない普通の物なので、今夜の雨では保たないだろうと思いヤメた。マットは、MontbellのU.L.コンフォートシステムパッド150に枕を連結して使った。枕を連結すれば身長174cmの私は、膝を少し曲げるだけで全身が乗っかる。寝袋はNunatakのArc GhostというダウンQuiltを入れた。ダウンの湿り具合からeVentの透湿具合を見るのも目的である。0度用のBivyなので、短パンTシャツで充分だろう。

雨中に具を仕込んだBivyを投げ出して定位置にセットして潜り込んでみた。Superlight Bivyの出入りは頭部U字型ジッパーであり、大きく開かないので、出入りに少し難儀する。Tarpはやはり低く、長手の庇は出入り時に利用できなかった。が、出来るだけ体をTarpの奥に押し込んで、少しの間Bivy内部を雨に曝して潜り込んだ。傘があればだいぶ良いだろう。雨で使う場合は、体を起こして雨具の着脱が出来ねばならないと考えていた。が、今回の物はちょと辛いなぁ。少なくとも90cm以上の高さが欲しい。ま、一枚物なので、張り方で所要の高さは得られるはずで、次回はもう少し高く張ってみる。高さがあって、開閉可能な小さな庇が付いているとステキかも、など考えながら時を過ごしていたら寝てしまった。
このBivyは蚊帳が付いていないのを買ってしまった。うちの庭にはまだ蚊がいるので、ツバ付きのキャップを被り、その上からモスキートネットを被って、首元はBivyを締めて保護するで充分機能していた。

時折、雨音で目が覚めた。雨は大粒でかなり強い。Bivyは大丈夫かと内部を触ってみたが、浸水は見られなかった。そりゃ、雨具に使うeVentをシールしてあるのだから、そうそう簡単には漏れないはずだ。湿り具は?eVent部分はさらりとしていて湿りがない。さすがは最強透湿素材と安心したが、床部分は10000mm laminated nylon 40D waterproof baseと言うことで耐水圧は問題ないが、地面は結構冷えていたので、床材が冷やされ、内部の湿気が結露している手触りであった。横寝すると腰の部分のダウンがBivyに圧迫され、かつその位置は直接雨に打たれているので、Quilt表面付近の内部で結露していたかもしれない。結露自体は素材の透湿性とは関係なく、その場の湿度と温度で決まる現象だ。が、腰部分以外は問題なく、それ以外の部分は乾いてフカフカであった。横寝をやめて仰向けに寝て、Quiltとの密着度合いをゆるめて、結局そのまま朝まで寝てしまった。

雨は朝にはあがっていた。もぞもぞ起き出し、Bivyを引っ張り出して、具を取り出した。Quiltは概ね乾いていたが、足元に若干の濡れが見られた。ま、足は温度が上がらないから結露の標的になるので仕方がない。重量を量ったら505g,投入前の493gに比べて12g程増加していた。雨の中で一晩過ごしたにしては悪くないだろう。二泊目に突入しても大丈夫な感じだ。
ああ、Bivy内の環境を測っておくんだった。温度と湿度..センサーを数個投入して、足元と、他の部位で同時に測ってみたいなぁ。

■今後
今回の形状は雨天での出入りが必ずしも便利ではなかった。後頭部が地面に直接ペグダウンなので高さが取れずに有効に利用されていない。幅はあまり要らないので、頭部だけ高くて、小さな庇があって、右側に多めの空間がある形...次回はそんなのを縫おう。アライのシングルツェルトをぶった切って頭部だけ使う手もあるが、アレはアレで軽いので、そんなことしてBivyと合わせても重量が嵩むだけ意味がない。将来的にCuben Fiberで縫えるよう、独自の形を作り上げたい。50g程度なら、持って出ても悔やむことは無かろう。


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eVentでシングルツェルトを作ってくれないかなぁ...

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by ulgoods | 2008-10-09 09:17 | MYOG | Comments(9)

自作タープ張り姿

ずいぶんと縫い目ばかりの写真を掲載してきたが、実は私も果たしてこれがタープになるのか?全容を見たことがなかった。30cm四方とばかり格闘していたからだ。

つぼみが開いていくような、昆虫が羽化して羽を伸ばすよな、日の当たらない場所で作り込まれたカオスの中に内包されている筈の出来上がりを日の下で展張し、姿を現そうではないか!と言うわけで、近所の公園で試し張りをしてみた。たぶん、広げればタープになるはず。晴れてるし、ついでに目止めも済ませてしまおう、という目論見もあり、公園へとペダルを急いだ。

やれやれ、なんしかデカい。主稜線の長さが2.7mでくちばしを入れると3mを超える。幅も張った姿で2.3mが予定されている。
張り方は...一端のビークリフターをペグで地面に仮留めする。リッジラインを伸ばした状態で、反対方向のコーナー2つにガイラインを通してペグで留め、ビークリフターに長いガイラインを付けてトレッキングポールで吊り上げて張力を掛け、各ガイラインを調整して片側だけ自立させる。反対に回って仮留めしたペグを外し、リッジラインに張力を掛けてビークリフターをポールで吊り上げる。その後、コーナーをガイラインで張ると最低限の本数での張りが得られる。ビークの先端のガイラインをポールに結びつけて、くちばしを張って、取り敢えずの形ができた。
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デカいタープなので、強風下で安定させるために、最大でガイラインを20本張ることができる。というか、ループを20個も縫い付けた。あと、インテリア用にビークの稜線の中間に4個もループを縫い付けてある。

おおお、タープの形になっているではないかっ!やっと全容を目にした瞬間だ。
素直に嬉しい。
しかし、リッジラインのシワは縫いで曲線になった部分、多少は重力による弛みに起因するが局所的なのは勝手成りカーブだ...

続いて、各側面のサイドリフター2カ所に1本のガイラインを通し、その中間を別のガイラインを使って小枝をポールにして吊った。低く張るとゴキブリのようでもある...が、この姿を見たいばかりに、構想2年、製作は計3日(しかし総工費はお安い!)を費やしてきたのだ。
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各ガイラインの位置を微調整したり一段と張力を掛けて、シワがないように仕上げる。低く張って、縁に付けたループをガイラインで張れば強風にも耐えられるデザインだ。
細部を検査したが、縫い目が崩壊したり裂ける気配はない。きちんと縫えていたようだ。ちゃんと力に耐えている。縫い目も開かない。ゆるゆる縫い目はおさらばだ。
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中に潜ってみる。ビークが低く張り出しているので出入り時には低姿勢を要求されるが、内部は高さもあるし、サイドを吊ったこともあって、とても広い。低く張っても居住性は良く、サイズに余裕があるので雨風をしのいで眠ることができそうだ。
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ああ、幸せだ。地面に寝転んでそう思った。


RayWay Tarp1号であるが、細部を見ると残念な箇所が多い。ふたり用タープなど滅多に?おそらく使う場面はないので、次作、本命の一人用の製作に俄然意欲がわいてきた。1号の残念な点の1/3は裁断の不正確さに依ると思う。縫製自体は作りながら上達したので、次作は型取りと裁断を上手くできる方法を考えてから臨みたい。

サイドリフターの取り付けであるが、力は真下ではなく、ほぼ水平斜め45度くらいに掛かる。その意味で菱形の当て布と縫いの方向はOKなのだが、ループの縫い付け方から、今の取り付け角ではねじれ方向の力が掛かることが判明した。端を揃えて幅方向を水平にして縫い付けるのではなく、V字型に開いて、あるいは縦方向に揃えてい縫い付けるべき。もしかしたら解いて付け直す。

目止めしようと、シンナーと注射器を持って行ったが、シリコン剤の使いかけのSilNet少々は良かったが、いつの物だろう?開封していないSilNetがまるまる一本、内部で硬化していた。使える状態ではなく、ビークリフター周辺のみ目止めしてお仕舞いにせざるを得なかった。お金以外、貯め込みすぎると腐ってしまうのは物の理なのだろう。
炎天下はシール作業は適さなかった。風通しの良い屋内か、完全な日陰で行うべき。

初めて縫い物に挑戦したが、相手は布であるから、針と糸と鋏があれば何でもできる。他の工作に比べて自由度は高い。思いついたらダダダと縫い付ければ良いのだ。が、相手は布、シャンとさせて縫わないと思ったような線が出ないのも事実。縫い作業では段取りや、縫い中の布の捌きなども重要。総合格闘技の一種とも言える。

RayのKitだが、今思えば最初から裁断されていなくて良かったかもしれない。採寸と裁断から関わることで、一枚の布に鋏を入れて裁ち、縫い合わせて大きな面を作り、折り込んで強度ある稜線を形成し、立体に仕上げていくという全行程を体験することができた。一枚の布から全てが始まるというのが重要と思う。
補強材やガイラインなど、全てのパーツを個々に集めたのでは手間とお金が掛かるから、一枚布が入ってきたときは驚いたが、これはやはりKitである。
ガキの頃、雑誌で見た。真鍮を削って蝋付けして実際に走る機関車を作っていたおじさんの記事。型取りされたプラモではなく、ああ、これが趣味の大人の手仕事だと憧れていたのだが、多少なりとも、そんなことがことができたことに満足している。

紫は..写真で見るときれいな青だが、本物はやはりド紫だ。Rayのサイトに出ている縫い上がり自慢の写真達でも紫は1人しか作っていない。そういう意味では希少なタープと思うことにする。
何で紫を選んだんだろう?ポチッとするときにTitanium GoatのPtarmigan Bivyと合わせるとお洒落と思い込んでしまったに違いない...orz

以前、MFDさんにさんに練習用と称して材料を送りつけてQuiltを製作して貰ったが、どーりで最近は縫ってくれないわけだ。とてつもなく神経をすり減らして、目をショボショボさせる作業を要求されることが判った。
多くの場合は...買えるモノなら買った方が安い。
しかし、私の業界の言葉だが、「ある物は使え、無いものは作る」というのがあるが、これも一種のプライスレス。曲がった縫い目も私にとっては価値がある。縫った時が思い出される。


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縫う自由を手にした。あれもこれもと思いは広がるが、次はズボンの裾上げだ。海外通販で買ったやつは少し長いのでね...
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by ulgoods | 2008-09-13 07:05 | MYOG | Comments(20)

Ray-Way Tarp 完成

Ray-Way Tarp 完成

やっと縫い上がった。
縫いだけで2日に渡って、合計で12時間くらい掛けただろうか。終盤では直線縫いのスピードも上げて軽快に縫い進むことができるようになった。が、やっぱり足踏み変速スイッチは欲しいなぁ。出だしはアレだが、スピードが上がった方が直進性は良い。

古来、ミシンは踏むと言う。電子式だろうと、足踏みスイッチであれば「踏む」で良いわけだが、私のミシンには踏むモノがない。寂しい限りだ。別売かと思ったが端子もない。反転停止正転の切り替えは手でガチャりとレバーを切り替えなければならず、レバーと布を押さえる手の切り替え速度と正確さが重要だった。肩が凝るのである。



ミシンの針を落として支点として使いflat-felled seamでは6インチくらいずつ織り込みながら辛抱強く縫い進めた。
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最初の頃、裏に何度別の部位を縫い込んだことだろう..解くのに一苦労であった。そのため、後半は神経質に裏をチェック。
その他、待ち針の代わりにステップラーを多用したが、反則だろうか?


サイドリフター部分。裏に厚手の布があり、その方が縫いやすかった。
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当て布を表面にすると目止め箇所が多くなるので裏にした。強度的には問題ないはずだ。

この後、ボタンホール縫いを使って、かん止めができることが判って、引っ張られ側を全部かん止めで補強した。
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もーこうなれば、かん止めの鬼である。手持ちのザックの弱そうな箇所も止めまくりたい感じ。


ビークのつり下げ部分。
一番力が掛かるし、布の重なりも複雑なので、ついつい縫い過ぎ。でも強度は安心だ。目止め剤を塗らないと解れそう。
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さーて、明日は試し張りをしなくっちゃ!
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ふたり用でスタッフバッグ込みで396g。ちょっと糸を使い過ぎた気がするが、Rayのサイトでは14.86oz.(421g)と言っているので、まだ軽い方かな。1"=2.5cmとしたので、元の98%位のサイズでできている。

少し反ったりしている感じだが、張力を掛ければちゃんとするだろう..か?カテナリカーブ(懸垂曲線)にカットしたつもりはないのだが、裁断と縫いの失敗で曲線になった箇所がある。名付けて「勝手成りカーブ」なんちーて。ペンペン。



なんだかんだとミシンに悪態ついたが、家庭用ミシンでもなんとか縫えた。縫うたびに少しずつ上手になってきたような気がする。SilNylonは結構縫いやすいのかもしれない。
もっと高速に縫うのが課題だな。

TarpのKitはもう一つある。本命の一人用を縫いたいのだが、暫くは精も根も出ないだろう...
ズボンの裾上げでもやってみるかな。



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縁を基準に縫うので、裁断の正確さが肝とみた!
ミシンカタカタ楽しいな。
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by ulgoods | 2008-09-11 23:58 | MYOG | Comments(14)

裁縫練習

ちょっといろいろ激動期で、時間を取って縫えないんだけど、時々練習している。
今日は最後の組み合わせテストで糸を換えてやってみた。
糸#30と針#11。結局、一般生地用の糸と針で、下糸を強めに調整して目を細かめにしたら、なんとも調子よい。生地も引きつらないで、素直に進んでいくぢゃないの!いつの間にか上達してたみたい。 
で、いい加減に調子の調整にも飽きたのでflat-felled seamをやってみた。けっこう、ぎりぎりのラインを縫える感じで、待ち針でちゃんと止めれば問題なく縫えた。ついでに縁の始末もやってみたが、初めてとは思えない出来映えじゃないの!
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あとは時間が取れれば縫い上がる気がしてきた...

結局、糸は#60 -> #50 -> #30で落ち着きました。市販品を見ても結構太い糸を使っているし。MFDさんは糸の重さにも拘って細い糸だったけど、まだその域には届きません..


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まじ、いろいろとあってね...山へも行けやしない(涙
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by ulgoods | 2008-09-09 03:37 | MYOG | Comments(13)

その2で縫ってみた

縫ってみた

学校のバザーで売れ残り、最後に800円の値札が付けられたミシン。昨年仕入れておいたのだが、初めて電源を入れてみた。おお、手元のライトが点灯するではないか。率直に感激だ!母の足踏み式にはそんな装備は付いていなかったぞ。最初からこれでは私も出世したものである。箱のポケットを開けたら、おお、説明書が出てきた。ありがたい!が、なんやらデザインが少し古めかしい。こいつは昭和の時代な感じがするな。取説あれば何とかやれる予感だ。
電子ミシンとある。どこが電子なんだろう?電子ビームで溶着するのかしら?なわけない。何でも電子と書けば格好良かった時代のミシンだ。

先ずはボビンへの糸の巻き取り、へへへ、二回目で成功!
お釜のセット、下糸引き出し..これは少し苦戦した。説明書を見なおす..と、糸の通し方が少し間違っていたらしい。なるほど、お釜の気持ちは繊細だと知る。正しくセットして手動で回すと、何やら糸が出てきたぞ!細い棒で引っ張り出したら正しく下糸が引っ張られた!まずは良い調子っぽい。
しかし、何で糸が通って縫えるんだろう?不思議だ。

で、端切れで縫い始めた。普通に何か縫えた。やたーって感じ。でも糸の調子が合っていないらしく、片方に寄っている。調整したらますます悪くなった。変だなーと思っていたら、らだ..説明書がわざわざ表裏をめくった図で調子の説明をしてやがる。表に見えているのが裏の絵だった。もーややこしい。自分は逆の調整をしていた訳だ。しかもミシンは糸を切る刃が向こう側に付いている。いちいちかがみ込むのは面倒だし、糸を多く引き出さねばならないぢやないか。もっと見えやすい場所に付けられないのかな?針の上げ下げも向こう側のレバーだし..縫い屋さんの感覚って表裏前後逆の世界なのだろうか?そー言えばライトも漫然と照らしているだけで影ができる。もう少し細部を詰められると思うんだが...糸の調子調整とかも気に入らない。素人考えだが、もっとデジタルに、革命的に根本から何とかならんものかなぁ。極小のプラスチックのリベットの溶着で止めていくとか...超音波か蒸着か、何でもいい、糸と針はやめたい。せめて、電子ミシンというなら糸の張力くらいセンスして自動調整して欲しいな...
と、悪態ついても始まらない。道具を作る道具は崇高な道具と思う。

気を取り直し..最初と最後は反対方向に縫うんだなと、レバーを逆転にしたときだ、何やら一瞬訳の分からないことになって、がががと慌てて止めたら、釣り針のように曲がった針が出来上がっていた。んんん?と思って眺めてみたが一向に判らない。何か訳がありそうで、説明書を見たら押さえにも種類があるようなんだな。なになに、と、初めての秘密のポケットを開けたら、おおお、数種類の押さえやボビンや針が出てきたぞ。そーか、ジグザグ用の押さえを使っていたわけだと直感し、直線縫いの押さえに交換した。以後リバースでも釣り針を製造しなくなった。私にはジグザグは不要だ!直線一発あればよい。
ジグザクの押さえが装着されているときはリバースに入らないような設計が必要だ。と思ったが、最初の一回きりだ。何度もやるようでは自分のお味噌の設計を疑った方が良い。
しかし、針、折れずに曲がるとな!焼き入れしていないのかしら?表面だけ焼き入れ?ま、折れて飛ぶよりはましだ。ああ、糸が通ってるんだ。飛ばないや。じゃ、折れた方がいいかな。
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このマシンと一体になるにはもう少し時間が必要。

しかし生地が滑る。まち針で止める段階で滑ってる。思ったより厄介だ。最初は何度か耳を等幅に残して縫う練習をした。しかし、寄ったり、詰まったり..うまくいかない。小一時間練習して、何とか縫えそうな感じがしたので練習を兼ねてスタッフザックの縫製に取りかかることにした。そう、私は気が短い。幸い、スタッフザックがあと4つくらい取れそうなくらいに切り残しがある。
実際のモノを縫うときは、生地をあっちに向けたり裏返したりと、練習時より格段に難しい。縫い跡がパラパラと外れてくる。ミシンが縫ったふりをしているだけだ。なんでだろう?もう見た目はいいから、解けたところは解いてしまって上から何度か重ね縫いをした。途中からヒゲが飛び出してる。そういえば、そんな風に縫われているのを見たことがあるなぁ。プロでも大変なんだなぁと、いろいろ得心した。難しいのだよ、ね。
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小さな袋に小一時間..汗は一升もかいただろう。大量の糸くずにまみれて、やっと袋が縫い上がったらしい。口に付属の紐を通してロックをかませて出来上がりだ!物を詰めたが、かろうじて袋の用を成している。
ま、少し嬉しいかな(照
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どーも糸が細すぎたようだ。細い方が良かろうと#60を買ったのだが、身の回りのSilNylonモノを見ると糸はもそっと太い。太い糸で、上下の張りを強くして細かな目で縫わないとダメっぽい。
糸と針とチャコを買い直しだ。それと、手元に恐ろしく切れる鋏を置いておかないと。ああ、まち針は頭が小さいの、必須。
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緩い縫い目。駄目ダメ。

明日は新しい糸針セットで調子を合わせて、ペグ入れの小さな袋を縫ってみよう。
Flat Felled Seam縫いなんてできるんだろうか?心配になってきたが..どーやら手芸屋の会員カードを作った方が良さそうだ。


追記
糸を#50に換え、お釜のねじを締めて下糸を強くし、上糸も調子を合わせていったら結構強めの位置で調子が合った。目を細かくし、ゆっくり縫ったら良い感じに縫えたので、ペグ袋を縫ってしまった。目がしっかり詰んでいる。ユルい駄目ダメは無くなった。
今度はflat felld や端の始末を練習してから本番に望む予定。
調子があると、ミシンはカタカタと軽快な音で縫い進む。
縫うのも結構楽しいな。現実逃避にはもってこいだ!

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縫えるようになったことを家人に悟られてはいけない。雑巾や何やらやらされる...
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by ulgoods | 2008-09-02 02:28 | MYOG | Comments(23)

Ray式タープ製作その1、裁断

Ray式タープ製作その1、裁断

■事の起こり
こうも毎晩の雷雨では山へ出かける気も起こらない。まったく、歩き屋泣かせのゲリラども。他に泣いている業種も数知れず...
が、おかげで機は熟した。雨にも負けて、子供らの夏休みの宿題の追い込みにも刺激されて?やおら裁断場所の確保のために部屋の掃除を始めのが8/31の夕方だった。広くもない家のことだから、一汗かいて、なんとか畳三枚分くらいの面積の床を露出させることに成功した。
長らく手を付けていなかったが、Ray式タープの裁断をするのだ。
さて、1枚モノのSil-Nylonの布から部材を切り出さねばならない。
先ずは寸法を決めた。2人用を切り出すのだが、教本に記載されている寸法はインチ単位であるから、便宜的に1インチを2.5cmとして電卓を叩く。日本人は連中に比べて小型なんで問題なかろう。で、インチで見ているときはそうでもなかったが、換算後のメインの部材は一枚が2700mm×1375mm..でかい。二枚を縫い合わせて使うのだ。
作業開始して直ぐに気づいた。頼りにしていた1mのカネの物差しが見あたらない。買ってきたペン式チャコが発色しない。安物の鋏ではすいすい切れない...ああ、課題が山積みだ。が、今夜で切り出しを完了し、明日からはミシン掛けの練習をするためにも乗り切らねばならない。背中に戦慄が走った。やってやる!初めて本マグロの解体を任された新米の魚担当店員のような心境(ありえないか..)だ。

■窮すれば変ず
幅1.375m、長さ2.7mの部材を切り出すためには..先ずは直線を出さねばならぬ。何か使えるモノをと部屋を見渡したとき、を”っと発想がわいた。布の下が板床なのだが、床板の板が直線だ。しかも板の継ぎ目が小さな溝になっている。これは使える!しかも、Kitで来た布の幅は1.7m程だが、これは1.3mを測るより残りの40cmを測った方が布の伸びによる誤差が少ないはずと気がついた。最初の端だけ長さを測り、床の上に静置し、余りは床板の幅4つと2.5cmと割り出した。板に沿って布のずらしつつ、板4枚と2.5cmに側面を合わせ、床の溝の沿ってどんどん油性ペンを走らせると、どんどん線が量産できるはず!方針は決まった。大汗をかきながら、牛乳をほぼ1L消費して大まかに2枚分、5.4mの線引きを実行した。これでいいのか?心配であったが。幅は多少アレでもビークが付く範囲内であればタープとしては問題なかろう。私も直ぐに悟った。
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切り出しは..安物の鋏を当てて直ぐに判ったが、すーーーっとは切れないのである。仕方ないので、カッターナイフで30cmずつ、根気よく切れ目をつなぐ作業をした。開始から小一時間も使っただろうか、何とか大物の部材を切り出したときには完全に牛乳を1L消費していたが、ああ、明日の朝の牛乳が無いな、と少し後悔した。
その後、タープのスタッフザック、ペグ入れもの袋を切り出す。これは裁縫店で買った型紙用の大きな方眼紙が役に立った。細かな寸法は無視!cm単位に丸めてさっとけがいて切り出した。たぶん最初に縫うのはこの袋たち。
残る大物はタープのクチバシ部分の部材である。おおよそ、143cm、47cmの直角三角形を4枚切り出す。この頃は作業机に移っていたのだが、このときは作業机の幅が150cmであることを利用した。端を合わせると反対側から7cm戻ったところに143cmがあるはず。もう数mmの細かいことを気にしても始まらない。直角だけ気をつける。ことにする
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最後は何とか現物合わせできる縫製手順なのだ。気にせず線を引いてさくさく切り出す。案外、肩に力が入らない方が正確だろう。直角三角形の斜辺は、机の対角にKit付属のガイラインを張り、それに合わせて印を付けて、30cm定規を当ててカッターで切り出す。ああ、カッターの刃も錆びていて、ササクレや切り残しの糸が残る。すっぱり切れないのは気持ち悪いが、どうせ縫い込まれて見えなくなる部分だし。気にしないことにする。でも、Kitはもう一つあるから、次回は鍛冶屋さんが手作りした業物の裁ち鋏があったらどんなに気持ちがいいだろうな...

てな具合で、夜の1時を回った頃には全部の部材が切り出せた。
やった..これだけでかなりの達成感だ。

■さて
お次はミシンだ。糸も針も滑りの良い抑え具も買ってある。が、ミシンは小学6年生の家庭科の授業以来なので、いきなりは無茶だ。ミシン自体は昨年の子供の学園のバザーで売れ残ったモノを破格で買った物だ。まだ電源も入れていない..どうも昔からお釜から下糸を出す辺りが判らない。
ま、良い!端材が沢山出たからスタッフザックを何個か縫おう。
Ray式タープは完成品が売っていないのだから、ミシンにお金を掛けても心がけ次第で元を取ったと思えるはずだ(泣


■付録
土屋さんのお店、Hiker's Depotが9/5に開店なので、委託品部門にお願いする品物を持って三鷹へ行った。知らされた住所へ行ってみると、何ともおしゃれなお店が軒を連ねるファサードの端っこ、階段の上に作業中の人影があった。おお、山屋になると言われなければ何屋か判らない。洗練された感じの店内だ。ちょうど最後の掃除のあたり、終わりかけにお邪魔して、委託の品を託し、先に来ていて掃除に余念がないBBさんとお話をすることができた。
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床張りから什器なども自作と言うから驚きだ!
BBさんも委託を出している。おお、これは!もはや買うことができないレアなお品、しかも未使用品が何点か持ち込まれている。さすが、底なしのデッドストックULハイカーBB氏だ。私も何点かレアなモノは持ち込んだ。
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注文しても数ヶ月待ちのあのガレージメーカーの未使用品とか、12/1までお店をcloseしているあのメーカのお品など...陰干し中。ああ、史上最軽量の水筒のデッドストック品とかもある。
興味ある方は9/5、三鷹へGo!
開店後?続々と商品入荷の予定らしいので開店時は少し寂しいかもしれないが、目利きのヌラさんが始めるお店、何とも楽しみだ。たまり場の予感..
お店は
〒181-0013東京都三鷹市下連雀4-15-33 日生三鷹マンション2F
TEL 0422-70-3190
FAX 0422-70-3191
にある。JR三鷹駅の南口を下っていったところ左手。
こちらもいよいよだ。

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ついに禁断の縫い物に手を出しました。ちゃんと縫えるようになるまで止めません..
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by ulgoods | 2008-09-01 10:27 | MYOG | Comments(8)