Tracks / Sherlock Staff トラックス シャーロック スタッフ

Tracks / Sherlock Staff

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カスケードデザイングループのTracks、この会社、主に一工夫ある杖の類を作っている。
Sherlock Staffは特徴のあるポールだ。握りのノブがネジで、くるくる回して取るとポール側の雄ネジがカメラの雲台になるという仕組み。もちろん、カメラロックナットも付いている。手ぶれ防止の一脚としてしてのみならず、接地する先端は太く鋭い針になっているので、多少の砂礫地でもグサぁりと刺して自立させることができる。重量は490g。軽いとは言えないが今となっては手放せない相棒(まさしく!)である。
上の写真は最短に縮んだ状態。
下は雲台部の写真。
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このトレッキングポールは2004年3月くらいに荻窪の山用具屋で買った。以前、堀田貴之さんの「バックパッキングのすすめ」で目にしており、偶然尋ねたお店で期せずして対面した訳である。US定価$50を7000Yenを切るくらいの売価だったと思う。自分で輸入するよりは安かったか。LEKIのポールは持っていたのだが、そのときの私にはこのTracksのポールが不可欠なものに思えた。
というのもいつも一人、自分が写った写真がないのである。私も人の子、やはり山頂や景色の良い場所では自分を入れて写真を撮りたい。写真にはあまり凝らない事にしているのでカメラは小さなデジカメだが、かといって三脚なしではどーにも自分と景色を入れた写真が撮れない。腕を伸ばしても自分ばかり写って、俺が俺がみたいな写真になってしまう。あまり近接だと汗だくの疲れた写真でよろしくない。運良く岩などに立てかけても思うようなアングルでは撮れないものだ..シャッターを押してくれそうな人が来るのを待つのも嫌だし、時間もロスする、というか、日暮れまで待っても来ないなんて悲惨。というわけで、初期の山行は自分が写っていない。百名山をするつもりはないが、これでは記録証明にならないではないかっ!女房に聞かれても自分が写っていない山の写真では本当にお山?と聞かれても説明が難しい。
で、このポールが来て以来、自分が写る写真が撮れるようになったというわけだ。写真心が興ったらグサリと地面に突き刺してさっさと写真を済ませてしまう。たまにすれ違う人にはナルホドね!と感心してくれたりする人もある。エヘヘ!単独行者にとっては三脚を省略するトリクとも言えるかもしれない。ま、地面に刺してもセルフタイマーの間に少し傾いたり、立ち位置がズレたりで、このBLOGタイトル写真のような「半分の私」みたいな写真になったりするが、自分が風景に入っているというのは嬉しい。元々、あのまだらに萌える新緑の風景に入って同化したいという願望が私を山に向かわせたのだから..
地面にもよるが、ちょっと危なっかしいので軽いカメラが良いと思う。高級カメラには安心して載せられるしっかりした三脚が必要だろう。
雨傘の突端のネジがカメラネジと同じと聞いた。とっさの時には一脚として役に立つかもしれない。

このポール自体の剛性は高い。太くて丈夫そう。握り部分は厚手のフォーム材でくるまれており、その他の部分はネオプレーンのような素材が巻かれている。高さ調整はLEKIのような無段階ではなく外側のポールには1インチ刻みに穴が空いており、そこに内側の管に付いているバネで押し下げられるボッチをカチりとはめて固定する。Sure locking button というが、これが一癖ある。穴の位置がネオプレーンによって見えないので先ずは手探りで穴の位置を見つけ、内側のパイプを回転させながら少しずつ引き出してボッチを穴に噛ませなくてはいけない。ちょいと手間だ。ココ!みたいな穴位置の印が付いてはいるが、印の付いたネオプレーン自体がくるりと回ってしまうので、全然意味無い。ボッチで長さが決まったらネジを締め上げて確実にロックする。こんな仕組みで確実にロックできるのでLEKIに比べて手入れの手間はかからない。トレッキングポールをタープの支柱にするなら確実にロックできる方がありがたい。昨年、クリスマス前の積雪浅い八ヶ岳でLEKIが途中で止まらなくなり使い物にならなかった経験がある。ま、手入れが悪かったのだろうが..急傾斜地ではピッケルのように使えるので短くても良いが。あの状態でポールでシェルターを立ち上げようとしていたら、森に入って代わりになる適当な枝を探さなくてはならなかった。
これ、長さ調整が一カ所なので、あまり短くは収納できないのが残念。

ノブだが、ウォールナット製でしっくり来る大きさだ。握るほどに私の脂や汗を吸って良い色艶になることを期待している。頂部にコンパスがついたものもあるようだが、残念ながら私のには付いていない。カッコよさげではある。Yahooでコンパスが付いた比較的安価な韓国製の同様の雲台握りのポールを見たことがある。カメラネジの規格は同じだろうから、きっと差し替えが利くと思うが、時計にデジタルコンパス、ザックにGPS、別途シルバーのコンパスも持って歩くので、もう一つは過剰だな。そこまですることないし、握り感が変わりそうだし。で、コンパス握りは諦めている。
フォームやネオプレーンの握り部分は縦範囲が広いので、こまめに長さを変えなくてもだいたい対応できる。
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足だが、鋭い針はプラスチックで保護されてゴムの靴を履いている。この針は鋭いので滅多なことでは針を出して歩いたりはしない。登山道が痛むし、針も痛む。人様を傷つけたらかなり厄介だし。ので、ゴム靴は必須。ゴム靴の底にはTracksのaの字が熊の足跡?みたいな意匠に変形、ジャックウルフスキンのロゴのようなマークがエンボスで浮き出ているのだが、だいぶすり減ってしまった。荻窪の山屋へゴムだけ買いに行ったら、元々替えゴムは入れていないとのこと。げ、消耗保守部品が手に入らないものを買ってしまったのは我ながら抜かったと思うが、だからと言ってこの一脚ポールを買ったことは後悔していない。ゴム靴が要なので何とかして欲しいが、オヤジは気に留めてくれずにサイズが合わない他のゴムを勧められた。全然合わない。テープでも巻いて太さを調整してと言われたが、オヤジ判ってないな。運搬中の保護じゃないんだってば。それに、どーしても熊の足裏マークのゴム靴を履かせてやりたい。仕方ないので海外を探してShopを何件か見つけたが、モノは安いが送料が異様に高い。荻窪で本体が買えるほど高い。べらぼーめ!でも仕方ない。他のものを抱き合わせで買って見かけの送料を浮かすか、荻窪でもう一本買うかだな。突く回数を減らすのもいいかも。

これ、一本。二本セットではない。二本持っても良いが重い、と思う。でもポールは2本ないと何かと不便だったりするので、もう一本は軽量のLEKIを持つことにしている。というか、実は私、ポールをあまり使わない派なのでLEKIはザックに縛り付け、Tracksも手に持つが使わない場面が多い。どーもポールを突いて歩くと視線が下に向くし、歩く速度が落ちる気がする。突く場所探すで気も遣う。ので、ここはという箇所以外では突かない。岩場では忍者の刀のように背中とザックの間に差してしまう。握りが背中のツボにはまると凝りがほぐれるような気がする(ウソ、結構痛い)。
以前、雨の黒戸尾根の下りで私を抜いた一団、3人揃って見事な、目にも留まらぬ早業ポールさばきで高速に下っていった。あのくらいの使い手になると効果もあるんだろうな。私も抜かれて意地になりポール無しで抜き返してやったが。しんどかった。

このSherlock Staff、もう一つの使い方として..熊に遭遇して向かってこられたら..そのと
きの最後の手段は槍として使うつもりである。ナイフの尻にカメラと同じ規格の雌ネジを埋めると銃剣とか?、その他、ネジでいろんなアタッチメントが付けられそうだが、当然、売られてはいないし、差し替えていたのでは間に合わないね。

困っていることがある。実は、お気に入りのこのポールにもたれて遠くを眺めている、ありがちな自己陶酔系ポーズの写真を撮りたいのだが...もう一本持つのはアレだし、そんなポーズの写真、他の人にシャッターを頼むのも恥ずかしい..困った。

追記
以前は在庫のShopが無かったが、今日調べたらゴム靴は安く買えそうだ。送料掛けても本体よりお安いみたい。助かった。
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by ulgoods | 2005-09-18 15:14 | 運搬系
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