Sil Poncho & VaprBivy

先日は午後から風が強くなり、バラついた雨が降った。Sil Ponchoシェルターを撤収する前にVaprBivyとの組み合わせをテストしなくてはならない。
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このスリーピングシステムは
Sil Poncho 10 oz. 284g
VaprBivy 6.5 oz. 184g
合計で468g、張り綱やペグを入れても楽々600gで収まる。
と書くと少しばかりウソがある。今回はトレッキングポールを使っているので、フレーム有りテントと比較するならポールの重量も入れないと不公平なのだが、ここはUSの超軽量バックパッカーが言うところのトリックな部分なので重量にはカウントしない。トリックというのは、一台二役みたいな、本来は別の目的だが流用することで重量にカウントしないことを指すようだ。超軽量化の肝ですな。運良く現地で枝などを調達できればこれも不要だし、やはりここでは重量にカウントしない。
とすると、ズバリ!こりゃ超軽量だ。軽量と引き替えにある程度の快適性や適用性を犠牲にするのだが、許容の範囲内であれば問題ない。と、なると、どのくらいが許容範囲か探らねばなるまいて。

ちなみにトリック、フレーム無し軽量ザックにスリーピングパッドで仮想フレークを作って(円筒に巻いたり畳んで背面にしたり)重量削減するのもよく使われる。普通はザックを背負っているときはマットを使って寝ないので合理的だ。マットを使って休みたいときは、ザックを詰め直す必要があるが..手間を惜しまなければ問題ない。ふつーならマット別だから干渉しないで使えるが、そのぶん常に重い荷を運んでいることになる。手間と軽量快適性を天秤にかけないといけないが、手間と知恵はいくらあっても重量ゼロである。少しの知恵で少し重量を減らすことでできれば、わたし的にはハッピーということになる。
徹底的に軽量化するなら、その物が何かに拘らず、機能面から重複を省く視点が必要だ。
今回のSil Ponchoも本来は雨具のポンチョだからこれもトリック。普通、寝ているときに雨具は着ない。達人は着ているままペグダウンしそのまま身体を抜いて張ることで荷物の濡れを最小にできるという。
以前、幕営地で見たカップル、寝る前にゴアの雨具を着込んでいた。狙いは保温性UPか?でも羽毛シュラフの中に雨具というのは、あまり良いトリックとは思えない。羽毛は肌に近い方が暖かに感じられると思う。ま、いまいち親密でない場合、男子の魔の手から身を守るというトリック(トラップ?)はアリかもしれないが..私はいつも一人なので一つテントで寝るカップルのそのへんの事情はわからない。仮にDuo山行時、相方に寝る前に雨具を着込まれたら、そー思うことにする。

Sil PonchoとBivyを雨の中に長時間放置してからで潜り込んでみた。マットを中に入れ、今回は100Yenで買った平ゴムを2条にしてBivy頭部を吊った。ゴムは変に重量をケチって1条だと容易に伸びきってしまい、伸び力マージンがないので出入りの際など力が掛かると「もー伸びられません」でBivyやポール各部に変な力が掛かってしまう。ここは贅沢に2条使うことにした。
今になっての心残りだが、ゴム紐の途中に別な紐か、枝でも良いか、を垂らして、ゴム紐を伝ってくる雨水を逃がすことをすれば良かった。これでは雨水がゴム紐を伝って脳天直撃だ。
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雨はさほど強くない。バラッバラッという感じで降っていた。頭が濡れることを嫌ったので、頭上の余白を多く取ったら足がシェルターの外に出てしまったが、それは仕方ない。それ含めて検証することにした。

このbivyは底部はテフロンコーティングされた素材のバスタブ型である。TYVEKの上に水が上がり、Bivyに水が接する状態で中から水が透けて見える、が浸み漏れは感じられなかった。
Bivy上面はPartex Quantum生地だが、地面からの跳ねっ返り水や風でドライブされた雨滴、足部には直接雨に打たれたが、いずれも浸透はしなかった。縫い目はシームシールされていないが、ここからの浸水も感じられない。この程度の雨に対する耐水性に関してはまずまずだろう。
Bivy内の換気、というか呼吸の確保であるが、これも適度に風がある状態では全く問題ない。時々フゥっと風が入ってくる。蚊帳部分の両サイドは結構低い位置まで来ているし。Sil Shelterで使ったときの窒息感はゴムで吊る位置が変だった。高く吊りすぎた。Shelter内は無風だった。など、下手なセッティングが原因だったと結論する。さすがにBivy寝3発目だったので慣れたといのもあるかもしれないが。
雨の中、薄い布一枚で雨を感じながら羽毛シュラフを濡らさずに快適に横になることができた。やはり頼りない素材でもジッパがない方が雨には強いのだろう。

こんな組み合わせでも樹林帯での、シトシト雨なら充分対応できると思う。縫い目をシールするともう少し心強いか。
いい結果が出たので晴れた翌日に撤収した。他のBivy達も乾かし底を洗って各スタッフザックに収納。これにて一連のバックヤードテスト完了!
Tarp&Bivyの感触は掴めた感じがする。
あとはお山でどー適用させるかですな..こんなシステム、岩岩したお山の幕営地では風、雨に不利なので必然的にそれらを防げる森の中で寝ることになる。道具からの要求で目標が決まってしまうのね...
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by ulgoods | 2005-09-15 11:33 | 宿泊系 | Comments(9)
Commented by ろど at 2005-09-16 14:59 x
道具からの要求で目標が決まると言うことは自由度が小さくなることか。まてよ、ulgoods氏の道は超軽量で自由度の高いアイテムを開発することではないのか、と。
山ならずとも、道は険しく遠いっすね。
Commented by ulgoods at 2005-09-16 15:43
適用限界があるということでしょうか。
このシステムで気象条件が悪い吹きっさらしの稜線でガンバルのは難しかろうと思います。これで安全に眠りたければ樹林帯まで降りるとか、岩の稜線に上がらないとか、そういう制約は出てくるのは仕方がない。逆にそういう自然のふところに抱かれた安全な場所では快適性など犠牲にすることで極限まで重量をセーブすることが可能にわけで、厳しいところで自然を克服するにはタフで重い道具が要りますね。
Commented by supica-hosi at 2005-09-16 23:39
ひさしぶりにきましたら、ますますご活発でなんとも嬉しくなる私。
素朴に感じておりましたが、やはり場所を選ぶような気がします。
すべる気がします。スリル感もレジャーのうちかもしれませんが。
あのなきたくなるよなビバークを思い出します。
あれもこれも・・・完璧にすれば、荷物の重さに泣かされます。
それにしても、シュラフの話になるとulgoodsさんは素がでるのでしょうか?。^^
Commented by ulgoods at 2005-09-17 07:57
supica-hosisさんこんにちは。
場所は選びますね。持っている装備が場所によって過大だったり過小だったりするわけで、エベレストの装備で丹沢へは過大ということになります。過大マージンを削って軽量化となるので、道具の能力と使う場所を見誤らないようにと。私もスリルは求めないので使えるか使えないのかを先ずは庭先でお試しモードです。しかも脆弱な道具を使いに山へ行くときは一度行ったことのある場所を選ぶでしょうね。たぶん。
加藤文太郎さんも書いていますが、単独行者は臆病ですからヒヨコのように少しずつ探りながらと考えています。
軽くしたけりゃ重いものから片づけていかないと効果が薄いので、テント、シュラフ、ザック、ストーブ辺り調べています。
シュラフの話し、雨具を着てシュラフINが快適かどうか試していないのですが、他にどういう効用があるのかと下山の道々考えたもので..快適で保温力UPならトリック技に加えたいと思います。
ご存じの小技などありましたらお寄せいただけると幸いです。
また覗きに来て下さいませ!
Commented by カワサキ at 2005-09-18 00:17 x
こんばんは。Vapor Bivyのバックヤードテスト成功おめでとうございます。
タープの下なら大丈夫そうですか?
ふうむ、意外! Pertex Quntum の防水性、意外と良いのでしょうか?
同じ素材を使った、Montane Aero Smock が、Revive X で処理し治しても、ぐっしょり濡れてしまいました。
、、とすると、やはりスレッドカウントが違う Pertex Quantum を Vapor Bivy は使っているのでしょうか? 実際に山でどれだけ風雨に使えるのか興味津々です。
この Sil Poncho,本当に雨具とシェルター兼用目的で山に持って行きますか? いやあ、なんだか申し訳無いんですが、フィールドテストのレポートを本当に首を長くしてお待ちしております。
私も、非常に臆病なので、、、、。
Commented by カワサキ at 2005-09-18 00:23 x
あ、ちなみに、シルナイロンのボトムのスリッパリィな所についてですが、、、私も滑りまくりまして、朝気が付いたら、シェルターの端っこに張り付く様に流されていました。

でも、Dr. Ryan は、この Bivy 自体をグラウンドグロスとして使え、と言うのが彼の教えです。直に地面に置くべしと。これまたなかなか、、冒険ですけど、、、。これもトリックですね。グラウンドクロスとビビィを兼用させる。
Tyvek をグラウンドクロスとして使う事なんですけど、透湿性がある素材をグランドクロスとして使うと、、原理的には、蒸気を吸ってしまう事になりませんか? Gossamer Gearや RyanはやはりTyvekをグラウンドクロスとしては採用せず、更に軽量な素材を喧伝しています。(あ、Ryanは、そもそもグラウンドクロスを使わないか、、、
Commented by ulgoods at 2005-09-18 01:07
カワサキさん、ご無沙汰でした..
私のVarpBivyは使っていないのでDWR加工が生きているのかも。Aero Smock はDWRしている記述が見つかりませんでした。Goreでも擦れる部分は撥水性が早くに無くなって滲みますよね。
Ponchoは日本のお山では推奨されていなくって、私も岩場では使いたくないので、そういう状況では別途セパレートのGore雨具なのでPonchoは持っていかないと思います。トリックでないとすると強いて使う理由はないですね。
7,8,9月とお山へ行けていないですが、何とか年内にTarp+Bivyで一発と考えております。もちろん安全な環境で..その辺を誤るとシャレで済まなくなりますので(^^;;高い山へ行く機会があれば手持ちではFirstLightでしょうか。Zoid1もあるのですが、まだ信用できていません。命に関わる部分は重量増でも何かしかのバックアップを持つと思います。
カワサキさんもJPでのレポートお待ちしておりますので。
Commented by ulgoods at 2005-09-18 01:20
VaprBivyですが、滑りますよね。今回はフォームのマットを中に敷いたのですが、滑りは感じませんでした。今のところ、一勝二敗です。シームシールする勇気が出たらついでにシリコンでドットを打ちますか。
グランドクロスですが、防湿はVaprBivyの底でなされているので、主に底の保護の目的です。特に我が家の庭では泥対策。岩っぽい幕営地で番手の低いシルナイロンの薄さではすぐに穴が開きそう。そういう意味ではGossamer GearのPolycryo Ground Cloth も心許ない気がします。アレはどんな質感なんでしょうね。買わないと判らないか..
TyVekを雨の中に数日置きましたが、湿気で変化した様子は感じられませんでしたよ。最小限に切って使えるというのが利点ですが、とびきり軽いと言う訳でもなさそうです。ああ、重量比較しなくっちゃ。
Commented by ulgoods at 2005-09-18 11:55
カワサキさん、BPLのフォーラムThe G Spot>>ultralight biviesで
Jon Solomonさんが今年の夏に日本でVaprBivyとSpinnshelterでキャンプした投稿をしていますね。バスタブフロアを目止めしたので雨の時助かったそうです。
目止め、やろうかな..
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