FILSON'S Oil Finish Wax / 防水ワックス

FILSON'S Oil Finish Wax / 防水ワックス

正月も二日くらいになると、なにか道具をいじりたくなってくる。
というわけで、わたし的に懸案であった帽子の手入れをすることにした。使うのはFilson's Oil Finish Waxという蝋。
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もう10数年前のこと、近所に突然オーストラリア物を扱うお店が出来、そしてすぐ消えたのだが、その時にオーストラリアの牧童が着るようなOilskin Drover Coatと帽子を買ってしばらく着ていた。Oilskin Drover Coatというのはコットンに蝋で防水処理をした生地で出来たレインコートで、肩の部分に取り外し式のケープが付き、馬に乗る時に便利なように尻のベントには深いヒダが畳み込まれていて、また、腿の部分は乗馬中にめくり上がらないようにストラップが付いて、ぐるりと腿を一周させて留めるようになっている。コートの丈は総じて長く足首上辺りまであり、ケープの形状も相まって江戸時代の裃のような感じのものだった。このOilskin Drover Coatだが、蝋と油を染みこませての防水なので、分かる人は分かるのだろうが、知らない人が見たら...何年もお風呂に入っていない人の垢と脂で汚れきった外套に見えたかもしれない。見た目がこ汚いのだ。ちなみにDroverというのは雑巾のことらしい...しかも目の詰まった帆布のような生地なのでとても重くて肩が凝ったという記憶がある。
それでも気に入ったので暴風雨の日に何度か着たが、自分としてはそのヘビーデューテイな機能に大満足なのだが、いかんせん都会では混んだ電車に乗ると濡れたコートは濡れた傘以上に始末が悪くてそのうち着なくなったり、吊しておいても丈は長いし嵩張るし他の衣類にオイルが移りそうでもあったので、数年前に思い切って捨ててしまった。帽子の方はしばらく被ったが、これもだいぶ疲れた感じになり、その後、山歩き超軽量派に転向したので帽子掛けに鎮座するだけになって数年経過していた。この年末の片付けでちょっと気になり、帽子掛けから外してみたら..やはり放置していたので少しカビが付き、生地も潤いなく、これもゴミ箱行きになったのだが、ちょっとだけ考えがあって掘り出して風呂で束子掛け洗いをして置いておいたものだ。というのも、購入時にお手入れ用のFilson's Oil Finish Waxも買って何度か手入れをしたのだが、捨てる前にもう一度やってみようと思い立ったわけ。以前、コートをやってみたが、ムラだらけでしかもベトベト感が残り、それも廃棄の一因になったので今度は注意深くやろう。

で、正月二日、作業を開始した。
くたびれた生地の油っ気もないすっぴんの帽子とお手入れ道具類。
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いろいろ方法はあるだろうが私のやり方は、暖めて緩くしたワックスを靴磨き用の束子で生地にすり込み、後でドライヤーなどで加熱して生地に染みこませている。今回は最後になるかもしれないので念入りにやったらやり過ぎた。暖めすぎたのかorz蝋が多すぎ...しかもムラだらけになってしまった。
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こうなったらドライヤーでは加熱が不足なので、暖房用のガスヒータの吹き出し口に帽子を置いて全体を加熱しては布で拭き取り、ムラの場所に広げての作業を地道に繰り返し、なんとか事なきを得た。
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見た目はベタベタであるが、高温で蝋が飛んだか?今回はベタつくこともなかた。仕上げにbrow band(革の鉢巻きを)戻して数カ所を縫い付けた。
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この帽子、気分はスナフキンなのでお気に入り。また被ろう。

このワックス、帆布系なら使えると思う。








一度は捨てたコートであるが、オーストラリアドルも安いから暴風雨用に再入手しようか→

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by ulgoods | 2009-01-03 20:25 | 衣類系
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