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Thru-Hiker ぬらさんの一日

Thru-Hiker ぬらさんの一日

現在ジョンミューアトレイルを単独で歩き中の”ぬらさん”こと土屋氏の一日の予定表を見てみよう。
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円グラフで書くと夏休みの日課表のようでもあるが...おや?起きて直ぐ食事じゃないのね!と気付く人もあると思うが、これには訳がある。
このサイクルは夕食から見た方が分かりやすい。
・景色や条件の良いところを選んで休憩を兼ねてトレイル端などで食事を済ませてしまう。
・そこに寝ると食事の匂いにつられて熊が来る可能性があるので、そのまま立ち去って1-2時間、寝場所を探しながら歩く。
・休憩のタイミング、かつ条件の良い場所を寝床にする。トレイルからは100フィート(30m)以上離れて、しかも見えない場所であること。
・即寝る
・起きたら食事をせずに即出る。食事など生活すると辺りの植生を痛めるし。
・暫し歩いたら休憩を兼ねて景色や条件の良い場所で気持ちの良い朝食を摂る。
・あとは適度に休憩しながら歩く。
これはRay Jardineが提唱したステルスキャンプ(stealth camp)の手法だね。
食事に最適な場所と寝るのに最適な場所は違うし、食事の匂いは熊を呼び寄せるし、寝場所でごにょごにょ生活する定着型キャンプでは宿営地にインパクトが大きいというわけだ。装備や生活がシンプルだから10分もあれば設営や撤収が完了し、食事が休憩時間を兼ねるので結果として時間の無駄を省く。薄明るいうちに食事を済ませばライトの電池も節約できる。
予定表では起床から歩き始めまで1時間見ているが、実際にはそんなにすることは無いはずだ。瞑想でもするのかな?トイレなども寝場所ですると動物を集めることになるから近所ではしないと思う。ぬらさんは頭髪を省略している人なので手入れや匂い的には有利だな。

土屋氏は一日30kmの歩行を予定している。最近読んだ本だが、シベリアの収容所を脱走して印度まで歩いた脱出記の人たちも1日30km位を歩いていた。一年間続ければシベリアから印度まで行ける勘定...続けられれば、だが。

GPSが戻ってくれば何処で休んだか寝たのかが一目瞭然...

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実のところお腹が空くと思うけど...お腹が空いた熊のお腹を満たすよりはマシだ。
食事の匂い=人間が寝ているを学習されるとあとの人に厄介なのでね...
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by ulgoods | 2008-06-20 09:08 | ぬらさん
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