ママチャリ優勝!

ママチャリ優勝!

1/12日、富士スピードウエイで開催されたスーパーママチャリグランプリに参加し、初出場ながら、何と!エントリー703チーム中で優勝をさらってしまった。
優勝は「ベストBBQ」部門!
これは走りで優勝するのに変わらないくらい、いや、山より道具なわたし的にはそれ以上に価値のあることだった。
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左が参加賞、右がベストBBQ賞優勝トロフィーだ!

しかし世の中、良いこともあれば悪いこともある。泣いて笑って人生さ...

・出だし最悪の故障
足柄SAで雨が来た。予報では一日雨だという。やれやれ、ママチャリでFSWを7時間耐久というだけでも酔狂なイベントなのに雨まで加われば、もー正気の沙汰ではない。
ほのかに待った中止の連絡が入らないのでそのまま御殿場で降りてFSWへ向かった。
朝6時過ぎ、辿り着いたFSWのゲートで入場料1000Yen也を支払って車の窓を閉めた時のこと、ドアからメキっっと言う音を感じた。へ?と思いつつもパワーウインドウのUPボタンを押し続けていると、...音がメキメキっと鳴り、窓からは三角のガラスが押し出されてくる。
え”...
運転席側のドアの中でガラスが割れて窓ガラスが回転運動を伴って押し出された格好で、後ろ上の角が三角に少し外側に突き出ていた。一瞬その造形を見て何が起きたのか理解できなかった。
外は雨、運転席の窓は無いも同然。あああ...OTZ
とりあえず、チームの暖房と雨宿りの屋根は私が担当している(の筈)なので、機材を送り届けなければならない。行かねば、な...
駐車場はとうの昔に埋まりきっていて、私が停めた場所からピット方向は遙かに霞んで見えていた。涙も滲む。タープと、薪ストーブと、細々道具のダッフルザックを背負い、雨の中、まだ夜明け前、黙々とピット方向へ向かった。
「機材置いたら帰ろっと..」

・現地最悪
指定されたピットに到着し、機材を置いて辺りを見ると知った顔を発見することができた。ちょっとホッとする。なんせ、13人のチームだが顔見知りは一人だけ、もう一人は荻窪の壁屋で一回ご一緒した人で、あとはMixiで連絡を取り合ったと言え顔も本名も知らない方々。とりあえず彼が場所を取ったというピット裏へ行ってみた。既に他のチームは自立式の巨大な屋根を張り終えてLPガスなどの重火器の準備に移っている。
えええ”、みんなそんな重装備なのぉー
我らが場所だけ、ぽつんと、ビーチパラソルが荷物にくくりつけられて、寂しく雨に打たれていた。
あああ”、現地の状況が分からないが、ピット裏のパドックと言うくらいだから芝か何かと漠然と思い、キャンプ時代に買ったコールマンのタープを持ち込んだのだが、非情なコンクリートの地面にはペグが打てないではないか...OTZ
第一、雨なら中止の気分だったから、雨対策など無いも同然なのだ。
「ま、なんとかしなきゃ...」

気を取り直し、側溝の蓋に張り綱を結びつけたり、お隣の構築物の足を借りたりで、ゆるゆるであるが、何とかタープを立ち上げることができた。中にビーチパラソルを立て空間を確保した貧乏くさい布陣で、風が来ればひとたまりもない。小川キャンパルのちびストーブは煙突がタープ外に出るように隅にセットした。
ゆるゆるタープに薪ストーブの組み合わせというのはかなり強烈に哀愁だったと思う。
さっそくストーブの火興しを始めた。濛々と煙が出るが、周囲も炭の火興しや何やの似た状態なので、それに紛れてせっせとストーブを起動した。これで暖を取り、豚汁を煮なければならない。温かい飲み物の湯も供給しないと...使命は重大だ!
わたし的にはこれを7時間耐久で燃やすのが今日のメインだし。
また、BBQグリルも組上がったので、秘蔵の備長炭を供出し、そちらの火興しも行った。へへへ、モノが違いまっせ!備長炭でっせ!
これにはメンバーが投入した霜降り和牛2kgが焼かれるはずである。
この日に運び込んだ燃料は、薪が20kg、備長炭一俵(15kg)、その他、イワタニ・カセットガスストーブ、ユニフレームのカセットガス分離型ストーブ用にキャプテンスタグの強化型カセットガス6本だ。足りるだろう。

参加メンバーが書いてくれた絵。
火の番は私である。
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上手いもんだ。
このころには、もー車のことは忘れていたようだ。

・レース
しかし、人で埋まっている。皆、半濡れ状態だ。
実質500チームくらいの参加で各チーム10人以上はいるから、ピット周辺は最低でも5000人くらいでゴッタ煮状態だ。ピットの中も2Fのクリスタルルームでも、ほとんど、フェリーの二等船室状態ざこ寝が展開されている。歴史と栄光のあるFSWでも珍しい光景ではないのかな?
シグナルが青になり、けたたましいチャリチャリベル歓呼の中、ペースカーに先導されて壮絶なレースが始まった。
開始直後から救急車のサイレンが聞こえていたっけ。ヘアピンの次のカーブが外に膨らむと滑りやすいと言う事だった。
以後略..

一周4.5kmのコース、私は連続で二周走った。
出だしのヘアピン過ぎてからは下りでスピードが出すぎ、車体がぶれて恐い。後ろから追い抜いていった野郎は褌一丁だ。これも一瞬ボー然としたが、食らい付きたい後ろ姿ではないが一つでも順位を上げたく、空転するペダルを超高速で漕いだ。後半は登り主体..これは地獄。登っても登っても坂..なんて山頭火ふうに詠んでいる場合ではない。半分以上は押して登っているが、何とか立ち漕ぎでかわすも、うううーとゲロを吐きそうだった。最後、直線に観客席が見えてきたが、これも遠い。ピットに入れば栄光のホームストレートを体験できないので、もう一周orzとげんなりしつつもストレートを駆け抜けた。さらにもう一周は地獄の二乗であったことは言うまでもない。
が、山で、北岳の、穂高の、頂上が見えてからのあの厳しい登りを思い出し、無になって漕ぎ、無事に次ぎに繋ぐことができた。
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出がけにポケットに放り込んだGPSはコース中程で位置を補足、2周間はタイムが取れて、一周13分4秒だった。2周目はかなり減衰していたから、1周目は12分台だったはず。悪くはないだろが、優勝チームは8分台で回ると言うからすげーもんだ!

この日のために用意したPetzlの超軽量ヘルメットをかぶり、スキーゴーグルをはめた。外はNikeACGのジャケットをレインシェル代わりに使い、下はアクシーズクイーンのGore Wind-Stopperのパンツを穿いている。このパンツ、昨年初めのICIのセールでお安く買ったのだが、かなり良い。風は通さないし、雨でモモ辺りはびしょ濡れだが膜が遮り浸水は感じない。
フラフラになって火の番席に戻ったが、全身から湯気が立ち上っている。左の足が数回、吊りそうになった。

以下略

・レース終わって
ストーブの灰や未燃焼の木炭をびしょびしょのダンボールの上に掻きだし、水を掛け消し始末した。どーもちびストーブは煙突が細く短いせいか、吸い込まれる空気の容量が少なく、奥の方などは未燃焼の木炭が残る傾向だ。私の燃やし方も拙い。

表彰式があるらしいのだが、車の窓が気掛かりで先に帰らせてもらう、
が、ストーブを担いで駐車場まで戻った時だ、表彰チームの呼び出しアナウンスに我らチームの番号を聞いた。ん?走りの順位ではお呼びが掛かるわけがないのだが..きっとブービー賞か何かだな、気にはなったが、車が酷い状態だったので暗くならないうちに帰ることとした。

・帰り
やはり運転席に雨が吹き込む。
下道で帰ろうと思ったが、御殿場から東京ではどんなに時間が掛かるか..気が遠くなりそうだったので、窓を補修することにした。コンビニに立ち寄ってサランラップとガムテープを調達し...サランラップ巻きガムテープ留めの窓を作り、何とか外気と遮断を試みる。
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走り出すと、すぐにサランラップがはためいて壮絶な音がする。凧の呻りを耳元で聞くようなものだ。とりあえず高速に入ってゆっくり走るが、根がせっかちなのですぐに100km/hくらいに上げてしまう。案の定、ラップが裂けて車内が寒く、更に一層はためきがうるさい。次のパーキングに入って念入りに張り直し、さらにガムテープも惜しみなく使って対処した。
何とか戻ったが、、、サランラップ巻き、案外良い。もー修理に出さずにこれで良いかな、15年乗った車、窓だけ新品でも釣り合いが取れない気がしている。が、サランラップ巻きで乗り続けるのは人としてどーかと思うし。悩ましいな。

・結果
表彰の呼び出しは何と!BBQ部門での優勝だ!
タイム順は当然だが、ベストコスプレ、ベストパフォーマンス、ベストBBQが用意されていたとのこと。知らなかった。各上位3位が表彰対象。そのなかでも優勝は名誉である。何でも審査員に和牛の備長炭焼きを振る舞ったのがポイントではないか?という話しもある。
いーやー、各チームともBBQには気合いが入っており、LPガスや炭をガンガンと燃やし、学祭の模擬店を優に凌駕する重火器を投入しているチーム多数!優雅に過ごされて居る中、崩れかかったタープの下、場違いな薪ストーブではあったが、微妙に悠然とした味を出してBBQ賞の獲得に少しは寄与した気がして、酔狂なイベントを全力で遊びきった心地よい充実感が残った。審査員の厳しくも暖かい選択眼に敬意を表する。

窓ガラスの失意と火の番で写真を撮っていなかった...
スーパーママチャリ、BBQ、優勝 くらいのキーワードで検索するとメンバーのblogなどが引っ掛かるだろう。初めての人が主だが、事前のMixiでの打ち合わせが効いていて、何気なく集まった割には人も物もよく噛み合って機能したようだ。
みんなありがとう。

追記
積んで走ったGPSの解析結果が出た。
チーム最年長の私の最初の周回タイムは00:12:02.7 で、これはチーム中で1位の成績だ!へへへ、若いモンには負けないぜと思ったが、2周目は00:12:57.8 で10位...持久力がないってことだね。やっぱ歳だ。



濡れそぼる登っても登ってもの坂...雨のFSWママチャリ漕いで詠む ULG
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by ulgoods | 2008-01-15 06:10 | 駄文系
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