SpinnShelter / Gossamer Gear

SpinnShelter / Gossamer Gear

まだ山では張っていないのだが、Gossamer GearのSpinnShelterは重量と居住性が日本的気候にもマッチする全天候保護超軽量シェルターだと思う。
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とりあえず基本形を庭に張って寝たが、思ったより快適だ。入り口の高さがるからアルコールストーブが使える。で、出入りは楽な方だ。側面の傾斜があるので二人は辛いと思うが、一人なら悠々の広さだ。奥行きも充分なので雨の中を出入りしても寝袋は濡らさないだろう。
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重量はシームシール前で9.0 oz(255g!)。軽い。
生地は名前の通りSpinnekerだ。ヨットの帆に使われるこの生地は数日張ったままでも伸びや湿気による弛みが出ていない。最初はレジ袋並にパリパリしているが、いずれ落ち着くらしい。
これのリッジラインが懸垂曲線なので壁に皺が出ず、ピンと張れる。風が強い朝にも本体部分は予想以上に静かだった。ただし、今回はBeak(くちばし部)をちょっと低く張りすぎたか張りが弱くて風ではためいた。次回はもう少しだけ高く張ってみる。
この手のシェルターは間口の開きで高さが変わるのだが、SpinnShelterは内部に張り綱を張るので、綱に長さを記憶させておくことができる。しまう時に少し狭めておけば次回は良いだろう。

終端の三角もマジックテープで留めているので、ここは開けることができ、側壁に隙間を作らなくても換気が取れる。
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もっと高く側縁を浮かせて張れば半タープのような張り方もできる。この手のシェルターとしては張り方に多様性があり、晴れた日なら片側をガルウイングとして跳ね上げれば良さそうだ。
明け方の雨に降られたが、シームシールした縫い目から漏ることはなかった。Spinn生地はシンナーで溶いたSilNetがよく効いてきれいに仕上がるので、目止め作業をしていても楽しい。

Integral DesignsのSilShelterはカタログ的には二人用であり、高さが低いので側壁を吊り上げて広さを稼ぎ出す必要があるが、SpinnShelterに比べると背が低くて居住性は劣る。また、足元を外から吊ると距離があるために剛性がイマイチで、仕方なく中に骨を立てると居住性が阻害されるが、SpinnShelterの終端はは思い切った切妻屋根なのでピッチり張力を掛けることができて剛性感が高いし、空間が分断されずに居住性がよい。これで側面を吊ればもっと広くなるのだけれど、おそらく風へのはためきを嫌って採用しなかったのではないかと思う。側壁を吊らなくても一人用としては充分な広さになるよう高さと幅を決めたのだろう、バランスがよい。側面を吊った多角形的な佇まいのSilShelterも美しいが、SpinnShelterにはそれとは異なった合理的な美しさを感じる。細部までよく考えて作られている。

IntegralDesignsの新作のSilDomeかmontbellのMONO FRAME SHELTER DIAMONDも候補に上げたのだが、SpinnShelterに比べると張るのは簡単そうだが、一人用の空間としても、重量的にもSpinnShelterを凌駕する魅力が感じられなくなってしまった...

先日紹介したMFD(富士手芸店)の亀の子タープはSilShelterが変形してSpinnShelterになる中間に位置する形状と言える。亀の子タープの側壁を長くして側壁を吊るのを前提にすれば高湿多雨的な日本の気候に合った使いやすいタープになるのではないかとSpinnShelterを経験して感じた。良いとこ取りを狙って亀の子も詰めて欲しい。

これ以前はIntegral DesignsのSilShelterがお気に入りだった。SilShelterもSilnylonを使った傑作シェルターだが、SpinnShelterも単に素材の軽さでのみならず、その性能において素材の名前を冠したシェルターとして記憶されることになるだろう。


ある日の寝床...
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SpinnShelterの中はTitanium GoatのPtarmigan Bivyだ。底部にReflect-Texを使い、熱反射を目論んでいるが、体一つでは比較のしようがない。素材のカタログ的には少し効果があるとのこと。Lサイズだが、重量が160g程度なので、冬場に使うならコレ。TiGのBivyは3つ目だ...縫製が良くて値段も手頃!

寝袋はNunatakのArc AlpinistのEPIC生地版だ。-7度対応とのことであるが、少し寒い気がしている。山に担いでいくまで、もう少し試してみる。幸い、東京もこの数日は気温が低いので、ようやく庭で試せるようになってきた。

Bivyの下はこれもGossamer GearのPolycryo Ground Clothだ。どんなもんかと買ってみたが、ただのポリエチレンな膜なので岩場では使えない。農業資材売り場で買えそうな感じがした。、ま、軽くて完全に防湿なので枯れ葉の上で寝る時には使うと思う。

Bivyの中にはPacific-Outdoor Equipmentの合成繊維入りの全身サイズ空気マットMax-Thermoを入れている。ORのDownMat7のショートでは仰向け寝の私には短い気がしたので、雪上でこれが使えないか、ちょと試し中。

これらを使って、さらにNunatakのSkahaダウンセーターを着て寝てみた。さすがに冬の低山フル装備に近いので汗をかくが、Arc Alpinistは締め付け感や密閉度を調整しやすいので、どーにもならない脱げば寒くて着れば熱いという状況には陥らずに済む。

これらは個別にもっと経験してから書きたいと思っている。


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by ulgoods | 2007-11-21 01:28 | 宿泊系
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