NEMO HYPNO EX tent

NEMO HYPNO EX tent

空気梁を二本使うNEMO HYPNP EX、お安く買うことができたので空気梁を試してみることにした。
張ったのは白根三山縦走の翌週の仙水小屋で、私にしては珍しく2週連続の南アの山行である。今回は昼近くから出掛け、最終バスで北沢峠入りし、夕方には天泊に入って翌朝の朝一バスが来る前に軽荷で出て甲斐駒をピストンする予定であった。

テントは事前に部屋内で張り、空気梁を固定しておいた。初回は20カ所以上をベルクロで固定しなくてはいけない。これをテン場でやると手間なので、いつもの通り畳マットの上で準備をしておいたのだ。
当日は、あいにく北沢峠のキャンプ場を過ぎた辺りから大粒の雨に降られて雨の中の設営となった。ま、降るとは聞いていたので想定内であったが、雨の天泊、しかも雨の中での設営は憂鬱だ。

設営はTyvekのグランドシートの上にテントを広げて四隅をペグダウンし、各梁のテントの外に出ている孔から空気を送ると梁がムックリ・シャンと立ち上がる。少し標高があるのと、GoGoに比べて容積が大きな梁を呼気ポンプで膨らますのはちょと辛かった。足踏みポンプもあるのだが、少し重いのでGoGoと同じ呼気ポンプで頑張った。
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一本の梁はテント内部、もう一本は外に大きく飛び出ている独特のスタイルだ。

ムックリ立ち上がったテントだが、この際テントのドアを開ける必要は無く、中は一切濡れていない。この点、重要と思う。単壁テントではBDのFirstLight,OneShotを持っているが、いずれも入り口を開けてもぐり込まないと梁が設置できない。雨なら内部を濡らしてしまう。また、二枚壁のテントの場合もメッシュの内張をポールに吊り下げた時点で内部はずぶ濡れであろう。空気梁テントの面白いところだ。
立った後、空気梁から張り綱をとり、側面からも張り綱をとった。側面の張り綱はハタメキを押さえ内部を広く使える利点があり、単壁の山岳テントに多く用いられている構造だ。入り口にツェルトを被せて仮設前室とし、出入り時の濡れを防いだ。

テントの内部は身長174cmの私が火の字で寝て手足が少し余裕がある程度。ぎりぎり二人用か。
このテント、ベンチレーションが良くできていると思う。入り口は下縁のジッパーが真横に開き、荒天時はそこからもぐり込むことになっているのだが、同時につっかえ棒が仕込まれていて、棒をつっかけて隙間を作ることができる。同様のつっかえ棒式のベンチレーターが屋根にも付いている。これらを全部使うと換気効果が素晴らしい。今回は雨に降られたのでテント内でガスを使って煮炊きを行ったのだが、テント内壁はサラサラしたまま。スポットで3滴ほど、水滴を見たが、朝まで壁面全面の結露は見られなかった。最初は生地の透湿が素晴らしいのかと思ったが、今思うと換気に依るところが大きいと思う。この日は最低気温が11度程度まで下がった。呼気での結露が見られて良い状況と思う。FirstLightだと金属ポールが結露する...
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入り口と屋根のベンチレーション、それと赤いキャップをはめた空気孔
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寝姿は、Patagonia MicroPuff P/OとMontbellサーマラップパンツを着て、モンベルU.L.コンフォートシステムパッド150を敷いた薄い化繊のキルト(MFD Gecko)のコクーンモードであったが、全く冷えはなく、テントの出入りとかで濡れた衣類も朝までに完全に乾燥していた。このスタイルも今期2回目だが、湿っぽい環境の10度を少し切るくらいまでなら使えることが実証できた。

翌日、何とか降雨を持ち堪えている空の下、サブザックとしてREIのFlash UL Packを使い雨具、水、行動食だけ背負って甲斐駒へ向かった。究極の軽荷である。担いでいるのだが、いつもの荷重感からすると羽が生えて上に引っ張られているような錯覚すら覚える。
降ったり止んだり、雲の切れ間から時々富士や北岳、仙丈が見えては隠れた。雲は仙水峠を通じて仙丈の麓から白州の谷へ流れているようである。無事に甲斐駒の頂上へ達しが、以前、黒戸尾根から来た時も雨であった。今回も視界は効かないのが残念である。どーやら私の甲斐駒は雨と縁が深いのだな。

山頂をすぐに辞し仙水小屋まで下山してキャンプを撤収したが、ここでもHYPNO EXの空気梁は便利だった。空気孔に排気用の弁を付けると、ものの3秒でテントはヘナヘナと平らになる。そしたら空気孔と反対側から付属のコンプレッションザックへワシワシと容赦なく詰めていくだけ。ポールがない単壁テントだからできるワザだ。どんどん詰め込んで体重を掛けて中の空気を抜き、締め上げればお終い。雨で少し重くなっていたが仕方ない。この際テントの中は濡れない(はずだ)。内側もそれなりに湿るだろうが、翌日の雨でも乾いた環境を提供してくれると思う。

テントではないが、またMontrail HardRockにGoreの靴下で歩いた。防水は前回同様に完璧。歩き方も慣れたせいか、尻餅は着かなかったし、足も捻らなかった。足が軽いのでもう登山靴には戻れないかも。心肺機能さえ許せばトレールランもできそうな感じで自由を感じた。
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やはり岩場を歩くので靴は擦れるのだが、HardRockは要所要所、擦れる箇所に上手く補強してあって、生地に穴が開くことは無いようだ。もっと軽くて通気性の良いトレールランニングシューズはあるのだろうが、Wide仕様があるだけでなく、作りの面からもHardRockは良いと思う。とはいえ、ソールの耐久性はビブラムの比ではない。底面パターンのエッジの減りも早いし、一部積層の剥離も起きた。セールで見かけたら買いだめしておこう。

そうそう、キャンプサイト用にCROCSのサンダルを持っていった。サンダルも外に放置で雨に打たれっぱなしだったが、ゴアの靴下を履いたままの状態だったので気にすることなくサンダルを履けたのは便利。


NEMO HYPNO EX、空気梁は不真面目ではなく、それなりに使えます。



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by ulgoods | 2007-09-30 19:27 | 宿泊系
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