屋根系

一段落したので、Sierra旅に使った装備の検証をしていこうと思う。

■シェルターシステム

屋根系としては
・シェルター 312g GatewoodCape(雨具兼用だが、Base Weight的にはこちらにカウントした)
・ポール 0g (OdBox FoxTaiL Trekking poleを流用のため)
・Bivy sack 275g Titanium Goat The Reflect-Tex, Epic, Bivy Large
の組み合わせを使った。

最初のAgnew Meadows付近とIskand Passでの最初の2泊目は一応、雨の待避場所の屋根は張ったがBivyザックのみで寝た。だって、天の川と流れ星が素晴らしいので、屋根があったらもったいない。
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Island Passは10205 ft. の高所なのだが、どうやら後述の水辺に比べて岩山の上は暖かいようだ。同行のjoxterさんが撮ってくれた写真であるが、私も結構、行儀よく寝ているらしい。

3泊目(Lyell Fork)、4泊目(Tuolumne River)は川の近くで夜露が辛そうだったので屋根に入った。実際、濡れたし寒かった。
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8670 ft. 付近、日の出直後、霜

5(Sunrise)、6泊(Little Yosemite)目は、熊に襲われた時にBivyのみだと私はほとんどブリトーにしか見えないだろうから、イキナリは止めて頂きたくのココロで包装紙程度の意味合いでシェルターに入った。

当初、宿泊システムには摂氏0度程度で睡眠が取れると事と数時間の降雨を想定したのだが、降雨による濡れに関しては心配する必要もなく、背負うのが納得出来れば何でも良かった!ことになる。

天候は話には聞いていた通りで、最初は半信半疑だったが、やっぱり乾燥していた。シエラ飯の本(「シエラの暮らし」、清水秀一氏著)では降雨に悩まされた話を読んでいたので、気温より降られたことのことを考えた装備であったが、結果として雨は降らなかった。後出しジャンケンのようだけど、実は降らないことにはある程度の見通しがあった。というのも、シエラ飯本の記述と該当日の周辺都市の降水記録と付き合わせて見た結果(便利な世の中だ)、確かに清水氏が歩いた年は記録的な降雨だったようで、近郊のBishopで雨が降った日は清水氏の本でも雨が記録されてることが分かっていた。雨の空間スケールがそのくらいだということ。で、多年にわたる夏の降雨パターンも、7月中旬に降雨がなければ夏は雨が降らないという勝手な仮定をして、出発直前までBishopとMammoth Lakesの天気を眺めていたのだが、ま、降っていなかったので大丈夫という変な確信を持ったのだ(結果論)。が、まるっきり屋根を持たないのも大人としてアレだから、雨具兼屋根になるGatewood Capeを選ぶことにした。こいつは雨具と思っても軽い方だし、ポールもトレッキングポールの流用だから、本来のシェルターとして計上する重量はBivyだけだが、安心感のある屋根系を構築できた。

そのBivyはTG製を出発直前に取り寄せて使った。似たようなBivyでBozeman Mountain WorksのVapr Bivy Sackも持っているのだが、TGのBivyは蚊帳の付き方がユニークで、蚊帳の面積が広いのが良い。頭の皮を剥くと土筆坊の頭の部分が全部メッシュとして露出することができ、
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吊らなくても充分換気を確保できる。というのも、シェルターに頼るとGatewood Capeは自立しないから、例えば花崗岩の岩の上で寝るという自由が制約されるけど、吊らなくても良いBivyならどこでも寝られる余地が残ると考えたわけだ。結局虫が居らず(居たかもしれないが私には来なかった)、メッシュからも頭を出して寝ていたのでVapr Bivyでも良かったが..。
今回は重量を気にしてグランドシートを持っていかなかったので、仮に花崗岩の上で寝たら一発で摺り下ろしリンゴ状態の穴が空いただろう。

川沿いで寝た二晩はEPICのBivyも足元が結露で濡れた。夜中に濡れに気づいたが、一応寝袋も耐水シェルなので慌てずに寝た。朝日が昇ってから花崗岩の上に広げて乾せばいいや、というくらいのことを寝ぼけ脳みそで考えたが、致命的なことはなかった。
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結果としては、雨も降らず、どうせ結露で濡れるのだから、装備の正解は重量が3.5ozも軽い4.5ozのBasic Bivy regularサイズで良かったと思う。お安いし!TGのBivyは安価なので良い。しかし、作りは、かがり縫いがしてあったりでBMW製より上等だ。

今回、グランドシートを持たなかったのは失敗だったと思う。Sunriseのキャンプ場とLittle Yosemiteでは地面が砂や乾いた土で埃がひどかった。どーせ、マットもBivy内に入れるし、Bivyの底もあるんだから要らないやと思ったのだが、持つべきだった。草地はよいが、乾いた地面と顔の間に少し敷物が欲しかったし、EPICは土埃をよく吸うし。
Bivyの穴を気にして岩の上に寝なかったのだから趣旨が貫徹していなかったことになる。反省。実際、Sunriseのキャンプ場では寝たら気持ちよさそうな平らな、塩梅のよい傾斜の大岩が横にあったのだ。ま、向こう側に落ちたらタダでは済まないがね..。出発直前に障子貼り用の無地のTyvekを入手したのだが、重量的には建材用と変わらなかった。で、もーなんやら面倒なので結局持たなかったのだ。どうしてもBase Weightを4700gに押さえたかったし。

行く前はペグの刺さる寝場所を確保できるか心配だったが、これも結果的には何でもアリと言うことが分かった。というのも、ルールさえ守れば岩が好きなら岩の上、ペグが欲しければ土の上の寝場所が選べるのだ。一本だけ地面貫通用にチタンのネールペグを持ったが、それすら使う必要はなかった。逆に砂地ではペグが上手く効かない箇所も多い。その場合は、ふんだんにある岩を重石で使うことになる。
経験豊富なベーさんの話では氷河から降りてくる風は冷たいということだが、運悪く、そんな素晴らしい景色の場所では宿泊時刻にならなかった。もし風が冷たい時はGatewood Capeの背を向けて地面にピッタリ付けて風を遮るつもりだったし。
屋根系に関しては我が選択に後悔なし!

雨期のSierraは知らないが、乾期のSierraは何でもありシェルター天国と言えた。どーせなら軽いテントの二つや三つ、とっかえひっかえ張り比べで担いで行っても良かったな。ULとは言わないがUL装備で行ったと言えないことはない。



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もっと削れたじゃないか臆病者め...
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by ulgoods | 2007-08-05 23:10 | 宿泊系 | Comments(19)
Commented by JSB at 2007-08-06 01:33 x
>どーせなら軽いテントの二つや三つ、とっかえひっかえ張り比べ、、、
ワーォ!体験者のみが語れる、余裕の境地(笑)
徐々に本音が、、、、、なんてね
多少の+ - は、あっても当然と思います。天候に左右されますし
出会った小動物なども、素敵な思いでになったことでしょう。
写真を拝見して、とても楽しかったです。

ビビィというのは、グランドシートが要らないもの?と思っていました。
埃っぽいという印象は、どうも現地に行かないと実感出来にくいですよ

快速旅団では、超薄いTyvecシートを、ご自由な長さでの販売を
始めたようです。次回のシェルター天国では使えるかもね、ふふふふ
Commented by カワサキ at 2007-08-06 03:56 x
ね、テントはオーバースペックでしょ(^^)。
あの気候だったらタープだけでもオーケーですね(耐水Bivyはあった方がいいけれど)。
リトルヨセミテは埃がひどかったですね。

Gatewood 、、、は良さそうですね。

日本の山岳だとちょっと怖いけれど。
Commented by ★joxter at 2007-08-06 06:51 x
確かに。。。
小生は虫を警戒して結局Contrailに納まってしまったのですが、
原野にBivyひとつでごろんと横になっているulgoodsさんやべーさんが羨ましかったです。(小生も検討します。。。)
でもGatewood Capeは向こうの人のウケが良かったですね♪ It's so cool! って。
Commented by ulgoods at 2007-08-06 09:03
JSBさん、いやぁ、あの景色の中であんなテントやこんなシェルターも使ってみたかった!前述の黄色い車じゃないですが、装備一式積んでいって、あちこちで2,3泊の小トレッキングをやるのも楽しそうです。
今回持っていった系統のビビは裏地も軽くて薄いので、岩場なら一発で摺り切れるひ弱なやつでした。土埃は..シートがないと寝返りうっただけで埃を吸うはめに...。馬糞成分も多そうなのでね(笑

小動物、特にどこにでもいるのがリスですが、少し掘れたトレールの肩の段差の垂直面を利用して無数の巣穴を掘っています。巨大な松の木が巨大な松かさを落としますが、松の実は皆食べられていました。

障子用の無地タイベックを買いましたが、ザックリ量りましたが、重量的に軽いわけでは無さそうでした。ただ、繊維の入り方が建材用より光に透かした時に美しいという印象はあります。アホみたいに50mロールで建材用を買うより良いですね。
暇な時ように無地に小説やら、バックギャモンのやら将棋版面とか印刷してくれても良いかも!
Commented by ulgoods at 2007-08-06 09:11
カワサキさん、仰るとおり、テントはオーバースペックでした。蚊帳として内張だけ持っていく手はあるかもしれません。べーさんが、氷河おろしの冷たい風を話していたので、ちょっと防風は考えました。
MLDのCubenファイバーのタープ類を考えたのですが、即納を打診したのですが、順番通り、8週間後でないと手に入らないので諦めました。
MLDにしてもTiGoteにしても、欲しいものはなかなか手に入らない。カーボンポールを既に2組もGetしたカワサキさん、さすがです!
日本でも樹林帯ならGatewoodでイケそうですよ!ガイラインが要らないのがポイント高いです。ただ、着るとデカイんです...最近はファイントラックのピコシェルターを代わりに使おうかとも思っています。あのくらいの空間があればBivyで暮らせそうです。
Commented by ulgoods at 2007-08-06 09:17
じつは、joxterさんのContrailは羨ましかった。Virga2をと思っていたのですが、いつの間にか廃盤でContrailなんですね。屋根系がかぶってもアレなのでGatewoodにした次第。ま、冬の奥多摩にしろ、最近結構活躍ぎみです。
確かに、Gatewoodはウケが良かったですね。最初に話のきっかけには良かった!
Commented by べー at 2007-08-07 01:35 x
やはりグランドシートがないと、砂を噛むことになりますよね。
私も、何度顔の下に砂が在ったことか!

TGビビのレギュラーは長さが180センチくらいしかないので、かなりギリギリになります。あと、ファスナーが首の下辺りに来るので、目の部分をあけて星を見ながら寝るというのが、少々難しいです。
Commented by ulgoods at 2007-08-07 11:14
シートはべーさん用にはWサイズが必要だと思います(笑
TGビビのレギュラーは小さめだというのをBPLで読んでいたのですが、なんといっても軽い!夏シュラフなら使えないかと思っていました。
Commented by べー at 2007-08-08 06:45 x
はい、Wだときちんとシートの上で起きられます。いっそのこと要らないとも思うのですが...。
 普通のビビもなかなかの撥水なので、シェルターセットや、夜露程度なら快適です。ただ、在庫が無いみたいですね。
Commented by ulgoods at 2007-08-08 14:33
DJさんからメールを貰いました。
Basic Bivyの普通サイズの注文を打診したのですが、近日中に新素材で新登場らしく、注文を制限しているらしい。サイズはL限定になると言っていました。ら、新素材でレギュラーサイズ作っても良いよと書いてくれたのでお願いしました!
ついでにeVentやCubenもやってよとお願いしたのですが..
どーでしょうね。
Commented by べー at 2007-08-09 02:29 x
どのような素材になるのでしょうね。楽しみです。(色が...。)
ハーフドームへの道中で、TakeDownポールのジョイントを折ってしまって、修理にだそうとメールをしたら「重くなるけれど、メタルジョイントにしようか?」と提案いただきました。Titanium Goatはサービスがよいですね。
Commented by ulgoods at 2007-08-09 06:05
DJに探りをいれてみました。Cuben Fiberは使うそうですが、穴が開きやすいからねぇ..ユーザが注意深く使わないとイカンとのことでした。そのためにグランドシートを持ったら軽くできないでしょ!とも。
ま、Cubenなら色は安心ですね(笑
また、Caldera Coneのチタン版が1週間以内に出ると予言していましたが、もしかしたらTG製かと??
忙しいらしいです。
Commented by べー at 2007-08-09 07:20 x
ああ、TGのチタンホイルを使っているのかもしれませんね。ULGさんがあのホイルを見て「これでカルデラを」と考えたのは鋭かったですね。

Cubenビビ、楽しみです。TGは良心的な価格ですので、200ドルになったりしないでしょうから。
Commented by ulgoods at 2007-08-09 10:47
Cubenビビの場合は、ビビの底にマットをつけないと穴が開くでしょうね。値段は素材代だけUPでお願いしたいな。
新素材モノも$5Upで作ってくれるそうで、ありがたい限り。
で、Cuben出すよというので、ベーさんはTG ポールコレクターだけど、私も TG Bivyコレクターにするつもり?と笑っていたら、既にカワサキさんはTGシェルターコレクターだと言っていましたし...
Commented by カワサキ at 2007-08-13 12:05 x
いやいやコレクターなんてとても(笑)。
でもTitaniumugoat の Doug には職人魂を感じますね。仕上がりが、コテージギアメーカーの中では群を抜いて綺麗です。
チタニウム製のカルデラコーン、興味あります。
コッヘルですが、FireLite900mlを持っていったのですが、チタンが薄くて、底面積が広いせいか、いつもより沸きが速かったです。風防は、Joxterさんのと多分同じ、BPLの極薄チタニウムホイル風防で台風の影響でかなり強風だったのですが、充分速く沸きました!
逆に室内の無風状態(小屋の中)で風防無しでやった方が沸くのに時間がかかりました。

コッヘルの素材と形状も重要なんだなと思い、ユニフレームの小型平皿型アルミコッヘルを、joxterさんのシステムに加えてアレンジしてみます。
Commented by ulgoods at 2007-08-13 13:58
カワサキさん、お暑うございます。
DJが言うのですから、既に複数お持ちかと(笑

TGのビビも良い出来でした。縫い目にうるさいべーさんもロックミシンを使うコテージメーカーは初めて見たと言ってましたので確かでしょう。

FireLite900ですか。ラーメン用に良さそうですね。私は最近はラーメンを煮ることもなく、小さな鍋に向かっています。
風防をすると野外で少し風があって酸素供給がされた方が燃焼は元気ですが、あまり強風で密閉型アルコールストーブを使うと逆巻く炎がストーブを舐めて過加熱されて、風防内にガスが充満し、過加熱で...制御不能の状態になったことがあります。
チタンのカルデラにして、燃えるものを適当にポンと放り込んで燃やすのも気楽でよいです。薪の場合は岩の上でやるか、地面への影響を防ぐ皿が要りますね..風防を立たせるのが楽なので岩の上でやるのが一番かな。
で、持ち運びが楽なら良いんですが。
Commented by カワサキ at 2007-08-14 00:09 x
いや、もう本当に、降るような星空を眺めながら寝る幸せったら、、金で買えませんよね(^^)。

エスビット吹き消し法、なるほどと思いました。継ぎ足しや、 燃焼し残りを後でまた使うと言う技が使えましたね。これはスバラシイ。
風が強い中、ウィンドスクリーンを使うとしも、着火が難しいのが課題ですね。
液体アルコールストーブは、強風下でも、ウィンドスクリーンの中で一瞬火が出れば着火でき、なかなか消えないので比較的簡単ですが、固形燃料だと在る程度の時間熱を加え続けないと着火しないです。

日本でのULは雨と風が一番の敵かと、、、
Commented by ulgoods at 2007-08-14 13:19
何とか彗星の極大だったらしいですが、見ませんでした。山の上なら良かっただろうなぁ。塵の中を地球が横切っていくイメージが持てて良いです。

強風下での固形燃料の着火ですね。ちょとやってみます(’◇’;ゞ

雨、風、湿気...手強いです。
Commented by azm at 2007-08-16 12:15 x
8/13,14あたりのなら、ペルセウス座流星群ですね。8/13の未明は、月もなくよく見えたらしいです。高校の時には毎年この時期、野辺山に見に行ったものです。明るいのが、1時間に5,6個見えるはず。
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