デユポン社のタイベックシート
メーカホームページから引用すると、 デュポン™ タイベック® とは 0.5~10ミクロンのポリエチレンの 連続性極細繊維に高熱を加えて結合させたシートです。 天然紙より軽く、フィルムより丈夫で、 しかも水濡れに強いという 画期的な特長を備えています。 という画期的なもの。天下のデユポンがThe miracles of scienceと自画自賛するほどだ。ん?これは会社自体への自画自賛かな? 写真は建材で住宅外壁下地用の透湿・防水シートだが、タイベックは他に化学防護服や、埃が出ないのでIC工場の防塵服(着用経験アリ)、印刷では横断幕の生地としても使われている。あと、海外からの書籍など小物の郵送用封筒でも使われていた(強いので引き裂いての開封は無理だった)。身の回りで活躍する多彩な用途を持っている。しかも、燃焼した場合も有毒ガスを発生せず、水と二酸化炭素に分解されるという環境への優しさ(製造時はどーなのか判らないけど)を持つらしい。 良いことづくめ。 超軽量バックパッキング界でもこの特性を見逃すわけが無く、床無しシェルタでのグランドシートとして使われている。小分けで売っているがペラペラの割に安くはない。なんたってミラクルなシートなのだ!暫くWebでリサーチしていたが、これでタープを作ったり、透湿性を生かして雨具として仕立てた例も見たっけ。みんなタイベックが大好きなのである。NKH教育TVに出ていたノッポさんの工作みたいに糊とハサミでいろいろ作れそう。 無地のタイベックを入手しようとあちらこちら探したのだが、買える場所が見つからない。学校系資材を扱うページで見つけたのだが、学校関係者じゃないと取引できないと断られ(ほんの数メートルでいいんだよう。売ってくれよぅ。)、印刷垂れ幕屋さんで印刷しなくて良いからシートだけと言うつもりで調べたが結構高価で挫折。農業でも使われるらしいが、農協で売っているのかな? 仕方なく、建材用が入手し易かろうと目先を変えた。灯台下暗し、Yahooオークションに出ていた。数ヶ月暫くチェックを続けたが1mx100m、3mx50mという単位で売っていて、価格も2万円超。安くない。しかも幅が半端だ。で、アラートを掛けてしばらく放置していたが、やっとお眼鏡に掛かるシートが引っかかった。1.4mx50mが初回1競合だけでお安くで落札できたのだ。おおおラッキー!販売先とやりとりしているうちに「一本でいいの?」ということになり、行きがけの駄賃で?もう一本購入。結局1.4m幅のタイベックを100mも所有するタイベックお大尽になってしまった。 US方面の掲示板で郵便局に無造作に置いてあるタイベック封筒を失敬し集めてグランドシートにしようという不埒な書き込みが非難されていたが、私はそんな必要はないのであーる。タイベックが欲しいばっかりに無駄な買い物もしなくて済むし。なんたって100mお大尽ですから。 話は逸れるが、 昨年の10月に南ア南御室小屋でシェルパ斎藤氏と偶然にお会いして話を聞いたとき、氏の家では薪ストーブを使っており、苦労して薪を割るのだが、うず高く積んだ薪を見ていると、「これ全部俺の!」みたいな何とも豊かなな心持ちになるということだった。自分で割った薪は金を積まれても売らないそうだ(でも材料は無料調達らしい..)。そういえば南御室小屋のオヤジも人に木っ端での焚き火を頼んでおいて、木っ端が無くなったので積んである薪を売ってくれと頼んだが、絶対売らない!と言われてしまったっけ。ま、気持ち(俺の!感)は解るし、山小屋だから戯れに燃やす無駄な燃料は無いということだろう。仕方なく、暗くなってから焚き火守一同、手分けして(落ちた)枝など集めに山へ入った。実は我が家にも今は貴重な備長炭が2俵積んである。これを見て、暫く炭には不自由しないと思うと何やら豊かな心持ちになる。で、普段使うのは岩手のナラの切り炭。ナラはナラで良い炭だ。使いやすい。最悪は東南アジア方面のラワンの切れ端の炭。炭化が不足で灰が汚い。 このタイベックも..100mあれば一生使っても大丈夫だろうという気がして、買った金額以上に心が豊かになってしまった。へへへ。あー幸せ。物欲系買物依存症末期か.. しっかーし、このタイベック、印刷が派手なのである。カタカナで大きく「タイベック」と書いてあり泣かせてくれる..海外の物はもちろんTYVEKと印刷されているが、こちらはちょいと恰好イイ感じ。ま、建材でそのうち壁に隠れてしまうんだから建築中に派手でも構わないし、メーカーの宣伝にもなるし、高価な素材なので、これで建物を完全ラップするを派手派手にご近所に見せるのは施主さんも気持ち良かろうし..分かるんだけど、バックパッキング用が「タイベック」では泣けてくる.. ま、他に無いんだから仕方ない。 気を取り直して..このタイベックは幅1.4mとなかなか良い幅を持っている。先ずは床無しHex3やSilTarpの生活用グランドシート。床有りだけどLightSabreでもボトムの保護のために使う。もちろんBivyのグランドシートとして探した物だ。Hennessy Hammockの地べた設営に使える。丁度のサイズに切れるから重量も削減できるし。それと、なんとタープもこしらえようかと思う。タイベック製タープ。やっぱり文字は内側ね..でも内側に「タイベック」では気が滅入る。USの人はカタカナでタイベック、こちらは英語でTYVEKならまだマシかも。誰か交換してくれないかな。ちなみに、この写真のタープは工夫無く真四角の二つ折りだから張るとリッジラインの中央が弛んで全体にシワが出ているが、ちゃんと予めリッジラインを懸垂曲線に切って合わせてやるとシワが出ず、強風下でもハタめかないものができる。いわゆるCat Tarpね。猫ではなくCatenaryのことっす。これの試作をTyvekでやろうという目論見。先ずは接着関係を解決しないとイカンな。それとグロメットの処理。この辺ができればBivyの雨よけくらいは作れるだろう。さすがに「タイベック」柄の派手な服を仕立てる気はしないが、用途は広そう。あ、大きな袋にして行動中はザックの防水、Bivy中はザックカバーという手もあるかも。接着剤を多用すると重くなるが、裁縫は苦手だし、縫製に向いた特性かどうかも調べないとイカンね。 まだYahooに出ていと思う。欲しい方は早めが吉かも。 誰か小分けで要る?
by ulgoods
| 2005-08-22 11:01
| 生活系
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doting on ultralight gears more than mountains...
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