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地主じゃないけれど

地主じゃないけれど

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お尻を洗う便座の普及率はドンだけだろう?今や個人宅、オフィス、飲食店を含めて結構な割合だと思う。ウオシュレット(商標?)が無ければ運古など考えられないと言う人も多いと思う。あれは一度洗礼を受けると快適だからね。
で、お山でも運古の後は洗いたい。他の人の経験は分からないが、私としては拭き取りが不十分だと歩行に支障を来す。痒いしねぇ。洗えない山では今まではオイル含有の紙でフィニッシュを飾ることにしていた。

最近、ヨセミテからハイシェラを歩きたいと思っているのだが、一週間くらいは頑張るので、動物である限り運古をしないわけにはいかない。一週間くらい運古をしない体だと憂いはないのだが、食べてれば体が重くなるでしょ。出さなきゃ重いし体に悪い。小学校の便所の話ではないから、ハイシェラで運古をすることは誓ってアリ!環境が変わってもコーヒー+煙草の刺激で朝は5分だ。

古典的なバックパッキングの本によると、15cmくらい掘って、運古を置いて、紙は燃やして埋め戻して...ということになっている。がだ、紙、なかなか燃えない。し、なかなか燃え尽きない。どーも、湿っぽいのを拭き取った仕事の後なので燃えが緩い。運良く燃えても燃え尽きるまでは火事が恐いから自分の運古と向き合う羽目になる。人生でこれほど運古と向き合う時間はそうそうない。さっきまで体の中の自分の物だから別にアレなのだが、長い時間、向き合うのは疲れる相手だ。
海外の先鋭的なバックパッキングの本に依ると、紙は止めて、小石や植物の利用、あるいは手で拭いて洗うという最終手段まで書かれている。うーん、未知の土地の植物は案外棘があったりするし(パリ近郊のブローニュの森で、自転車のオイルが手について葉っぱで拭いたらウブ毛だと見えたのが剛毛が刺さって数日手が腫れたっけ)、手で拭くのは左右の手を間違わないようにしないと...

運古を持って帰ろうという話は聞いた事がある。それなりの袋を使うのだ。が、運古が肥料という話しもある。ま、放置はプラスでもマイナスでも所詮は自然生態系へのインパクトに他ならないのだが、そんなに運古は悪者だろうか?暖かい環境でうまく分解されればいい。一方、高所で低温場所では分解されないかもしれない。平均の標高が3000mを越すハイシエラでは水から30m離れて埋めることが義務づけられている。これは尤もな気がする。運古をするなとは言っていない。国内で3000mより上はあまりない。ちゃんと分解の菌が住む土壌があれば、菌達に喜ばれるかも...って、要らぬお節介だね>菌。

実は地下水の移動速度はかなり緩い。菌が仕事をする時間はあると思う。地表面を流れ下らない&自然が分解できる量を超えない限り、問題は薄いかと思う(衛生工学の阿部先生!どーですか?)
私も動物のはしくれだから熊や鹿が山で運古を垂れる場所でヒトが運古を垂れても、そうは罰が当たらないであろう。私の運古が熊のそれに比べて極めて悪質だとも思わない。
ので、申し訳ないが今のところは持ち帰る気運はない。

がだ、紙は違う。これ結構厄介。熊は紙は使わない。
なので、手始めにこれを減らすことを考えた。ウオシュレット好きだしぃ!

という複雑な背景があるので、山歩きにもこの装置の投入を検討している。

ノズル突起はうまく本体に格納できる。
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モノの素性が知れない限り、化粧水入れとでも思われるかもしれない。
ノズルを伸ばせば機能は推測できる。
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これはメーカー公称20gだが、実測は25g。軽いのでどうでも良いが、結構な誤差な気がするぜ。>メーカー
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で、長期トレッキングで25gのお尻洗浄機でドンだけのペーパーを減らせるか。モンベルのペーパーで試してみた。
元が125gのモンベル紙が100gになるまで巻き取った。
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結構量はあるね。
が、洗浄機を使うと一回30cmくらいで事は済む。使わない場合は平均3回として1mは使うでしょ(もっと、だよね...)。3回運古を発生せしめれば25gの紙は優に使うと思う。もちろん人にも依るし体調にも依る。拭かないで済む人がいれば幸いだ。
なので、日に一度の行為として、3日以上お山を歩く場合、これは価値があると見た。

軽量以外にも、清潔に保てる事で地主さんにも優しい。何より紙を節約できる。ちゃんと噴出させれば少ない紙で事は済む!モンベルには悪いが1運古で3回が1回になれば長期になるほど(水が得られれば)お得感急造の勘定だ。

この装置、現在使用訓練中である(写真は新品よ)。
一発必中!強弱リズム、そんなのは我がこの手で制御は自由自在!マイコンの助けなど要りません。ピュゥピュピュユー!
よーわからんが、女子の場合はビデにも使えるし悪い話ではないだろう。一方、男子の場合は使用時に邪魔なモノを退けねばらなぬ。ま、些細な事だ。

ウルトラライト装備でギリギリ切り詰めた紙を持つよりは、せめてもの贅沢でこいつは連れて行く方が勘定に合う。
こいつで洗った後に使った紙ならジップロックで持ち帰るのもあまり抵抗はない。

紙の放置、地下水汚染、環境の許容量などなどバランスを取らねばならないが、こんな介護グッズでウルトラライト&紙を減らす工夫はできそう。(赤ん坊や他の人にしてあげられるように直噴ノズルも付いてくる。)
冬はもう少し工夫が要るかもしれないが、ぬるくなったテルモスの湯なんか良いかもしれない...


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by ulgoods | 2007-06-08 03:19 | 生活系
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