石尾根歩き

石尾根歩き

先週に引き続き、歩きのトレーニングと道具の検証のため山歩きをしてきた。毎度、高尾では芸風に変化がないので今回は泊まりを入れて石尾根を歩くことにした。
この日、雨の予報に朝起きたらやはり雨。軟弱に寝直してしまい..慌ててパッキングし、家を出たのが11時半くらい。こんな時間に山へ行くヤツもいない。こうなったら奥の手だ。奥多摩駅から鴨沢小袖乗越しまでTaxiを使い、登山口到着が14:15くらいと少し挽回した。日没まで4時間チョイは歩けるだろう。行ったところで行き倒れて寝ることとする。
装備はこんなもの。
ザックは Golite Dawn。最近はショルダーポーチを付けて歩いている。
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ちょっと小さいでしょ。ステルスするならこのくらいでないとヤル気がバレてしまう。
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MFD製合成綿のキルトと、eVent Crysallis Bivy、montbell のU.L.コンフォートシステムパッド150cm+U.L.コンフォートシステムピローが主要装備で、水食料除いたBaseWeightは4.2kg。無造作に放り込んでいるピンチキットが無駄に重い気がする。もう少し絞れるだろう。
靴は午前は雨だったから靴のトラクションが欲いし、先週足を痛めているのでTNFのXCRのローカットを履いた。
今回結構忘れ物あり...今回は防寒着を持たずに行ったのが致命的だった(って、死んでないけど)。

乗り越出発14:20、七ツ石小屋着16:17。標高差約800mを2時間だから悪くない。というか、自己新記録かも。
七ツ石小屋を訪れるのは初めてだ。小屋のご主人に挨拶して奥のテーブルで一服させてもらう。塩ビパイプからドバドドバッと水が出ていたので手を洗ったが手がしびれるほどに冷たい。帰りがけに見ると小屋の外の寒暖計は10℃を示していた。こりゃ、結構寒いかも。小屋のご主人は人の良さそうな爺様で、ストーブにあたっていたが、さらに私の歩く気配を見て、どちらまで?と聞かれた。石尾根をチョットと答えると、懐中電灯はお持ちで?と。ナショナル印の懐中電灯は無いが、頭に付けるライトは持っている。がそんな事を言っても仕方ないので、あります!と答えると、気を付けて、と送り出してくれた。夜通し歩く人も多いのだろう、あまり面倒が無くて良かった。

少し登って気持ちの良い尾根に出た。3年くらい前になるか、山歩き1年目の4月、吹雪の中を雲取り避難小屋から七ツ石山を登って歩いたことがある。あのときは夢中で歩いたが、今回は雪も消え、若葉も出そろい、気持ちの良い防火帯の尾根歩きになった。
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ピークは全部巻き道が付いているのだが、今回は巻かずに頑張ることにしていた。巻くと楽なのだが、新緑の本道に対して巻き道は落ち葉が残り、暗い感じがした。人生巻いてばかりだから、せめて石尾根くらいは明るい本道を歩こうか。
高丸山、日陰名栗山と順調に進む。鹿をよく見たが、こんなことになっているらしい、
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日陰名栗山頂上を少し過ぎた辺りの登山道に、でん!と黄色のエスパースが張ってあった。おばちゃんが首を出し挨拶をしてくれ、あれやこれやと話し出した。大丈夫だよ。こっちも張るつもりなんだから咎めませんって。と思いつつ、相づちを打っていると、ここは東と南に開けているから、朝日と富士山が見えるという。ナルホド、良い場所だ。そろそろ18時、私も寝る場所を決めねばならない。かといって、テントの横では行き倒れ感に乏しいので、もう少し行って寝ることにした。そこから2分くらい下ったところに2つ目の鞍部があり、景色もまあまあなので、そこで行き倒れることにした。
ザックからCrysallisを引っ張り出し、モンベルのマットを入れ、枕をくくりつけ、ベーさん手作りのサラマンダーキルトを放り込んで行き倒れ準備完了。3分と掛からない。飯は簡略化し、青梅駅で買った胡桃モチを2こ、前回食いそびれでザックに残っていたカップヌードル、アルファ米とした。湯は固形燃料で沸かした。
ヨセミテでは固形燃料でやる予定なのだが、使い勝手をもう一度確認したい。固形は手軽だが1個で湧かせる湯量が決まっているから煮たりするには使い勝手が悪い。足りなかったり、余ったり。ま、ラーメン系汁物を摂ると湯が要るから燃料を無駄に多く使う。アルファ米と味噌汁くらいならエスビット1個、500ccの湯沸かしに良いだろう。今回はODで買ったFireLite Solid Fuel Tablets 互換の火力が強い固形を使った。日本で手に入らないのでもがいていたらODの土屋さんが原産国の中国から入れてくれたのだ。感謝!
でもなー、やはり、アルコールでヤルかな...
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19時近くなると急速に冷えてきた。手がかじかむ。風も出てきて汗で濡れた衣類が体温を奪う。これはヤバイ、楽観して防寒着らしきモノは持ってきていない。仕方ない、雨具として持ってきたmontbell PeakShellの上下を着て、食後の一服もせずに急いでBivyに潜り込み、手を股に挟みガタガタ震えた。
Crysallisはジッパーを15cmも開けておけば後頭部の排気口と連動して、ヒュウヒュウ風が抜ける。息苦しくはないが冷たい風が顔を舐める。寒いがこれをしないと息ができない。しばらく股に手でガタガタ震えていた。やがて体温が衣類を乾かし始めてbivy内がムっとし、僅かに内部に結露が認められた。今回はブリーズドライテックの雨具を着てしまったため、汗の抜けは、衣類->雨具->キルト->Bivyというまどろっこしい経路だ。全部を一度汗が通過することになる。どこで溜まるか、朝の結露具合が楽しみ。
夜半は風も強く、時々震えながらまんじりと時間をやり過ごした。
montbellの150cmのエアマットに空気枕を付けると丁度170cmくらいになる。マットに枕を括り付けるのは良いアイディアと思い、今回持参した。良い睡眠に枕は大事だが、大概は枕がズレて朝は枕を抱いて寝ていることが多い。マットにつながっていれば首と胴が離れない限り枕があっちへ行くこともあるまい。実際、朝まで枕は首の下にあった。もっと軽いマットにもっと軽い枕をくくりつける工夫をしてみよう。
長い時間安眠できなかったが、どうやら疲労凍死することもなく、少し寝たようだ。bivyから首を出すと見事な星空が見えた。bivyで寝るのは良いなー。
夕方10℃だったから夜は5℃くらいまで冷えたか?これで雨にやられたらもっと冷えて危なかったかもしれない。疲労凍死するかもしれないと、一瞬思った。
次に目を覚ますと空が少し明るくなっていた。雲が無く富士も見えた。少し暖かくなったかもしれない、と思ったら安心してぐっすり眠り、目が覚めたら7時になっていた。eVent Crysallis内は..結露ゼロ!衣類も乾き、bivy内に湿気は残っていなかった。呼気の湿りも残らず、体温が乾かした衣類からの汗も、雨具やキルトを通り、bivyを通じて蒸散された。やはりeVentは優秀だ。と確認し、昨日の残りのアルファ米と、生煮えラーメンで朝飯とし、8時チョイ過ぎに出掛けた。
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天気も上々!
たまには自分の写真も欲しいので少し重いけどTracks Sherlock Staffを使った。何枚目かで良い構図が撮れた。
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8:55鷹巣頂上。ここにもテントでカップ麺をすすっているヤツが一人。もー9時だぜ。自転車も上がってきた。ご苦労さんである。
キツイ登りはここまでで、あとは明るい尾根道をどんどん下る。どーも熊鈴の人が多いなぁ。カウベル風ガラガラや、仏壇風高周波など。熊鈴は苦手だ。申し訳ないが熊鈴の人とは挨拶も不機嫌調になってしまう。以前、穂高で会った穂高慣れしたおばさんは、雰囲気が悪い場所以外は鈴の音を消していたのを思い出した。それは鈴をちゃんと防御の道具として使っているので好感が持てたが、こんな所で熊が?みたいな場所でダラダラ鳴らして欲しくない。後ろで聞こえれば足を速め、休憩中に追い越されたら聞こえなくなるまで待ち、向かいから来たら聞こえなくなるまで急いで歩く..下に降りたら登山口に、熊注意、鳴り物必要と看板があった。ああ、それでみんな鳴らすのか..
奥多摩駅前12:20。前回同様裏の路地を入った蕎麦屋で
山葵漬け、蒟蒻刺身、岩魚薫製、山菜天麩羅を注文し、ビールを二本。最後は盛蕎麦でシメ。美味。

ヨセミテも夜はゼロ℃くらいまで下がるという。何か防寒着を用意しないと。普通のフリースは重いから...


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by ulgoods | 2007-05-20 21:37 | 山行
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