浄水器SweetWaterとセイシェルという簡易浄水ボトルで近所の公園の池の水を濾過して飲んでみた。
この池は魚なども住んでいるし、水源は湧き水と聞いている。 SweetWater 99.99%除去 グレーの浮きから少し離して金属の吸入フィルタをセットすることで水面のゴミを吸わないで済んだ。 Seychelle 99.8%除去 ポンプを動かしSweetWaterで池の水を濾過し 源水と比較してみた。 源水は少し濁り、池の臭いがするのだが濾過水は透明で臭いが消えている。 成功成功! 次はセイシェルに水を入れて、チューっと口から押し出して並べてみた。手前が源水とセイシェル水。セイシェルも透明無臭になった。 右下が源水、左下がセイシェル水、上がSweetWater水である。 源水以外を飲んでみた。 味覚はあまり鋭くない故..ま、濾過した水は両方とも飲めた。旨い水になっていた。 使えますな。 濾過後のSweetWaterの内壁には緑がこびり付いていた。あまり付くと性能が落ちるのでブラシで擦り取ってやることになる。前段にSilStopperというフィルタを付ければ5ミクロンまで濾してくれるので、この手の緑は減少するだろう。 セイシェルのフィルタの仕込まれ方 なぜ池の水を飲んだかと言うと...長くなるが以下の件である。 寄席見て歩きを夢想していたら、水のことが気になった。彼の地は流水や湖沼が豊富なので、水の入手には事欠かないが、公園のサイトを見ると5分以上の煮沸、あるいは濾過、薬液による処理が必用とされている。水の中にバクテリアを殺すか濾すかしろということだ。水に何か入っていると言っている。 お腹が痛くなってはたまらない。下痢だけで済まないかもしれないし。 仮に一日に3リットルを飲食用に使うとして5分の煮沸を選択した場合は、1週間ほど荒野に滞在する場合の燃料の使用量はどれだけになるだろう?計算はしていないが、燃料と煮沸に必用な時間、冷ます時間など考えると萎える方法だ。 薬液による処理は様々なものがあるが、塩素や活性酸素でバクテリアを死滅させるものだ。薬液は数滴くわえるだけの軽量で良い方法だが、濁りがある場合はそれを取り除くことが出来ないし、薬の臭いが残ることもある。反応に必用な時間も結構掛かるらしい。水温にも依るし。 残るは濾過だ。これは繊維やカーボン、セラミックなどを使ってバクテリアを機械的に濾し取る。カーボンを通過させることで臭いや化学物質を吸着させることもできるらしい。 いずれも方法も鉱毒や農薬の類は取り去ることができない。分子レベルで溶けている物を取り除くにはイオン交換膜とか、そんな背負える範囲を超えた装置が必用だ。 最近出た方法としてはSteriPenなどの電池で使える軽量な紫外線による殺菌装置もある。これはバクテリアを殺すのではなく、紫外線でバクテリアの遺伝子を破壊し、バクテリアが増殖することを防ぐという考えだ。これも採用を検討して良いだろう。 さて、全部で4つの方法だが、私の興味を引くモノとして面白さは濾過と紫外線に絞られる。水は豊富なのだから、ちょこちょと浄水しながら進めば、一番重い水を大量に担ぐことが不要になる。都度湧かしていたのでは時間が掛かりすぎる。臭いのはガッカリなので薬液も主とはしたくない。 で、濾過装置を探していた。マーケットからは米国のMSR社か、スイスのKatadyn社の物を選ぶことになる。$50-$200程度で、数種類ある。デザインでKatadynが一歩リードかと思っていたのだが、あ”?と気が付いた。そーいえば、昔買ったんだっけ。買ったのを忘れていた。持っているのはCascade Design社が出していたSweetWater Guardianを防災用という名目でオークションでお安くGetしていたのだ。 困った、最新のKatadyn Varioに傾いていた気持ちを修正しなければならない。 SweetWaterだが、現在はMSR社から発売されている。色は黒基調に変わったが、どーやら中身は同じようだ。が、SweetWaterは低価格帯のフィルターだ。高いのと安いの、高い方が性能がよいと思うのだが、明示的な比較データがない。と、SweetWaterは妙に軽量なのだ。1分で1Lを濾過する能力は最新のKatadyn Varioの2Lに比べるとアレだが、Varioもセラミックフィルタを通すと1L/minになるから同じだ。 色々調べるとKatadynは0.3ミクロン、MSR系は0.2ミクロンらしい。SweetWaterのページなど調べていると、細菌の除去率は99.99-99.9999999など、要は限りなく100%に近い。これ以上除去率はどうしようもない。SweetWaterもカーボン層を持っているので味も悪くないらしい。 どーも、SweetWaterを持っているのに他を買う理由が見つからない。 買った当時はコーヒーを濾して色が取れないとか言って非常用に仕舞っておいたのだが、今思えば色素は取れないだろう。 ということで、当時の選択に殉じてSweetWaterを使うことにする。 ま、SweetWaterはブラシが付いてきたり(他にコンなのない)無骨なのだが、海兵隊も使用したとか。プラティパスと組み合わせて重力で濾したりとか、いろいろ応用が効くだろう。それらのパーツも別々に入手することが出来るのも魅力だ。 おお、すっかりSweetWater派に修正できた! ま、ガキの頃は沼で泳いでだいぶ水を飲んだし、海水浴場だって大腸菌がゼロな訳ではない。プールだって... ま、これと薬液を併用すれば充分だろう。 紫外線も併用したいが高価なので買えないでいる。 今買えば$70程度だ。当時はYenでもっとお安く買ったはず。へへへ、またまたお金が浮いちゃった。 オークションでGetしたセイシェルはお留守番かな。このセイシェル、何やらスペシャル版で内部にチタンコーティングがあるらしい。光を当てると光触媒反応で活性酸素を発生して薬液消毒の効果もあるとか。へー、いずれ使うこともあるだろう。 参加中..ULGもついに池の水まで飲んだんかい!と思った方はここをClick!
by ulgoods
| 2007-04-22 20:43
| 生活系
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