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高尾から陣馬で

高尾から陣馬で

少し寝坊をしてしまったのでリフトを使って時間を浮かせることにした。楽できるところは楽をする...最近思うのだが、私がやりたいのは登山よりはハイキングの範疇なのだろう。行く手に山があれば仕方なく越えるが、気持ちよく歩ければそれでよい。かな、と思っていることが自分で分かってきた。体力的にもそれが適当だろう。
この日やりたかったのは目的のある尾根道歩きであって登山ではなかった。ので、リフトは許されよう(くどいね)。桜が残る奥高尾の茶屋で酒飲むピクニックも良さそうだが、ま、一人だからトレッキングと銘を打たないと間が保たんし。

して、登山とトレッキングでの大きな違いは..全然違うのだが見た目で分かるのは足元だ。重くて堅い登山靴ではなく、最近の超軽量ハイカーはトレールランニングシューズを履くことになっている。走る訳ではないが、足の保護とか、ソールの堅さとか、ブロックパターンとか、やはりあれこれ考えられて能書きのある靴でないとイカンだろう。
実は、この夏に長距離のトレッキングを予定していることもあり、最近この種の靴選びを進めていたところ。
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どれも格安で手に入れた靴だが、やっと、コレぞという靴が見つかったので、その足馴らしが目的だった。
履いた靴はMontrailのHardRock Wide。奇跡的に大手野外通販サイトのワゴンセールに合うサイズが落ちていた。40%OFF!
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複数の筋金トレッカーからお勧めいただいたモデルだ。
私この靴を履いてから、今までの靴選びの間違いに気が付いた。農耕民族の末裔であり、甲高幅広の足を有するらしい私、オークションで安く買う靴の山屋で試着をヨシとしない私、何度幅が合わずに足と財布に痛い目を見たことか。素直に靴屋で買えばよいのだろうが、安い値段を見ると一か八か賭けてしまう私って..失敗が恐くて自然と縦に長い靴を選ぶ傾向になっていた。自分でも何か履いた靴姿の縦横比に違和感を感じていたが、痛くては歩けないので少し長めになる。足のサイズは26.5だが、厚手の靴下、カカトに指一本という教え等々を加味するとUSサイズで10とか履く羽目になる。9.5でもいけそうなのだが、靴だけはテントや服と違って少しでも小さめは致命的だ。
私の足の何が靴のサイズを規定しているかというと..左足の薬指。どうやら足のサイズが左右で微妙に違うらしい。しかも薬指が少し長いか?左足の薬指なんて20本ある指の中で最も使っていなさそうなのだが、先のトンガリ気味ではこの指がイヤイヤをする。で、このHardRockの幅広木型で作られたモデルwideの靴を履いた途端、ももももおおお、と今までの間違った靴選びを悟った次第。
サイズは先達のアドバイスに従って小さめ?と思われる9.5を選んだ。10じゃなくて良かった。感謝。で、この靴、幅もさることながら、つま先の丸さがいい、件の薬指さえイヤイヤしない。空手のケリを肘で受けられ何度も突き指をくり返し、スキー靴に痛めつけられ軟骨も飛び出た可哀相なこの足が、久々に洋モノでしっくり来るあの安住のズック靴の感触に出会った。

いやしかし、この日の高尾山にはまいった。春のお祭りだというのを知らなくて...歩き始めすぐに渋滞に出会った。人の隙間を縫って前へ前へと進んだら、気が付くと周囲は着物を着て頭に”しゃなりしゃなり”な金ぴかの仏塔冠を被った稚児さんだらけ。と、ビデオカメラに釘付けの親の群れ。やれやれ、何とか稚児さんを踏みつけないように前へ出た、と思ったら、続くは裃姿の爺様の行列だ。爺様らの足を踏まぬよう、人を縫って前へ出たら、だ、今度は坊さんの行列。まだまだありそうだ。ほら今度はホラ貝ならした山伏の列、もー驚かない、何かの時代がかった行列に紛れ込んだのだ。で、お次は...あああ、ボーイスカウト達が御輿を担いでいる。発泡スチロールの保冷箱を2段重ねた御輿を数人で..箱に大きく苫小牧ホッキ貝と書いてある。先頭の二人はホッキ貝と書いた旗差し物まで立てているではないか。orz...なぜ若者がニコニコとホッキの発泡御輿か?高尾の神様はホッキ好き?謎を残したまま先へ行くと、いたっ、極めつけ。この緩いとは言え登りが続く道をブランスバンドが演奏しながら歩いていた。先頭にはお約束のドラムメジャーもいるし。しかし、冴えない全然元気が出ない売れないサーカスの詫びの効いた戦前調のメロディーでだ。ああ合点、こりゃ、この時代行列の速度を落として稚児さんがニコニコ登ってくる役目を担っている訳だ。スーザホーンの息も切れないしね。
先頭に出たのだが、後ろから迫られるのじゃ何やら恐くなり、横道に逃げてサッサと登った。

GPSに依るとリフト上から陣馬まで約12.5kmを2.5時間、陣馬から下りの藤野駅まで含めて全20.3kmを歩行時間4時間13分で歩いた。休憩はストーブのテストもしたので昼食込みで1時間程。移動中の平均速度は4.8km/hと出ている。悪くない。
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これも靴のお陰だ。なんしか軽い。思わず走り出したくなるほど。実際に少し走ったが軽い靴と荷のお陰で重いこの体でも走れますな。緩い登りでおしゃべり青少年の長い列に出会ってしまい、業を煮やしたヲヤジは横の木の根が張った斜面を一気にワッシワッシと駆け抜けて追い越してしまった!1分は無理だけど30秒なら何とか..気持ちよい!

実は、この靴を買ってから試しに出られなかったのは、中敷きが気になってだ。足にフィットするように形成してもらう中敷きを試したかったのだ。山靴ではコンファーマブルを作って自分的に好評だった。ショートカットのトレランシューズも足に合った中敷きなら疲れも減って最も恐い捻挫の危険が減るだろうと。で、この日は靴に付いてきた中敷きと御徒町の山道具屋別館で作ってもらったSuperFeetのカスタム中敷きを持参した。
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違いは、あった!実感した!靴のことが少し分かってきた!

ということで、残りはto be continued later !
T-z_Stoveさんのツインジェットも連れ出した。風強い陣馬山での湯沸かしテストもあるし!

萌える里は山桜の点描ありて
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ああ、調子に乗って駄文長文だったけど、

参加中..まあ、次回も読むかも という人はここをClick!

by ulgoods | 2007-04-17 01:09 | 山行
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