内燃サイクロイン / internal-cyclone open jet alcohol stove

blogにコメントを寄せてくれるベーさんから、小径鍋でも炎が漏れないアルコールストーブの製作を依頼され、かれこれ一ヶ月が過ぎようとしている。やっと試作品が出来たので、blogに曝す事にした。
年末にお会いした時に加圧型を何個か手渡したのだが、実際に使ってもらったところ...疲れ果てて寒い場所ではネジの開け閉めや燃料の注入ができないからオープンジェットで!という現場の声を頂戴した。しかも最初はFireLite Titanium Esbit Wing StoveのESBIT台に乗るようにと言う要求仕様であった..が、高さを15mm位に抑えないとイケナイ。何度か試作したがこればっかりは無理だった。堪忍しておくれやす、と泣き言を言ったら、GossamerのFire-Fly Stoveの五徳でも良いというお許しをいただいた。泣いてみるものである...

普通のオープンジェットを背を低く作っても面白くない。第一、内筒の外側にしかジェットを出せないでは短い距離で炎を収束させる事が出来ない。また、不燃ガスを減らすために内筒を細くして中央部からの蒸発量を抑えようと考えた。
そのような各種の思惑を満足する形を探ったらシンプルな形状に帰着した。
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使うのは背の低いコーラ缶1ヶ。今まで見向きもしなかった缶だが、今回はこれでなくてはいけない。
しかも、今回は少し緻密な工作をやってみた。これはT'z Stoveさんの影響だ。氏の作成する美しいストーブに少しでも近づきたいのココロ。

このストーブ、既に誰かがやっているかもしれない。ので、名前は付けない。JSBさんから型式認定を受けねばウカツに名前を付けられない。

工夫した箇所は、
・内筒下部を折り返して底への密着性を上げた。これで最後の一滴までジェットが得られる。
・接合部の上部を丁寧に巻き込んで缶の接合の維持と気密性を持たせた。手にも安全!
・ジェットをサイクロンにした。
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(切れ目を入れずに捲らないとチャンバー内の気が抜ける)

最初、サイクロン化しない時は鍋底に不燃ガスが溜まる傾向が強かったが、サイクロン化によって炎を収束させる事ができ、しかも実際の炎の長さが長くなるので、鍋底に付くまでに燃焼時間を長く取れる(五徳が低くても不燃減少)利点がある。
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(内筒下部で盛んに燃料の沸騰と蒸発が起きている)
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炎の抜けがよいので不燃が溜まる傾向が減少し、炎のゆらぎも安定した。

とりあえず本体は12g、30ccも呉れてやれば500cc位の湯は沸く。

ジェットの上側のリムの部分をラジオペンチで斜にねじりを入れていけば空気の流入とサイクロン化に良い影響がある気がするのだが、逆におシャカにするかもしれないので、現在躊躇中..いつもやりすぎて壊してしまう。

10分経過
やはり男の子なのでやってしまった..
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回転が力強くなった気がする。炎が鍋底に当たっても回転力が残っているよう。こんな強力なサイクロンは初めてだ。
ただ、リムを内側に絞ったため炎が当たり、缶が加熱傾向になって、無駄な蒸発が増えたかもしれない。


な ん ぼ う 考 へ て も お ん な じ こ と の 落 葉 ふ み あ る く ...山頭火
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by ulgoods | 2007-03-18 14:18 | 燃える系
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