Salamander Quilt / Mount FUJI Designes(MFD)

USで自らの体験を反映しながらザックや寝具の研究・製造を精力的に行っているMFD(富士手芸店)製Quilt esquisse #2、その名はSALAMANDER!
怪物ではなく、見た目が山椒魚の意味で..どちらかというと、平仮名で「さらまんだーぁ」と発音すべきだろう。
ああ、MFDの店主の育った土地に縁のある小説家もそんな本を書いていたっけ。
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写真のQuiltの内容物は御徒町方面の"ぬらりひょん"さん...お店のテントでゴロリと試用中

Quiltは、要は掛け布団なのだが、これはFootBoxが形成されており、足をそこに突っ込んで使う。寝袋のジッパー全開にして足を突っ込んで上から掛けるのと同じ要領だ。
Quiltは寝袋で寝ている時に体重によってロフトが失われて無駄になる体の下の部分を最初から作らず、その部分とジッパーの重量を節約するのが主眼なのだが、わたし的には防寒着などを着込んで寝ても寝袋のように体を圧迫しない作りを利用して、防寒着の着膨れ着た切り雀寝を目指す事にした。これで総重量削減&着て寝れば衣類も乾くし。それと、締め付けなく自由でイイ感じ。

事前にメールで決めた方針は、
・RAYやLynne Wheldenのquiltのようにドレープを付ける
・少しゆったり目に
・濡れに強い合成綿を使う。
・シェルも耐候性のもの。
・温度帯は冬の奥多摩低山野宿、夏の3000m野宿兼用を狙う
・頭も包むように..寒い時は犬ころみたいに丸まって眠りたい。
・日光を吸収しやすい黒

通販で指定の材料を調達&送りつけ、デザインと縫製を依頼した。
一応、自分で採寸したのだが、MFD二代目店主とは体の主要なサイズ(太さ以外)はほぼ同じなので、細部はお任せすることにした。
使用した材料は、
・合成綿:Primaloft Sport 6ozを2yd
・シェル:Momentum90 0.9 oz Downproof Ultralite Taffetaを黒とグレーを各2.5yd

出来上がったQuiltの重量は598g。根性で600gを切った!

裏から見た山椒魚、ひれ(ドレープ)の生え方がよく判る
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モーメンタム生地は自分では試していないが、シャワーでしばらく水を掛けても水は滲みないらしい。
縫製は滑って扱いにくい生地の割には良くやっていただいた。
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補強などもツボを押さえている。
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厳冬期用シュラフをアンコにして写真を撮ってみたが、確かにお願いしたとおりのずんぐりに出来ている。
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これが重量が絞り込めなかった原因だが、体がはみ出ては用をなさないので仕方ない。

とりあえず寝心地を試したが、
寝袋のように窮屈なところは全くなく、着込んで寝ても良さそうだ。
ドレープが効いていて、端を体の下にたくし込みやすく、かつ隙間からの冷気の侵入も少ない。頭部のドレープのお陰で頭まですっぽり!
合成綿の割には結構小さくパックできる。
と、気に入っている。

店主が余った素材で襟巻きも作ってくれた。これを軽く縫い付けて使うのだという。確かに首周りは暖気が逃げる弱点だけに、Quit使い店主の経験が反映されていて嬉しい心遣いだ。spin生地で専用スタッフザックも作っていただいた。感謝。

マットとの固定はこれから自分で工夫してみる。羽毛じゃないので(強度を考えて)縫いつけなどすれば中身が漏れる事はあるまい。

まだ、野外では使っていないが、次回の夏用の発注に向けてカイゼン点を見いだしているところ。

羽毛で作るのは格段に難しいという理由もあるが、圧縮性を求めなければ最近は容量の大きな軽量ザックも多いから、かえって濡れ湿気に強い合成綿のメリットを積極的に使いたいと思った。他の物で軽量化するので、安全マージンの調整が難しい寝具は扱いやすい性質のものを指向してみた。
黒なので、日が出れば乾かすのも容易だろう。全部黒だと裏表が分からないので、中はグレーにした。青や赤が選べるのだが..赤はちょっと対比がスゴイし、青は安っぽい感じがするから好きではない。
黒のモーメンタムは丸めてその辺に置いておくと、ゴミとして持って行かれる危険性がある。
これを被って立ち上がり、ををーーと唸れば熊も逃げるかもしれない。
寒い時は防寒着を着て寝る予定。ふわりとQuiltを掛ければロフトも潰れないし、汗は出るけど体温で乾いていずれ平衡するだろう。外側のQuiltは化繊なので湿気っても保温性が著しく落ちることはない、という読みなのだが。化繊か羽毛か、どういう組み合わせが最良かはまだ暗中模索。

ああ、お針仕事ができるのはうらやましい。

す な ほ に 咲 い て 白 い 花 な り ...山頭火
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by ulgoods | 2007-03-07 08:06 | 宿泊系 | Comments(18)
Commented by rwalker at 2007-03-07 22:43
こんばんは。
キルトには私も興味ありますね。
これって寝るときは仰向けに寝るものなんでしょうか?
状況によって変わるのでしょうが、レポート期待してます。

私の現在の冬季就寝装備は、ドライロフト使用のオーバーバッグと軽量ダウンバッグの組み合わせです。
これで約1.5kg、-10℃くらいまでならぬくぬくとして寝られます。

ところで、Mount FUJI Designes(MFD)って何処にあるのでしょうか?
Commented by joxter at 2007-03-08 08:06 x
先般、皆さんにいろいろご教授いただき、漸くArcを発注したところですが_
自ら材料調達しオーダーメイドとは。。。ulgoodsさんのこだわりの強さと崇高な精神にただただ頭が下がるばかりです。m(_ _)m

Commented by ulgoods at 2007-03-08 08:35
rwalkerさん、こんにちは。
寝る時は行儀良く仰向けで寝ることが推奨されています。丸まって寝るには適しませんね。横寝も大丈夫な採寸ですが、キルトをマットに固定しないと、寝方によっては背中が露出する危険性があります。

rwalkerさんは寝袋の中ではどのような服装でしょう?裸ではないと思うのですが、その衣類は積極的には保温に使わない派でしょうか?防寒着を寝る時も防寒に使えると、ちゃんとした防寒着を背負っていっても無駄にならないので一石二鳥くらいになるかなと期待しているところです。

MFDの所在地はサンフランシスコ郊外です。まだ助走を始めたばかりのガレージメーカー指向の方で、縁あって試作をお願いする事が出来ました。うまく産声を上げられるか?無理難題を突きつけながら(笑)見守っていきたいと思っています。
Commented by ulgoods at 2007-03-08 08:40
joxterさん、さすが大人買い!Arcは良さそうですねぇー。
Arcはalpinistでしょうか?なかなか手が出ません..
Quilt族は背中がない訳で、sleeping padの優劣も保温に効いて来ますが、何をお使いの予定でしょう?
今年は御徒町方面でもQuit化の動きを仕掛けているらしく、すこし動きがあるかもしれませんよ。
Commented by べー at 2007-03-08 08:53 x
>joxterさん

おお、同士が!私もARC Alpinistを注文していますがすでに2ヶ月近く経ちました。多分、4月までには届くかなと思っています。
Commented by joxter at 2007-03-08 09:59 x
_軟禁状態から開放されたばかりで多少呆けております。(笑

今回は敢えてGhostの方を発注しています。
Specialist とどちらにするか随分悩みましたが、横幅とそれが及ぼす重量を打ち消すことができませんでした。

sleeping padですが_今のところ2/3リッジレストで考えています。
残りの手持ち駒にZライトとプロライトのショートとレギュラーがあるのですが、場合によってはZライトの縦横をちょん切っちゃうのもありかなあと思っています。
あの_豪華絢爛ダウン入りマットもいつか!(涙

ベーさん、どうもです。
え゙~、2ヶ月ですかぁ! では小生のはGW明けですね。。。
GW熊野古道は別のシュラフでいかねばなりません。
Commented by べー at 2007-03-08 11:11 x
>Joxterさん

私のは生地待ち、追加フィルの注文をしたので、時間が掛かるそうでした。注文を言わなければ、もう少しだけ(笑)早くなると思います。

Commented by ulgoods at 2007-03-08 11:29
joxterさん、GWは熊野古道を歩くのですか..野宿で?いいなぁ。
Commented by rwalker at 2007-03-08 13:25
こんにちは。

>寝る時は行儀良く仰向けで寝ることが推奨されています
なるほど、寝相の悪い私には向かないかも知れませんね。いや、自分の寝相を矯正するべきか。

>寝袋の中ではどのような服装でしょう?
>衣類は積極的には保温に使わない派でしょうか?
お察しの通り、私は寝具と防寒着は別として考えてます。もちろん、予想以上に寒くなれば、衣類を全て着込みますが、ダウンベストを袋から出さずに下山することもあります。
寝るときはシェル上下を脱いだ状態ですが、ヘビーウェイトのアンダーウェア上下に着替える事もあります。
これは、エピックのシェル上下と共にスタッフバックに収めた非常用衣類ですが、寝るときに汗で汚れていないモノを着るのは実に快適です。
朝着替えるのが面倒と言う欠点もありますが・・・

>MFDの所在地はサンフランシスコ郊外
アメリカでしたか、私はてっきり国産かと思ってました。
まぁ、いずれにせよ今後の発展が楽しみですね。

Commented by ulgoods at 2007-03-08 20:10
MFDでは寝相矯正のペグセットを出そうかと言っていましたよ。体をを地面に固定するのだそうです。

着替えができればそれに越したことはありませんね。野宿での着替え事情ってどんな感じなんだろう?着替えを持っていても面倒で、それは枕にして、そのまま寝てしまうことが多いです...靴下は替えるように心がけていますが。

MFDは今までの常識を打ち破る山道具を創り出したいと話していました..テストが大変です(笑
Commented by rwalker at 2007-03-08 20:58
こんばんは。
>寝相矯正のペグセット
リリパット国へ行ったガリバーを想像しました。
床付きのテントでは難しそうですね、タープか床無しシェルター専用でしょうか。

野宿での着替えは一種の贅沢とも言えますね。
下山して温泉につかり、まっさらのパンツに足を通すのもまた贅沢な気分です。

英軍のジャングルサバイバル訓練では、戦闘服を一式防水袋で携行し、就寝時はそれに着替えるよう指導されるそうです。
Commented by ulgoods at 2007-03-08 22:53
あれやこれや考えずに就寝時は着替えるものと教育されないと、重荷が気になって、無駄な物を運んでいる気になるんでしょうね。
下山後、温泉をと思ったけど、Newなパンツがないので止めた事があります...
Commented by SGT. M(pending) at 2007-03-09 10:57 x
これは!!! いつのまに!

材料調達はThru-Hikerからでしょうか?
MLDのビヴィでも使われているMomentum、気になります。

かい巻き布団
 寝る時は後ろ前
 袖と裾にドローコード
 旅館の浴衣のような帯は標準装備
なお、脇差はオプション
Commented by ulgoods at 2007-03-10 07:13
SGT.Mさん、調達はご明察のThru-Hikerです。
最初は黒を5ydとか注文したんだけど、2色で半々でも良いよと言ってくれたり、数量間違いの訂正などにも快く対応してもらいました。
Momentum、裏はウレタン系コーティングなのかな、ツルツルです。2枚目の写真で裏表の質感が分かると思います。引っ張ると少し伸びます。とても縫いにくいとMFDの店主が言っていました。耐水性は良いらしいです。通気性は分からない..
かい巻きというか丹前というか、そういう形も良いかもね。というか、キルトの元祖かも。着ると?みたいな。
Commented by べー at 2007-03-10 07:33 x
丹前!
モンベルのダウンどてらが欲しい頃がありました。丈をのばしてダウンタンゼンもいいですね。モンベルがキルトを作ったら、そんなギミックをつけそうですね。モンベルの方、見てらっしゃいますかー!?
Commented by SGT. M at 2007-03-11 22:44 x
こんばんは!

>ulgoodsさん
Thru-Hiker、柔軟な対応してくれるのですね。メモメモ。
針仕事が出来ないくせに素材を見ていると楽しいです。
Momentumという聞きなれない素材ですが、MLDも耐水性は良いと言っていますね。インプレが楽しみです。
丹前と言うと、つい、色っぽいイメージが(笑)

>べーさん
モンベルがダウンのどてらを作っていたのですね!
*がおもいっきりバルキーな“野武士”とかいう名前で作りそうです(笑)
Commented by ulgoods at 2007-03-11 23:10
ども!
Thru-Hikerさん、文面が優しい感じだったなぁ...
キルトは現在室内で掛け布団として活躍しています。夏用にもう一つ欲しいなと思っているところ。

私は丹前でイイことしたことないですが、*が丹前を作るとペアで連結できたり、ますます色っぽい?
Commented by べー at 2007-03-13 03:15 x
>ulgoodsさん

MOMENTUMキルトの単独テスト楽しみです(笑)。
5月の雨が降らない時期の奥多摩なら、テントなしで寝られるでしょうか?いや、いっそのこと雨が降ってもらった方がMomentumの性能がわかるのですが(笑)。
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