Insul Mat / über mtn

Insul Mat / über mtn
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全然お山に行けていない。体力も減り、体重は増えていることだろう。
お山に行ける日には体力減体重増の影響を忘れて楽しみたいから、現在、全面的に装備の更なる軽量化を推進中だ。100gの軽量化ができれば更新するというポリシーを掲げている。
今では対象はマットも及んでいる。

テント派にはマットは重要だ。森林限界上のイワイワした天場ではテントにフットプリントしても尖った石のイガイガ攻撃は防ぎきれない。マット無しで座ったり、マット以外の箇所に手をついて体重を掛けるととても痛いおもいをするし、局所的に重量を掛けるとテントの床も痛む。そんな、人間が居てはイケナイ岩世界で眠らなければならない時、それを可能にしてくれるのがマットだ。痛さから救ってくれる以外にも断熱効果で体温が奪われるのを防いでくれる。冬場は断熱性が重要。

私はマットを使ってザックに骨格を与えてやらなければならない場合以外は収納が小さくなる空気式マットを愛用している。が、軽い1"厚のマットではドーしても地面の不陸を感じてしまって寝心地が悪い。トンガリへの当たり所が悪くて脊椎を痛めても困るし。かといって、パンパンに空気を入れると堅すぎて滑って寝心地は良くないものだ。でも経験上1.5"厚であれば雲泥の差、尖った石の攻撃を忘れて眠ることができる。この辺は体の厚さの差もあるから1"で済む人は幸いだ。
今まで使っていたのはThermARestのProLite4 Shortだ。1.5"厚で重い分はショートサイズで我慢する。ルックサックでも敷けば充分だ。ThermARestは昨年くらいか、素材など一新して軽くなった。手持ちのものはスタッフに入れて493g。これはこれで満足していたのだが、世の中を見渡すと、ここにも軽量化の余地があった。
目を付けたのはPACIFIC OUTDOOR EQUIPMENTのInsulMat über シリーズだ。人間の寝た時に荷重がかかる肩と尻部分のみマットとし、他はそぎ落とす極限の瓢箪的戦略のシリーズ。

極限、何と甘美な言葉だろう..果たしてそれはどんな寝心地か?そりゃ寝てみなけれゃ判るめぇ。というわけで、お届けして貰った。
1.5"厚はüber mtnというやつ。なぜかウムラウトが入っていて欧州を感じさせる。肝心な重量だが..スタッフザック込みで380g! いぇーぃ!ProLite4より113g勝っている。
長さ比較の写真を掲載した。
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軽い訳は一目瞭然!仰臥時の人体荷重分布へ最適化したパッドのパターンにある。潔いほど削ぎ落としてくれている。さて、これで安眠できればコイツは合格だ。

テスト開始にあたり、どっちが頭か?悩んだ。どーやら、いつもバルブの方が上座的な位置で撮影されているので、上座が頭だろう。慎重に尻の位置を合わせて寝てみた、ら、バルブが後頭部を直撃した。これ、どーもイタイのである。かといってバルブを下にするのもマットの幅的に不適切な気もする。2カ所あるマットの島の微妙な形状の違い、これは何を示唆するのか..尻と肩、個人差はあるだろうが、わたし的には横幅が広くて縦が短いバルブ側が肩で丸っこい方が尻と解釈するのが妥当だ。ということは、このマットは後頭部を守るためには枕との併用を暗黙に要求していることになるな。一回のテストでそこまでインフォメーションを与えてくれている思慮深いデザインだ。ま、枕なんぞ衣類を丸めて使えばよいから別段困らない。

で、引き続き寝ている。私、座高が、そりゃ、そこそこありますが、特に長い訳ではないと思っている。ましてやこれは外人さんのマット、デカイ奴らがウヨウヨ居る所のマット、ウムラウトがついていることからもその辺はそーいうことなのだろう。でも短すぎる..尻を下端に合わせても肩が少し上にはみ出る感じだ。うーむ、こりゃ肩胛骨へのサポート重視だな。後頭部から頸椎、肩の上側にかけては何かしら衣類をパッドに使えと言うことか。ますます極限のインフォメーションが伝わってくる一品だ。荷重がかかるのは肩ではなく、肩胛骨!それはそれで彼らの戦略なのだから受け入れることにする。

で、暫く天井を見上げて仰臥中..あー山に行きてえ..と思っていたが、考えるのも飽きてきたのでちょいと横を向いてみる。通常、仰臥姿勢から横を向く時の回転の中心は肩のキワ腰骨のキワを結んだラインになる。このマット、そーやって自然に横を向くと..もー横マージンがない。マットを外れると、そこはトンガリ石の攻撃ゾーンだ。当然、肩尻ラインをマットの中心部に移動しなければならない。とすると、また仰向けに戻る時は..あ”-!要は、痛さや寒さのインフォメーションを送ることによって寝相良くしないということか。横寝はダメよと。深情け的に親切すぎる。普段からこのマットを使って寝姿矯正が要るようだ。

それに比べるとProLite4Sは夢のように広い。後頭部も収納しなおかつ尻にも余裕がある。横幅もしかり。何も考えなくても良いのが良い。素材感として単位面積ではこちらの方が軽いだろう。マットをテント内生活の安全ゾーンとして考える場合、ProLite4Sの勝ちかなぁ..110gの差、どー考えるか悩ましい。

畳んだ姿ではüber mtnは短い。収納的には魅力的である。
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しかも、スタッフザックの底が二重になっていて、そこにリペアキットを収納している。底用と表面用の2種類の補修生地と接着剤が入っている。
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最低限の寝心地ながら、穴が空くアクシデントがあっても寝心地を保証しようと言う姿勢は評価しよう。ProLite4では補修Kitは別売りだ。だいたい補修材は携行する羽目になるから重量差は更に数g開くことになるな。ま、万能補修用としてダクトテープも携行するので、機能の重複と言えばそーかもしれない。ただ、ダクトテープで一時的に補修できるかは、残念ながらそこまでは試していないのだが。

グラマラスなラインのüber mtnも良いが、これで安眠できるかどうか、数日のテストが必要だ。

追記
眺めていたら、何やらカブトムシのサナギのようでもある..
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by ulgoods | 2006-06-25 15:58 | 宿泊系 | Comments(7)
Commented by 『ターボー』 at 2006-06-25 17:44 x
お久しぶりです。
なかなかお山へ行く時間が無いようで。
über mtnは極限まで不要な部分をそぎ落としたもののようですね。
当方も使ってみたい。
Commented by ulgoods at 2006-06-25 18:05
ターボーさん、ごぶさたしてました。
神戸での生活を楽しんでいますか?六甲縦走などなさります?
über mtn..極限過ぎるかも。100g削るか、気を遣わない睡眠を選ぶか..極限の選択も迫られます。
Commented by Gen. at 2006-06-25 19:04 x
POE、注目してましたが、そうですか…そんな短いんですか。。。
接触面積が小さいことからロフトロスも極小、となればモウケモンではありますね。

Gen.
Commented by ulgoods at 2006-06-25 22:21
接触面積は..脇腹のくびれと肩のはみ出し部分で少し稼げるかもしれませんが..それを考えるならBigAgnesやWMのPODシリーズ、あるいはQuiltが正解のような気がします。
コイツもやはりキワものだったか..
やる気は感じられるマットなので、お試しするならお貸し出ししまーす。
Commented by ulgoods at 2006-06-26 22:21
一晩、床の上に敷いて寝ましたが、面積が少ないのはどーも落ち着きません。ビキニの女子もそんな感じかしら?と
Commented by Gen. at 2006-06-27 18:23 x
冬場に何らかのマットと併用するのにはかなりいいんでないか、という気はしております(そうなると軽量である意味はないわけですが)。
お試し…気になるなーーー!

Gen.
Commented by ulgoods at 2006-06-28 12:21
瓢箪型で1インチ厚とか、薄くて軽いクローズドセルフォームのヤツもありますね。冬場の+1には薄いヤツがよいかもしれません。
お試し、声を掛けていただければ送りますぜ!
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