ヘネシーハンモック ウルトラライトバックパッカーA-SYM
重量は900gを切るくらい。USのROCK軍曹さんのページで紹介されていて、従来の南洋的?ハンモックの概念を覆す革命だと一人熱くなってメーカから即購入。2004年4月頃だったかな。どーせ欲しくなるのは判っているからスネークスキンという収納スリーブも購入。 どう革命的かというと、 ・屋根が付いているから雨でも使える。 ・蚊帳が付いているから夏の野外でも蚊共の好きにさせない。 ・底部の割れ目から出入りする。出入り口がきちんと閉まる。 ・横揺れ防止の仕組みがあるから船酔いしない。 百聞は一見に如かず、川崎さんの邦訳サイトがある。 到着後、早速部屋の中で張る。固定するために柱にでかいヒートンを埋め込んでしまった..初めて底部から中に入るがリッジラインで張られた蚊帳とハンモック幕体で張られた空間は思ったより広い。説明書きにあるようにセンターラインに対して少し斜に寝ると背骨も伸び、さらに荷物を置ける余裕も生まれる。自分の体も構造体の一部になるんだな。何と言っても最初不安だったのが開いた出入り口..落っこちるんじゃないかと思っていたけど、体重で張力が係ると口が閉じてベルクロが効くので後は全然心配なし。ヨシヨシよく出来ているなと関心。嬉しくて、二晩くらいハンモックで寝たっけ.. 友人とのキャンプで自慢しに持っていったのだけれど、ハンモックから出てくる私を見て一言「ハンモックから生まれてきた..」と。確かにそー言われれば、まったくそのとおりでございます。中で妙に落ち着くのはそのせいか?胎内回帰願望の方にも満足してもらえると思う。 スネークスキンはまさしく蛇の抜け殻のように長ーいサックだった。が、これをセットするとハンモックの取り扱いが劇的に実用的になる。片づけ簡単。収納簡単。雨でも他の荷物を濡らさない。 張り方も様々できる。通常は2本の木に張るが、木がなくてもトレッキングポールで張って、地上シェルターとして使える..という写真があったので、やってみた。 おー、張れるではないかっ。これなら木がなくても何とかなりそう。ただ、地面が泥だったりすると辛いから、やっぱり草地とか森の中とか..ってそーいうところはたいがい木があるもんだ。ま、張り方のバリエーションの一つとして確認しておくことは大事、でしょ。 ヘネシーハンモックを買ってからというもの、トレッキング中でも木さえあれば何処でもキャンプ好適地に見えてくる。なんしか、地面が整地されている必要がない!傾斜地でもオッケー。地面でさえある必要もなく、沼地の木で水面上に張っている写真もあったり、ピトンを打ち込んで岩場で使っていたり。さすがUSの信者の使い方は無限だな。弱点は、布きれ一枚の下が外なので背中や尻が冷えるということ。風があると容赦なく体温を奪う。マットを敷いてもなんだか冷える気がする。海外では体重で圧縮されない外面にダウンのキルトを貼り付けて冬季に使う強者もいるようだ。今年に入って本家のヘネシーからもスーパーシェルターとして二重底と蚊帳の覆いが販売された。でも、全部持つと結構な重量だし&蚊帳を覆うと絶対結露する。追加で買うべきかどうか、結構悩ましい... 活躍履歴 2004年8月 南ア仙塩尾根某所、標高2500mくらい 広河原からバスで北沢峠で仙丈岳から仙塩尾根経由で間ノ岳、北岳経由の広河原へ。で仙塩尾根の乗越を過ぎた辺りで日没となったので、フォーカストビバーグを余儀なくされた。尾根筋は風があったので風下側に少しだけ下がったところに設営。もちろん傾斜地。かなりの傾斜地よ。空中に浮くので傾斜は問題ないはずだったが、手頃な木がなく、2本の木でかなり高低差のある設営を強いられた。危うく、低い方の木では背が届かないくらい。フォールラインへ直角な線上に都合良い間隔で程よい太さの木が必要だと実感した。タープも展張しないといけないので、その分の空間が必要。後で思ったが選んだ場所はあまり良い場所ではなかったかもしれない。翌朝少し歩いたらもう少しましな場所があった。場所を見つけては歩いて、戻ることも厭わないという姿勢が必要だな。 荷物は防水対策をしてタープの下に置いた。靴は持ち込んだ。冷え対策でサーマレストを敷いたのだが、ハンモックに入って、寝袋に体を入れて、しかもマットを尻の下に敷いて..この体の運動が結構たいへん。思いっきり体重係ってるし、掴まる場所もないしで、イモ虫のように何度ものたうち回ることになる。内部のリッジラインにつり革でも付けようかと思った。おかげでトイレは億劫になる。 夜半雨&風あり。風は尾根の影に張ったお陰で頭上をかすめて行く感じ。作戦成功!雨は..雨は防げるけれど、頭部分がタープの掛かりが少ないので時々飛沫を感た。大雨が予想されるときはタープと蚊帳の密着度を考えないといけないな。 8月末のこの夜はmontbelアルパインダウン#5では少し寒かった。 朝、ハンモックから生まれた僕はタープの下のJet Boil で湯を沸かし、幕体に座り込んでメシを食った。全て事前のイメージどおり。大成功!収納もスネークスキンを引っ張り、中に幕体を押し込むだけだから手間無く濡れずに済んだしね。 これも幕営というのかな?一応幕営か..でも地面にはテントを張った痕跡は残さない。植物へのインパクトも最小限。自然に優しいビバーグが可能。 Jet Boilならリッジラインから吊って中で湯沸かしもできるな..トイレさえ何とかなればハンモックで生活できそう..か? さて、この夏も一発どこぞで使うかな!
by ulgoods
| 2005-07-16 00:52
| 宿泊系
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doting on ultralight gears more than mountains...
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