backcountry boiler / the boilerwerks

Backcountry Boiler(BB) は The Boilerworks を名乗る Devin Montgomery 氏が UL コミュニティーの後押しを受けて推し進めたプロジェクトによって製品化した軽量の煙突形薬缶である。形態的にはKelly Kettleの小型軽量版で、小枝、松ぼっくり、アルコールストーブ、など多種の熱源が利用可能であり、その形状自体が風防の役割を果たし、煙突効果によって燃焼が促進され、炎は煙突を構成する広い面を舐めて無駄なく煙突外側の水に伝えられて湯沸かしに供される目論見。
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積極的に熱のロスを減らす湯沸かしとしてはJetBoil(JB)があるが、JBも仕組み自体は新しいものではなく、古くからそのような熱交換器を鍋に巻く試みは(MSRとか)行われていたが、小型軽量化したために爆発的に受け容れられた。BBもKelly Kettleの絶望的重さ(800g)から300g以下になったのでULコミュニティに迎え入れらることになった。製品化は、Devin氏がデザイン試作し、100セット分の事前予約を集め資金を確保して地元の工場に発注して行われた。作成の主な技法は金属のヘラ絞りで行われている。町工場がロケットの部品を作っていると紹介されたあの技法、回転する金属板にヘラを当てて飴細工をするように延したり縮めたりする熟練の技法であり、従って一つ一つ手作業で仕上げられたものだ(あー、量産では機械が使われているですね)。ので、重量は多少のばらつきがある。パーツは大きく三つ、煙突、外筒、燃焼皿、これらが絞りによって作られており、可能な限り継ぎ目が無い見事な出来映えだ。
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構成は、
本体 193g
コージー 27
シリコン蓋 14g
燃焼台 47
スタッフ 8g
説明書
説明書にはお茶とコーヒーの袋が留めてあった。先ずは梱包材を使って火を熾せとある。手にしたらすぐに使いたくなる我々の心をよくご存知で。

ハードアノダイズ加工されて、トップにはレーザー光線でシリアル番号が刻印されており、私のは107番。
こーいうのも嬉しいね。
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100個予約受付だったから、予備で作った?製品だろうか。もしかしたら最後かな?だったら、それはそれで嬉しい。確認できているだけで日本国内には5本以上は入っている。
なお、The Boilerworksでは現在予約は受けていない。また募集があるかもしれないので、手に入れたくて、しかも辛抱強い人はチェックを続けるとよいだろう。

最低限、本体の193gがあれば何とか湯は沸かせる。湯を沸かすだけである。中に麺などを入れて調理しようとか考えると、長いことその残渣に悩まされることになるので止めた方が良い。設計上の容量は590cc(20oz)であるが、実際には沸騰させて吹きこぼれない安全容量は実測の結果、上面から-40mm、372cc(12.6oz)であった。沸騰を望まなければ二人分のコーヒーを作ることができる。いちばん容積に寄与する上部が実際の湯沸かしに利用できないので、容量的には辛いものがある。
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もうひとつ考慮すべき点は、これは薬缶であるから、湯を注ぎ入れる器が別途必要と言うこと。その器は火に掛けないから、プラスチックや木製でも構わないが、その重量を入れると、高々400ccに満たない湯を沸かすだけであれば、例えば、EsbitのWingStoveとチタンの風防の25gに550ccのカップと蓋81gで106gでOKだ。同じカップを使う場合、ちゃんと燃焼皿を使うと193g+47g+81gで321gとなり、差し引き215g、その重量はEsbitの14gが15個分となる。贅沢にも日に二個使うとして一週間以上の旅でやっとBBが軽くなる。それ以下なら固形燃料を使うのが得策だ。また、Bush Buddyはストーブのみ146gであったから321-146-81でBBより94g軽い。また、Trail DesignsのCaldera Ti-Tri ULCを使うと400cc程度の湯を沸かす用なら50g程度で済み(鍋サイズによってコーン重量が変わる)、こちらも薪、固形、アルコールなど使用でき、値段も安いし遙かに軽い。
カップの煤汚れが許せなくて長期間に渡って燃料の補給無しで歩きたい人にはBBは良い選択となるが、煤汚れさえ許せば、もう少し軽くて簡単な調理が可能なストーブを選ぶこともできる。

ちょろちょろ燃えてから煙突薬缶をかぶせると風防になるし煙突でよく燃える
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とはいえ、この変な形の薬缶はKelly Kettleは重量的に買えなかったのだし、焚き火要素が大きいしで、けっこう楽しむことができる。燃焼皿は空気の流入が限られるのでどうも不完全燃焼気味な感じがするが、少し風のある環境や息を吹き込むことで煙突効果のお陰で上端から炎が吹き出るほど燃える。だが手を抜くと煙ばかりになり、更に下手をすると火を消してしまう。ガスストーブに比べると不便なのだが、大概の男子はこういう手間の掛かる自分のスキルや面倒見が結果に反映される道具が大好きだろう。
先に書いた不完全燃焼気味な件、燃焼皿に穴を追加すれば解決できるかもしれないが、せっかくのヘラ絞りの美しい皿に穴を開ける気にはなれないので、百均あたりで径の合う皿があると嬉しいのだが..

こういう煙突状のものでは、以前A-Ring Stoveってのを作ったことがある。あれは思ったほどに中を気流が通らないのと、熱暴走しやすくて手を焼いた。またその後、BBのような煙突薬缶を空き缶とアルミパイプとエポキシ接着剤で試作したこと上がるが、煙突の経が小さくて気流が抜けず、しかも接着剤だったので目的を果たせなかった。初志貫徹のDevin さんはエライと思う。

BBでは上の口からは結構な熱量が逃げているようだ。JBではフィンの周囲に手をかざしても殆ど熱を感じないほどに熱が吸収されているのが分かるが、BBの熱効率は良いのかは疑問だ。煙突内部にヒレをたくさん生やすなど進化してくれればとも思うが、そーすると空気の抜けが悪くなるので、燃焼に影響するだろう。上から逃げる熱を再利用するために上に鍋を掛ける発想もあるのだが、試して見たが、空気の抜けが悪くなって盛大な煙が出ることと、上の湯が沸く前に本体の湯が沸いてしまうので、あまり湯量の足しにはならなかった。マシュマロを焼くくらいなら使えると言った感じ。
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めでたく湯が沸いた後だが、注ぎ口が只の穴なので、尻漏れが避けられない。コージーの重さをケチって靴下などで掴むと濡らしてしまう可能性が高い。のと、只でさえ沸騰で飛び散った湯を無駄にしてしまう。もう少し、ささやかな口を形成してくれると良かったのだが、製法を考えるととっても難しそう。

試運転を終えて室内に持ち込んだが..煙突内に付着した煤やタールの匂いがするのが少し辛い。煤汚れは煙突薬缶の内側だけで、持ち運んでも周囲を煤で汚す心配をしなくて済むのはありがたい。
など相変わらず文句が多いのだが、製品化ストーリーや出来映え、使うシーンを思い浮かべると楽しいので、手に入れられて喜んでいる。


まったく似た形状で英国製のmKettleがある。どーやらBBのパクリ疑惑が指摘されているのだが..それはそうとして、こちらは買うことができるが、重量が370gであり、最軽量のモノしか愛せないわたし的にはソソられない。


こちらもよろしく。長丁場になりますので、まだまだやってます!

いつか歩く道を想い、お心を寄せていただき感謝します

.みんなに笑顔が戻りますように
このチャレンジに寄付します!
off_nakaさん 2011-04-01 12:46:44

.Peace!!
このチャレンジに寄付します!
beyondxさん 2011-03-31 23:21:54

.Little by little, and bit by bit.
このチャレンジに寄付します!
drunkwhaleさん 2011-03-28 19:03:04

. よろしくお願い致します。
このチャレンジに寄付します!
Yohさん 2011-03-25 17:41:51

. 少ないけど塵もつもれば・・・
このチャレンジに寄付します!
Umegashiさん 2011-03-24 01:09:32


以下再掲です。

この度、東北地方太平洋沖地震の報に接し、Japan Hikers Association(仮称)の仲間であるcreep氏が募金チャレンジを始めました。
私も微力ながら募金集めの窓口となることでお役に立ちたいと願い、チャレンジに参加いたします。

ULGのチャレンジページへようこそ!

私は、『CIVIC FORCE』への寄付を集めるために、チャレンジを行います。
援先団体は先に行動を起こしたHikerたちと同調して選定しました。

【いま、知っていただきたいこと】
こういう手段を通じて気持ちを形にすることが出来る世の中です。
色濃い自然を残す地域ゆえに支援には困難が多いと思いますが、再び北の地に日の昇りますよう、お祈りしながら、思いを同じくしてくれる方のささやかな行動をお願いいたします。

【ULGの自己紹介】
青森県三沢市出身

【今回のチャレンジ内容について】
金額は問いません。東北地方を訪れるハイカーも多いでしょう。またいずれ訪れるためにも支援をお願いします。

【私の経験】
高校生の頃、フレームザックを担いでヒッチハイク&野宿で岩手県沿岸を周遊したことがああります。しかし、美しい風景の代償か、災害は過酷でした。壊滅の町の名はいずれも訪れたことがあり、その変わり様に呆然としておりました。しかし、座してTVの向こうを眺めているだけではいけません。手をさしのべましょう。

【私からのお願い】
ささやかで結構です、お気持ちを集積したいと思っています。支援してくれる皆さんは、『このチャレンジに寄付する』をクリックしてください!

応援よろしくお願いします。

募金箱http://justgiving.jp/c/2544?locale=en


Hiker達の取り組み
http://justgiving.jp/team_charity_detail?charity_id=1777
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English Quick Guide (PDF) How to donate on JustGiving
http://justgiving.jp/pdf/justgiving-english-man.pdf


去年一緒に歩いた海外のHikerからも義援金をお預かりしました!
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by ulgoods | 2011-04-01 12:06 | 燃える系
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