TERRA NOVA SOLAR ELITE

TERRA NOVA SOLAR ELITE

TERRA NOVA社の自立型で超軽量な二枚壁三期用テント。犬のトイレスタイルのような?尻すぼみな独特の形状が目を惹く。
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これはペグ、ガイライン、リペア材など含む購入した姿で実測895gであった。メーカー的にはフライとインナーのみなら825gと言っている。パーツ個別に計る前に張ってしまい、今は裏庭の雨に濡れているので、撤収して乾いたら計り直してみる。付属のペグはピンのようなφ1.5mmペグであり、これは畳に張るなら便利なのだが、野外ではそれだけでは厳しいので、もう少し太いペグを混ぜることになるから実用パッキング重量では900gを少し切るくらいになる予定。にしてもカーボン化したBigSkyのEvolution 1P 1D1Vでもペグ綱なしで920g、同じくカーボン化したBD One Shotが単壁で944gであるから、同条件で850gを優に切るSOLARは軽いテントである。なお、最近はテントのスタッフザックは携行しないので、最初っから重量には含めていない。

TERRA NOVA社の軽量一人用テントとしては非自立型のLASER PHOTON ELITEを持っているが、そちらは骨が一本と有利なので800gを切っている。SOLARもPHOTONもフライやインナーの材質は同一で、フライから内部が透けて見える感じも同じ。やはり自立にするには骨が余分に必要なので重量的には辛い。
で、広さ的にはSOLARはPHOTONに比べるとだいぶ狭い。とりあえずの前室はやっと靴が置けるくらいの広さしか無く、かなり制御された火であってもこれの前室での調理には私もビビる。極薄の素材なので、試してはいないが、炎っ気が擦っただけでも穴が空いてしまいそうな気がしている。もちろん公式には煮炊きは禁止されている。インナーの広さもBDのLightsabre Bivyくらいしかないが、高さは90cmなのでインナーに頭が少し擦るが内部であぐらをかいて座ったり、パンツの履き替えをしたり、前屈運動をすることが可能だ。
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Lightsabre Bivyも700g超あるから雨天を考慮した最低限の快適性のためにタープなど持参することを考えれば重量的&居住快適性&張る手間的にはそう悪い選択ではないだろう。狭いだけあって必要フットプリントも小さいので、それなりの使い方はできそうだ。

現在、梅雨時の裏庭に放置して降雨時の居住性などを試している。換気に関してだが、TERRA NOVAのELITE系は重量削減のために潔いほどに換気口などは付いておらず、たぶん二重壁だから結露とか気にするなと言うことだと思うが、気流がないと閉塞感が強まってちょと辛い。が、SOLARはPHOTONとは異なってフライドアのジッパーが上からも開くようになっており、これを開けるとだいぶ気流が抜けることが確認できた。写真で見る以上に裾と地面に隙間ができるのも換気に寄与している。雨天では雨の進入が気になるが、梅雨のボタボタ雨の下、ドアのジッパーを上から30cmほど開けて一晩過ごしたが雨の進入は殆ど見られなかった。
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ただ、フライのジッパーのRがきつい&フラップに噛みやすいのでので片手では完全な開閉がし辛い。縫い目にだいぶ力が掛かる感じ。取り扱いEasyなテントではない。

縫い目はシームシールしていないのだが、現状は縫い目から雨水の進入も見られない。というか、二重なので見えていないだけかもしれないが、少なくともインナー壁に雨滴は見られていない。床は高さ1"程度のバスタブになっている。明確な立ち上がりは無いが、気休め程度だが、精神的には少し安心できる。材質は30Dくらいのシルナイロンなので滑りまくる。床にSilNetで滑り止めのパターンを描かないと少しの傾斜でも体が流れて夢見が悪いだろう。
専用フットプリントを使えばフライのみでも張れるが今回は購入していない。たぶんTyvekで作ることになると思う。専用フットプリントが無くてもフライだけで張れるが、ちょっと恐い。
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インテリアは小さなポケットが一つ、これは眼鏡を仕舞うのにちょうど良い、それと天頂に小さなループが付いているだけ。いたって簡素。

耐風性だが、まだ強い風には当てていないのだが、やはり背骨が一本なので、あまり期待してはいけないと思っている。骨の形状だが、頭部は三股ジョイントで大きな三股を形成しているが、後部では構造が簡略化されて背骨が直接地面まで伸びている。これは左右への踏ん張りが利かないカタチ。
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冒頭で犬のトイレスタイと書いたのはその辺からの印象である。SOLARにはもう少し重いSOLAR COMPEDITIONがあるが、そちらの販売写真では明瞭に後部の三股足が写っている、足が無くて背骨のブレに対する踏ん張りが効かないから尻尾から張り綱を2本出さねばなるまいな。少し心許ない。というか、ギネスブックを狙って極限まで軽量化するには多少無理が出るのは仕方ない。分かって遊んでいる。強度を求めるならCOMPETITION系を選ぶべき。

岩の稜線上で使えるかどうかはまだ分からない。元々三期用であり、1本背骨では降雪にも弱いだろう。どちらかというと草原向きという印象だ。
このテント、公開されている写真が極端に少ない。現在のインプレは裏庭程度なので、あとは写真で補完する。
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blogをだいぶ更新していなかった。山に行けていないせいもあるが、実は、タイトルを「山より道具」にしたときに、こりゃ山に行かなくても道具で書けるからシメシメと思っていたのだが、最近は物欲ビームがロックオンするような素敵な買うべき物も見えず、同時に憑き物のようだった物欲も大量の買い物療法の末に失せてきた。これは良いことだろう。しかも相変わらずお山は遠い...
とはいえ仕事ばかりしている訳でもなく、自転車やテンカラ釣りなど、それなりに遊んではいる。
自分の中では軽量化のための軽量化には一段落付いて、これからはそのスタイルでどう遊ぶか、そちらの方に興味が移っているようだ。
タイトルに縛られずに好きに書くか、遊びを包含したタイトルに変更するのか、ちょと悩み中ではある。


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by ulgoods | 2010-06-24 04:18 | 宿泊系 | Comments(21)
Commented by chill_chill at 2010-06-24 12:00
タイトルの「山より道具」 いい名前だな~と思っておりました 
それら数々の道具を今後はどう使って遊び倒すのか! タイトルが変わろうともこれからも参考にさせていただきたいです!
Commented by 村上 at 2010-06-24 12:35 x
ま、そこでJMTだな。今年こそはがんばろうな。金髪美女と出会うと、sexyなブログになるかもよ。俺がSOLAR ELITEに手を出さないのは、非対称形でsexyでないため。Fly Creek 1 と骨組みは類似なのだが、出入り口をサイドにもうけた関係で、きれいな形にならなかった。
Commented by ulgoods at 2010-06-24 13:20
chill_chillさん、こんにちは。
最初にこのタイトルを思いついてきたときは、私にしては珍しく神様が下りてきたと思ったものです。
blog rankingの方で規則に抵触したらしく、クリック数制限の罰を受けたまま回復しません。タイトルを変えないと再登録でもNGらしいですし。でも、書かなきゃ買わなきゃと言う強迫観念めいたものが失せてきたのは楽になりました。
頻度が下がっても見てくれている人がいるのも確か。励みになります。

山より道具+αでは山オンナさんのパクリだし、山より道具βでは出来損ないのWebアプリっぽいしなぁ

Commented by ulgoods at 2010-06-24 14:33
村上さん、詫び寂の世界に住む私はもう枯れているので金髪女のsexyなんて無縁ですよ。そちらの路線に行くときは別立てで(笑
BAのFly Creek UL1も軽いですね。AverageWeight0.99kgとでていますから、SOLAR ELITEより90gも重い感じ。しかもずいぶん縦に長いです。あの前室は煮炊きできますか?
わたし的には非対称かつボリューム感があるのは色気あると思います。左右非対称美!洋モノですが右ハンドルの国のテントだけあって右開き寝袋と相性もよろしいです。寝転がって景色を愛でながら過ごすには前開きでは塩梅良くない感じですし...
機会があれば張り比べでも。
Commented by BB at 2010-06-24 22:49 x
非対称が素敵ですねー!
自立式ビビとしては居住空間もよさそうです。
ま、寝相のわるい私には、幅が問題ですが。。。


Commented by chiyo at 2010-06-25 02:44 x
先日熱く伝えましたが「山より道具」はイトイ超えの名タイトルだと思いますよ。忘れないし解りやすいです。変えないでくださいー
しかしこれ、この非対称っぷりは変態度が高いですね。
頭部のメッシュの形、格好いいなぁ。グットデザイン!
Commented by kimatsu at 2010-06-25 08:53 x
山より道具のど真ん中ストレートなテントレビュー記事、久々に堪能させて頂きました。で、これは本当にかっちょいいですねー。不要になった折は是非ともお願いしたいです。
Commented by ulgoods at 2010-06-25 12:22
BBさんも変な色や形ち好きですもんねw
もはやBD Tripodなどより軽く、フットプリントも変わらず、しかも二枚で自立ですからビビを宿泊用具として捉えると越えています。
BBさんの寝相は...やはり簀巻き型シェルターが要るのでしょう。回転する無限幅シェルター
Commented by ulgoods at 2010-06-25 12:26
chiyoさん、WebShop開店&諸々おめでとうございます。
タイトル保持に一票ですね。ありがとうございます。

最近は軽過ぎからゆり戻って強度とか快適性に少し重量を使うようになっていますが、ギネスを目指す会社は過激にやってくれるので、ワタシ的にはそこの尖った部分で買いでした。
Commented by ulgoods at 2010-06-25 12:31
kimatsuさん、
放出品待ちリストに加えておきますね!

そーいえば倉庫内幕物や羽毛物の虫干ししないと...劣化するんで使わないものをいつまでも仕舞い込んでいてもねぇ
Commented by ishizucca at 2010-06-26 01:05 x
こんばんは!詳しくリアルなギアレビュー参考にさせていただいてます。
僕も『山より道具』保持に一票です!
使わない道具の虫干し…どんな量か見てみたいです(笑) 道具庫の中とかヨダレものなんだろーなー
Commented by 出がらし紋次郎 at 2010-06-26 11:35 x
 自立式ビヴィ…やっぱこれですね。
 テントとビヴィの中間にあるこのような形状が、あっしのスタイルにはふさわしいです。

 頭を治して、早く山を、いや高原を歩きたいものです。
Commented by zzz_bear at 2010-06-26 18:32 x
花見の時に出たような気がしました。「山 'より' 道具」の解釈。

今までは「道具 than 山」、これからは「道具 from 山」という意味合いもアリでどうでしょう。
ロシアより愛を込めて、のよりです。
Commented by azm at 2010-06-27 14:10 x
ども!ご無沙汰です。
私もzzz_bearさんに一票。「道具 from 山」。てか、そんなコメントしようと思ったら、すでに先人がおられました。
山より道具2.0なんてのも・・・・
Commented by ulgoods at 2010-06-27 18:20
ishizucca さん、こんにちは。
タイトル保持を支持ですね。ありがとうございます。

この時期は天気が良くて乾いた日に寝袋類を干したいですね。そろそろ古いザックのウレタンコーティングの劣化が気になりだしました...

今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by ulgoods at 2010-06-27 18:25
出がらしさん、
こいつは狭いので、内部はBivyっ気たっぷりですよ。
骨を竹にして唐紙でも貼ると紋次郎の雰囲気が出るでしょうね(笑

お加減悪いのでしょうか?早く回復なさりますよう...
Commented by ulgoods at 2010-06-27 18:26
zzz_bearさん、
そーいえば、夜桜の時に話しましたね。
道具from山もありですが、
山寄り道具の路線もありかと。ひらがなは面白いです。
Commented by ulgoods at 2010-06-27 18:31
azmさま、ご無沙汰しております。
よりの部分をいろいろ解釈して遊ぶわけですね。zzz_bearさんのとこでも書きましたが、「寄り」というのもアリかなと
2.0っていうのも...ちょっと今となっては古めかしく。

あとは團伊玖磨さんのエッセイ集のように
まだ山より道具とか、でも山より道具とか、上に何か付けて遊ぶというのもありますね。

ちょっと構えてしまっていた自分があったようです。漂えど沈まぬよう、精進いたします。

Commented by zzz at 2010-06-27 21:22 x
それいいですね!歩き旅の延長としてが自分は理想なんで、
山行き道具よりも、山寄り道具の方がぶらり、徒然なニュアンスがあって好きです。
Commented by toshi at 2010-06-28 22:58 x
次にテントを購入するならテラノバはその有力候補。
インプレ参考になりました。
ギネス公認の軽さもさることながら、イエローのインナーと
濃いグリーンのフライの組み合わせは生活空間としても
落ちるけるのでとても好みです。

これからも『山より道具』でお願いしまーす!
Commented by ulgoods at 2010-06-29 19:07
toshiさん、ども!
TerraNovaのは色合いがよいですよねぇ。インナーも透けた感じでキイロキイロしていませんし。

現行タイトル支持ありがとうございます。
この路線で続けることにしてみます。
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