谷川イグルー構築 その1

東京では情けない程度のミゾレ交じりの雨で初雪宣言がされた頃、群馬の水上(ミナカミ)では、わんさか雪が降っているらしいとLOCUS GEARのJOTAROさんから一報が入った。いよいよ谷川イグルー(igloo)プロジェクト2010の発動である。実は、年末とある飲み会でJOTAROさんに紹介されて知り合った水上にあるラフティング会社ネイチャー・ナビゲーターに所属するガイドの筏漕師こと風間アキラさんが今年から始めた冬場のスノーシューツアーのコースの途中に、どーせなら大きなiglooを作って休憩宿泊場所にしようゼ!ということになっていたので、早速、週末を待っての出動となった。
土曜の未明、杉並でJOTAROさんに拾ってもらい、渋滞もなく快適に車を走らせて(もらって)一気に水上へと突き進む。こっち方面に来るのは久しぶりだ。子供が赤ん坊の頃に託児所があるノルン水上スキー場に何度か来たが、もう10年以上も来ていないだろうか。インターを下りると、やはり期待にそぐわずに、カラカラの東京とは打って変わって重い雪布団をまとった風景に出会うことができた。野山が静かに休んでいる。で、インターすぐにあるネイチャー・ナビゲーターの事務所で風間さんと再会を果たした。冬場は彼一人で留守居役らしい。少し寂しいと言うが、ちょっと羨ましい気もする。雪を握ってみると、ギュッと締まる...太陽は出ていないが、こりゃigloo日和だ。一服してから1台の車で土合駅の駐車所に向かった。

車道を少し歩き、白髪門への登り口を過ぎ、一の倉沢へ向かうトレッキングコースに入った。JOTAROさんと風間さんは先週も一の倉沢までトレッキングし、素晴らしい風景を写真に納めている。できるならそこまで歩いてiglooを構築したいと考えていた。ががが、この一週間降り続いた雪で、踏み込んだコースはスノーシュー履いて股下までの新雪、しかもトレースは無い...初っ端からヘビーなラッセルを強いられることになった。コースは殆ど平坦なのだが、緩い登りに入るとたちまち積雪は胸まで来る。こうなるとスノーシューも足が抜けないから一歩一歩が重労働だ。それぞれ踏み方はあると思うが、私の場合は...雪の中に踏み込み(腰の高さまで足を上げては歩けないからね)膝を折って胸も使って前方の雪を崩してから更に体重を掛けて踏み込むという動作である。踏み込む労力は同じなので大股で歩くことにしている。三人で交代しながら雪の中を半ば泳ぐように道を造っていたが、振り返るとラッセル跡にお客さんが来ていらっしゃった。年配のカップルであるが、お父さんもラッセル部隊に加わっていただくことになった。なんせ、予定の1/3のスピードも出ていない。そのうちもう1カップルが追いついてきて、屈強なお兄さんを得て、合計で男子ラッセル要員5名、女性2人はお客さんというラッセル部隊の構成となった。大汗をかかないように交代しながら、先頭の番が回ってくると決死の覚悟で雪を切り開く。隊列の2番目といえども普通のスノーシューイングと同じくらいの労力で足場を固める必要があり楽ではない。が、さすがに重労働を交代してもらって最後尾にまわると、踏み固められた道を、眼下に流れる川を見ながら歩く余裕が与えられるのである。陽は出ていないし、風も吹き雪も舞ってはいるが、こういう雪深いのも悪くない。こういう景色に会いたくて来たんでしょ!という感じだ。ラッセル先頭は深雪の開拓者な訳だから、名誉ある労働である。
んなわけで写真は無い...

目前にこんもり盛り上がったモノが見えてきた。あれが小屋の屋根だろうとガイド風間氏が言うので、暗黙のうちにそこが目標地点になった。終わりが見えて救われた。予定(前週実績)では30分なのだが、今回はその4倍、2時間チョイを掛けて辿り着いた。30分の4倍だから良いものの、4時間の予定の4倍だと16時間で、殆ど死の雪中行軍となる。しかも今回は比較的平坦だったが、登りが多いと更に時間増加係数はUPすると考えるべきだろう。

小屋は三面板張り構造らしいのだが、何とか屋根の梁だけが見える状態にまで雪に埋まっており、そのままでは小屋の使用は不可能。
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そのうち、ガイドツアーの三人、単独のお兄さんなどがトレースを通ってやって来たが、この先は断念して小屋影に雪を掘って風を防いでお茶など始めたりしたので結構賑やかになっている。我々はというと、ここからがお仕事なので休憩も早々に切り上げて近くの空き地の整地作業に取り掛った。今回作成するのは4人用、直径10ft.の大型である。先ずは目見当で直径4mくらいの円を踏み固めた。スノーシューで股まで沈む。横では壺足で雪に溺れかけている人も居たりするくらい。小屋の埋まり具合からして2~3mは積もっているだろう。最初が肝心なので丹念に踏み固めた。のだが、ここまで来て雪質は..上等のパウダーである。踏んでも踏んでも容易には固まらない。滑る系には最適なのだが構築系にとっては一抹の不安が湧く。大丈夫なのか俺たち。小屋の雪を掘って雪洞気分でも良いかな、なんて気もしてきたぞ。

この稿、続く...



がんばれ谷川イグルー野郎ども く Click! Thank you!!
予告、現地泊での宴会風景...
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by ulgoods | 2010-01-19 07:05 | 山行 | Comments(8)
Commented by カワサキ at 2010-01-19 08:47 x
おはようございます。いやー、すごい雪ですね! 豪雪とはまさにこの事。スノーシュー履いて股下とは!
Commented by ろど at 2010-01-19 15:35 x
はやく続きを読みたいので、仕事の手を休めて書いてくれ。
Commented by ulgoods at 2010-01-19 16:14
カワサキさん、降るところにはちゃんと降ってる感じで、関東平野は平和でよいです。
スノーシューはDENALI EVO ASCENTにfloat tailを付けていましたが、荷物も重かったし、体重もあるし、雪もさらさらふかふかだし...足も短いし?
良い雪でした。ストックも利かないし、転ぶと雪地獄にはまった感じで立てません。風間さんにガイド頼んで行ってみて下さい。
Commented by ulgoods at 2010-01-19 16:20
ろど、
早く書きたいのは山々なんだけど、今夜はイベントがあるので、明日以降でよろしく。
TLではちゅんちゅんうるさくてゴメン。
Commented by t-h-arch at 2010-01-20 00:55
 「わかってて来たんでしょ」 僕も自身によくそう言います。 その時の気分はulgさんと同じだと思います。
 続き楽しみにしてます。
Commented by joxter at 2010-01-20 01:45 x
もう何年も雪中苦役をサボっていますので_あ゙~羨ましっ!
もしも未完ならこの続きをお手伝いしたいところですが、
んな訳ないですよね・・・
Commented by ulgoods at 2010-01-21 06:26
t-h-archさん、
分かってて来たというか、半ば期待もして来てはいるんですが、期待を超える積雪の雪こぎは辛いもんですよね(笑)
はたから見れば物好きと言われてもしょうがない。そう、分かってるんです...
Commented by ulgoods at 2010-01-21 06:28
joxterさん、
iglooの屋根をしないと小屋同様にすぐに中が埋まるので頑張りましたよ。昨日の陽気で屋根が抜けていないと良いけど。
今年はまた作りますよ!雪盛り係、お願いできるのかしら...
近々近所で一献しましょう!
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