プランBでの奥秩父主脈縦走


地図を眺めては奥秩父主脈縦走路を歩いてみたいと思ったのはずいぶん前からのことであった。関東近郊にありながら通しで歩くとすれば結構な手応えのあるルートだ。派手さはないので優先順位的には後ろの方であったが潜在的には憧れており、やっと機会を得たというか、恒例の誕生日山行の誕生日も過ぎてしまったので無理矢理都合付けて歩いてきた。
予定では10/31から三泊四日で瑞籬山荘から奥多摩駅まで石尾根も繋いでやることになっていたが、初日から躓いてしまい、最初と最後は割愛することになってしまったのは残念だった。

忘れないうちに、同じ轍を踏まぬよう記録しておく。ああ、歩きの記録ではない。道具の記録。
まとまった時間が取れないので細切れUPで加筆などもあると思うが...

■荷造り
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前日、仕事系の現場作業から帰宅が22:30、予定外に時間が掛ってしまい&帰りがけに品川駅構内の薩摩系居酒屋で一杯やったのでもうヘロヘロだった。まだ全然荷造りはできていない。今考えると、今回の山歩きではこれが最大の敗因となった。一週間も前から荷造りに励めばよいのだが、そこは山より道具であるからギリギリまで荷物の組み合わせを考えていたりする。屋根、ザック、袋やマット、この季節なら防寒着など、膨大な組み合わせの中から決めなければならないのは楽しくも辛い脳内作業なのだ。で、10/31、2時間ほどの仮眠の後、夜中にムクと起きて、この数日温めていたプランBの実装に取りかかった。
何故プランAでないかというと、この数日に確度を増してきた現地あたりの天気予報に依る。道中に想定される予報では
・10/31は快晴
・11/1から雨風
・11/2は低温、2000m程度で-3度程度か?
というおとになっており、片足を棺桶に突っ込んだような予報になっている。雨から氷点下で雪というのは途中に霙を経るわけで、北国育ちのわたし経験的にも霙は最も忌むべき天候である。雨で濡れたところに気温急降下で霙が付着して風に吹かれでもしたら...かなり危ない。そんな天気は寝て過ごすとしても耐候性のある屋根が要るので最もULなプランAで済ませるにはいかなくなってしまっていた。
で、屋根で思案していた。昨年から幕物コレクションにTerraNova Laser Photonなる800gを切る二枚壁AKTO型のテントが入った辺りから余計に話がややこしい。以前なら1kgを切るならBivyサック&Tarp系しかないと考え、それらを蒐集していたのだが、耐候性のテントであるPhotonの800g切りはその全てを雲散霧消させるインパクトがある。あれやこれや組み合わせても思い切ったULスタイルを採らないと800という数字を切るのは容易ではない。一方、歩き方であるが、できるなら田部重治と木暮理太郎の奥秩父歩きを偲んで自由快活に歩くとすれば、心細げな野宿も取り入れなければならないだろう。というか、距離を稼ぐなら明るい時間から小屋の天場に寝ている訳にはいかなくなってきて、かねてから標榜していた行き倒れ型ビバークというか、ステルスキャンプを取り入れる必要があるのだが、運悪く痩せた尾根筋ではテントを張るのはできまい。そういう面からはBivyサックでゴロ寝が有利、しかし耐候性が要る...と思案が交錯して決めかねていた。フットプリントが最小かつ耐候性のある幕モノ、いつまで悩んでも仕方ないのでBlackDiamondのLightsabre Bivyというところで決着させた。さて、別途Tarpを持つかについてだが、森林限界を超えることはないだろうから、適当な樹林帯で大まかな降雨が避けられればOKだろう。湿雪になったら薄膜の屋根など役にも立たないから持つ必要は無いということで却下。これでPhotonの800gを切ることができる。ああ、ここまで決めるのが辛かった。山に行く前から疲れ果てた。
で、やっと-3度をBivyで乗り切るための袋モノの選定に移った。幸い押し入れの中には-40度から夏場の薄々まで途切れることない温度帯の寝袋を取り揃えている。で、何を持つか、だ。夏用の零度程度の袋Western Mountaineering SummerLiteに少し着て寝る案、-7度用と言う主張のNunatak Arc Alpinist Quiltでやるか、-6度のISUKA AIR 450を連れ出すか..いや、濡れるだろうからMFD(富士手芸店)製の化繊Quiltにするべきか悩ましい。ドカンと暖かいヤツにすればいいのだろうが、それでは軽くない。ここは、EPIC外皮のNunatak Alpinist Quiltで重量を稼ぐことにした。ああ、Bivy一緒でEPIC素材が重なっているが..寒けれりゃBivy内も結露だろうからQuiltがEPICでも良いだろう。
これらを納めるザックは、余裕を持ってgossamer gearのMariposa Plusにすればいいだろう。マットは..まだRidge Restでいいかな、これをMariposaの背に入れて脱着可能にしとけば休憩の時に便利。
あとは防寒着、防寒着はNunatak Skaha Plusで決めていた。これもEPIC外皮なんだが雨や霙には少しは有利だろうという思惑。で、探しに掛った。のだが、、この辺から予定が狂い始めるとは、思ってもいなかった。



少し忙しくしておりました...
続きも読むよ、おつむテンテンClickなんちーてー

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by ulgoods | 2009-11-12 07:30 | 山行 | Comments(8)
Commented by Vagabund at 2009-11-12 07:57 x
あら 同じ方向でしたのね。 それにしてもあのコース4日で歩ける(違うようですけど。。)なんて良いですよね。 私なんて数珠繋ぎで無駄ばかりでしたよ(/_;)
Commented by ulgoods at 2009-11-12 11:07
私が大弛峠を通ったのはVagabundさんの1週間前でした。
行くまでが大変なようでしたね(笑)。
こちらも大変が次回から始ります...
Commented by 村上 at 2009-11-12 20:47 x
忙しいのに、物が沢山あると、大変だね。俺なら、寝室はAKTO(どんな場所でも張れるよ。張れなければ被って寝ればよい)、シュラフは1KgのヘリウムEQ、マットレスは0.9キロのダウンマットで決まりだ。重くはなるが、その分、服は持たんから。Ridge Restでは寒かっただろう。まあ、軽量化を考えると難しいよな。続きを楽しみにしているよ。
Commented by erus at 2009-11-12 22:01 x
はじめまして。以前からの一読者でありますが、Rankingクリックを誘うア○ーさん文言のアレンジにwwwであります。お見事。
Commented by ulgoods at 2009-11-12 22:39
村上さん、先を読まれていました、雨雪の夜、湿気った土の上でRidgeRestでは冷たかったです。
道具持ちといたしましては季節の変わり目が一番大変なんです。しかも前回の参考からの間が開いていると、「いつも箱」という前回の装備箱へ継ぎ足したり差し引いたりしている差分が大きくなって...
使いたい道具が即座に集まらないのは気持ちの悪いものです...
Commented by ulgoods at 2009-11-12 22:41
erusさん、こんにしょわー、
私、アフーさんの私設UL指南役を自認していますから、このくらいの真似は許してくれるでしょう。
たぶん、なんちてー
Commented by 村上 at 2009-11-13 11:54 x
俺の場合の整理法は、プラスチックの衣装ケースがあるだろ。あの中に衣服以外の物をワンセット入れておく。ケースはソロ用、二人用の二つがメイン、使用頻度の低い物は予備用のケースに移す。山から帰った後は、使いさしのガスカートリッジやトイレットペーパーなども入れておく。次に行く時に忘れないように。一部屋にセルビングを入れて、立体的に収納している。シュラフやマットは壁に吊す。4畳半は潰れている。滅多に使わない物は古い物から順に処分する。
Commented by ulgoods at 2009-11-13 12:25
村上さん、私の「いつも箱」も衣装ケースでして、前回の装備をぶちまけています。衣類は乾かしてダウン類は寝袋のストレージバッグに同梱して保存しています。袋類はつり下げが良いんでしょうか?
滅多に使わないモノも処分できないで居るので、押し入れ&スチールラック&6畳間が埋まっています。
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