6月20日、都内某所

6月20日、都内某所
アル中野郎の集会が開かれた。とある中野ではない。アルコールストーブ中毒野郎共の集会である。

発起人は自他共に認めるアル中野郎の第一人者JSB氏。集会の名目はT's Stove氏の世界進出のお祝い。
幹事せよ!とJSB氏からのご下命でしたのでULGが仕切らせていただくことになりました。
この集会も今回で第3回を数えるが、今回は一次会を野外で行い思う存分燃やしていただこうという趣向。じゃないとお店で燃やす人いるし...しかも、今回はアル中のみならず、作り物系でぶっ飛んでいる方々もお招きした。
参加メンバーは
T's Stoveさん 機能と美しさを兼ね備えたストーブ作家、米国でも売れている!
SlowLiteさん Tyvekシェルターで彗星のように出現!
バカブンドさん 製品買うくらいなら素材と工具を買って作ってしまう恐るべき人
Sgawasterさん Mixiのアルコールストーブ・コミュ管理人
ターボーさん いぶし銀のアル中野郎、刃物、武道にも達人の域
coolys creekさん ガソリンストーブのアルコール化に10年を捧げる筋金入り。多趣味な粋人
カワサキさん ウルトラライトを日本に紹介した先駆者
JSBさん アルコールストーブ巨匠、他の追随を許さず独走中
土屋さん ご存知三鷹Hiker's Depot店主
BBさん UL実践者、ULスタイルでのJMT Thru Hikerだったりレーニア山登したりするが、最もNunatak Rakuが似合う人でもある
ULG ここの人

夕方から始った一次会、駅近くのコンビニで偶然にもT'sさんと出くわし、それぞれ酒など調達して会場方面に進んだ。会場には既にJSBさんがいるとメールが来ている。
定時近く、三々五々メンバーが集まってきた。お初にお目に掛る方もおり、やはり生でお会いするの感覚は新鮮である。大判のシールに呼び名と肖像権に関するマーク(○肖像権放棄、△顔出し禁止、×居なかったことにしてほしい)を書いて胸に張ってもらった。

すでにJSB巨匠は出店を展開済み。今回はカーボンフェルト系が中心だ。写真で見ていた現物を手にとって見るチャンス。もちろん、すぐに気炎と共に火を噴いた!
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飲むのと燃やすのは区別しないと危険だね。
SlowLite氏が自作のノマドストーブを取り出し、ヤシ殻炭で焼き鳥を焼き始めた。自分用に作ったと言え、仕上げが丁寧だ。焼き鳥も程良く焼けて実用性も充分。粋で通なcoolys creekさんが持ち込んだ魯山人の器が焼き鳥の盛られるのを待っている。

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ついにバカブンドさんの超小型ガスストーブが熱噴射を始めた。
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写真では見にくいが、カップの底にはアルミリベットが一面に並んでおり、熱効率が高そう。ごく短時間でお湯が沸く。瞬間湯沸かし器としては本家JetBoilを凌駕している。
手にとって目をしかめて細部をチェック!精緻な作りだが、山行で磨いただけあって実用強度も兼ね備えており、わたし的には宝石のよう。まったく妥協がない。畏れ入った。

やがて芝生会場でSlowLite氏のTyvek製c-one prototypeが立ち上がった。
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これも今回の目玉!一枚の広大なTyvekから作られた縫い目のないシェルター。もはや軽量を求めるには素材を見直して縫い目まで省くくらいないないと...みな群がって舐めまわすように細部に見入る。縫製が素晴らしい。日本では入手できないプラパーツを奢り、クロスダイニーマでの補強も抜かりない。完成の域と見たが、本人曰くまだ調整が必要らしい。こちらも妥協がない。

やがてcoolys creekさんがアルコール燃料用に改造したSIGGファイヤージェットを燃やし始める。ガソリンより単位重量あたりの熱量が小さく揮発性が弱いアルコールをガソリンストーブで燃やしたいという理由無き反抗の10年を注ぎ込んだ異色のストーブである。ボッボッと息継ぎしながらも確かに燃焼している。集まっているメンバーはその大変さが分かるだけに、あえて困難を追求する氏の熱意に言葉を失い、写真撮影も忘れてしまった...

そろそろ日も暮れて二次会へ移ろうかという機運のその時、いぶし銀のターボーさんが素晴らしいモノを燃やし始めた。
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花火に点火しているのではない...実寸の1/3程度スケールのボルドーストーブ。何と言うことだ!細部まで完璧な作り。比較物がなければオリジナルと見分けるのが困難。しかもゴトクまで...これなら大きめの灰皿の中でも燃焼させることができよう。もはや工芸品の風格さえある。残念なことにスケールを小型化したのでは他の物理的な相似が取れないので燃焼は青火燃焼とはならない。おそらくヘッドの熱容量が小さく、完全に気化されないのだろうが、そんなこと、ここのメンバーは充分承知!
この場合、このストーブの存在自体が驚きだ。
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ニードルの作りも精度も完璧...

いやー、良い物を見せていただいた。目の保養になりました。と同時に、こんなスゴイ人たちを相手に作り物で張り合う気力が更に揮発していく気がするのであった...こなりゃ、ネタで勝負だな。

辺りも暗くなり、ヘッ電の明かりでうごめいていた怪しい面々であるが場所を居酒屋に変えての2次回に突入した。
普段のアルコール消費量は飲むより燃やすほうが断然多いと思うのだが、ここでは燃やすのを我慢してもらって飲むほうに専念していただく。ものづくりの考え方、苦労話、裏話、秘密の素材の入手経路など...席を入れ替わり話は尽きない。
ついにテーブル上でガスバーナーが火を噴いた。
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音も匂いもなく、燃料も化粧品の缶に移し替えてあるので、誰も気がつかないだろう..すぐに湯が沸き湯割りに供された。
やがて禁断のナイフが登場する。すばらしい造作のナイフと鞘なのだが、ここでは工芸的な面はさておいて即座に砥ぎの話になだれ込む。皆さん幅広く深い薀蓄と実技を身に着けていらっしゃる。底なしの談義は尽きない。
遅くなってやっと三鷹の店主も店を閉めて駆けつけた。話はガレージメーカーのインキュベートに及び、これも尽きることがない。
それぞれの素晴らしい作品、丹精込め作り出されたものたち、値段をつけるとしたら幾らになるか?卓越したアイディアに恐ろしいほどの手間と執念が篭っている...ワンオフ、もう一つ作れと言われてそうそう作れるものではない。気力を充実させて初めて結実する、ある意味で現代の工藝品。が、こっそり裏でオネダリしてみたり...

やがて終電の時間も近づくも話の尽きる様子はない。店も閑散としてきた11:30、もう限界なのでお開きとした。
帰りは終電を乗り継いで、みなさん間に合っただろうか...

ネット上で磨き合い、リアル世界で現物片手にトドメを刺し、刺激を残して次回を期す。なんと素晴らしい。まったく呆れた野郎どもだった!


第二回、中野集会に出席いただいた新井裕己氏が五竜の事故で亡くなられたため、お越しいただけなかった事だけが残念である。



しかし、妥協のない仕事ぶり、本職でもそうであることを願う...

今日も読んだね!Clickぺんぺん!!

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by ulgoods | 2009-06-21 17:46 | 燃える系
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