甲武信小屋で

山へ行ってスッキリしたか、今週は仕事も身が入ったのでblogを書くのが遅くなった...もう週末かぁ

■小屋で
受付は北爪さんが対応してくれた。というか、オーナーは休暇で山を下りていたらしい。今日は北爪さん仕切り。すぐに彼だと分かった。
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いつものことだが、小屋で受付すると来たルートや明日の予定を書かされるのだが、着いたばかりは頭の中が白くなっていたり、手が震えてなかなか文字が書けないものだ(私だけか)。今回も記入項目を見落としていたりしたが、先ずは茶を一杯ごちそうになり、空いた項目は北爪さんが埋めてくれたのは助かった。
受付横は売店になっているが強めの酒はREDしかない。申し訳ないが、あれは合わない。悪酔い必至だ。で、次善として日本酒はないかと尋ねたら、日本酒は量り売りで売ってくれるという。助かった!ザックからポカリの500ccからペットを抜き出して満たしてもらいストーブ脇でちょと飲んだ。薪ストーブはガンガンに燃えており、小屋のお宝という大きな鉄瓶がシュウシュウと湯気を吐いている。今まで見たこともない大きな鉄瓶。見事な物だ。で、ビデオのことを聞いたが、残念ながらDVDはだいぶ前に作ったけど品切れとのこと。是非第二版を焼いてくれるようにお願いした。小屋を出るときに北爪さんが、夕食後6時くらいになったらビデオを上映するからコッソリ見に来ても良いよと言ってくれた。好きでテントで来ており、500円しか払わず、薪代にも寄与していないのであまりストーブ脇にいたり小屋に上がるのは憚られるのだが、有り難いお誘いなのでご相伴にあずからせていただくことにして小屋を出た。ら、北爪さんも出てきた。なんでも小屋内は禁煙なので外で吸うらしい。再び小屋前の屋根付きテラスで一服しながら今度は私の軽量装備について話が弾んだ。

テント場は地面も見えていたが、まだ半分以上が雪だった。小屋でスコップを借りて凍った雪を剥がして地面を剥き出しTerra Nova Laser Photonを張った。設営は簡単!幸いペグが刺さったので、気持ち良くキッチリ張れた。張った後、今回は雨なので、スリーブカバーを掛けた。このテント、膜体のポールスリーブ部分というか、縫い目部分は目止めされていない。ポールスリーブ部分以外の縫い目は内張の外なので問題ない。スリーブカバーには予め綱がセットされているので、張ることで強度が増す。膜体とカバーは紐で結ぶ仕様なので、寒いとき凍えた手では難儀しそう。
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でっぷりした胴体の半分が前室なので広い。
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小屋で買ったビールは空き缶は自分で下ろすのが掟らしい。日本酒はガラスのワンカップじゃなくて量り売りでよかった!何の酒だろう?さらりとしているが米の味がした。

テント内で微睡んでいたら、いつしか発電機の音が聞こえている。ああ、小屋は夕飯かと思っていたら...また寝て気がついたらもう六時近いではないか!飯を食い損なったが、身支度をして小屋へ向かった。
話どおりに招き入れてもらったが、コッソリとはいえ泊まりは素泊まり2名を含めて6名だから、コッソリも何もない..あまりコソコソもアレなので、大きな声で挨拶をしたら気持ち良く受け容れてくれた。
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その後は、わはは、飲んで笑って。おかげさまで楽しい時間を過ごさせてもらった。
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爪さんも例のテーマ曲生演奏以外にも"この場の雰囲気即興曲"や歌を聴かせてもらったり。すっかり時間オーバーさせてしまって、朝も早かろうに、申し訳ないです...

■翌朝まで
翌日は、すっかりよく寝て起きたのが9時。ああ、やっちまった。外を見ると他の人の3張りのテントは跡形もない。当然だ...雨はまだ降っていた。
急ぎ湯を沸かし、α米にカレー粉と具を入れていたのを戻して少し食って撤収に掛った。T's Stoveの固燃Ti五徳燃焼台は安定がよいので、ふかふか地面でも危なげ無くてありがたい。

そう、寝袋のこと。酔って寝袋に潜り込んだのだが、実は夜中寒くて目を覚ました。気温は2度程度。毛糸の帽子を被っていたが、頭部のない寝袋のこと、やはり首から暖気が漏れており、そのままでは温もらない感じ。上はTシャツとパタ・キャプリン2と薄手の化繊の防寒着、下は薄いメリノウール製タイツにストームゴージュパンツで全体として薄着傾向だし。そこで、UL 60 Balaclava(化繊入り防寒頭巾)を取り出して被って頭巾の裾を寝袋に中に入れて袋の首を締め、暖気の遺漏を防いで後頭部も防寒した。暫くすると中も温もりを感じ、それからは朝の9時までぐっすり寝たことになる。寝袋の話を期待してくれたとしたら物足りないが、何も問題なく寝られたということ。この季節ならフード付きの防寒着を持ってくるべきだった。で、袋に関しては首回りの調整によって温度調整がすごく効くこともわかった(^^;;
袋は足元がタイトな形なのだが、その効果か、熱の回りにくい足元も冷えずに結露濡れは少なかった印象。
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テントの外張りの内側を指でなぞったが、うっすら湿った程度で結露は少なかった。低温で湿度100%で中で酔っぱらいが寝ていた割には換気が上手くできていたっぽい。

■帰り道
急いで撤収し、小屋にお礼を言い、帰りの行程に移った。予定では雁坂峠に下るはずだったが、木賊山の雪斜面を捲いて破風山へかかる開けた辻でのこと、雨と風が強まってきている感じがした。このまま進み、冷たい風雨にやられながら破風山を越えるのは辛そうだった&寝坊で時間がなく先が読めない不安もあったので、予定を変更して徳ちゃん新道を下ってみることにした。来た道の戸渡尾根は二カ所の渡渉があったが、この雨のことだから増水も予想されたし。
とりあえず薄い踏み跡の雪斜面をGPSを頼りに登り返しつつ木賊山の南面に回り込んで昨日の分岐に戻り、そこからは風雨穏やかな樹林帯の中をグングン高度を下げた。途中の短い吹きさらしの区間ではよろめくほどの強風だったので、こちらの道を選んで正解だっただろう。
徳ちゃん新道は登りは急登で始まると紹介されていたが、急な箇所にはトラバースが切られているので危なげがない。お馴染みになった石楠花はこちらの方が咲いている。のと、手入れが良いのか、刈り払いが広くて濡れた枝葉の干渉が少ないのは助かった。
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もう一段下がってからの唐松の道は雨にもかかわらず軽快な感じで気持ち良く歩くことができた。歌い出すほどではないが雨もまた佳しという気になる。
いつしか渓谷の音が聞えてきたら、やがて大きな建物の脇の登山口に出て無事下山となる。
下りは滑らぬようにゆっくりトボトボと歩を進めて4時間。普段使いにはこちらの道の方が良いな。
西沢渓谷は雨にもかかわらず多くの人が散策に来ていた。皆さん元気でよろし。売店まで戻ったら運良く五分後にバスなので、今度は塩山に戻ることにした。殆どの人は観光バスらしく、路線バスは気の毒なほど空いていたが私には嬉しい。
予想より早く駅に着いたので、塩山からは鈍行列車で帰ってきた。途中ウトウトしたり田部重治の山と渓谷を読んだり...何故か久々に電車で旅行した気分になったのは儲けもの。金よりも時間を掛けるが贅沢。

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もう一回行かなくちゃ...今度は小屋じゃなくて山へ行かねば!

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by ulgoods | 2009-05-23 01:05 | 山行
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