Dr. Bronner's Magic Soap / マジックソープ


最近ネタ切れで...道具箱の底をかき回していたら石鹸が出てきた。
Dr. Bronner's Magic Soap、怪しいモノではない。
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2007年の夏にSierraをセクションハイクする時に買ったもの。しかも、帰りの空港でふた悶着あった因縁の一品である。

Sierraの装備表を見返すとSoap 39g Dr. Bronner's Magic Soapとある。液体石鹸を小分けにして持っていったんだっけ。
埃っぽく汗まみれベタベタ防虫剤まみれになるトレイルで体を清潔に保つことは文明を放棄してはいないバックパッキングに於いて依然として切実な課題である。洗濯や体の汚れを落とすのに洗剤は必須ではないが、あればステキなことは間違いないだろう。洗って塩分と脂肪分を落とすことによって衣類の吸汗性も回復する。靴下などはそうあって欲しい。長いトレイルでは洗濯日を設けて洗うと良い。
その際に洗剤に求められる性能は洗浄力も大切であるが、biodegradable(分解性)であるということは言うまでもない。LEAVE NO TRACE(痕跡を残すな!)の精神だ。
ヨセミテ国立公園の荒野の掟(Wilderness Regulations)によると、
Do all washing at least 100 feet from water. Do not put any soap in water (even biodegradable and natural soap pollutes).
とある。
全ての洗い物は水から30メートル離れる。たとえ分解性で天然物の洗剤でも水面に落としてはならない。
であり、洗剤を禁止するとは書かれておらず、30メートル離れれば洗剤を使ってよし、ただし分解性の天然成分を推奨するとも読める。別な本(LIGHTEN UP)によると水源から200 feet離れて分解性の洗剤を使うべしとある。その際、季節的に乾燥した河床も水源に含まれるという考えのようだ。日本の場合、そういう場所は山の斜面か、ヘタしたら尾根の向こう側なので辛いなぁ。

Magic soapを選んだ理由は、純植物性で分解性高く、しかもオーガニックで万能石鹸だという触れ込みを見たからだった。手はもちろん頭髪や野菜なども洗ってOKであり、洗濯がでできて歯まで磨けるとあった。海外のギアリストを見ても採用されている例が多い。

僅か2年前であるが、当時は国内でも入手可能であったが高価であり、わざわざ海外から取り寄せて担いで行った。というのも、いろんな香りがあり、どれが良いのか選ばなくてはならず、取り敢ず全種類必要、しかも固形石鹸と液体石鹸のどちらにするかも試さなければならない。当時、国内で調達するとコストがアホらしいことになっていた。ペパーミントはスッキリ良い香り。ラベンダーも魅惑的でありレモンもそれなりに良い。ローズは女じゃないから買わなかった。で、結局は無香料のベビーマイルドの液体を選んだ。無香料を選んだ理由は熊対策。奴ら臭いのする物が大好きで、食い物以外でも歯磨きペーストとか防虫剤に興味を示した例があるという。体に残った魅惑的な匂いに興味を持たれても困るので無香料を選んだ。液体を選んだ理由は、少ない水で泡立てることができそうだから。これを選ぶのは最初から答えは分かっていたのだが...
今なら国内でも安く買えるので、今度はローズを試してみるかな。

Sierraを歩いたときは靴下が二足で水洗いしながら交互に履いた。衣類含めて洗濯での洗剤使用は一回。歯磨きは何も付けずに磨き。あとは途中の川で水浴びをして洗濯兼風呂を2回程..というわけで、大半の石鹸は持ち帰りだった。使わずに済めば、それはそれでめでたいこと。
Sierraでの洗濯、Island passにて
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バケツは食料収納用のBear resistant canister(熊缶)で代用する。

と言う具合にこの石鹸は愛しているのだが、辛い過去を持っている...無事に下山してBB氏に拾ってもらい、サンフランシスコまで戻って翌日空港への帰り道、オーガニックものが得意のTrader Joe'sで残ったドルを消費したのだが、その際、デカい32oz (944ml)入りを4本くらい仕入れた。数年はMagic soap三昧ができる量だ。バックパックは全て封をしてあったので、迂闊にも手荷物に入れて機内に持ち込もうとしたときだ(思い返せば荷物レントゲンで液体ボトルが見つかってバックパック内を荒らされたくなかった心で無謀な賭けに出たのかもしれない)、荷物チェックのでかい黒人の検査官に、あーこれは液体だからダメだ..あー、だれか知り合いが見送りに来ていたら引き取ってもらいなさいと言われてしまった。テロで警戒が厳重だったのでザックに入れるべきと後悔したのも後の祭り。見送りに来てくれたBB氏も既に見えないので持ち帰ってもらうことはできなかった。旦那ぁ、もしかしてこいつが爆発するとでもお思いですかい?ご存知トレーダージョーズで買ったんですぜ、らしきことを言ったつもりだが、職務に忠実な彼は首を縦に振らない。向こうにはゴルゴ13で見て知っている高性能銃M16を持った兵士も立っているしことだし...おっかなかったので渋々全部差し出して勘弁してもらった。たぶん後で今日の戦利品とかいって皆さんで分けたんだろうな。あるいは、出がけに奥さんから今日は石鹸が切れているからね!と釘を刺されていたのかもしれない。
土産物の重要な位置づけだったのにぃ...私もしつこい性格なので未だに遺恨が残っている。
この帰り、更に搭乗ゲートまで進んだところでUA便がダブルブッキングとなり、身一つでホノルルに送致されたことは既に書いた。翌日のホノルルから成田への帰りはビジネスクラスだったので許すけど。
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翼よあれがワイキキだ...でも荷物は成田で回り続け(涙

今朝、思い立って歯を磨いてみたが...ウゲを3回連発した。ペパーミントなら良かったかもしれないが、保湿成分のグリセリンの味であろうか、オリーブオイルで口の中を満たした感じで無香料のベビーマイルドでは辛い。赤ちゃんに使うのも良いが、かわいそうなので口には入れないことだね。ま、液体石鹸も固体になる数パーセント手前の濃度で濃いというので使い過ぎたのかもしれない。たちまち口の中が泡でいっぱいになった。研磨剤も入っていないことだし、歯磨きに使う利点はあまり無さそう。


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by ulgoods | 2009-05-06 22:19 | 生活系
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